中部女子アマチュア 第1日成績表 記事 掲載
2019.05.22
2019年度(第49回)中部女子アマチュアゴルフ選手権競技
開催日/2019年5月22日(水)~5月24日(金)
会 場/岐阜カンツリー倶楽部
6404ヤード、Par72
参加人数/100名(うち欠場2名)
天候/晴れ
3アンダーをマークした高1の別所あにか選手(津CC)が首位発進。
1打差で、高2の長谷川せら選手(グリーンヒル関GC)。
中部ゴルフ連盟(CGA)主催競技の本戦は今年も中部女子アマチュアから始まった。令和になって初の女王に輝くのは誰か。
第1日は朝から晴れ、風もなく穏やかな一日となった。コース管理の厳しさで定評のある岐阜カンツリー倶楽部は、今回もしっかりとコンディションを整えられており、今日のスティンプは12フィート、刈り高3.5ミリだった。
朝7時30分から9分間隔でティーオフした選手たちは、順調にプレーを進め、第1組のホールアウトは正午とスムーズだった。
第1日の結果、首位に立ったのは、5バーディ、2ボギーの3アンダー69をマークした別所あにか選手(津CC・メリノール学院高1年)、1打差70で3年前の女王、長谷川せら選手(グリーンヒル関GC・各務原高2年)、さらに1打差71に田中佑季選手(CRC白山ヴィレッジ・大手前大4年)、藤井美羽選手(ぎふ美濃GC・千種台中3年)、與語優奈選手(瑞浪高原GC・長久手中3年)の3人、さらに72ストロークにはディフェンディングチャンピオンの古川莉月愛選手(岐阜稲口GC)を含む6人が続いている。
現在ナショナルチームの神谷そら選手(明世CC・麗澤瑞浪高1年)は7番(347yd、パー4)でイーグルを奪うもスコアはまとまらず75ストロークで24位タイと出遅れた。
また、山本真生選手(東建多度CC・愛知大2年)が6番H(154yd、パー3)で、神谷もも選手(明世CC・土岐津中2年)が14番H(193yd、パー3)で、それぞれホールインワンを達成した。
★平均年齢は実に18.6歳。
今回の出場者は98人。その内訳は、最年長は60歳の藤井千世選手(小原CC)を筆頭に、40代が5人、20代が17人、そして10代が75人と圧倒的。平均年齢は18.6歳である。ちなみに、ジュニア世代は高校3年8人、高校2年12人、高校1年15人、中学3年9人、中学2年7人、中学1年4人、最年少は小学6年の2人、松田雫選手(ぎふ美濃GC)と神谷ひな選手(明世CC)である。一方、25歳以上のミッド世代はたった7人という少なさで、仕事や体力、気力など様々な要因が考えられるが、ミッドやシニアの選手たちの中部女子アマ離れが今後の課題と言えそうだ。
<インタビュー>
1位
「覚醒した」と5バーディ、3ボギー
別所あにか選手(津CC・メリノール学院高1年) 69=33、36
インからスタートした別所選手は、前半2つ、後半3つのバーディを奪った。開口一番、「覚醒した」と嬉しそう。「今日は全部のロングホールでバーディ、3つは2メートルくらい、1つはチップインだった。後は最後の9番でベタピン。前半はドライバーが引っかかってる感じだったけどコース内で修正できた。それに、先週の三重県女子オープンでアプローチが課題って思ったのでこの1週間は重点的に練習しました。そのせいか、いつも以上に寄った」。69は、昨年8月にマークして以来2回目のベストスコアだった。
高校1年になり、ゴルフ部のほか、CGA強化指定選手(正選手)、三重県トレセンとゴルフにかける時間も増えている。着実に力を蓄えているように見えるが、本人は「明日もこの調子が続くか、自信ないです」とちょっぴり弱気な発言も。164センチ、飛距離240ヤードのポテンシャルを遺憾無く発揮して残り2日間を突っ走る。
2位
中2以来2度目の優勝を狙う
長谷川せら選手(グリーンヒル関GC・各務原高2年) 70=33、37
「インからの前半はパーオンが2回だけ、いいところなしだったけど、後半は4番、5番、6番、8番でバーディ取れました。でも、全体にドライバーがダメで、林の中にガシャンガシャン入ってしまった」と振り返った。岐阜CCはOBゾーンが少ないので、林に入ってもそこからリカバリーすることになるが、「そのリカバリーはなんとかできた」と長谷川選手。今年はすでに先日の岐阜県ジュニアで優勝。CGA強化指定では正選手を続けている。トレーニング効果で体も一回り大きくなっただけに、3年ぶりの女王奪回が期待される。「今日、遅刻しそうになって、パッティングの練習もちゃんとできずにスタートしちゃったんですよ。明日は、しっかり練習して、スタートできるように準備します!!」
3位は3人
田中佑季選手(CRC白山ヴィレッジ・大手前大4年) 71=36、35
「ドライバーを意識してフェアウェイに置くことに専念して回りました」。前半のインで2つのバーディを奪取したが、後半はラフに入る回数が増えてしまい、スコア通りのパーセーブ。「なかなか最後までうまくいかなかったけど、この1ヶ月ほど調子が悪かったので、小技でまとめられたのは良かったです」。
藤井美羽選手(ぎふ美濃GC・千種台中3年) 71=35、36
1バーディ、ノーボギーのナイスプレーだった。「距離が長いので、ボギーがあるはずと思ったけど、パッティングが良かったです。17番でバンカーから出して、5メートル下りのパットが残って、それが入ったのが一番長かった」と、全体を通して危なげないゴルフができたことを喜んだ。藤井選手は、CGA強化指定選手2年目、トレーニング効果で4kg体重も増え、見た目にもパワーアップしてきたことがうかがえる。
與語優奈選手(瑞浪高原GC・長久手中3年) 71=35、36
アウトからスタート。「前半は良かった」と振り返ったように、3バーディ2ボギー、後半はショットも悪くなり、1バーディ、1ボギーだった。「大きい試合は初めてなので最初はとても緊張した」と與語選手。小4の終わり頃にゴルフを始め5年目という中学3年生。
★ホールインワン達成
神谷もも選手(明世CC・土岐津中2年)
打ち下ろしの14番(193yd、パー3)でホールインワンを達成。5番ユーティリティで放った1打は「ティーペグを拾っている間に入ったので、見ていなかった」と神谷選手。今回で3度目のエースだが試合では初めて。
写真左が神谷もも選手。真ん中は妹の神谷ひな選手、今大会最年少の小学6年生。右は藤井美羽選手。
山本真生選手(東建多度CC・愛知大2年)
6番(、パー3)でホールインワンを達成。スリクソンの8番アイアンでショット。「まっすぐに打てた。ピン手前で落ちたと思ったら、消えた」とその時の様子を教えてくれた。試合では初めてのエース。過去に2回のエース達成とか。
最年少出場の小学6年生
松田雫選手(ぎふ美濃GC・蟹江小6年) 83=44、39 74位タイ
「距離が長かったので大変でした。昨日の練習では80が出たので、今日は70台が出たらいいなあと思ってたけど、グリーンも速くなっていたので難しかったです」と残念そうだった。中部女子アマは初出場。家の庭にネットを張ってスイングを始めたのがなんと3歳ごろ。小学1年の時に出た大会で大負けした後、自分から練習したいとレッスンを始めたという。写真左は父の光司さん。
最年長出場の60歳
藤井千世選手(小原CC) 93=46、47 97位タイ
「去年のリベンジのつもりで、もう一度出ようと思いました。若い人たちと一緒に回るのは楽しい」と、元気よくスタートして行った。日頃は、名古屋GC和合コースのキャディが仕事。「歩くことは慣れているし、体力は自信あるんですが、後半になってショットがおかしくなってきたのは、やっぱり疲れたのかな。明日もあるので、また頑張ります」。明るい藤井さんはそう言って笑った。
今大会、中部学院大学からは8人がエントリー。全員上位入賞を目指し、明日に挑む。