中部アマチュア 4R成績表 速報記事 掲載いたしました
2021.05.28
2021中部アマチュアゴルフ選手権競技
第4日成績表を掲載いたしました。
4R
2021年5月28日(金)
天候/曇り時々晴れ
中京大4年の青山晃大選手(中部日本パブ)が
通算2オーバーで、4年ぶり2度目の栄冠!!
激しい雨の昨日から一転、穏やかな薄曇りとなった中部アマチュアゴルフ選手権競技、最終ラウンドが終了した。
朝から気温も上昇し、最終組がスタートする9時38分の1番ティーイングエリアはすでに25度を超えていた。
最終組は、通算1オーバーで並んだ青山晃大選手(中部日本パブ)と湯原光選手(岐阜国際CC)、通算4オーバー3位の鈴木滉世選手(豊田CC)だ。首位の2人がどんなゴルフを魅せるか、はたまた、ビッグスコアで一気に首位を奪う選手が出てくるのか。最終日のグリーンコンディションはスティンプ11.0、コンパクション22、ピンポジションは中部の王者を決めるにふさわしい厳しい設定がなされていた。
1番(377yd、パー4)で青山選手は右ラフからの第2打をピン右3メートルにつけ、いきなりのバーディチャンスだったが決められず。湯原、鈴木選手もパーとする。続く2番(554yd、パー5)、湯原選手がグリーン奥からの10メートル以上のバーデイパットを3メートルオーバー、それが入れられずにボギーで通算2オーバーとすると、鈴木選手は第3打を手前のバンカーからピン1メートルに付けバーディで通算3オーバー、その差は1打となった。そして、4番(187yd、パー3)で青山選手がピンの右2メートルからのバーディパットを沈めてイーブンパーに伸ばしたのだ。その後、青山選手と湯原選手はバーディパットを決めきれずパーセーブが続く一方で、鈴木選手はショットの乱れなどからダブルボギーを2度叩いてしまう。
前半を終えた時点で、青山選手が首位で通算イーブンパー、2位は湯原選手で通算2オーバー、3位は通算6オーバーで鈴木千貴選手(サン・ベルグラビアCC)、4位タイは通算7オーバーで鈴木滉世選手、岩井悠真選手(さくらCC)、髙宮千聖選手(芦原GC)、牧野祥大選手(スリーレイクスCC)の4人と、勝負は上位2人の一騎打ちの様相に。
後半に入り、青山選手は12番(563yd、パー5)でボギーとするも、13番(394yd、パー4)でバーディを決めてバウンスバック。一方、湯原選手はパーセーブで15番まで進む。その15番で青山選手はボギーでついに差は1打に。ところが、続く16番で湯原選手がボギー、17番で青山選手が3パットのボギーとして、1打差のまま、いよいよ最終18番(457yd、パー4)へ。ここで、青山選手は「今日イチ」という第2打を放ち、ピンの左2.5メートルにつける。一方、湯原選手は2オンできず、第3打もグリーン奥へ。そこからのアプローチはやや強く入り、ピンをオーバー、ボギーでホールアウト。ほぼ勝利が見えた青山選手のバーディパットは惜しくも外れ、パーとなったが、通算2オーバーで、第50回大会でプレーオフを制し初優勝して以来。2度目の栄冠に輝いた。
4日間の競技の結果、日本アマチュアゴルフ選手権競技(6月29日(火)〜7月2日(金)茨城県の大利根カントリークラブ西コースで開催)への出場権は通算305(17オーバー)までの18人、中部オープンゴルフ選手権競技(7月13日(火)〜15日(木)愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部で開催)への出場権は通算312(24オーバー)までの30人が獲得した。
日本アマの18人の内訳は、大学生15人、高校生3人となった。また、中部オープン出場権獲得の中に、ただ一人、41歳の榊原吉規選手(知多CC)が入った。榊原選手は「日本アマ枠には1打足りませんでした。痛めている右肩の他に、膝も痛くなったり、もも裏もパンパン。4日間は体力的にもきつかったですね。残念でした」。
●日本アマ出場権を得た選手 (敬称略)
青山晃大(中部日本パブ・中京大4年)
湯原光(岐阜国際CC・西陵高3年)
鈴木千貴(サン・ベルグラビア・大阪学院大2年)
土肥龍星(フクイCC・金沢学院大3年)
鈴木滉世(豊田CC・大阪学院大4年)
田中伸乃輔(平尾CC・同志社大4年)
岩井悠真(さくらCC・日大2年)
髙宮千聖(芦原GC・福井工大1年)
牧野祥大(スリーレイクスCC・いなべ総合高3年)
菱田健斗(東海CC・中京大2年)
冨田幸暉(中部学連・中部学院大3年)
須藤大和(名倉CC・大阪学院大2年)
水田竜昇(富士C可児C・中部学院大4年)
黒田智之(岐阜県連・中京大2年)
橋本拓真(ぎふ美濃GC・中部学院大2年)
吉川翔都(芦原GC・日大2年)
益田航(JGAジュニア・福井工大福井高2年)
梅田恭生(芦原GC・福井工大2年)
<インタビュー>
高3以来、2度目V。
「後半苦しかったけど、勝ち切れたのは嬉しい」
青山晃大選手(中部日本パブ・中京大4年) 290=73、72、72、73(35、38)
「前半は楽しく、いつものようにプレーできましたけど、後半からは、また負けたらどうしようというのがよぎっちゃって苦しかった。自分との戦いと、光くんも追いかけてきていたから、そっちも気にしないといけなくて。だから、優勝できたことはとても嬉しい」と青山選手はプレー中の思いを吐露。というのも、今年行われた中部アマプロと東海TV杯で、どちらも優勝争いをしながら最後に勝ちきれず、2位に終わったことが頭をよぎっていたのだ。12番でお先にパットを外しボギーにした後、13番ですぐにバーディを獲りバウンスバックできたことで「自分に怒れることもなかった。あれは成長したかな」と思ったと言う。それでも不安はずっと続き、優勝を確信したのは、なんと最終18番ホールの第2打。200ヤードを6番アイアンで、ラフからのフライヤーも考えた1打が「今日イチのショット」になったときだった。
青山選手の今日の紺色のウェアは、4年前に優勝した時に着ていたCGA強化選手用のポロ。「今朝、ふっと思いついて、ゲン担ぎで着てきました。ちょっと小さいけど」と笑ったが、これが、同組の湯原選手とかぶってしまった。なんとも面白い偶然だが、優勝できたこのウェア、来年も着るの?と尋ねると、「来年は着ないですよ。プロになってる予定だから(笑)」。日本アマ、日本学生、大学全国団体戦、愛知県男子アマ、そして、プロテスト、などなど。青山選手には、これから大きな競技が次々と待ち受けている。
2位
湯原光選手(岐阜国際CC) 292=70、72、75、75(37、38)
「パットが悪すぎました。後半は特に、打ちきれないパットが多すぎました。今日はバーディがゼロ。昨日まで12個獲れてたから」。湯原選手は、もどかしかった今日のプレーをそう振り返った。
今日のベストスコア68をマーク
田中伸乃輔(平尾CC・同志社大4年) 294=72、74、80、68(34、34)
前半に2バーディを奪取した田中選手は、後半に入り、10番、11番、12番、18番と4バーディ、15番、17番の2ホールをボギーの68をマーク。今日のベストスコアで、前日11位から9位に順位をあげた。「今日は、とりあえず、いくつまで伸ばせるか。カットのことは考えずに、スタートしました。ショットがすごく良かったですね」。
<会場風景>