中部アマチュア本戦 1R成績表、速報記事 掲載しました
2021.05.25
2021年度(第53回)中部アマチュアゴルフ選手権競技
第1日成績表を掲載いたしました。
1R
2021年5月24日(火)
会場/富士カントリー可児クラブ(志野コース)
7201yd Par72
参加人数/120名
天候/晴れときどき曇り
3アンダー69を2人がマークし、首位に。
高校3年・牧野祥大選手(スリーレイクスCC)と、大学3年・富田幸暉選手(中部学連)。
コロナ禍で1年ぶりの開催となった第53回中部アマチュアゴルフ選手権競技、その第1ラウンドが終了した。会場となった岐阜県の富士カントリー可児クラブは、朝から青空が広がり、風も穏やかなゴルフ日和となった。
今大会も先週の中部女子アマチュア同様に、会場入場時に、選手、関係者などに抗原検査を義務付けするなど、万全なコロナ感染拡大予防対策を講じ、大会運営がなされている。
朝7時30分にアウト・インからティーオフされた第1日の結果、首位に立ったのは69ストロークをマークした2人。いなべ総合高校3年の牧野祥大選手(スリーレイクスCC)と、中部学院大学3年の冨田幸暉選手(中部学連)だった。1打差の2アンダー・70に西陵高3年の湯原光選手(岐阜国際CC)、さらに1打差の1アンダー・71に専修大学3年の澤田新選手(加賀CC)とアンダーパーはわずか4人。
今日の志野コースは、スティンプ10、コンパクション23のグリーンセッティングだったが、風で徐々に乾き、時間とともにスピードがさらに速さを増したこともあるのか、思ったほどスコアは伸びなかった。
そして、イーブンパー72、5位タイグループには6人。ナショナルチームの杉浦悠太選手(ぎふ美濃GC・日大2年)、吉川翔都選手(芦原GC・日大2年)、鈴木滉世選手(豊田CC・大阪学院大3年)、田中伸乃輔選手(平尾CC・同志社大4年)、橋本拓英選手(J G Aジュニア・津市南が丘中3年)と、若い選手が圧倒的な中でひとり気を吐いたミッド世代の榊原吉規選手(知多CC)、41歳だ。榊原選手は右肩の腱を裂傷しており、スイングのたびに痛みが走る状態だが、「日本アマの枠に入りたい」と残り3日間をなんとか乗り切る覚悟だとか。
今大会では、愛知・岐阜・三重・北陸の地区予選を勝ち上がった、中学1年生から66歳までの120人が参加している。出場選手の平均年齢は27.5歳。年代別の人数は次の通り。
・17歳以下 31人
・18歳〜22歳 53人
・23歳〜29歳 0人
・30歳代 3人
・40歳代 17人
・50歳代 12人
・60歳代 4人
<インタビュー>
●首位タイは2人 69
「バーディ、イーグル」スタートで余裕もてた
冨田幸暉選手(中部学連・中部学院大3年) 69=35、34
アウトからスタートし、いきなり1番(377yd、パー4)で2メートルのバーディパットが決まると、続く2番(554yd、パー5)で245ヤードの第2打を3Wでピン横4メートルにつけたのだ。「ちょっとスライスの登りだった」パットは見事にカップへ、イーグルを奪った。「気持ちが楽になった」冨田選手はその後、2ボギーで前半を1アンダーで折り返すと、後半は、10番で3メートル、17番では長めの7メートルが決まって34とし、3アンダーでフィニッシュした。「ショットはそんなにいいわけではなかったけど、パッティングがそこそこだったので良かった。ナイスパーもありました。16番はチップインパーでした」。冨田選手は高校時代に佐々部杯優勝など実績のある選手だが、大学に入って目立っていない。「去年は試合がなかったから、練習中心。最近の2週間くらいで、ショットの精度が良くなってきたので、パーオンが増えてきました。優勝争いに加わっていられるように、明日も頑張ります」。小さい頃と変わらないニコニコ顔で答えてくれた。
「試合で久々のアンダーパー、うまくいったと思います」
牧野祥大選手(スリーレイクスCC・いなべ総合高3年) 69=34、35
インからスタートし、出だしの10番(380yd、パー4)で91ヤードの第2打を60度で30センチにつけ、らくらくバーディを奪った。「前半はそのあとは全部パーでした。乗せて2パットがほとんどで、チャンスがあるようなないような・・・」と牧野選手。ところが、後半は2番、4番、6番でいずれもバーディとし、3アンダーで迎えた8番。志野コースでモンスターと呼ばれる608ヤードのパー5だ。ここで、第1打を右に曲げ、そこからうまく出すことができずに、第4打が190ヤードをのこした。「グリーンの端に乗せて、2パットだったけど、ガッツボギーでした。とにかく、試合で、久しぶりのアンダーパーが出せたのが嬉しい」。牧野選手は今回が初めての中部アマチュア出場である。もちろん、目標は日本アマだ。
3位
「不調なパッティングが今日は入ってくれた」
湯原光選手(岐阜国際CC・西陵高3年) 70=35、35
4バーディ、2ボギーだった。バーディはいずれも4メートルから7メートルと長めの距離が決まった。「最近ずっと、パッティングが良くなくて、特に短いのが打てないんだけど、今日は割に入ってくれて良かった」と湯原選手。イップス気味のパッティングのせいで、なかなかスコアを作れていなかっただけに、久々のアンダーパーに笑顔がこぼれた。「まずは日本アマにはいること。できれば一つでも順位を上げたい」。177cm。今年度のCGA強化指定選手。
4位
「毎日イーブンを続けていくのが今回の目標」
澤田新選手(加賀CC・専修大3年) 71=36、35
インからのスタートだった。14番で3メートル、15番で5メートル、後半は8番で2メートルのバーディパットを沈めた。「前半はショットがよかった、パッティングも入りました。長めのパーパットが決まったことがよかったです」。澤田選手の今回の目標を聞くと、「毎日イーブンを目指していこうと思ってスタートしました。明日からもイーブンで」と堅実!デシタ。
5位タイ
ミッド世代で、「ナイスな初日」
榊原吉規選手(知多CC) 72=36、36
スタート前に、「右肩の腱裂傷で、手がうまく上げられない。フォロースルーの時が特に痛いから、今日はどうなるかわからないけど、頑張ってきます〜」と言っていた榊原選手だが、なんと72のイーブンパーでホールアウト。「おじさん、頑張りました!」
前半のアウトコースは、すべてパー。「ティーショットが曲がっていたので、グリーンのセンター狙いでショットして、あとは2パット、の連続。1ピンくらいについても入らなかった。後半は、10番と12番でバーディが来て、良しと思って13番で攻めたら、池に入れちゃいました。ガッツボギーです。あとは18番で第2打がダフり、2メートルにつけたけど入りませんでした」と振り返った。右肩のことを聞くと、去年の9月にパブリックの競技で優勝した後に腱が断裂したのだとか。今はひたすらリハビリを続けているが、まだ右手が背中の上まで回らないと見せてくれた。「この3ヶ月、70台を出せない状況だったから上出来です。あと3日間で、日本アマの枠に入ることができたらいい」。
今大会最年長の66歳
久田弘始選手(呉羽CC) 90=43、47 118位タイ
「今日は全くいいところなしでした。いつものスイングができない、というか、距離感が合わなかった上に、アプローチも難しかったですね」。北陸予選を突破して、やってきた本戦だが、若いパワーに囲まれて、「セカンドオナーですよ。びっくりするくらい飛びますね、若い子たちは。それでも、そんな若い選手に挑戦するつもりでここまできたので、楽しんであと1日頑張ります。実は、明後日は、(コロナ)ワクチン接種が予約してあるんで、明日は終わったら、すぐに帰ります(笑)」。中部アマは「挑戦」と潔く言い切る66歳がかっこいい。
<会場風景>