中部アマチュア(3R成績表、4R組合せ表)・記事
2018.05.31
平成30年度(第51回)中部アマチュアゴルフ選手権競技
開催日/平成30年5月29日(火)・30日(水)・31日(木)・6月1日(金)
会 場/岐阜関カントリー倶楽部(東コース)
天 候/第1日:曇り 第2日:雨 第3日:雨
雨中断もあった決勝第1日
桂川有人選手(美濃白川)が通算7アンダーで首位をキープ
予選ラウンド2日間を終え、通算159ストロークまでの85人が進出した中部アマチュア決勝ラウンドは、朝から雲行きが怪しく、午前9時過ぎ、最終組がスタートする頃から雨がポツポツと降り始めた。雨は徐々に激しくなり、10時30分には土砂降りに。競技委員会は雨によりグリーンに水が浮いたことを確認し、中断を決定。11時20分にサイレンが場内に鳴り響いた。幸い、30分ほどで小康状態になり、11時55分には競技再開。その後も雨は降り続いたが競技は順調に進められた。
★今日と明日の決勝ラウンドで、ヤーデージの変更がなされた。
8番H パー4 477ヤード → 492ヤード
16番H パー4 467ヤード → 502ヤード
★決勝ラウンドは、大学生中心の展開。高校生が食い込む。
通算4アンダーで首位タイの桂川有人選手(美濃白川GC・日大2年)、通算2アンダーの横井優星選手(中部日本パブ・福井工大2年)と中山絹也選手(中部学連・中部学院大2年)。大学2年生対決となった最終組を始め、アウトからスタートした選手たちは、40歳の鈴木優太選手(ライオンズGC)を除く全員が大学生、高校生、中学生だが、その中でも今年は大学生の割合が多い。大学対抗の雰囲気さえ感じられるほどだ。
今日の土砂降りの雨や中断は、少なからずスコアメイクに影響を及ぼしたが、そんな中でもアンダーパーでホールアウトした選手は5人。3アンダー69が桂川選手と大内智文選手(中部学連・中部学院大4年)、2アンダー70が今野大喜選手(恵那峡CC・日大4年)と杉浦悠太選手(芦原GC・福井工大福井高1年)、1アンダー71が加藤陽輝選手(TOSHIN Central)だった。
第3ラウンドを終え、4アンダーの首位でスタートした桂川選手が通算7アンダーでスコアを伸ばし首位をキープ、1アンダー5位タイでスタートした今野選手が通算3アンダーで2位、さらに、杉浦選手が通算2アンダーで3位に浮上してきた。
しっかりしたマネジメントで好調を続ける桂川選手を追いかけ、どんなドラマが待ち受けているのか。優勝争いもさることながら、日本アマチュア出場権16人をめぐる争いも激戦となるだろう。
毎日アンダーを積み重ねて、1位キープ
桂川有人選手(美濃白川GC・日大2年) 209=69、71、69(35、34)
前半は1番H、7番Hでバーディ、4番Hで右の林へOBしボギー、後半は15番Hで残り235ヤードをバフィーでグリーン横ラフまで、そこからチップインでイーグルを奪った。「今日はイメージが出たので、ドライバーを使いました。5回ですが、そのうちの1回が4番HでOB、第4打がピン奥5、6メートルに乗りました。あのパットが入ったのが大きかった。流れが悪くなるのが止められた」と今日を振り返った。「4日間の競技で追われる立場は初めてなので、どうなるか。明日勝てたら、自信になると思います」。
高校時代はフィリピンにゴルフ留学し、日大に入学。「大学に入って良かった。足りないところがまだまだあるから成長できてると思う。今年は日本学生を取りたい。もちろん、日本アマもですが」。昨年の中部アマは初日からトップを続けたが最終日にプレーオフで敗れた。今年はリベンジ!!
「パッティングがまだダメ」2位
今野大喜選手(恵那峡CC・日大4年) 213=74、69、70(34、36)
4バーディ2ボギー。9番Hのグリーン上で中断、再開後に微妙なパーパットを外してしまった。「それから調子が狂ったってわけでもないけど、伸ばしきれなかった。ショットが悪くないので、パットのミスが目立ってるのかな。ちょっと悔やまれます」。明日は最終組で、後輩の桂川選手と、高校生を相手に、どんな展開を見せてくれるのだろうか。
3位
杉浦悠太選手(芦原GC・福井工大福井高2年) 214=71、73、70(33、37)
最終組から2つ前でプレー。前半3バーディ、後半1バーディ2ボギーだった。ボギーは中断の後だった。「グリーンを外してもパーが拾えたのが良かった。調子は昨日よりも良くなってます」と杉浦選手。愛知県から福井へ。寮生活も2年目となった。今年もCGA強化指定選手(正選手)に選ばれている。
4位
大内智文選手(中部学連・中部学院大4年) 215=69、77、69(34、35)
3アンダーでホールアウトし、11位タイから4位に上がってきた。初日と同じ3バーディノーボギーだった。中断は10番Hのグリーン上だった。「パターが良かった。2メートルくらいのパーパットが全部入りました。しのいで耐えての18ホールでした。昨日、練習場で後輩の金子優将に見てもらって、ボールと体が近すぎると指摘され、修正できました」。
16位タイから9位タイヘ
加藤陽輝選手(TOSHIN Central・中部学院大2年) 218=74、73、71(38、33)
前半は1バーディ3ボギー、後半は4バーディ1ボギー。「今日はショットが安定、パッティングもラインがあって距離感も良かった。ドライバーはこの3日間まずまずの調子なので、明日もこの調子でいきたい」。福岡の沖学園高で1年間いて通信の未来高校に転校、そして中部学院大へやって来た長身の選手だ。
◆シニア世代でただ一人、決勝進出
土岐明彦選手(富士C可児C) 239=77、82、80(42、38)
12人が決勝進出したミッド、シニア世代の中で最年長で、ただ一人のシニア世代の55歳なのが土岐選手。「インからスタートして前半は良かったけど、後半の8番Hでラフから出せなくてトリプルを打っちゃった。でも、目標が予選通過だったので、ひとまず良し。中部アマは、子供と一緒にプレーするのがいいね。活力や刺激をもらうことができるからね」と穏やかな笑顔で話してくれる。
競技を始めたのが40歳、中部アマにもずっと連続出場し、予選を通過している。寿司屋を経営する土岐選手は、今日も試合後、明日の準備に戻っていった。
<会場風景>