中部アンダーハンディキャップ本戦 成績表、速報記事、インタビュー、会場フォトを掲載しました

2024.10.22

2024年度(第25回)中部アンダーハンディキャップゴルフ競技 本戦

開催日/2024年10月22日(火)

会場/芦原ゴルフクラブ(海コース)

 

女子成績表(PDF)

 

男子成績表(PDF)

 

第25回中部アンダーハンディキャップゴルフ競技
2024年10月22日(火)
会場/芦原ゴルフクラブ(海コース)
男子6313yd、女子5563yd、ともにPar72
参加人数/131名(男子81名、女子44名)
天候/曇り

 

男子優勝は、宇坪啓太郎選手(片山津GC)がN60。

女子優勝は、田中宣代選手(法仙坊GC)がN63。

芦原GCから霞ヶ関CCへ、男女ともに上位8名がJGA杯出場権。

 


 
中部アンダーハンディキャップゴルフ競技本戦が福井県の芦原ゴルフクラブで開催された。
朝から曇り空だったが、芦原特有の風はほとんどなかった。昨年、日本女子オープンが開催された海コース、今日のグリーンコンディションはスティンプ10.5。「グリーンが難しかった」と嘆いた選手が多かった。

 

◆女子の部

アウト、インともに朝7時30分から女子が先にティーオフした。最初の組がホールアウトしてきたのは12時半過ぎだった。アウト第2組の杉浦明日香選手(中仙道GC)がネット68をマークし、首位に立っていたが、インからスタートした田中宣代選手(法仙坊GC)がN63でホールアウトし、首位に躍り出た。田中選手と同じ組で回った東島清美選手(WF森林公園)がN70のマッチングで3位に入賞した。
N72までの上位8人がJGA杯J -sysゴルフ選手権(JGAアンダーハンディキャップ競技)の出場権を獲得した。タイが生じたため、マッチングスコアカード方式により決定された。


成績

優勝 田中宣代(法仙坊GC) N63  H26  G89 (42 , 47)
2位 杉浦明日香(中仙道GC) N68  H17  G85 (42 , 43)
3位 東島清美(WF森林公園) N70  H15  G85 (45 , 40)
4位 林こずえ(那谷寺CC) N70  H17  G87 (42 , 45)
5位 林美佐紀(岐阜セントフィールドCC) N70  H16  G86 (41 , 45)
6位 西尾弘美(福井国際CC) N70  H22  G92 (44 , 48)
7位 鈴木真智子(西尾GC) N71  H12  G83 (38 , 45)
8位 後藤京子(片山津GC) N72  H19  G91 (47 , 44)

 

 

◆男子の部

男子の部は、最終組で劇的な展開となった。N68、N69と好スコアが上位を占め、JGA杯へのカットラインは高くなりそうな様子だったが、最終組から3組前の野添真人選手(セントクリークGC)がN66をマークして首位に立ち、この時点で8人目はN69に。だが、最終組の宇坪啓太郎選手(片山津GC)がなんと12アンダーのN60でフィニッシュして一気に6打差をつけ、周りを驚かせた。3位には、明石陸選手(三重県連)がN68のマッチングで入賞した。最終的にN69までの8人がJGA杯J -sysゴルフ選手権(JGAアンダーハンディキャップ競技)の出場権を獲得。タイが生じたためマッチングスコアカードにより決定された。

成績

優勝 宇坪啓太郎(片山津GC) N60  H16  G76 (39 , 37)
2位 野添真人(セントクリークGC) N66  H10  G76 (38 , 38)
3位 明石陸(三重県連) N68  H21  G89 (45 , 44)
4位 住本吉弘(加賀CC) N68  H16  G84 (43 , 41)
5位 福塚悠人(石川県協) N68  H25  G93 (46 , 47)
6位 高柳辰男(中仙道GC) N68  H24  G92 (44 , 48)
7位 濵砂誠(ライオンズGC) N69  H12  G81 (43 , 38)
8位 松原隆光(呉羽CC) N69  H12  G81 (41 , 40)

 

★今年度のJGA杯J -sysゴルフ選手権(JGAアンダーハンディキャップ競技)は11月27日(水)に埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部(東コース)で開催される。

 

 

<インタビュー>

 

★女子

 

「バーディが4つも取れました!!」
優勝
田中宣代選手(法仙坊GC) N63  H26  G89 (42 , 47)

インからスタートした田中選手は「バーディが4つも取れたんです。こんなことはないです」と嬉しそうに話し始めた。「そのうちチップインが2つ、後の2つはワンピンくらいでした。トリプル3、ダボ4、ボギー2で、パーは4つ。わけわからないうちに終わってしまった」。中部アンダーハンディの予選は去年から出始めたが、本戦出場は今回が初めての60歳。ゴルフは子育てがひと段落した7年前、「自分の人生を始めようと思って、最初は主人に教わりました。クラブに入って仲間ができて、どんどん楽しくなってます。ここに出れただけでも嬉しいのに、優勝して霞ヶ関にも行ける。本当に嬉しいです!!」。

 

2位
杉浦明日香選手(中仙道GC) N68  H17  G85 (42 , 43)

前半の7番Hショート。あと15センチでホールインワンというナイスショットを放った。「ポトンと落ちてコロコロ転がって、びっくりしました」。バーディはこのひとつだったがトリプルボギーは打たなかった。練習の時より速くなっていたグリーンに苦戦した。「3パットが2回ありました。ショットもバンカーからも良かった。今日は風がなかったので、ドライバーもセカンドも振り抜くことができました」と振り返った杉浦選手は、ゴルフ歴7年目の28歳。今大会の女子最年少だった。ゴルフはここ2年ほど夢中になっている。クラブの研修会に先月入ったばかり。「シングルが目標です。クラブ対抗戦の選手になってみたい」と目を輝かせた。中部アンダーハンディキャップは3回目の出場、一昨年に続く2度目のジャパン出場となる。
ちなみに杉浦選手のアウト2組からは、他に、後藤京子選手と西尾弘美選手もJGA杯出場が決まった。後藤選手は「私、72歳ですが、頑張れた。初めてのジャパン、楽しみです(笑)」と喜んだ。

 

3位
東島清美選手(WF森林公園) N70  H15  G85 (45 , 40)

優勝の田中選手と同組で回った東島選手が3位に入った。「今日は無茶をしないゴルフをしようと決めてスタートしました。昨日の練ランで99を叩いてしまったからですが、それが良かったと思います」と東島選手。パープレーを目指して、前半に貯金ができた。後半3番Hショートで
トリプルボギーを叩いてしまい、ガックリしたが、そのあとを持ちこたえることができた。56歳の東島選手のゴルフ歴は30年ほど。2008年大会女子Aで優勝しているのだが、その年はまだJGA杯がなかった。「それから毎年のようにこの大会に出ていますが、一度もジャパンに行けなかった。芦原は初めてだったので旅行がてら来ました。おまけで霞ヶ関に行けるなんて!!組の雰囲気が良かったのがいい結果につながりました」。

 

★男子

 

「自分が一番驚いてます」ベストスコアを3打も更新。
優勝
宇坪啓太郎選手(片山津GC) N60  H16  G76 (39 , 37)

イン最終組でホールアウトした宇坪選手が皆を驚かせる12アンダーのN60で初優勝した。「ベストスコアを3打も縮めて、優勝して、僕が一番驚いています。出来過ぎです」と45歳の宇坪選手。「バーディは2つ、パットがよく入りました。25パットで、そのうち9ホールが1パットでした。ドライバーは良かったけど、隣のホールに曲げてしまったのが2回ありました。全体としてショットも良かったです」。ゴルフは30歳で始め、15年ほどになる。5年前に片山津GCのメンバーになり、月例に出るものの対外競技はほとんど出ていない。中部アンダーハンディキャップは10年前に予選に出た経験があるがそれっきりで、今回、会場が片山津GC加賀コースだからと友人に誘われ、10年ぶりに予選に出た。誘ってくれた女子の西尾選手も見事にジャパンの切符を掴んでいる。「嬉しいです。霞ヶ関はもちろん初めて。頑張ってきます」。福井県鯖江市在住。

 

2位
野添真人選手(セントクリークGC) N66  H10  G76 (38 , 38)

インからスタート。2バーディ、6ボギーだった。「ベストスコアが出ました。今までは77でした。いつもはどちらかで30台が出ても片方で叩いてしまうゴルフでしたが、今日は両方うまくいった」とニコニコ話してくれた野添選手。「今日はボール探しもなくスムーズに回りました」と振り返ったように、組の他の選手も皆N68、69と素晴らしく、住本吉弘選手と松原隆光選手もジャパン出場権を得ている。今回の予選は片山津GCで通過したが、実は野添選手は名古屋市で徳重治療院を経営するマッサージ師さんだ。「休みが木曜日なので、片山津しかなかったんです。今日は下に任せて、朝5時に名古屋を出ました。日帰りですよ、来た甲斐がありました、大満足です!!」。ゴルフ歴30年だが5年前にセントクリークに入会してから競技にも出るようになったという56歳。

 

3位
明石陸選手(三重県連) N68  H21  G89 (45 , 44)

「今日はトラブルがなかった。いつも通りのゴルフができました」と振り返った明石選手。ダボもトリプルも3パットもあったが、OBはなかった。三重チャレンジゴルフ(アンダーハンディキャップ戦)で男子1位になり、中部アンダーハンディ本戦の資格を得た。ゴルフを始めて、まだ3年目の28歳、対外競技にも初めての参加で、見事に霞ヶ関CCのJGA杯まで一気に進んだ。本人もあれよあれよという進み具合だと思うが、父の明石晋さんの方がもっと驚いているかも。晋さんはCGAとMGAの競技委員だが、今大会は付き添いとして芦原に同行していた。「霞ヶ関にはついていけないんですよ。僕はその時、佐々部杯で、選手ででますから」とうれしい悲鳴。陸選手のゴルフはまだまだ始まったばかりだ。「まず80を切ることが目標です」。

 

<会場フォト>