[2011]中部オープン≪本戦第1日/記事≫
2011.09.07
第41回 中部オープンゴルフ選手権競技
開催日/平成23年9月7~9日(水~金)
会場/岐阜関カントリー倶楽部(東コース)
距離 7256Y PAR72
参加人数 プロ102名 アマ42名
天候 晴れ
はじめに、三重県をはじめ紀伊半島の、台風12号の被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
第41回中部オープンゴルフ選手権競技1日目は、台風一過とともに、爽やかに晴れた岐阜県・岐阜関カントリー倶楽部(東コース)で行われました。
グリーンのコンディションは最高で、選手たちはのびのびと、存分に自分の実力を発揮して、競技はハイレベルな戦いとなりました。
1日目トップは谷岡達弥選手(白山ヴィレッジ)と山本昭一選手(養老)のそれぞれベテランで、アマチュアでは、山口量選手(明智)と若手の小野田享也選手(グランディ浜名湖)が頑張っています。中学生2名の、小木曽喬選手(富士可児)と伊藤奨真選手(白山ヴィレッジ)も健闘、明日が楽しみです。
ちょっとしたエピソードがありました。柴田猛選手(フリー)は1979年に岐阜関CCで開催された第9回大会に出場し、プレーオフで惜しくも負けましたが、その時一緒に戦ったキャディーと会場で32年ぶりの感動の再会。当時27歳だった柴田選手も今年59歳、1日目は2オーバー47位タイと元気に戦っています。
<インタビュー>
4アンダー68で首位発進、谷岡選手と山本選手
谷岡達弥選手(白山ヴィレッジ) 68=33、35
1番H第1組のスタートで5バーディ1ボギーでホールアウトした。「今日はフェアウエイもよくキープできてた。あばれるゴルフじゃなく、そつなくできたって感じかなあ。パットの調子がよくなってきているからね、この調子で3日間いきたいですね」。気持ちよく1日目を終えた谷岡選手は、さっそくグリーン練習をして、ハウスを後にした。
山本昭一選手(養老) 68=34、34
10番H最終スタートの山本選手は、7バーディ3ボギーの68。「ショットもパットもまずまずだった」と振り返ったが、実は、ここ何年もパットに悩んでいて、打ち方も道具もいろいろ変えてた。
40〜50本持っているパターの中からの試行錯誤を続けてきたが、「これかな」と思う1本が今回使用したものなのである。「もともとパターが得意できていたのに、40歳を過ぎたら、途端に入らなくなって、悩んだ。自然に練習もするようになりましたよ」。昨年の中部オープンでは2位。ところが、日本オープンのエントリー書類が届かないというアクシデントに遭い、出場できなかった。「今年はリベンジ」と熱い気持ちで挑んでいる47歳。(写真右が山本選手、左は中川しげる選手:70で5位タイ)
山本選手が好感触の1本は、極太グリップのオデッセイ。「今日は、これでうまくいったね」
3位タイは3アンダー69。
田中勝也選手(三鈴) 69=36、33
「後半はフェアーウエイをほとんどはずさなかった。ショットはよかったですよ。いい感じで上がれました」。取りこぼしたくないと思ったホールを確実に決めることができた田中選手、プロ12年目の39歳である。
三品貴泰選手(法仙坊) 69=36、33
7バーディ2ボギー1ダブルボギー。インからのスタートだったが、後半バテてきて、7番H(560Y、PAR5)で、右にOBしちゃって・・・」と三品選手。「明日はドライバーがもっとまっすぐにいってくれればいいかな」。
最年長は菊一利彦選手(スリーレイクス)、62歳。 75=39、36 60位タイ
シニアツアーでもおなじみの菊一選手だが、この8月に開催された三重県オープンで最終組で首位争いをし、2位に入賞したばかり。レギュラーの試合でもまだまだ健在をアピールした。今回の意気込みを聞くと、「力みはないよ。ただ、この人(柴田選手)には1打でも勝ちたいねえ」と、今日1打負けたのがくやしそう。「最後2ホールがボギーボギーだったのが余分だね」。
柴田猛選手(フリー)、感慨深い32年ぶりの挑戦 74=38,36 47位タイ
「僕は、菊さんに(菊一選手)に1打でも勝って、勝った!といいたいですねえ」とニコニコしながら語った柴田選手。今日明日と同組でプレーすることが本当に楽しそうな様子だった。
柴田選手には、この岐阜関CCでの中部オープンに印象深い思い出がある。それは、32年前に開催された第9回中部オープンでのこと。最終日の最終18番Hで5メートルのパットを決めて、首位の松岡金一選手に追いつき、プレーオフに持ちこんだ。残念ながら、プレーオフ2ホール目で3パットして優勝を逃したのだが、「あれ以来、始めてきた」と柴田選手、「当時とコースレイアウトが変わっているけど、その時のことは鮮明に覚えているよ」。そして、今日、素晴らしい出来事があったのだ。32年前に柴田さんの組のキャディをしていた熊沢冬枝さんが柴田選手の出場を聞いて、会場に駆けつけたのだ。「私も鮮明に覚えています。柴田さんのお嬢さん、まだ小さかったけど、奥さんと一緒にずっとついて歩いていて、彼女のためにもぜひ勝って、と祈ってたんですけどね」まるで、昨日のことのように話をしていた柴田選手と熊沢さん。まだ27歳だった柴田選手ももう59歳。当時の入賞者の中で、ただひとり、プロとして試合を続けている。「まさか、自分がまだゴルフしているなんて思いもしなかったよ」。
最年少は中学3年生の二人、小木曽選手と伊藤選手
小木曽喬選手(富士可児:福井工大福井中3年) 74=37、37 47位タイ
伊藤奨真選手(白山ヴィレッジ:豊里中3年) 77=36、41 95位タイ
アマチュアのトップは2アンダー、山口量選手(明智) 70=35、35 5位タイ
「18番Hでティショットがフェアーウエイ真ん中の木の根元に行っちゃって出すだけ、ボギーにしたのが惜しかったけど、3バーディ取れました。目標はもちろん、日本オープンですよ」
アマチュア2位、小野田享也選手(グランディ浜名湖:日大2年) 71=37、34 14位タイ (写真右)
写真左は、日大の後輩、木下大海選手(山岡:日大1年) 73=35、38 33位タイ