中部オープン本戦 1R成績表、速報記事、フォト掲載しました

2024.07.10

2024年度(第53回)中部オープンゴルフ選手権競技

開催日/2024年7月10日~12日

会場/緑ヶ丘カンツリークラブ

 

第1日成績表(PDF)

 

 

第53回中部オープンゴルフ選手権競技
2024年7月10日(水)
会場/緑ヶ丘カンツリークラブ  6772yd、Par70
参加人数/120名(アマチュア15名(うち欠場1名)、プロ105名(うち欠場1名)
天候/1R 曇りのち雨

 

日本アマ優勝の高校1年・松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC)、プロ4年目の渡辺龍ノ介選手(フリー)、プロ2年目の冨田幸暉選手(飛騨高山CC)。

3人が6アンダー64で首位発進。

 

 

第53回を迎える中部オープンゴルフ選手権競技が、愛知県名古屋市内の緑ヶ丘カンツリークラブで始まった。初日の朝は曇り空、風もなく蒸し暑い天候だったが、午後になり風が強く吹き始め、14時30分ごろからは雨も強く降り出した。

 

プロ105人とアマチュア14人は朝7時30分から順次ティーオフしていった。

 

今回は男子レギュラーツアーと日程が重なったこともあり、プロは地元の中部プロゴルフ協会のメンバーを中心に105人、アマチュアは中部アマや中部学生などの上位選手15人だが、この中で最も注目されたのが先日開催された日本アマチュアゴルフ選手権競技で史上最年少優勝を果たした福井工大福井高1年の松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC)だ。松山選手はインから、第1打は平均飛距離310ヤードのドライバーをかっ飛ばして元気よくスタートしていった。

 

会場の緑ヶ丘カンツリークラブは、名古屋市内に位置するゴルフ場で、開場は1959年10月、今年で65年目を迎える歴史あるコース。意外にも中部オープンは今回が初めての開催となる。今大会に向けたコースメンテナンスは万全で、今日のグリーンはスティンプ12.0、コンパクション23.5と速く硬く仕上げられていた。

 

競技は順調に進み、ホールアウトが始まるといきなり、イン1組目の権藤紘太選手(ザ・トラディションGC)が5アンダー65の好スコアをマークしてきた。続いてアウト2組目の原田大介選手(スタートアップスポーツ協会)が3アンダー67と次々にアンダーパーでのホールアウトが続く中、注目の松山選手がアテスト会場に戻ってきた。スコアは6アンダー64で、堂々の首位に立った。その後、64で並んだのが、プロ4年目の渡辺龍ノ介選手(フリー)とプロ2年目の冨田幸暉選手(飛騨高山CC)だった。5位タイ、4アンダー66に内山大樹(浜名湖CC)、作田大地(片山津GC)、松本凌(有馬ロイヤルCC)、伊藤元気(愛知CC)、発多ヤマト(フリー)、南大樹(大阪ゴルフクラブ)の6人、さらに3アンダー67ストロークに6人、2アンダー68ストロークに11人、1アンダー69ストロークには15人が続いている。

 

アンダーパーが42人の大混戦、明日の第2ラウンドも7時30分からティーオフとなる。観戦無料なのでぜひ会場にお出かけを!!

 

 

<インタビュー>

 

1位タイ 64

 

「プロの試合なので緊張もなく思い切ってできました」
松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC)  64=33、31

日本アマ優勝後の試合ということで皆に注目されて出場した松山選手だったが、本人は意外にも「中部オープンはプロの試合なので、僕はアマチュアとして思い切ってプレーするだけでした」と緊張とかプレッシャーとかを感じることなく、のびのびとプレーができたようだ。インからのスタートで、10番、11番、12番と3連続バーディを奪うと、その後も14番でバーディ、16番で第1打を右に曲げてOBとしボギーになったが、17番も3メートルを沈めてバウンスバックした。前半最後の18番では左サイドからの第2打がグリーンサイドのギャラリーに当たってグリーンに戻るというアクシデントがあったが、そこから2パットでパーを拾った。後半は2番ロングで残り230ヤードを5番アイアンでピン1メートルに2オンさせたイーグルのみだったが、堂々の6アンダーフィニッシュとなった。
「今日はショットが良かったです。難しいラインもあったしグリーンを外したホールもありましたが、トヨタワールドジュニアの時からめちゃめちゃ調子がいいので、思うように回れているかなあと思います」と絶好調だと教えてくれた。180センチ、90キロ。恵まれた体格で放つドライバーは平均310ヤード。何よりプロの中でプレッシャーが少ない今大会、中部オープン史上3人目のアマチュア優勝があるのか、初日から目が離せない状況になった。

 

「ショットがよく、リズムよく回れたことが一番」
渡辺龍ノ介選手(フリー) 64=32、32

アウトからのスタートで、6バーディ、ノーボギーだった。「出だしの1番から3連続バーディが取れました。後半は11番、14番、16番です。手前からの上りラインが残るようにショットができた、フェアウェイにはあまり行かなかった割にはよかったかな。リズムよく回れたことが一番でしたね。いい組でした。最終日に優勝争いができるよう明日も頑張ります!!」。2020年プロテスト合格、プロ4年目の24歳。

 

「アイアンのリカバリー、パッティングが良かった」
冨田幸暉選手(飛騨高山CC) 64=32、32

インからスタートし、前半で4バーディ、1ボギー、後半に3バーディと、全部で7バーディ、1ボギーだった。唯一のボギーは18番。通常営業ではロングホールだが、今大会は 522ヤード、パー4のミドルホールに設定されている。ここで、冨田選手は右の林に第1打を入れてしまい、出して残り70ヤードを乗せることができず4オン、ピン上から1.5メートルを入れた。「あれはガッツボギーでしたね。パッティングが調子良かった。ドライバーは曲がっていたんだけど、アイアンでのリカバリーがうまくできて、気持ちよく回れました。明日は伸ばし合いになると思うので頑張ります」と笑顔を見せてくれた冨田選手。この月曜日は北海道のセガサミーカップのマンデーで出場、通過できずにトンボ帰りした。中部学院大4年の時にプロテスト合格。昨年、大学を卒業、プロ2年目の24歳。

 

4位
権藤紘太選手(ザ・トラディションGC) 65=33、32

1番にホールアウトして、いきなりの5アンダーをマークした権藤選手。アウト2つ、イン4つ計6バーディを奪取した。ボギーは8番で3パットだった。「今日は手前から攻めるように、ピンを見て安全策をとったのがよかったですね。といっても、ドライバーは良くなくてフェアウェイに行ってない。隣のホールに行っちゃったホールもありました」と自分のゴルフを振り返ったが、同時に同組のアマチュア、上田涼真選手に触れ、「高校生はすごい。ガンガン飛ばしてくるし、よく飛ぶわ。パッティングもガツンと打ってくるし、もう驚きましたよ。僕もあんな時あったかなあ」。名商大時代にはガンガン飛ばしてバーディも大量奪取していた権藤選手も今や35歳。「飛距離は280ヤードくらいしか飛ばないよ」と苦笑いしていた。

 

5位タイ 66

 

「先輩と一緒に明日も頑張ります」
内山大樹選手(浜名湖CC) 66=35、31 

インからスタート、前半に4つのバーディを奪って4アンダーで折り返すと、後半も2番、3番を連続バーディとして6アンダーまで伸ばした。ところが、5番、6番で連続ボギーを叩いてしまいスコアを落とした。「その頃から、風が6メートルほどの強さで吹いてきてやりにくかった上、5番も6番も苦手なバンカーに捕まってしまって、流れが悪くなっちゃいましたね」。2022年プロテスト合格、2年目の25歳。写真左が内山選手。右は浜名湖CC時代に一緒に練習していた小野田享也選手(フリー)。小野田選手は今日はイーブンパー70で43位タイ。

 

「知り合いにこの試合を教えてもらって初出場」
松本凌選手(有馬ロイヤルCC) 66=34、32

中部オープン予選愛知会場で出場権を獲得した松本選手が、6バーディ、’2ボギーで5位タイにつけた。「初めてのコースですが、アップダウンが多いところなど関西のゴルフ場に似ているなあと思いました。ただ初めてなので安全に行きました。6、7メートルのバーディパットも入ってくれて、タッチが良かった。ティーショットが荒れていたので明日は修正して臨みたいです」。中部オープンがあることは知り合いの選手に聞くまでは知らなかったという。関西大学ゴルフ部だったが一度就職し、その後プロテストを受けようと思い立った。2度目の挑戦でテスト合格、今年がルーキーイヤーとなる25歳。184センチ、80キロ。

 

「病み上がりで4.5キロも体重減っちゃってます」
伊藤元気選手(愛知CC) 66=34、32

インからスタートし5バーディ、1ボギーでホールアウト。「グリーンがすごく綺麗で、ラインがしっかり読んで打ったら入りました」と振り返った伊藤選手だが、先週火曜日からコロナ感染で自宅待機を余儀なくされた。幸いロキソニン処方で解熱したが、体重が一気に4.5キロも減ってしまったのだとか。「練習ができてなくて、ぶっつけ本番ですが、頑張りますよ〜」

 

作田大地選手(片山津GC) 66=34、32

インからスタートし、5バーディ、1ボギーでフィニッシュ。

 

発多ヤマト選手(フリー) 66=33、33

インからスタート。6バーディ、2ボギーだった。今年の三重県オープンで優勝している。

 

アマチュア2位の3アンダー
酒井遼也選手(JGAジュニア) 67=33、34

インからスタートし、11番で11メートルのロングパットが決まる。その後、12番で50センチ、16番ロングはピン奥4メートルにつけて2パットのバーディ、さらに1番で2メートル、8番で3メートルと5つのバーディを沈めた。スコアを落としたのは前半最後の18番だった。第1打が左のカート道路に行き救済を受けた。そこからの第2打がフライヤーとなりグリーン右奥へOB、ダブルボギーとしたのだ。「今日は良くもなく悪くもなく、でした。初日だし、攻めるのを抑えてプレーしました。それでもドライバーはアウトの5番、6番以外は全部使いました」と今年の中部アマチュア優勝の時のようにプレーを振り返った。初日は総合で11位、アマチュア2位からの発進となった酒井選手。明日からの進撃が楽しみだ。ルネサンス豊田高3年。

 

 

<会場フォト>