中部オープン本戦 2R成績表、3R組合せ表、速報記事、フォト掲載しました

2024.07.11

2024年度(第53回)中部オープンゴルフ選手権競技

開催日/2024年7月10日~12日

会場/緑ヶ丘カンツリークラブ

 

第2日成績表(PDF)

 

第3日組合せ表(PDF)

 

 

第53回中部オープンゴルフ選手権競技
2024年7月10日(水)・11日(木)
会場/緑ヶ丘カンツリークラブ  6772yd、Par70
参加人数/120名(アマチュア15名(うち欠場1名)、プロ105名(うち欠場1名)
天候/1R 曇りのち雨、2R 曇り時々雨

 

首位は通算10アンダー。

35歳・権藤紘太選手(ザ・トラディションGC)と15歳・松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC)。


中部オープンゴルフ選手権競技の第2日目が終了した。会場は、終日の曇り空、時折本降りの雨に見舞われたが、選手たちはレインウェアに着替えるほどでもなくプレーを続けた。

 

昨夜からの雨の状況もあり、グリーンコンディションはスティンプ11.5。ピン設定は高めのところに多く切られ、難度が上がっていた。そのせいか、スコアは昨日ほどのアンダーラッシュにはならなかったものの、選手たちはしっかりとパフォーマンスを発揮した。

 

まず、アウト2組目でスタートした若原亮太選手(フリー)が今日を67、通算5アンダーで首位に立つ。すると、アウト5組目で初日6アンダー首位タイの冨田幸暉選手(飛騨高山CC)が1アンダーと伸ばし通算7アンダーとして首位をキープ。そして、このスコアを抜いたのが、アウト9組スタートの権藤紘太選手(ザ・トラディションGC)だった。初日5アンダーの4位でスタートした権藤選手は今日も5アンダー65をマークし、通算10アンダーに伸ばしたのだ。その後しばらく一人リーダー状態が続き、後続の上がりを待つと、初日首位タイのアマチュア、松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC)がこの日も安定したショットを繰り出し66でホールアウト、通算10アンダーに伸ばし権藤選手に並んだ。

 

35歳の権藤選手と15歳の松山選手、明日の最終組はこの2人に加え、プロ2年目24歳の富田選手と通算6アンダーに伸ばしたプロ2年目23歳の長谷川貴優選手(フリー)の4人となる。

 

また、13番ホールで佐橋寿樹選手(GOLF5みずなみ)がホールインワンを達成した。

 

予選第2ラウンドはカットラインとの戦い。競技が終わり、通算145ストロークまでの80人が明日の決勝ラウンドに進出する。アマチュア選手は7人が残った。
明日のティーオフも午前7時30分から。最終決戦をぜひ会場でご覧ください!!

 

 

<インタビュー>

 

「去年の4月からのスイング改造が実ってきてるかも」
権藤紘太選手(ザ・トラディションGC) 130=65、65(33、32)

アウトからスタートした。1番、2番を連続バーディで幸先よく発進、その後はパーセーブが続いた。後半は11番で1.5メートルのバーディパットを決め、13番ボギーの後、14番、15番を連続バーディ、さらに17番で手前1メートルが決まった。「6バーディ、1ボギーで昨日と同じでした。2日間続けられて良かったです」とホッとした様子の権藤選手。実は長い間、不調が続いていた。ドライバーが突然曲がって、1ホールでOBを4発出してしまうということもあった。もう競技はいいかなと、6年前から岡崎のロイヤルパークでジュニア教室のコーチを始めた。「教え始めると自分ができないとダメですからね、理論的なこともいるようになる。これまで感覚だけでやってきたので、その勉強もあって、去年4月から大阪の森岡コーチにつくようにしたんです。進化したクラブを使いこなせるように、スイング全ての見直しを始めたら、今までと真逆でしたね。1年以上経って、ようやく形になってきた」と、競技で結果が出るようになった自分に嬉しそう。「明日は茉生くんにどれだけおいてかれるかなあ。ドライバーはやめて3Wにしようかな(笑)」35歳と15歳、歳の差も距離の差も感じさせない展開に大いに期待したい。

 

 

「ドライバーもアイアンもめちゃめちゃいい」
松山茉生選手(グリーンヒル瑞浪GC) 130=64、66(36、30)

首位タイのスタートで、前半のアウトではパーセーブが続き、7番のショートでボギーとして1オーバー(通算5アンダー)で折り返した。しかし、後半に入ると一変。10番で1メートルにつけバーディを奪取すると15番から18番まで怒涛の4連続バーディを沈め、上がってみれば今日を4アンダーの66、通算10アンダーで首位をキープした。何よりすごかったのはパーオン数だ。18ホール中17ホールでパーオン。外したのはボギーを打った7番ショートだけという驚異のショット力。これもドライバーで310ヤード、2番アイアンで280ヤードという飛距離がなせる技だ。
「ドライバー、アイアンともにめちゃめちゃ調子が良いので、明日も自分のプレーができたらいい」とニコニコ話す松山選手。アマチュア優勝については「昨日今日と緊張はないです。ジュニアの試合の方が緊張する。(アマ優勝を)気にせずに回って獲れたらいいなと思います」。

 

3位
冨田幸暉選手(飛騨高山CC) 133=64、69

アウトからスタートし、1打伸ばしてフィニッシュ、3位で2日目を終えた。「2バーディ、1ボギーでした。良かったのはショットで、ドライバーがマシになってフェアウェイをキープできてトラブルがなかった。グリーンを外した時も、しのぎながらパッティングで耐えられた。しのげた1日でした。このコースは嫌いでない、落としどころが決まっているゴルフ場の方が好きです」と、好相性のコースで明日の18ホールに挑む。中部学院大4年次にプロテスト合格、プロ2年目の24歳。

 

4位
長谷川貴優選手(フリー) 134=67、67(35、32)

アウトからスタートし、前半はイーブンの35。後半に3バーディを奪取した。「インはショットもよく満足できる内容でした。アウトがスコアを作りにくいって人もいるけど、僕は大差ないイメージ。フェアウェイにきちんと行けばって感じですね。今日の前半はグリーンを外したのは一つだけでしたが、パッティングが決まらなくて・・・。後半はラインの読み方を変えたらうまく入るようになりました。良かったです」。冨田選手と同じく、中部学院大4年の時にプロテスト合格、今年プロ2年目の長谷川選手は、先週の日本プロゴルフ選手権に出場したが惜しくも予選通過ならず、3日目は杉浦悠太選手について歩いた。「勉強になりました。でも、熱中症みたいになって、あとが大変でした(笑)」

 

7位
若原亮太選手(フリー)  135=68、67(34、33)

アウト2組目のスタート。1番、12番、14番でバーディ奪取し、15番までボギーなしのプレーが続いたが、16番でOBを打ちダブルボギーを叩く。だが、続く17番で8メートル、距離のある18番ではピン横2メートルに2オンし連続バーディで締めた。「昨日は風が吹いていてジャッジミスがあった。今日は雨が降ったり止んだりしてましたが、頑張れたかなと思います」。昨年のQTで失敗して今年は試合数が減っている若原選手。岐阜県出身で大阪学院大へ。プロテストは2回目に合格し3年目となる26歳。今は神戸在住。

 

 

 

8位タイ
上森大輔選手(城陽CC)  136=70、66(34、32)

「インから出たんですが、前半は10パットでした。バーディは10番、12番、15番でグリーンを外したホールも1パットで良かった」と振り返った上森選手。後半は2バーディ、1ボギーだった。昨年末からパターを長尺に変えた。「QTに失敗して、思い切って変えてみました。それが功を奏して、フィーリングが良かった。ロングパットもショートパットも打ちやすい」と好調なパッティングについて教えてくれた。今大会は東名古屋CC会場予選から出場。普段は京都をベースにしている上森選手だが「中部オープンは毎年楽しみにしています」。47歳。

 

32位タイ
谷岡達弥選手(ココパリゾートクラブ)  140=74、66(33、33)

アウト2組目からスタートした谷岡選手が5バーディ、1ボギーの66をマークして、32位タイに浮上した。「バーディは2.3メートルが多かった。ここは25年くらい前に来たことがあるけど、忘れているからね。昨日1日回って、少しなれたのかな。ショットもそんなに良くないけど、今日はよかったね」。今大会最年長の51歳。

 

 

アマチュア2位(総合8位タイ)
酒井遼也選手(JGAジュニア) 136=67、69(36、33)

アウトからスタート。1番のティーショットを大きく右に曲げたが木に当たって戻りセーフになったもののボギー発進。続く2番で右にOBを打ち、それでもパーセーブした。バーディは後半の16番、17番の2つだけだった。「朝からティーショットがずっと曲がって安定せず、なんとか凌いだホールが多かった。なんでだろうとずっと考えながらプレーしていました。後半になって14番くらいから戻った、というか良くなって、そこからはバーディも取れて良かったです。明日は少しでも上位に食い込めるように頑張ります」。日本オープン最終予選の出場権は6月の地区予選ですでにゲットしている。

 

アマチュア3位(総合11位タイ)
矢野仁貴選手(JGAジュニア) 137=69、68(33、35)

「今日は後半の5番でもったいないOBをしてしまったり、パットがショート気味だったりしましたが、全体としてはいいゴルフができました」。中部オープン予選でただ一人アマチュアで通過してきたのが矢野選手だった。先日の日本アマチュアも予選会から出場権を獲得しており、「下剋上してます」と笑った。名古屋高3年。

 

 

<会場フォト>