中部オープン本戦3R成績表 記事 フォト 

2018.07.13

平成30年度中部オープンゴルフ選手権競技

開催日/平成30年7月13日(金)
会場/桑名カントリー倶楽部 7253ヤード/Par72
天候/晴れ

第3日成績表(PDF)

今野大喜選手(恵那峡CC)が余裕の逃げ切り、通算12アンダー。

2015年大会以来、2度目のアマチュア優勝を達成。

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中部オープン TV放映
東海テレビ 7月15日(日)24時45分から録画放送

朝から晴れて蒸し暑い桑名カントリー倶楽部で、中部オープンは決勝ラウンドを迎えた。強い日差しと蒸し暑さに加え、今日は朝から風が強かった。ゴルフには難敵の風だが、体感的には心地よく、選手たちを応援して歩くギャラリーにはありがたいの一言だった。

batch_DSC03006予選ラウンド2日間で通算148ストロークまでの90人が、朝8時から順次ティーオフ。最終組は、通算12アンダーで首位のアマチュア、今野大喜選手(恵那峡CC、日大4年)、通算7アンダーの小野田享也(フリー)、北村晃一(ミッションバレーGC)の3人、その一つ前は、通算6アンダーの竹内廉(フリー)、堀川未来夢(Wave Energy)、原敏之(センコー)の3人。さらに5アンダーで池村寛世(フリー)、丸山大輔(アイテック)、近藤智弘(ネスレ日本)、金井泰司(14ヒルズ)、アマチュアの鈴木千貴選手(サン・ベルグラビアCC 星城高2年)らが続き、優勝および上位フィニッシュを狙う熱い戦いの火蓋は切られた。

最終組は1番Hでいきなりドラマが起きた。第1打を今野選手はフェアウェイキープしたのに対し、小野田プロは左の木に当てボールは下に。北村プロは右の斜面上のバンカーに捕まった。そこから小野田プロは2打でグリーン奥のカラーへ。北村プロはバンカーアウトに2打を要し、さらにグリーンオンに2打を要した。今野選手もナイスショットはグリーンをオーバーし、向こう側へ落ちたのだ。続く寄せで小野田プロはショートし2メートルのパーパットが決まらずボギー、今野選手はピン手前2メートル弱をしっかり決めてパー、北村プロは1パットだったがダブルボギーと、いきなりスコアが動いた。そして2番H(548ヤード、パー5)。3人ともフェアウェイキープし、第2打を今野選手はグリーン右のバンカーへ、北村・小野田プロはグリーン手前へ運んだが、小野田プロは第3打でグリーンオーバーしボギー、北村プロは3オン2パットのパー、そして今野選手はバンカーアウトで2メートル弱につけバーディとした。この時点で今野選手は通算13アンダー、小野田プロは通算5アンダーに。その後、小野田プロは3番、4番もボギーとして通算3アンダーにまで後退。北村プロも同様で通算4アンダーまで後退し、追いかける側が失速する展開となった。

前の組も思ったように伸ばすことができず、前半を終えた時点で、今野選手は通算12アンダーで首位キープ、2位は7アンダーの竹内廉(フリー)と丸山大輔(アイテック)に変わったがスタート時の5打差は変わらなかった。

batch_DSC03089後半に入っても今野選手のプレーは安定、1バーディ1ボギーで最終18番Hを迎えた。この時、2位は竹内プロの通算9アンダー。今野選手は危なげなくパーをキープして通算12アンダーで総合優勝、2015年(東名古屋で開催)以来2度目のアマチュアVを達成した。

アマチュア優勝は2012年に小野田享也選手(当時、日大2年)、2015年に今野大喜選手(当時、日大1年)に次いで歴代3度目となる。

今野選手は、日本オープン、トップ杯東海クラシック、来春の中日クラウンズの出場権を獲得。今回の賞金500万円は、2位の竹内プロに贈られた。

<成績>

★総合の部

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優勝 今野大喜(恵那峡CC) 204=68、64、72、72(36、36)
2位 竹内 廉(フリー)  207=67、71、69、69(35、34)
3位 丸山大輔(アイテック) 208=72、67、69、69(34、35)
4位 池村寛世(フリー)   210=67、72、71、71(36、35)
4位 堀川未来夢(Wave Energy) 210=68、70、72、72(37、35)
4位 北村晃一(ミッションバレーGC) 210=67、70、73、73(37、36)

★アマチュアの部

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優勝 今野大喜(恵那峡CC) 204=68、64、72、72(36、36)
2位 織田信亮(杉ノ木台GC) 212=71、70、71、71(36、35)
3位 大内智文(中部学連)  214=75、67、72、72(37、35)
4位 中山絹也(中部学連)  214=72、71、71、71(36、35)
5位 木村太一(CRC三重白山)216=72、68、76、76(39、37)

★ベストスコア賞(各日10万円)

第1日 67 原 敏之(センコー)
竹内 廉(フリー)
池村寛世(フリー)
北村晃一(ミッションバレーGC)
第2日 64 今野大喜(恵那峡CC)
第3日 66 上田諭尉(谷汲)

★決勝ラウンド、アウトコーススタートは、ティーオフアナウンス★
最終ラウンドでは、アウトのスタート時に、ツアーのようなティーオフ順に選手名のアナウンスがあった。緊張感漂う1番ホール、アナウンスの後に第1打を放つ選手たち、大きな拍手のギャラリーたち、オープンらしい光景であった。

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★ギャラリーは3日間で約1000人

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廣瀬1<インタビュー>

プロを前に、堂々としたプレーで勝ち切った
今野大喜選手(恵那峡CC、日大4年) 204=68、64、72、72(36、36)

batch_DSC030932位と5打差でスタートした今野選手は終始落ち着いたプレーで危なげないゴルフを展開した。前半2バーディ2ボギー、後半1バーデイ1ボギーのイーブンパーだったが、後続のプロたちもビッグスコアを叩き出すことができなかったため一度もリードを許すことはなかった。「前半は風が強くて、耐えたなという印象があります。風がわからなかったところも多かったけど’、今日はティーショットをフェアウェイに置けたことが一番の勝因、パッティングもよかったと思います。ストローク差があったので無理をしなかったこともsり、ピンチらしいピンチはなかった」と今日の自分を振り返った。
「ゴルフ自体の総合力が上がった」と今野選手は言う。しかし、今年の春先、岐阜県オープンに出場した頃は悩んでいた。試合後、実家で祖父の勝己さん(81歳)に見てもらったところ「前より下手になった」とひと言。「球がくいついていない」とも。それから、今野選手はスイングの見直しをした。その結果、重い球が出るようになったと同時に、磨いてきたマネジメント力、ショートゲームなどがうまく噛み合わさり、総合力が上がったのだ。今大会も初日の前に「左脇を締めて、フォローを速くしたら」とポソッと呟いたそうだ。「じいちゃんの言葉」にはいつも感謝していると今野選手。そんな彼が「じいちゃんに見せたかったのは本当は日本アマの優勝」だった。ところが先週の日本アマは2日目まで通算12アンダーで首位だったが悪天候で試合不成立という事態に。「だから、あれがまぐれでなかったことを証明したかった。今回勝てたことで、僕以上に悔しがってくれた周りの人たちにも喜んでもらえるかな。良かった〜」。
この後、関東学生、アジア大会、トップ杯東海クラシック、さらにはQTが待ち受けている。「来年はプロとしてツアーで活躍したい」その実現はもうそこまできている。

プロでトップ、「素直に嬉しい」 総合2位
竹内廉(フリー) 207=67、71、69、69(35、34)

batch_2 takeuchi th_DSC_0077「せめて10アンダーにしたかった」と試合後に語った竹内プロ。「ピンの位置が厳しいところに切ってあって、2、3メートルのバーディパットが決まらず、伸ばせなかった。それでも、プロの中で1位になったことは、素直に喜んでいます」。今大会、ツアーシード選手も参加した中での、この成績。中部出身のプロとして、今年はアベマツアーを主戦場に、レギュラーツアーにも参戦する竹内プロ。「まずはここで勝たなきゃと言う想いは強かった。優勝できなかったのは残念でした」。今後の活躍に大いに期待をしていきたい。

アマ2位
織田信亮選手(杉ノ木台GC・福井工大1年) 212=71、70、71、71(36、35)

batch_ama2 oda th_DSC_817616番H(535Y、パー5)で残り202ヤードを7番アイアンでピンの奥4メートルにつけ、イーグルを奪った。「フォローだったので、エッジまで飛ばそうと思ったけど奥に行っちゃいました。でも良く入った。今日は我慢のゴルフでした。」総合でも15位タイからのスタートで、10位タイまで順位を上げた。今年は、北陸オープンアマトーナメントで優勝し、来週の本戦に出場する。「優勝を目指して頑張ります!!」。

アマ3位
大内智文選手(中部学連・中部学院大4年) 214=75、67、72、72(37、35)

batch_ama3 ouchi th_DSC_7948今日は2バーディ2ボギーでした。よくパーを取れたと思うほどショットは良くなくて乗りませんでした。パターに救われた1日でした」。

アマ4位
中山絹也選手(中部学連・中部学院大3年) 214=72、71、71、71(36、35)

batch_ama4 nakayama th_DSC_7733「コースは回ることはあるのでよく知っていますが、難しかったです。ショットはまずまずだったけど、パッティングがダメで入りませんでした。次の試合に向けて、また頑張ります」。

アマ5位
木村太一選手(CRC三重白山・日大2年) 216=72、68、76、76(39、37)

batch_ama5 kimura th_DSC_9880「3日間ともに内容的には同じで、耐えられなかった。2日目も3日目も4バーディ取れたけど、ボギーも多かった」。

総合3位
丸山大輔(アイテック) 208=72、67、69、69(34、35)

batch_3 maruyama th_DSC_8455「風が強かったので我慢しながらのプレーでした。短い15番Hで3パットのボギーにしてしまったけど、16番Hで奥からの60ヤードをチップインイーグルにできたのはよかったですね。今日は最後までグリーンが読めなかった、ピン位置が難しかったですしね。ツアー同様にボギーを打たないゴルフを目指して回りました」と振り返った丸山プロ。「徐々にアイアンが良くなってきているので、あとはパッティング次第という状況で、今後のツアーに自分自身期待してます」。

総合4位
池村寛世(フリー) 210=67、72、71、71(36、35)

batch_4 ikemura th_DSC_00031アンダーでホールアウトし、通算6アンダーで3日間を終えた。「ティーショットが悪かったんで、出だしから曲げてしまって、ボギーボギーとしたところで、もうビッグスコアは諦めて、アンダースコアで回ることを意識しました。先週の北海道はとても寒くて、今週は暑くて、さすがに疲れました。来週は体を休めます」。

<会場風景、フォトギャラリー>