中部グランドシニア 1R成績表2R組合せ表、速報記事、会場フォト掲載しました

2024.10.09

2024年度第52回 中部グランドシニアゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2024年10月9日(水)・10日(木)

会場/葵カントリークラブ

 

第1日成績表(PDF)

 

第2日組合せ表(PDF)

 

 

第52回中部グランドシニアゴルフ選手権競技
2024年10月9日(木)
会場/葵カントリークラブ(家康コース) 6152yd Par72
参加人数/130名(うち欠場10名)
天候/雨のち晴れ

 

70歳ルーキーの伊藤俊夫選手が75ストロークで首位。

88ストロークまでの80人が明日の決勝ラウンドへ。

 

70歳以上が対象の中部グランドシニアゴルフ選手権競技は、今年も4会場で行われた厳しい予選を通過した130人がエントリー。今日の初日には120人が出場した。会場となった愛知県の葵カントリークラブ、その家康コースのグリーンはバミューダ芝が採用されている。夏場に強い品種とあって、今年の酷暑にも耐え、グリーンは青々と美しく、スティンプ9.8、コンパクション22のコンディションだった。ただ、昨夜からの雨が午前中ずっと降り続き、気温も低め、そして、フェアウェイは多くの水を含んだため、選手たちからは「球が転がらないから辛かった」「舌が柔らかくて打ちにくかった」などの声。そんな中、12時35分に第1組がアテスト会場に戻ってきた。

 

アウト1組の西口則雄選手(鈴鹿CC)とイン1組の中川喜雅選手(知多CC)がともに79ストロークでフィニッシュし、続く選手たちの好スコアが期待された。が、今日のコンディションは70歳以上の選手たちにはなかなかに厳しいものだったようで、スコアは80台が続出した。

 

初日の結果、首位は75ストロークの伊藤俊夫選手(グレイスヒルズCC)、2位は76ストロークで岡田英明選手(明智GC)、さらに1打差の77に神尾政好選手(平尾CC)、木村雄一選手(名阪チサンCC)、小島朋広選手(名倉CC)、藤田敏和選手(愛知CC)が続いた。

 

また、今大会では80歳以上の出場選手にクオリファイ賞、エージシュート達成者にエージシュート賞が贈られる。クオリファイ賞は、満82歳の鎌田佐利選手(東名古屋CC)と安藤勤選手(名倉CC)、満80歳の若杉恵選手(麗澤瑞浪GC)と伊串和雄選手(名古屋GC)の4人。初日のエージシュートは82歳の安藤選手が82ストロークで達成した。

 

そして、88ストロークまでの80人が明日の決勝ラウンドに進出する。
明日のティーオフは7時30分。明日も東名高速道路の工事は続いている。選手たち及び関係者は会場までの移動に余裕を持ってお出かけを!!

 

 

<インタビュー>

 

1位
伊藤俊夫選手(グレイスヒルズCC) 75=36、39

「叩いちゃったなあ〜」って思って上がってきたという伊藤選手が、初日のトップに立った。アウトからのスタートで、3番Hと5番Hでバーディを奪取。「ランが出ないからなかなかパーオンできなかった。グリーンも奥からは速かったよ。17番Hで奥8メートルから3メートルくらい打ったつもりだったのにピンの向こう4メートルまで行っちゃって、3パットしましたよ」と苦笑いした。伊藤選手は、今大会に出場した15人のルーキーのひとりだ。

 

2位
岡田英明選手(明智GC) 76=37、39

イン6組目のスタートだった。「今日は最後の9番でバーディ、70センチにつきました。でも3パットが2回で、17番Hはダブルボギー、3番Hがボギーでした」。岡田選手は70歳、ルーキー。

 

3位
小島朋広選手(名倉CC) 77=38、39

岡田選手と同組だった小島選手は、17ホール目となる8番Hまで4オーバーで来ていたが、最終の9番Hで小島選手はボギーを打ち、5オーバーに。一方、岡田選手はバーディ。「最後に逆転されちゃったよ」と初日を振り返った。中部ミッドシニアでは3勝している小島選手の明日はどんなだろう。

 

3位
神尾政好選手(平尾CC) 77=40、37

アウト3組のスタート。15番Hでピン手前6メートルからのバーディパットを決めた。「バーディはそこだけです。2番Hで4パット打ってトリプルボギーにしたけど、あとは3ボギーだったしね。今日は雨で、下が柔らかったし、フェアウェイに打つこととグリーンを外さないことと、固くいったのが良かったかな」。神尾選手も今年70歳のルーキー。

 

3位
木村雄一選手(名阪チサンCC) 77=39、38

「今日はランが出なくて苦しかった〜。でも、バミューダ芝はいいですねえ」と振り返った木村選手。7番Hと8番Hと2つのバーディを奪ったが、7番について「セカンドは上りを入れて108ヤード、手前1メートル以内につけることができた。いいバーディだった」と解説。今日は、80人に残ることと、ダボを叩かないこと、の2つをスタート前に決めていたそうだが、見事にどちらもクリアした。

 

3位
藤田敏和選手(愛知CC) 77=41、36

インからのスタートで、前半をパープレーで折り返した藤田選手だったが。後半にスコアを崩した。「グリーン周りがきつくて、短いのも入らなかった」と残念そうだった。

 

 

★クオリファイ賞★

地区予選を通過した80歳以上の選手たちにクオリファイ賞が贈られた。対象5人のうち、今回の出場は4人だった。

 

鎌田佐利選手(東名古屋CC) 満82歳


1941年11月生まれで、もうすぐ83歳の鎌田選手は、今大会の最年長出場だ。今大会は南山CCでの予選で土砂降りの天候の日に通過してきた。ゴルフ歴は54年。毎朝起きるとバナナ、りんご、オレンジ、牛乳を混ぜたフルーツドリンクを飲み、 30数年続けている毎朝15分のストレッチ運動を欠かさず、週1回の練習とラウンド、さらに、名古屋市中区で昭和54年創業のステーキハウスのオーナーとして毎日店に出ている。「今日も今から店に行きますよ〜」と元気いっぱい。「仕事とゴルフを両立していることが元気の秘訣かな」と笑った。

 

安藤勤選手(名倉CC) 満82歳

82歳の安藤選手はクオリファイ賞に加え、堂々の82をマークし、エージシュートも獲得、32位タイで明日の決勝に進出した。「今日はバーディゼロでしたが、ダブルボギーもゼロだった。それが良かったですね」。ゴルフ歴52年。80歳を超えて、飛距離190〜200ヤードの秘訣は、中部グランドシニア優勝の時から変わることなく、今も週に2.3回ジムで筋トレを続けていること。練習は週に2回100球ほど、ラウンドは週に2回ほどとか。「自分のゴルフもだけど、孫と一緒にゴルフができたことが嬉しい。孫は今年から日大でゴルフしています」と嬉しそうだった。

 

若杉恵選手(麗澤瑞浪GC) 満80歳 

ゴルフ歴50年、ゴルフブームがあった頃に始めた。連盟競技はシニアになってから出場していてもう25年ほど。日本グランドシニアには2回出場した経験がある。そして、今日を86でホールアウトし、明日の決勝に進出した。元気の秘訣を聞くと、毎朝40分のストレッチやラジオ体操、週1回の練習、月3回程度のラウンドだとか。「ラウンドの後に左肩が痛くなったり、あちこち痛いところだらけだけど、ゴルフがしたいんだよね、好きだからね」と教えてくれた。

 

伊串和雄選手(名古屋GC) 満80歳

伊串選手がゴルフを始めたのは20歳の頃、「将来、役に立つから」という親の勧めだった。ゴルフブームも始まり、社会人になってゴルフが大いに役立った。対外競技に出るようになったきっかけは興味深い。「73歳の時に、さなげCCで開催されたチャリティコンペに参加したんですが、アマ3人と女子プロが一緒に回る形式で、なんと69のエージシュートを出しました。女子プロから『上手い、競技に出ればいいのに』と褒められて、嬉しくてね。それからCGAやAGAの競技に出るようになりました」。今では、週に2回の練習、クラブ競技など年に140回のラウンドとまさにゴルフ漬けの日々。「僕にとって、ゴルフは生きがいですよ。妻はゴルフをしませんが、それぞれの趣味を優先してストレスのない生活を続けて健康でいられるのが夫婦円満の秘訣かな」と幸せそうに話す伊串選手だった。

 

<会場フォト>