中部グランドシニア本戦 成績表、記事を掲載しました
2019.09.13
2019年度(第48回)中部グランドシニアゴルフ選手権競技本戦
第48回中部グランドシニアゴルフ選手権競技
2019年9月13日(金)
会場/京和カントリー倶楽部 6055yd、Par72
参加人数/147名(うち欠場6名)
天候/曇り
ルーキーの70歳、大平武志選手(南山CC)が2アンダーV
74のマッチングで決定、日本グランドシニア出場権15人。
70歳以上のゴルファーが出場する中部グランドシニアゴルフ選手権競技が、愛知県の京和カントリー倶楽部で開催された。6月と7月に3会場で行われた予選には合わせて283人が参加。毎年参加人数が増える人気の競技だが、それだけに予選突破もシビアになっているわけで、今日の本戦に出場した選手たちは、何れ劣らぬ実力の持ち主ばかり。見た目にも年齢を感じさせないキビキビとした立ち居振る舞いが印象的であった。
朝から曇り空が広がり、気温も25度前後でしのぎやすく、選手たちには心地よい1日だった。
会場となった京和カントリー倶楽部は、愛知県内でも珍しいカート乗り入れをしているゴルフ場である。今日も4人のパーティにカートは2台。キャディーは1人で前半と後半で乗るカートを変える方法で対応した。フラットで広々としたフェアウェイに乗り入れられるとあって、選手たちもラクに、しかもスムーズにラウンドできた。進行もすこぶる順調であった。
コースコンディションは、スティンプ10.7、コンパクション22.0。このところの雨の影響もあり、「ボールが止まってくれたのでよかった」「パッティングがうまくいけばスコアになるけど、1メートルでも入らない。ピンポジションは難しかった」と選手たち。それを証明するかのように、スコアボードには素晴らしいスコアが並んだ。
競技は、アウト1組1番ティーオフの大平武志選手(南山CC)がいきなり2アンダー70でホールアウト。同組の五十川康雄選手(六石GC)と森俊光選手(岐阜CC)の76、イン1組目の川田宏選手(豊田CC)の75を皮切りに、75、74、73と次々に好スコアがマークされていく。15人枠のカットラインは選手が半分ホールアウトした時には76から75になっていたが、首位は変わらず大平選手のままだった。そして、次にアンダーパーをマークしたのは、田中健治郎選手(大垣CC)で後半に4バーディを沈めての71。それから、同じく71を近藤隆雄選手(ライオンズGC)と河村鐘根選手(春日井CC)の2人がマークしたが、大平選手を超えるスコアは最後まで現れることなく、大平選手のルーキー優勝が決まった。
また、カットラインは最終的に74ストロークのマッチングとなった。驚くほどのハイレベルな戦いであった。
ディフェンディングチャンピオンの吉見本弘選手(平尾CC)は75ストロークで20位タイだった。
★入賞 成績 (敬称略)
優勝 大平武志(南山CC・70歳) 70=35、35
2位 田中健治郎(大垣CC・71歳) 71=39、32
2位 近藤隆雄(ライオンズGC・73歳) 71=37、34
2位 河村鐘根(春日井CC・70歳) 71=34、37
5位 井上量博(フクイCC・79歳) 72=35、37
★日本グランドシニアの出場権は、74ストロークまでの15人
15人中7人がエージシュートを達成した。
★80歳以上(1939年生まれ以上)の選手にクオリファイ賞が贈られた。
最年長出場の84歳、山本英弥選手(知多CC)
西村衛選手(西尾GC)
幸村淳次選手(セントクリークGC)
深田利幸選手(南山CC)
<インタビュー>
ルーキー優勝。今月2度目のエージシュート
優勝
大平武志選手(南山CC) 70=35、35
なにせ、アウト1組目の1番スタートだった。ホールアウトしたのも最初で、それから延々、待つこと3時間近く。プレーオフの可能性もあり、お風呂にも入るのも後回しにしていたが、最後まで2アンダーを破る選手は現れず、グランドルーキー優勝が決まった。4バーディ、2ボギー。そのうち、17番(485yd、パー5)は8メートルの上り、軽いフックライン、8番(129yd、パー3)は真下からの上り7メートルを沈めてのバーディだった。「パッティングが良かった。第1打も第2打もOBラインがないのでラクに打てました。3パットもありましたが、全体には上出来」と喜びを語った。エージシュート達成だが、今日が2回目。1回目は先週行われたホームの南山CCでのスポンサー杯での70だから、トントンと2回連続で達成したことになる。「今まで練習嫌いだったんですが、グランドデビュー戦に向けて練習量を増やしました。で、今平周吾プロのスイング、あの短く持つ打ち方を真似てみたら、ヘッドの抜けが良くなって、今日も短く持って回りました。アイアンの調子が良かったですね」。そうなんだ、好調の裏には必ず、練習やら開眼やらがあるのだ。初出場する日本グランドシニアでも、活躍を期待したい。70歳。
後半に、見事な4バーディ、ノーボギー
2位
田中健治郎選手(大垣CC) 71=39、32
前半を1ボギー、1ダブルボギーの3オーバーと振るわず、折り返した田中選手は、後半のインで、実に4バーディ、ノーボギーの素晴らしいプレーを展開した。「前半はパッティングが全く入らず、1メートルを3つも外しました。後半は長めの4メートルも入ったのが良かった。全体としてはショットが良くついてくれたかな」。エージシュート達成。71歳。昨年に続く日本グランドシニア出場となる。
2位
近藤隆雄選手(ライオンズGC) 71=37、34
5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーと、日本グランドシニア出場権獲得者の中で、最多バーディだった。エージシュート達成。73歳
優勝よりエージシュートより、15人枠!
2位
河村鐘根選手(春日井CC) 71=34、37
アウトからスタートし前半を2バーディの34で折り返した。後半に入り15番(134yd、パー3)でミスショットでバンカーへ、2.5メートルのパーパットが決まらずボギーで、1アンダーとした。「16番で首位と1打差って聞いたんだよ。でもね、日本の15人枠に入ることが目標なんで、とにかく3パットしないように安全運転を心がけた。距離をしっかり合わせてパーセーブしてました」と、河村選手は上りの3ホールを振り返った。日本グランドシニア出場権獲得に満足といった笑顔だったが、取材の最後に「あと1打でエージシュートでしたね」と言うと、河村選手は初めて気づいたようだ。「あ〜、エージシュートもできたんだ。全く考えてなかった〜〜」とまた笑った。グランドルーキーの70歳。
フクイCC理事長はエージシュート150回目達成。
5位
井上量博選手(フクイCC) 72=35、37
試合3日前の9月9日に79歳になったばかりの井上選手が、4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの72をマーク。150回目のエージシュートを達成した。「いいスコアでしたね。今日はパッティングが良かった。17番(485yd、パー5)は6メートル、あとは2、3メートルだったけど、ロングホールが全部バーディでした。ダボは10番(342yd、パー4)でバンカーのアゴにはまって4オン2パット、仕方なかったかな」。
今大会出場のうち、上から4番目の年齢、来年はクォリファイ賞(80歳以上対象)にもなる井上選手だが、ホームのフクイCCでは、昨年まではインタークラブの監督を務め、中部インタークラブ7年連続本戦出場を率いていた。そして、今年からはフクイCCの理事長に就任。「インターは新しい監督が今年も本戦出場へ引っ張ってくれますよ。まず27日の予選は応援に行きます」。井上選手は自ら車を運転して、何処へでも行く。「去年は、日本グランドの熊本まで、走りましたよ」。日本グランドシニアは3回目の出場。
6位 小島朋広選手(名倉CC・70歳) 73
先週行われた中部ミッドシニアで2年ぶり3回目の優勝を果たした小島選手は、グランドルーキーで2週連続Vを狙ったが、前半で3オーバー39を叩き、意気消沈。それでも、後半に気合を入れ直し、3バーディ1ボギーでまとめた。「どうなるかと思ったけど、開き直って、プレーしたらうまくできた。ホッとした」と心より安堵といった笑顔だった。
6位 小野田安成選手(名張サウスCC・76歳) 73
6位 丹羽文雄選手(美濃関CC・71歳) 73
6位 坂井治選手(グレイスヒルズCC・70歳) 73
6位 奥岡嘉昭選手(ナガシマCC・75歳) 73
6回目のエージシュートを達成し、2度目の日本グランドシニアの出場権を獲得した。「三好の東コースは好きなので、楽しみ。頑張ってきます!」。
6位 佐藤勝美選手(桑名CC・76歳) 73
12位 田中鋭郎選手(富士C可児C・71歳) 74
12位 吉田哲守選手(タートルエースGC・71歳) 74
12位 石﨑由男選手(魚津国際CC・72歳) 74
12位 片桐富男選手(双鈴GC関・72歳) 74
<表彰式、会場風景 フォトギャラリー>