中部グランドシニア本戦 2R成績表、速報記事、日本グランドシニア出場者、会場フォトを掲載しました
2024.10.10
2024年度第52回 中部グランドシニアゴルフ選手権競技 本戦
開催日/2024年10月9日(水)・10日(木)
会場/葵カントリークラブ
第52回中部グランドシニアゴルフ選手権競技
2024年10月9日(木)・10日(金)
会場/葵カントリークラブ(家康コース) 6152yd Par72
参加人数/130名(うち欠場10名)
天候/1R 雨のち晴れ、2R 晴れ
初日首位の伊藤俊夫選手(グレイスヒルズCC)が、
2位に6打差をつけルーキー優勝。
159ストロークまでの13人に日本グランドシニア出場権。
中部グランドシニアゴルフ選手権競技の第2日は、昨日の雨から一転、朝から青空が広がる秋晴れで、日差しは残暑そのものだったが爽やかな風が時折吹くゴルフ日和に恵まれた。グリーンコンディションは、スティンプ10.0、コンパクション23と、昨日より少し速く硬く設定された。
今日の決勝ラウンドには88ストロークまでの80人が進出。優勝及び日本グランドシニア出場権13枠を目指し、選手たちは朝7時30分からティーオフしていった。最終組は8時51分、初日75ストロークで首位の伊藤俊夫選手(グレイスヒルズCC)、1打差76の岡田英明選手(明智GC)、さらに1打差77の神尾政好選手(平尾CC)、木村雄一選手(名阪チサンCC)の4人が年齢を感じさせない豪快な第1打をそれぞれ放っていった。
この1番H(480ヤード、パー72)で首位の伊藤選手が2メートルほどのバーディパットを決め通算2オーバーに伸ばした。岡田選手と神尾選手がボギーでそれぞれ5オーバーと6オーバーに後退した。伊藤選手はその後も危なげないパーセーブを続け、5番H(477ヤード、パー5)でもピンの上からの難しいバーディパットを決める。続く6番H(145ヤード、パー3)で第1打をグリーン左の長いラフに入れてしまうが、そこからのアプローチを絶妙なタッチで上げ、ピンにピッタリと寄せるパーセーブ。さらに左ドッグの7番H(380ヤード、パー4)でもピン奥からバーディ奪取し、ついに通算イーブンパーまでスコアを伸ばしたのだ。その間、同組の選手たちは惜しいバーディ逃しや決めきれないパーパットなどでスコアを落としていた。伊藤選手は9番Hで第1打を左の林の方にミス、105ヤードの第3打もミスして、このホールをダブルボギーとし、通算2オーバーで前半を終えた。この時点で、2位にいたのは一つ前の組の荒木和之選手(わかさCC)で通算7オーバー、実に5打差が付いていた。
伊藤選手の盤石なゴルフが崩れない限り、一人旅はほぼ確実視された後半。伊藤選手も「無理をせず、ダブルボギーを打たないゴルフをしよう」と思ったと言う。が、その途端の10番Hでボギーを叩き、15番Hのバーディ奪取で通算2オーバーに戻す。「あの時、同組の人たちとも6打差あって、優勝できるかなと思いました。残りの3ホールはボギーでもいいと、守りに入ったんです。そしたら、ほんとに連続ボギーになってしまったんですけどね。気持ちが緩んでしまったのがいけなかったですね」と苦笑いした。
終わってみれば、2位は木村選手で、その差は6打と、70歳のグランドルーキー、伊藤選手の圧勝劇だった。
◆成績
優勝 伊藤俊夫(グレイスヒルズCC) 148=75、73(35、38)
2位 木村雄一(名阪チサンCC) 154=77、77(39、38)
3位 藤田敏和(愛知CC) 155=77、78(40、38)
4位 中川喜雅(知多CC) 156=79、77(39、38)
4位 荒木和之(わかさCC) 156=78、78(37、41)
4位 岡田英明(明智GC) 156=76、80(40、40)
◆また、通算159ストロークまでの13人が日本グランドシニアゴルフ選手権競技への出場権を獲得した。日本グランドシニアは11月7日(木)・8日(金)に埼玉県の嵐山カントリークラブで開催される。ちなみに、13人中、ルーキー選手は6人だった。
<インタビュー>
2日間をしっかりスコアメイク。「いいゴルフができました」
優勝 伊藤俊夫選手(グレイスヒルズCC) 148=75、73(35、38)
「いつも初日はいいんですよね」と昨日首位に立った時に話していた伊藤選手だったが、2日目もしっかりスコアメイクし73でフィニッシュ、2位に6打差をつけての堂々たる優勝だった。「いいゴルフができました。今日はアプローチとパッティングが良かった」と達成感のある笑顔で振り返った伊藤選手。今朝は「いつも2日目で崩れちゃうから、今日が初日のつもりでいこう」と心に決めた。最終組は以前に回ったことのある選手ばかりで、気心が知れていて回りやすかった。前半で3バーディを奪って通算イーブンに戻した時は、「今日は調子が良さそうだから、エージシュートもあるかも」と自分に期待したが、「9番のダブルボギーで諦めました(笑)」。
伊藤選手のゴルフ始めは案外遅い。「仲間と厄年会をした際、僕だけがゴルフをしてなかったんです。それで始めようとなって、50歳くらいかな。競技には55歳ごろから参加している。「競技は楽しい。緊張感のないゴルフはつまらないでしょ(笑)」と明快な答えだった。
三重県菰野町に住む伊藤選手は三重県ゴルフ連盟の競技には毎年出場している。60歳の時、県シニアオープンミッドシニアの部で優勝。CGA主催競技ではアンダーハンディーキャップでJGA杯に出場、入賞した。ドライバーはキャリーで200ヤード。得意クラブはユーティリティー。アイアンは高く上がるけど飛ばないのだそうだ。
今年すでに獲得している日本ミッドシニアは10月後半に門司で開催、その翌週に埼玉県で日本グランドシニアなのだが、実は11月5日に開催の三重県シニアオープンにもすでにエントリーしている。「シニアオープンのグランドの部も出たいんですけどね、悩ましいなあ」と嬉しい悲鳴だった。
2位
木村雄一選手(名阪チサンCC) 154=77、77(39、38)
最終組でのラウンドだったが、パッティングが今ひとつ決まらず、ボギーが先行してしまった。「今日は僕の日じゃないなあって思ったよ。でも、今日もダブルボギーなしで回れたのが良かったね」。日本グランドシニアは毎年出場の74歳。
3位
藤田敏和選手(愛知CC) 155=77、78(40、38)
「辛抱の2日間でした。今日は特にピンがふってあったし、難しかった。バーディは15番Hのロングだけ。’2打でエッジまで行って、アプローチで寄せて取れました」。日本グランドシニアは初出場となる。ゴルフ以外にトライアスロンの競技にも長らく参加しているタフネスなアスリートだ。73歳。
4位
中川喜雅選手(知多CC) 156=79、77(39、38)
「今日はドライバーがダメだったけど、アプローチとパッティングが良かった」。グランドシニアルーキーの69歳。すでに日本ミッドシニアの出場権も獲得している。忙しい秋になる。
4位
荒木和之選手(わかさCC) 156=78、78(37、41)
「バミューダ芝は初めてでした。難しかった。4連続で3パットしてしまい、苦労しましたよ。ショットはまずまずだったけど、下りを残さないようにと下につけるのが大変でした」。グランドシニアルーキーの70歳。
4位
岡田英明選手(明智GC) 156=76、80(40、40)
「1番からボギーが続いて大変でしたが、後半に少し戻った。ドライバーは良かったですよ」と振り返った岡田選手。ゴルフは大学2年から始めてもう50年になる。グランドシニアルーキーの70歳。
7位
矢田義孝選手(三重CC) 157=79、78(42、36)
2日間を安定のスコアでフィニッシュした。72歳。
7位
小島朋広選手(名倉CC) 157=77、80(39、41)
中部ミッドシニア3勝の小島選手は、グランド世代になってもしっかりと出場権を獲得。75歳。
9位
決勝日、唯一のエージシュートを達成。
田中好信選手(浜松CC) 158=81、77(39、38)
3バーディを奪うも、ダブルボギーが1回、3パットは3回だった。「グリーンが難しかった。乗せるとポーンと跳ねて奥にいっちゃうんだよ。昔に比べ、ツメが甘くなってしまったなあ〜」としみじみ話してくれた。早々とホールアウトし、暫定1位でクラブハウスリーダーを続けた田中選手は、77歳。堂々のエージシュートも達成した。「エージシュートはもう何回したかわからない。クラブでもいちいち申告してないです」と笑った田中選手。初エージシュートは65歳、65を出したというから、もう12年も前の話だ。クラブでは40代の時に出したアマコースレコード67が今も記録になっているとか。日本グランドシニアは3回目の出場となる。日本グランドシニア出場権を獲得した中の最年長、77歳。
9位
小山恭弘選手(富士C可児C) 158=80、78(41、37)
グランドシニアルーキーの70歳。
9位
水野憲治選手(加茂GC) 158=80、78(38、40)
「2日間ともにショットが当たらなかったけど、手前からのアプローチでひろいました。昨日は天気が悪かったし、よく我慢できたと思います」。日本グランドシニアへは3度目の出場となる74歳。ゴルフ歴は約40年。
12位
長谷川考一選手(明智GC) 159=79、80(40、40)
「我慢のゴルフでした」と初めての日本グランドシニア出場権を獲得し、喜んだ長谷川選手。27歳でゴルフを覚えたがサラリーマンの月一ゴルファーだった。競技はクラブに入会した40歳過ぎからとか。73歳。
12位
神尾政好選手(平尾CC) 159=77、82(39、43)
グランドシニアルーキーの70歳。
<会場フォト>