中部シニア 本戦2R成績表、速報記事、会場フォトを掲載しました
2023.07.14
2023年度(第56回)中部シニアゴルフ選手権競技
開催日/2023年7月13日(木)・14日(金)
会場/芦原ゴルフクラブ(海コース)
第56回中部シニアゴルフ選手権競技
2023年7月13日(木)、14日(金)
会場/芦原ゴルフ倶楽部 6511yd Par72
参加人数/133名(うち欠場6人)
天候/1R 曇り、2R 曇り
決勝の2日目を堅実にパープレーで回った原田英明選手(南山CC)が
2位に4打差をつけて初優勝。
横山浩康選手(ローモンドCC)は腰痛で17番で棄権
前日に続いて、曇り空の暑くもなし、寒くもなしの絶好のゴルフ日和となった。芦原特有の風も、午後になっても穏やかで、さわやかな雰囲気が漂う。
だが、穏やかに思えて、実は芦原は前日とは違う様相に変わっていた。それはグリーンだった。初日と違い、グリーンは速さを増していたのだ。
いきなり、カウンターパンチを受けたのが初日、1アンダーで首位発進した2人のうちの1人、小倉健太郎選手(片山津GC)だ。1番のパー5で3打目をバンカーに入れた小倉選手は2番のパー4でパーオンさせながら、なんと4パット。3番のパー3でも3パットとタッチが合わず、わずか3ホールで4オーバー。
1番のパー5でいきなり80センチに2オンさせ、イーグル発進した横山浩康選手(ローモンドCC)も、3番のパー3で上からの4メートルを大きくオーバーさせ3パットする。4番のボギーもあわやダブルボギーの2メートルを入れたものだ。
5番のパー5は左サイドに立つ木の真後ろ。ここで、直ドラで木の間を抜くというスーパーショットを放ってまたも2オンさせた。しかし、オンした場所は右サイド20メートル以上の長い距離で3パットするパー。9番も手前に乗ったものの、15メートルのほどの距離を3パットして、前半37。2日間の貯金は消えた。
このとき、前の組にしぶとく粘っている選手がいた。初日1オーバーだった原田英明選手(南山CC)だ。前半を36でターンして、トータル1オーバーを守り、横山選手に1打差で粘っていた。
後半は横山、原田両選手のマッチレースの様相になった。横山選手が10、11番を連続ボギーにして、原田選手に逆転を許す。が、その原田選手も13番をボギーにして再び通算2オーバーで並ぶ。横山選手は14番をボギーにしたかと思えば、15番のパー5でまたもバーディを奪う。しかし、このあたりで腰を気にするようになり、16番は池に入れ、17番もボギーにしたところで、リタイアした。
原田選手はパーを拾い続け、最後の18番パー5もバーディを決めてフィニッシュ。最終日、パープレーの72。2日間トータル1オーバーの145で初優勝を決めた。結局、2位は4打差の149で、金原誠治朗選手(緑ヶ丘CC)、神谷茂選手(ライオンズGC)、土本肇選手(いわむらCC)、築山嘉信選手(名古屋グリーン)の4人が入った。
また、10月25日~27日に佐賀県の佐賀クラシックゴルフ倶楽部で開催される日本シニアゴルフ選手権競技の出場は10オーバーまでの13人が獲得した。10オーバーは6人いたが、柴田光興選手(平尾CC)がマッチングスコア最上位で、ただ1人獲得した。
<インタビュー>
グリーンが速くなって、「チャンスが来たと思った」
優勝 原田英明選手(南山CC) 145=73、72
朝の練習グリーンだった。パッティング練習をする選手たちの間から、こんな声を聞きながら原田選手はほくそ笑んでいた。「きょうのグリーンは速くて手強いぞ」
速いグリーンが大好きだった。「手強い横山(浩康)さんが前にいるけど、グリーンが難しくなれば、自分にもチャンスがあると思った」
2019年に東海マスターズを勝って、東海クラシックに出場した。昨年は岐阜県シニアも制している。だが、CGA競技にはいいところまで行きながら優勝には届かなかった。昨年のこの試合は2位。中部ミッドも4位。
1番でいきなりバーディが取れたが、2番、4番でボギーが続いた。「でも、ショットも落ち着いていたし、気持ちも落ち着いていた」と原田選手。すると、5番でバーディが取れ、前半をイーブンでターンできた。
後半も13番でボギーが先に出たが、14番で長いパーパットが入って、また落ち着けたという。途中で、優勝を争っていた横山選手の棄権を知ったが、18番で1メートルのバーディを決め、この日イーブンでホールアウトすると優勝を知らされた。
結果的に2位に4打差をつける快勝だった。
いつのまにか58歳になった。「55歳を過ぎて、やっぱり体は思うように動けなくなりました。首も痛いし、違う痛みが出てきた。トレーニングにするようになった。藤井広文さんのように、年上の人でがんばっている人もいる。僕も若い選手の刺激になるようがんばりたい」と言った。
と、ふと、思い出したかのように続けた。
「そういえば、僕は北陸の試合が縁起いいんです。昨年の能登CCのミッドも、その前の呉羽CCのミッドも上位に入れて日本ミッドに行けたんです。思えば、どちらもグリーンの難しいコースなんですよ」
結果的に初日は3パットが1回あったが、この日はなかった。昨年の日本シニアは1打足らずの予選落ち。「今回も優勝なんてさらさら考えていなくて、5位に入って来年のシードをもらうことが目標だった。日本シニアもそんな気持ちで行ってきます」
愛知県長久手市で「ゴルフマイスター」というカスタムショップを経営している。
入賞の選手たち
2位
金原誠治朗選手(緑ヶ丘CC) 149=76、73
「シニアになって3年連続出場になりますが、過去の2回は予選落ちばかり。もっと真剣にやって予選を通れるようがんばってきます
2位
神谷茂選手(ライオンズGC) 149=75、74
「日本シニアは5度目の出場になるけど、まず、予選通過目指してがんばってくる。
いままでの最高は8位だけど、それを上回りたいね」
2位
土本肇選手(いわむらCC) 149=74、75
「去年は初日首位だったのに、2日目に、間違って人のクラブを使ったりして日本シニアにもいけずに悔しい思いをした。初出場になりますが、がんばってきます」
2位
築山嘉信選手(名古屋グリーン) 149=73、76
「ルーキーでいきなり日本シニアに行けるのは嬉しいです。昔、日本学生には出場したことはあるが、それ以来の日本の試合。うれしいですねえ」
6位
豊田幸志選手(芦原GC) 150=76、74
「2年連続で日本シニアにいけてうれしい。今年こそ予選を通過したい」
6位
福島道章選手(六石GC) 150=73、77
「木に当ててりしたけど、日本シニアに行けてうれしいね。いままで5回出ているけど、みんな予選落ち。旅行にいってるのかと、言われてきた。予選通りたいなあ」
8位
小倉隆太郎選手(片山津GC) 151=71、80
「3ホールで4オーバーしたときは、もうだめだと思っていた。80を打ってしまったけど、念願の日本シニアに行けて最高です」
9位
伊藤功巳選手(関ヶ原CC) 152=76、76
「58歳で初めて中部シニアに出て、日本シニアにいけるなんてね。冗談では言ってたんですけど。いやあ、きょうはよくこらえられました」
9位
戸田真義選手(グレイスヒルズCC) 152=75、77
「ルーキーで日本シニアに行けるなんて驚きです。昨年、日本ミッドには出場して予選落ちしました。今度は予選を通りたいですね」
12位
木田正彦選手(名張CC) 153=76、77
「中部の代表の一人として、日本シニアでがんばってきます」
<会場フォト>