中部シニアオープン 2R成績表、速報記事&フォト掲載

2023.11.22

2023年度(第22回)中部シニアオープンゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2023年11月21日(火)、22日(水)

会場/富士カントリー可児クラブ(志野コース)

 

第2日成績表

 

総合(PDF)

 

アマ60歳以上の部(PDF)

 

アマ50歳代の部(PDF)

 

プロ60歳以上の部(PDF)

 

 

第22回中部シニアオープンゴルフ選手権競技
2023年11月21日(火)・22日(水)
会場/富士カントリー可児クラブ(志野コース)6767yd、Par72
参加人数/136名(アマ56名・プロ80名)(うち欠場アマ9名、プロ4名)
アマ50歳代30名(うち欠場5名)
アマ60歳以上26名(うち欠場4名)
プロ50歳代53名(うち欠場3名)
プロ60歳以上27名(うち欠場1名)
天候/1R 晴れ、2R 晴れ

 

杉山直也選手(メナードCC)が68をマークし

通算3アンダーで逆転、初の総合優勝。

ベストアマは、本田頼平選手(デイリー瑞浪CC)


昨日に続き、朝から陽射しが注いだ富士C可児Cで、中部シニアオープンの決勝ラウンドが開催された。80ストロークまでの80人は、難しいコース、スティンプ10.7とさらに速くなったグリーンに立ち向かって行った。

 

最終組は、第1ラウンドで2アンダー70をマークした相羽鉦弘選手(アイプロホーム)都間克則選手(名阪ロイヤルGC)、1打差71の伊藤正己選手(明智GC)、2打差72の宮下稔選手(Basic One Golf)の4人。それぞれ安定したショットを繰り広げるものの、バーディパットがなかなか決まらないという展開が続いた。この組で初めてバーディが出たのは、4番のショートで、相羽選手がピン右からしっかりとねじ込んでガッツポーズ。2番でのボギーを取り返し、勢いに乗るかと思われたが、次の5番でボギー、さらに7番では池に落としてダブルボギーとするなどスコアを落としてしまった。都間選手はパーセーブを続けたが、9番で3パットのボギーとし通算1アンダー、伊藤選手は5番ボギー、8番バーディ、9番ボギーで通算イーブンパー、宮下選手は2ボギーで通算2オーバーで前半を終えた。

 

折り返し時点で、首位は通算1アンダー、都間選手と2組前の杉山直也選手(メナードCC)の2人、1打差の通算イーブンパーに伊藤選手、1組前の井上優選手(SATO PIG FARM)梶川武志選手(KKGA)、3組前の澤崎誠選手(フリー)の4人と、どの組から勝者が出るのか混戦模様となっていた。

 

アテスト会場には早い組のホールアウトが始まっていた。すると、アマチュア50歳代で第1組スタートの本田頼平選手(デイリー瑞浪CC)が76をマークし通算153ストロークで部門トップに立ち、最後まで首位を譲らず、そのままベストアマを獲得した。

 

総合の部では第2組でスタートした谷岡達弥選手(CRC白山ヴィレッジ)が2アンダー70をマーク、通算146ストロークで首位に立ち、長い間、リーダーを続けた。首位が変わったのは最終組の2組前だった。杉山選手が後半に入り、10番から3連続バーディを奪う絶好調をキープ、17番でボギーとするも68をマークして通算3アンダーでホールアウトしたのだ。クラブハウスリーダーで待つこと残り2組、後続がスコアを上回ることはできず、総合優勝は杉山選手に輝いた。

 

56歳の杉山選手は昨年の中部シニアオープンでは最後まで優勝争いをしたが2位に終わっており、初の総合優勝となった。優勝賞金100万円と、ベストスコア賞10万円も獲得した。

 

<成績>

 

★総合の部
優勝 杉山直也(メナードCC)  141=73、68(34、34)
ベストアマ 本田頼平(デイリー瑞浪CC) 153=77、76(35、41)

 

 

★アマチュア50歳代の部
1位 本田頼平(デイリー瑞浪CC) 153=77、76(35、41)
2位 山藤晋吾(各務原CC)  154=76。78(39、39)
3位 松岡直樹(ぎふ美濃GC) 154=76、78(38。40)

★アマチュア60歳以上の部
1位 冨田耕一(タートルエースCC) 161=80、81(40、41)
2位 大西和弘(富士C可児C)   162=80、82(40、42)
3位 大橋健一(富士C可児C)   164=79、85(40、45)

★プロ60歳以上の部
1位 澤崎誠(フリー)  146=74、72(34、38)
2位 伊藤正己(明智GC) 148=71、77(37、40)
3位 近藤年弘(品野台CC) 150=72、78(39、39)


澤崎選手
★ベストスコア賞(各日10万円)
1R 70  相羽鉦弘(アイプロホーム)、都間克則選手(名阪ロイヤルGC)
2R 68 杉山直也(メナードCC)

<インタビュー>

 

「中部オープンに続き、獲りたかったシニアがようやく獲れました」
総合優勝・ベストスコア賞
杉山直也選手(メナードCC) 141=73、68(34、34)

「今日は最後まで集中力が切れずにいいゴルフができました」と満面笑顔でホールアウトした杉山選手。首位と3打差の9位タイでスタートし、前半の2番、7番、8番をバーディ、9番ボギーの34とし、通算1アンダーの首位で折り返した。後半に入ると、10番で5メートル、11番で6メートル、12番では20センチにつけ、3連続バーディを奪取。この時点で通算4アンダーに伸ばし、「優勝があるかも、と思ったんですが、安全にいくのも難しいコースですからね」と気を引き締めた。17番で第3打をダフりボギー、続く最終18番は第2打がグリーン右のバンカーにコロリと落ちた。ピンまでの距離が短いバンカーショットだったが、80センチにつけてパーセーブした。鮮やかな逆転優勝だった。
「グリーンが速いのは先週の大雨の日に練習ラウンドで経験していたので、戸惑いはなかった。中部オープンに続いて、勝ちたかった中部シニアオープン、CGA競技のオープンタイトルが獲れたのが嬉しいです」と優勝スピーチの声も弾んだ。
昨年は最終までもつれて2位に甘んじただけに、そのリベンジもできた。「気温が高くなって、暑かったのでベストが脱ぎたかったんだけど、調子を狂わせると嫌だなと脱げなかったんですよ(笑)」。そんな験担ぎも気の優しい杉山プロらしいなと思えた。メナードCC西濃コースの支配人も務める56歳。

 

 
 

「競技復帰してまだ2年。これから頑張ります!!」
ベストアマ・アマ50歳代の部1位
本田頼平選手(デイリー瑞浪CC) 153=77、76(35、41)

前半で2バーディを奪取したが、後半は5ボギーと崩してしまった。「今日はアイアンが良かったですけど、後半はボギーが止まらなくなってしまいました」と本田選手。ゴルフ歴を尋ねると、「16年ゴルフから離れていて、再開は4年前でした」とのこと。ゴルフを始めたのは小学生、ジュニアゴルファーとして競技にも参加していた。だが、29歳で仕事も忙しくなりゴルフとは無縁に。そして、50歳が近くなってきた46歳で競技復帰を試みたが、すぐにヘルニアを発症して、歩くのも困難になって治療に明け暮れること2年。ようやく2年前から中部の予選などにも出場できるようになったという。「この2日間は集中できずに終わってしまいました。競技はこれから頑張りたい。ちょっと早いですが、来年は中部アマで4日間戦いたいと思います!」。

 

 
 

アマチュア50歳代の部
2位
山藤晋吾選手(各務原CC)  154=76、78(39、39)

「グリーンが難しかったですね」と山藤選手。バーディはひとつで16番だった。「松岡さんと一緒でまわりやすかった。2人とも同じような感じで回った」と振り返ったように、山藤選手と松岡選手は同組でのプレー。昨日も今日も2人が同スコアでホールアウトし、マッチングスコアカードにより、山藤選手が2位になった。

 

 
 

アマチュア50歳代の部
3位
松岡直樹選手(ぎふ美濃GC) 154=76、78(38。40)

バーディは2つ。4番ショートで横から沈め、山藤選手と同じく16番で4メートルほどを沈めた。ドライバー飛距離は260ヤードと、一緒に回ったプロたちと遜色ない飛ばしを披露した。「楽しかったです」とにこやかに笑った松岡選手。昨年に続いて、来年のシード権を獲得した。

 

 
 

アマチュア60歳以上の部
1位
冨田耕一選手(タートルエースCC) 161=80、81(40、41)

「今日は粘れました。まさかこのクラスで勝てるとは思わなかったので、嬉しいです。でも、プロと一緒に回って、グリーン周りの上手さを目の当たりにし、違いを実感しましたよ」。冨田選手にとって、次への課題も多いに見つかった2日間となったようだ。

 

 
 

アマチュア60歳以上の部
2位
大西和弘選手(富士C可児C)   162=80、82(40、42)

 

 
 

アマチュア60歳以上の部
3位
大橋健一選手(富士C可児C)   164=79、85(40、45)

「ダブルボギーを4つもしちゃって、ダメでした」としょんぼりした大橋選手。1年前に胃がんの手術をして、体重が落ちたこともあり、飛距離も落ちた。「今までの番手で行ったと思っても届かないんですよ。脳がまだ理解できてないかなあ。今日は悪かったですが、最終18番で20メートルのバーディパットが入りました。それだけかな、よかったのは」。

 

 
 

ベストスコア賞
1R 70
相羽鉦弘選手(アイプロホーム)

 

 
 

ベストスコア賞
1R 70
都間克則選手(名阪ロイヤルGC)

 

 
 

総合2位
井上優選手(SATO PIG FARM) 143=72、71(36、35)

前半をイーブンパーで折り返した後、11番でバンカーに入れボギーとしたが、12番から3連続バーディを奪った。「いい感じでしたけどね。今日は届かなかったなあ」と残念そう。今年の三重県シニアオープンで総合優勝した井上プロ、中部も、とはいかず惜しかった。シニア2年目の52歳。

 

 
 

総合5位タイ
谷岡達弥選手(CRC白山ヴィレッジ) 146=76、70(36、34)

今日を5バーディ、3ボギーの2アンダーで回り、前日23位から一気にジャンプアップした。「昨日の出だしで、ボギー、ダブルボギーとしちゃって、あれがもったいなかったなあ」。シニアルーキーの50歳は、来週はシニアQTに臨む。

 

 
 

 

<会場フォト>