中部シニアオープン本戦 2R成績表、速報記事、インタビュー、会場フォトを掲載しました
2024.11.15
2024年度(第23回)中部シニアオープンゴルフ選手権競技本戦
開催日/2024年11月14日、15日
会場/富士カントリー可児クラブ(志野コース)
第2日成績表
第23回中部シニアオープンゴルフ選手権競技
2024年11月14日(木)・15日(金)
会場/富士カントリー可児クラブ(志野コース)
6767yd、Par72
参加人数/136名(うち欠場11名)
・アマ50歳代の部 33名(うち欠場4名)
・アマ60歳以上の部 25名(うち欠場4名)
・プロ50歳代の部 33名(うち欠場2名)
・プロ60歳以上の部 25名(うち欠場1名)
天候/1R 曇り、2R 曇り
杉山直也プロが通算3アンダーで逆転優勝。
ベストアマは本田頼平選手(デイリー瑞浪CC)。
2人ともに、昨年に続く連覇を達成。
第23回中部シニアオープンゴルフ選手権競技が終了した。2日目の決勝日、天候は今日も曇り空が広がった。初日の成績で80ストロークまでの85人が出場した。最終組は3アンダーをマークした井上優選手(SATO PIG FARM)と、1打差2アンダー70の橋口浩一選手(Basic One Golf)、野波弘一選手(ローモンドCC)、井上清孝選手(岐阜関CC)の4人。その一つ前の組には2アンダー70の桑原克典選手(ミズノ・株)、1アンダー71で並んだ谷岡達弥選手(ココパリゾートクラブ)と杉山直也選手(メナードCC)、さらにイーブンパー72の沢田尚選手(マーシフルハート)の4人、もう一つ前の組も72や73といったスコアで、今日のプレー次第で誰にも優勝のチャンスが生まれる状況だった。
最終組の1番Hは全員が2オン2パットのパーでスタート。続く2番H(537ヤード、パー5)で井上(清)選手がピン奥1メートルに第3打を乗せバーディとしたが、3番H(370ヤード、パー4)で第2打が手前のバンカーに入りボギー、井上(優)選手も同様にバンカーからパーが取れずボギー。ここで、野波選手が左ラフからピノ奥5メートルにつけ、それを沈めてバーディ奪取した。野波選手は次の4番Hも10メートル以上のフックラインを決める連続バーディとして波に乗ってきたかと思われたが、5番H(430ヤード、パー4)、6番H(376ヤード、パー4)をボギー、ダブルボギーとしてしまう。パーセーブを続けていた橋口選手も4番H(159ヤード、パー3)、5番Hで連続ボギーとなるなど、4人ともにスコアを伸ばせない状況が続いた。一方、一つ前の組はスコアを伸ばす展開となっていた。谷岡選手が、2番Hで20メートルのイーグルパットを決めて通算3アンダーに、デフェンディングチャンピオンの杉山選手は5番Hから3連続バーディを決め、通算4アンダーに伸ばしていたのだ。
前半折り返しの時点で、好スコアで回ったのが、実に最終から4組前の都間克則選手(山岡コンテナ製作所)で、1イーグル、3バーディの31で回り通算4アンダーの首位に立った。1打差の通算3アンダーで折り返したのが杉山選手と谷岡選手、通算2アンダーが2年前のチャンピオン・桑原選手と実力ある選手が上位に顔を出してきた。最終組では野波選手が通算1アンダー、井上(優)選手、橋口選手、井上(清)選手が通算イーブンパーに落とし、後半の巻き返しが期待された。
後半に入ると、首位の都間選手と谷岡選手がボギー先行でスコアを落とす一方、杉山選手は10番Hをバーディとして通算4アンダーにし、首位を奪った。杉山選手は14番Hで3パットのボギーとしたが、続く15番Hで15メートルをチップインバーディでバウンスバック。再び通算4アンダーで最終ホールを迎えた。この時、2打差で追っていたのが桑原選手だったが、杉山選手は安定したティーショットでフェアウェイに、第2打をピン手前に乗せた。桑原選手は第1打が左バンカーのすぐ上で打ちにくい状況からも果敢に右手前に乗せた。が、桑原選手のバーディパットはカップをすり抜けた。杉山選手は2パットでホールアウトし、昨年に続く連覇を達成した。
アマチュアの部は初日を74でトップに立った50歳代の部、本田頼平選手(デイリー瑞浪CC)が決勝も74にまとめ、通算4オーバーでベストアマに輝いた。本田選手も昨年に続く連覇達成となった。
アマチュア60歳以上の部は、初日を77とした大橋健一選手(富士C可児C)が77でホールアウトして通算154ストロークで逆転優勝となった。
プロ60歳以上の部は、第1組でスタートした尾崎智勇選手(HOMEX)が今日を70で回り通算146ストロークでトップになり賞金10万円を獲得。通算146で並んだ伊藤正己選手(明智GC)がマッチングスコアカードで2位。3位は山田又吉選手(白山すぎのこ温泉)がそれぞれ賞金を獲得した。
表彰
総合優勝
杉山直也(メナードCC) 140=71、69(34、35)
ベストアマチュア
本田頼平(デイリー瑞浪CC) 148=74、74(37、37)
アマチュア50歳代の部
1位 本田頼平(デイリー瑞浪CC) 148=74、74(37、37)
2位 山藤晋吾(各務原CC) 150=78、72(34、38)
3位 杉浦成亮(あららぎCC) 151=78、73(37、36)
アマチュア60歳以上の部
1位 大橋健一(富士C可児C) 154=77、77(39、38)
2位 藤井広文(桑名CC) 156=77、79(40、39)
3位 冨田耕一(タートルエースGC) 157=76、81(40、41)
ベストスコア賞
1日目 69 井上優(SATO PIG FARM)
2日目 69 杉山直也(メナードCC)
69都間克則選手(山岡コンテナ製作所)
<インタビュー>
★総合優勝 (賞金100万円)
「苦手なパットで閃いたことがあって」
杉山直也選手(メナードCC) 140=71、69(34、35)
今年も逆転で優勝。堂々の2連覇達成、賞金100万円を獲得した杉山選手。「最初はタニオカ(谷岡選手)と競って、後半はカッチャン(桑原選手)と競り合った。組はツアーでも一緒だし、和気あいあいの雰囲気でしたよ。途中からトップかなと思いながらも、崩れることなく、いい緊張感の中でプレーできました。苦手なパッティングが2日間とも良かったことが勝因かな」と振り返った杉山選手は、決勝のこの日、5番からの連続バーディは6メートル、8メートル、4メートルと長めの距離を決めている。その要因として挙げたのが、「3日前くらいに閃いたパッティング」だった。「何気なくパターを持って振っていた時に、持ち方とアドレスにちょっと閃いたことがあったんだよね。ダメもとでやってみようかな、と試してみたら、ミドルの距離がよく入ってくれました」とニコニコ顔。最終18番Hでは完璧なティーショット、セカンドショットで危なげないパーセーブで勝ち切った。表彰式での優勝スピーチでは関係者への感謝を伝えた後、「素晴らしいグリーンでタッチが合いました。ミドルパットがよく入りました 」と満開の笑顔を見せた。
★ベストアマチュア&アマ50歳代の部1位
本田頼平選手(デイリー瑞浪CC) 148=74、74(37、37)
初日に続き、74をマークしてアマ50歳代の部とベストアマチュアを手にした。昨年のシニアデビュー年に続く連覇達成に頬が緩んだ。本田選手の決勝は6番Hでバーディを奪ったが、9番Hで右のラフから80ヤードが残り、3パットのダブルボギー、後半は13番Hで8メートルを3パットしボギーだった。「今日は我慢の日でした。パットがよくなかった。プロ3人と一緒の組で少し緊張もしましたけど、勝てたことは嬉しい」。
20代後半までプロを目指していた本田選手がアマ競技に復帰をしたのが2020年、だが、すぐに腰痛を発症し、身体を鍛え直した。今年の6月からは体幹を鍛えるためのダッシュを取り入れているという51歳。11月上旬に行われた中部日本ゴルフマスターズ25歳以上の部で優勝し、来年の中部シニアオープン本戦と中部ミッドアマ本戦の出場権をすでに獲得している。
★アマチュア50歳代の部
2位 山藤晋吾選手(各務原CC) 150=78、72(34、38)
初日78でアマチュア50歳代の部8位タイから決勝を迎えた山藤選手は、3バーディ、3ボギーのイーブンパーという素晴らしいスコアでホールアウト。通算150で一気に2位に浮上した。「今日はセカンドショットがピンに絡んでくれて、キャディさんのライン読みにも助けられて、いいゴルフができました。後半に2バーディ、ノーボギーだったのは良かったですね」と喜んだが、嬉しさ半分の部分も。というのも、「去年は1打差、今年は2打差で本田くんに負けてしまった。そこは悔しいですね」。
山藤選手もまた45歳の頃に腰痛に悩まされた。「トレーナーに股関節と肩甲骨のストレッチを教えてもらって続けていることで、今はもう大丈夫(笑)」だとか。本田選手とは同じ51歳で、シニア2年目となる山藤選手。いいライバルがいるアスリートは強くなる、と言われるように、この2人のこれからの切磋琢磨が楽しみである。
★アマチュア50歳代の部
3位 杉浦成亮選手(あららぎCC) 151=78、73(37、36)
「今日はいいゴルフができましたよ」アテスト会場に戻ってくると、嬉しそうに教えてくれた。インからスタートし、14番Hでバーディ、18番Hと9番Hでボギーだった。「残りはパーでしたが、しのぎました」と杉浦選手。昨日は前半のアウトで41になり、「叩きすぎちゃって、後半の楽しみがない〜」と嘆いていたが、その後半でしっかり1オーバーで戻ってきて予選を通過。今日のナイスプレーに繋げたのは、さすがだった。
★アマチュア60歳以上の部
1位 大橋健一選手(富士C可児C) 154=77、77(39、38)
アマ60歳以上の部で初日3位とし、インからスタート。1バーディ、5ボギー、1ダブルボギーだった。ダブルボギーは最終9番H(423ヤード、パー4)で左のバンカーから47ヤードを46度で打ったが13メートルを残し、そこから3パットした。「昨日2つのダボがあったので、今日はダボを打たないようにと思ってたんですけどね」と苦笑いした大橋選手。「パットが良かった分、助かりました」。昨年2位からのリベンジが果たせ、笑顔になった。64歳。
★アマチュア60歳以上の部
2位 藤井広文選手(桑名CC) 156=77、79(40、39)
大橋選手と同じく初日3位で、インからスタートした。「今日はダブルボギーを2つも叩いちゃった。13番で池に入れて、3番では左に上げて4オン。後半の7番ショートでワンピンについてバーディが取れた。そこから8番、9番とようやく良くなったよ」と振り返った。9番H(423ヤード、パー4)で2オンしたことに満足そうだった。今年も忙しい競技生活だった藤井選手は、PGS全日本シニア(コートベール徳島GCで開催)で優勝、秋の中部インタークラブでは桑名CC優勝に貢献した。
★アマチュア60歳以上の部
3位 冨田耕一選手(タートルエースGC) 157=76、81(40、41)
初日2位からスタートした冨田選手は、2日目に思うように伸ばせず、3位にとどまった。64歳。
★ベストスコア賞
1日目 69
井上優選手(SATO PIG FARM)
前日の69がベストスコア賞になった井上選手。初日は5バーディ、2ボギーで、「パットがよく伸びてくれて入った」と好スコアを振り返った。首位で迎えた2日目だったが、この日はパッティングがなかなか決まらず、ショットもやや不安定で精彩を欠き、9位タイで2日間を終えた。
2日目 69 は前半31
都間克則選手(山岡コンテナ製作所)
1イーグル、3バーディの69だった。6番H(376ヤード、パー4)で残り150ヤードの第2打を8番アイアンで打つと、「いい感じに打てて、ベタピンかなと思って行ったら、入ってました!」と見事にカップインのイーグルを奪取。「9番もまた入るかと思った、これくらい」と手で長さを教えてくれた第2打の着弾点はなんと3センチ!!イーグル逃しのバーディだった。都間選手は前半を31でホールアウトした時点で、通算4アンダーに伸ばし首位に躍り出ていたが、後半は伸ばせず、通算2アンダーで2位タイだった。
<会場フォト>