中部シニアオープン本戦 2R成績表、速報記事 掲載

2022.11.18

2022年度(第21回)中部シニアオープンゴルフ選手権競技本戦

 

開催日/2022年11月17日(木)・18日(金)

会場/富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場(志野コース)

 

[第2日]

総合の部 成績表(PDF)

 

 

 

第21回中部シニアオープンゴルフ選手権競技
2022年11月17日(木)・18日(金)
会場/富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場(志野コース) 6767yd、Par72
参加人数/131名(うち欠場4名)
天候/第1日 曇り時々晴れ、第2日 晴れ

 

桑原克典プロが通算3アンダーで貫禄V。

ベストアマは、土岐明彦選手(富士C可児C)。

50歳代の部は堀口典弘選手(ライオンズGC)。

 

 

中部ゴルフ連盟と中部プロゴルフ協会の共催となる第21回中部シニアオープンゴルフ選手権競技が終了した。

 

晴天に恵まれた決勝ラウンドには、初日80ストロークまでの80人が出場。総合および各部の頂点を目指し、7時30分からティーオフ。最終組は、3アンダーで首位タイの桑原克典選手(ミズノ)と矢澤直樹選手(ドリームショットゴルフクラブ)、1打差70の中村龍明選手(菰野ジャック・ニクラウス)の3人で、9時18分にスタートした。
第1日のアンダーパーは全部で6人、1オーバーまでには17人とせめぎ合っていて、混戦になるかと思われたが、微妙なアンジュレーションのあるグリーンでの決勝のピンポジションは、各選手にとってなかなかに手強かったようだ。

 

前半を終えた時点で、首位は桑原選手で1打伸ばし通算4アンダー、2位は通算2アンダーで中村選手と一つ前の組の杉山直也選手(メナード)の2人、通算1アンダーの4位に山田又吉選手(白山すぎのこ温泉)梶川武志選手(KKGA)の2人が続く。矢澤選手は前半を39と落とし通算イーブンパーとした。

後半に入り、桑原選手は、10番(367yd、パー4)でボギー、12番(536yd、パー5)でバーディ、さらに14番(371yd、パー4)と16番(414yd、パー4)でボギーを叩き、通算2アンダーまで落としてしまった。この時、前をゆく杉山選手が1打伸ばし通算3アンダーで首位に立っていた。
そして、桑原選手の17番(550yd、パー5)。第3打はピン奥13メートルへ。上って下る、しかも大きくフックする難しいラインだった。慎重にラインを読み、2メートルほど右を向いた桑原選手のパッティング。球は、ものの見事にカップインし、今日一番のガッツポーズも飛び出した。このバーディで通算3アンダーとし、桑原選手と杉山選手が首位で並んだのだ。
2人のプレーオフも見えてきた最終18番(437yd、パー4)。数々のドラマを演出してきた難関ホール。杉山選手の第1打は、木にあたり、下に落ちる不運で、第3打がピン手前4メートルほどについた。しかし、勝負のパーパットは無情にもカップをすり抜け、ボギーフィニッシュ。通算2アンダーで杉山選手がホールアウトした。

一方、桑原選手は、18番の第1打をフェアウェイに置き、第2打はグリーン左のエッジ近くにオンさせた。同組の矢澤選手は、後半に2バーディを奪って通算2アンダーとしていたが、バンカーからスーパーショットを放ち、ピン右5メートル強に2オン。矢澤選手がバーディならばプレーオフもありうる状況となった。

 

20メートル近い桑原選手のバーディパットは、わずかに届かず。矢澤選手のパッティングを待つ。しかし、球は、1メートルほどショートしてしまった。最後は桑原選手が短いパーパットを沈め、通算3アンダーでの優勝が決まった。
現在、中部プロゴルフ協会の会長でもある桑原選手。これまではシニアツアーの日程と重なって出場できなかったため、シニア3年目で中部シニアオープン初出場にして初栄冠となった。優勝賞金100万円を獲得、ベストスコア賞も手にした。

 

 

成績(敬称略)
 

 
◆総合の部◆

優勝 桑原克典(ミズノ) 141=69、72(36、37)
2位 杉山直也(メナード) 142=70、72(36、36)
2位 矢澤直樹(ドリームショットゴルフクラブ) 142=69、73(39、34)

 

 

●プロ60歳以上の部
1位 伊藤正己(明智GC) 149=74、75(35、40)
1位 菅原洋一(緑ヶ丘CC) 149=73、76(39、37)
3位 鈴木光治(フリー)  151=75、76(37、39)
3位 中村彰男(フリー)  151=73、78(36、42)

 

◆アマチュアの部◆

 

●ベストアマ
土岐明彦(富士C可児C)  148=74、74(39、35)

 

●60歳以上の部
1位 土岐明彦(富士C可児C)  148=74、74(39、35)
2位 大橋健一(富士C可児C)  151=75、76(38、38)
3位 森下眞一(明智GC)    152=74、78(38、40)

 

●50歳代の部
1位 堀口典弘(ライオンズGC) 149=77、72(36、36)
2位 木村洋(グレイスヒルズCC) 151=76、75(38、37)
2位 松岡直樹(ぎふ美濃GC)  151=75、76(39、37)
2位 関淳悟(ローモンドCC)  151=73、78(38、40)

 

◆ベストスコア賞◆(各日10万円)

第1日 69
・桑原克典(ミズノ)、
・矢澤直樹(ドリームショットゴルフクラブ)
第2日 72
・桑原克典(ミズノ)
・杉山直也(メナード)
・清水正貴(大甲賀CC)
・金村吾策(PGA TOUR SUPERSTORE 名古屋みなと)
・堀口典弘@(ライオンズGC)

 

 

<インタビュー>

 

総合の部 優勝
圧巻のバーディパットで勝利を引き寄せた。
桑原克典選手(ミズノ) 141=69、72(36、37)


17番でのバーディパットが決まり、この日一番のガッツポーズ

 

初日に使ったピンタイプのパターで挑んだ首位発進の決勝ラウンド。1番で手前からの4メートルほどをきっちり沈め、バーディスタートした。しかし、その後、ワンピンの距離が入らないホールが続いた。「今日もなかなか入らなかったですね。ただ、17番は残しておいたエネルギーを集中させて、あそこしかないと思って打ちました」と桑原選手。前半を通算4アンダーで首位で折り返したが、後半にボギーが先行、16番でボギーを打った時点で、前の組の杉山直也選手に1打ビハインドになったのだ。「直ちゃんは17番を獲ってるかもしれないと思ったので、17番と18番はバーディでないと勝てないと思った」。100球打って、1回入るかどうかと思われるような圧巻の1打だった。
18番のパーパットを沈め、優勝と聞いて、「よかった」と笑顔を見せた桑原選手。ひと安心も束の間、来週はシニアツアー最終戦で鹿児島県に向かう。来年のシード権を確定させる大事な一戦だが、さて、パターはピンかマレットか、楽しみである。中部プロゴルフ協会会長の53歳。

 

ベストアマ&60歳以上の部1位
14番からの4ホールで、昨日のリベンジ。
土岐明彦選手(富士C可児C)  148=74、74(39、35)


 

前半に3ボギーを叩いた土岐選手は、後半に入り、まずは10番でバーディ、11番でボギーとするも12番と14番でバーディ奪取。最終18番をボギーとして74でホールアウト。通算4オーバーでベストアマに輝いた。「10番は1メートルくらいが入って、息を吹き返したというか、また頑張る気になりました。14番は上からの8メートルが入ってよかったです。昨日は14番から17番まで連続ボギーだったのですが、今日はバーディ1つとパー3つで、昨日の仕返しができた。それが嬉しいですね」。土岐選手は15回大会と18回大会で60歳代の部1位に輝いており、通算3度めの表彰となった。

 

アマチュア 50歳代の部 1位
裏街道から大ジャンプアップ
堀口典弘選手(ライオンズGC) 149=77、72(36、36)


 
初日77で総合42位タイ、決勝日はインからのスタートだった堀口選手が、4バーディ、4ボギーのイーブンパーで回り大浮上。見事にアマ50歳代の部の1位になった。「今日はドライバーが真っ直ぐいったことと、長めのパーパットを凌いで入れられたことがよかったです。まさか1位とは思いませんでしたが嬉しい。ホームのクラブチャンピオンでも大まくりして買ったことがあります」と、まくりの堀口、真骨頂といったところだろうか。ちなみに、2日めの72はベストスコアとなるが、アマチュアのため、賞金は無縁。

 

<会場フォト>