中部シニア本戦・2R成績表 記事 フォトギャラリー 掲載

2018.08.03

平成30年度(第52回)中部シニアゴルフ選手権競技・本戦

開催日/平成30年8月2日(木)・3日(金)
会場/ザ・トラディションゴルフクラブ
距離/6595ヤード Par72
参加人数/1R=163名(内欠場2名)、2R=106名
天候/1R・晴、2R・晴

第2日 成績表(PDF)

デッドヒートを制し、

福島道章選手(六石GC)が3年ぶり2度目の優勝。

153ストロークまでの16人に日本シニア出場権。

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名古屋で40度越えという記録的な暑さを更新した8月3日、岡崎市に位置するザ・トラディションゴルフクラブも強烈な日差しの猛暑となった。ただ、昨日と同様の北寄りの風が強く、風を受けたり、日陰に入れば、ひと息つける天候であった。

batch_DSC03720-crop初日に福島道章選手(六石GC)と木田正彦選手(名張CC)が1アンダーで首位に並び、1打差イーブンパーに林建治選手(朱鷺の台GC)、さらに1オーバーに西尾正樹選手(三好CC)。2オーバーに2人、3オーバー14人、4オーバー11人と続き、混戦必須でスタートした決勝ラウンド。優勝もさることながら、選手たちは日本シニア16人の枠を目指し、ビッグスコアを狙っていた。

1アンダーでスタートした福島選手木田選手は1番Hから安定したプレーを続け、3番H(531Y、パー5)で木田選手が第3打をぴったりつけバーディ、通算2アンダーに伸ばした。そして、優勝戦線は序盤から最終組の2人に絞られる形となった。林選手は、初めての最終組の重圧か、2番Hで第1打を右にOB、ここをトリプルボギーとして3オーバーと一歩後退した。パーオンをし、バーディパットを惜しくも外す2人だったが、6番H(504Y、パー5)でともにバーディを奪い、木田選手3アンダー、福島選手2アンダーに伸ばし合う。ところが、全国区に名を知られる木田選手が有利か、と思われた矢先の8番H(144Y、パー3)でドラマは起きた。ピンは左端、オナーで打った木田選手の球は左に大きくそれ、一度はオンしかけたが手前の池に落ちた。結局第3打をティーインググラウンドから打ち、ナイスオンとなったが、パットが決まらずダブルボギーとなり、福島選手が1打リードに逆転したのだ。

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前半を終えて、首位は福島選手、2位に1打差で木田選手。さらに、2オーバーで7位タイからスタートの大西和弘選手(富士C可児C)、3オーバーで同じく7位タイからスタートの山本雅樹選手(ザ・トラディションGC)と21位タイからスタートの辻一也選手(藤原GC)が続く展開。勝負の行方は、福島、木田両選手に集まった。

batch_DSC03738-crop後半に入り、10番Hはともにパー、11番H(403Y、パー4)福島選手は第1打を左にOB、第4打をピン5メートルにつけると、きっちり沈めてボギーとする。一方、木田選手はカラーからのパッティングをなんと3パットしてしまい、差を縮めることができなかった。その後、12番H(503Y、パー5)で福島選手がボギーで通算イーブンパーで並んだが、続く13番H(176Y、パー3)で木田選手がバンカーからナイスアウトで2メートルにつけるも沈められずボギーで再度、福島選手が1打リードしたのだ。「14番Hからはなんとかパーを繋いだ」と福島選手、一方の木田選手は17番Hで2メートルのバーディパットを外すなど、なかなか追いつくことができないまま、最終ホールを迎えた。ともに、フェアウェイからの第3打。木田選手はピンの左6メートルにオン、福島選手はその内側、3メートルにオンした。入れなければ負けが濃厚の、木田選手のバーディパットは、無情にもカップをすり抜けた。結局、ともにパーで1打差のまま、福島選手の3年ぶり2度目の優勝が決まった。

今日の結果、153ストロークまでの16人に、日本シニアゴルフ選手権競技(10月24日〜26日に熊本県のくまもと中央カントリークラブで開催)への出場権が与えられた。

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◆成績◆

優勝 福島道章(六石GC) 144=71、73(35、38)
2位 木田正彦(名張CC)   145=71、74(36、38)
3位 辻 一也(藤原GC)  148=76、72(35、37)
4位 大山碩済(ライオンズGC) 149=76、73(37、36)
4位 前田正昭(鈴鹿CC)  149=75、74(39、35)
4位 牧野公洋(ザ・トラディションGC) 149=75、74(36、38)

入賞者のほか、以下の選手が日本シニア出場権獲得

7位 玉山博康(桑名CC)  150=75、75(38、37)
8位 菅原修(サン・ベルグラビアCC) 151=75、76(41、35)
8位 土岐明彦(富士C可児C) 151=75、76(37、39)
8位 林建治(朱鷺の台CC)  151=72、79(42、37)
11位 服部鉄也(名四CC)   152=76、76(38、38)
11位 加藤久喜(犬山CC)   153=75、77(39、38)
11位 山田真司(長良川CC)  152=75、77(38、39)
11位 山本雅樹(ザ・トラディションGC) 152=75、77(36、41)
15位 神谷茂(岡崎CC)    153=77、76(38、38)
15位 塚原誠(各務原CC)   153=77、76(37、39)

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廣瀬1<インタビュー>

「木田さんに勝てるとは思っていなかった。憧れの人だから」
優勝
福島道章選手(六石GC) 144=71、73(35、38)

batch_th_DSC_84271アンダー同士で最終組をスタートした福島選手は、憧れの木田選手と回ることに高揚していた。「だって、木田さんですよ。プレーを見ていても、すごいボール。さすがに全国区の人は違うと感じたし、優勝争いというより楽しく回ろうと思いました。目標は日本シニアの出場権を取ることでしたから」。
前半、1打リードされて迎えた8番Hで木田選手が池に入れダブルボギーを叩き、福島選手が逆に1打リード。後半に入って、勝負の分かれ目となったのが11番H。福島選手がOBから5メートルを沈めるナイスボギーに対し、木田選手がパーで追いつくところを3パットでボギーと詰めきれなかったことだ。「あのホールは昨日もOBでした。難しいホールですね。ラインはキャディーさんに聞いてカップ1個分フック、よく入りました」と福島選手。その後も一度は並んだが、すぐにまた1打のリードとなり、そのまま勝利した。「今日の優勝は、これまでで一番です。普通にやったら絶対に勝てないですよ」と謙遜するが、福島選手のショットは、球の弾道といい飛距離といい素晴らしかった。パッティングもここというパーパットをきっちり決めることができた。
福島選手は57歳、三京アムコに勤めるサラリーマンだ。「普段は机に座ってパソコン、車で営業」で1週間が過ぎる。「ゴルフの練習も週に2回がいいところ、ラウンドは週1回するようにしています。特別な筋トレとかはしていない」そうだ。強敵にも動じず、3年ぶり2度目の優勝を果たしたサラリーマンの星、福島選手が秋の日本シニアでどんな活躍をしてくれるのだろう。会社の社長と専務も一緒に熊本に応援に行かれるとか。とても楽しみである。

2位
木田正彦選手(名張CC)   145=71、74(36、38)

batch_th_DSC_2553ルーキー優勝を逃した。8番のショートホールでの痛恨のダブルボギー、11番の3パット。カップをすり抜ける惜しいパッティングが続いた。「仕方ないですね。今日はアイアンもいまひとつだったし、パッティングも決まらなかった。福島さんはいいゴルフしていました」と木田選手は肝心なところで決めきれなかった決勝ラウンドを残念がった。7月の日本シニアオープンで予選通過するなどトップアマチュアとして実力ではつとに名を知られた存在の木田選手。「日本には行けるので、そこでリベンジします!!」。54歳。

3位
辻 一也選手(藤原GC)  148=76、72(35、37)

batch_DSC03781初日21位タイからの大ジャンプアップだった。早い組でホールアウトした辻選手は、「人が足りなくて、今日はどうしても仕事に戻らないと行けないので、出場権が取れた時は書類を送ってもらえますか」と挨拶して仕事場に急いだ。結果は、堂々の3位入賞。決勝ラウンドのベストスコアでもあった。初出場の56歳。今年の日本スポーツマスターズ三重県代表。

4位
大山碩済選手(ライオンズGC) 149=76、73(37、36)

batch_th_DSC_1739「3ボギーで苦しかったけど、16番、17番とバーディが取れて、なんとか1オーバーで上がれた。今日はティーショットがよかった、耐えるゴルフでした」。昨年に続き2回目の日本シニア出場となる。中部アマゴルフ研修会のメンバー。56歳。

4位
前田正昭選手(鈴鹿CC)  149=75、74(39、35)

batch_th_DSC_1088「サラリーマンなので試合はあまり出られないんだけど、60歳記念で出場しました」という前田選手。前半はパターで失敗して3オーバー、後半は2バーディ1ボギーだった。今回、初参加で初出場となる。日本シニアの前に、北海道へ日本スポーツマスターズ三重県代表で参戦する。

4位
牧野公洋選手(ザ・トラディションGC) 149=75、74(36、38)

batch_DSC03783初日の18番Hで50センチを外してボギーにした牧野選手。「あのパットをクラブの人が見ていて、さっきも言われました。2日間の一番印象に残ったプレーです」。昨年はヘルニアを患い入院していたため出場できなかったこの大会。「ホームなので、結果が残せてホッとしています」。56歳。

8位
林建治選手(朱鷺の台CC)  151=72、79(42、37)

batch_th_DSC_1262最終組でスタートしたが、2番HでOBを打ちトリプルボギーで優勝戦線から一歩後退することになってしまった。「木田さんも福島さんもランクの違う人たちだなあって感じで、緊張していました。でも、3番Hのロングでバンカーからナイスオンしてパーが取れた。あれでちょっと落ち着くことができました」と林選手。最終18番H(531Y、パー5)で第3打をピン右奥2メートルほどにつけ、見事に沈めバーディで締めくくったのが格好よかった。片膝を立ててパットラインを読む姿が独特。62歳で、中部シニアは昨年の片山津大会に続く2度目の出場。日本シニアは初出場となる。

15位
塚原誠選手(各務原CC)   153=77、76(37、39)

batch_th_DSC_9339去年に引き続き、今年も最後の1人に滑り込んだ塚原選手。「今回入ったのは嬉しい。熊本にいる母に会いに行けます!!」。56歳。

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