中部ミッドアマチュア 2R成績表、速報記事&フォト 掲載

2023.10.20

2023年度(第12回)中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2023年10月19日(木)・20日(金)

会場/岐阜関カントリー俱楽部(東コース)

 

第2日成績表(PDF)

 

 

第12回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
2023年10月19日(木)・20日(金)
会場/岐阜関カントリー倶楽部(東コース) 7219yd Par72
参加人数/134名(うち欠場11名)
天候/1R 晴れ、2R 曇り

 

榊原吉規選手(知多CC)が通算イーブンパーで、

10年ぶり2度目のミッドアマチャンピオンに輝く

 


25歳以上のゴルファーが対象の中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技の決勝ラウンドが終了した。初日の80位タイ83ストロークまでの選手が出場した。

 

天候は雲の多い日だったが、試合終了まで雨が降ることもなく、選手たちは快適にプレーできた。コースは、昨日よりもさらにスティンプが速く12.3、コンパクションは24に仕上げられ、ピンポジションは決勝らしく難度の高い場所に切られていた。さらにコース設定として、パー4のミドルホールでも3番462ヤード、8番492ヤード、16番467ヤード、18番は473ヤードととても長く、それなりに飛距離のあるミッド世代でもセカンドでウッドやユーティリティーを多用するマネジメントが多く見られた。

 

最終組は、初日を1アンダーで終えた源野智紀選手(朱鷺の台CC)、横山浩康選手(ローモンドCC)、榊原吉規選手(知多CC)と、イーブンパーの光山尚宏選手(岐阜本巣CC)の4人だったが、最後までこの4人が緊張感のあるプレーを続け、優勝争いを演じた。

 

前半、1番ロングで、光山選手が第1打を右の林に曲げたが、運良く木に当たってフェアウェイに戻り、第3打をピンそばに寄せて、ただ一人のバーディを奪取。いきなり1アンダーで首位に並ぶ。その後も光山選手はフェアウェイをキープしながら堅実なゴルフと好調なパッティングを続けた。一方で、横山選手はスタートからの連続3ボギーでいまひとつ波に乗れないプレーが続いたが、4番のパーで落ち着きを取り戻した。源野選手は第1打が右のラフにいきがちで、3番、5番でパーパットを外し通算1オーバーとした。そして、榊原選手は第1打をフェアウェイにキープしつつ、第2打が乗らなくてもアプローチでしぶといパーセーブを続けていた。
大きなミスショットもなく、4人のうち脱落する選手もいない最終組は、久々に緊張感に包まれた素晴らしい展開で見るものを魅了した。

 

前半を終えた時点で、首位は榊原選手で通算1アンダー、2打差の通算1オーバーに源野選手と光山選手、通算2オーバーに横山選手と、2組前の伊藤雅和選手(新南愛知CC)、さらに通算3オーバーで同じく2組前の木村祐介選手(鈴鹿CC)が続いていた。そして後半、10番ロングで横山選手がバーディを奪い、通算1オーバーで2位タイに並ぶと、勝負の注目はやはり最終組に注がれた。
パーセーブを続ける榊原選手と源野選手に対し、ボギーが出た横山選手と光山選手は15番を終えてともに通算3オーバーと後退。2組前の伊藤選手も15番でダブルボギーがあり通算4オーバーとなっていた。残るは、榊原選手と源野選手で、続く16番で榊原選手がボギーを打ち、1打差となって、プレーオフも視野に入ってきたのだった。

 

17番はともにパーセーブ。最終18番は473ヤードと長いミドルホール。グリーンはやや打ち上げになっている上、ピンは最も難しい左サイドに切ってあった。2人ともフェアウェイからの第2打だったが、榊原選手は残り226ヤードを5Wで会心の当たり、ピンの上3メートルにピタリと止めた。一方、バーディを取らなければ追いつかない源野選手は2打目がグリーン手前のバンカーのヘリ近くにつき、アドレスもままならない状況になってしまった。バンカーショットは出すだけとなり万事休す。勝利の女神は、榊原選手に微笑んだ。榊原選手はバーディを逃したが通算イーブンパーで、10年ぶり、2度目の中部ミッドアマチャンピオンに輝いた。

 

◆入賞◆(敬称略)
優勝  榊原吉規(知多CC)  144=71、73(36、37)
2位  源野智紀(朱鷺の台CC)  146=71、75(38、37)
3位  伊藤雅和(新南愛知CC)  148=75、73(35、38)
3位  光山尚宏(岐阜本巣CC)  148=72、76(37、39)
5位  成房愼太郎(中部日本パブ)  150=77、73(37、36)
5位  木村祐介(鈴鹿CC)    150=75、75(36、39)
5位  横山浩康(ローモンドCC)   150=71、79(39、40)

決勝ラウンドを終え、通算155ストロークまでの16人が日本ミッドアマチュアゴルフ選手権競技の出場権を獲得した。この中には、昨日を80ストロークで通称裏街道のインコースからスタートした関谷健夫選手(岐阜関CC)と見﨑和也選手(品野台CC)がそれぞれ74、75をマークし、大ジャンプアップしてきている。
日本ミッドアマチュアゴルフ選手権競技は、11月15日(水)〜17日(金)、福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開催される。


 

<インタビュー>

 

10年ぶり2度目の優勝は「節目だし、意識していました」
優勝
榊原吉規選手(知多CC) 144=71、73(36、37)

2013年の第3回大会でプレーオフを制して優勝してからちょうど10年。「節目なので、勝ちたいなあと意識はしていた」という榊原選手は、初日に首位タイに立つと、2日目の決勝でも強者揃いの最終組で持てる力を遺憾なく発揮して栄冠をつかんだ。
スタートの1番でピン奥に3オンしたがバーディパットが決まらず、その後も乗せていてもなかなか入らないホールが続いた。しかし、492ヤードもある8番パー4で残り226ヤード、アゲンストの第2打をクリークでピン奥1.5メートルにつけ、下りを読み切ってのバーディ奪取。ここで通算1アンダーの単独首位に立ってからは、最後までリードを守り抜いた。
長いミドルが多い東コースで2打目でアイアンを使ったのはわずか4ホール、200ヤード近い第2打を4Uや5W、4Wで正確に乗せていくショット力は、プロ顔負けだと思った。そんな中で本人的に最も良かったのは、最終18番の第2打。226ヤードを5Wで花道狙いで放ったドローボールは会心のあたりでピンの上3メートル。「今日イチに気持ちよかった」そうだ。これまで岐阜関でのスコアは80前後が多かっただけに、この2日間のスコアメイクは素晴らしいの一言。「このところショットの調子もそんなによくなかったので、自分のことに集中していたのが良かったかもしれませんね」と笑った。
アスリートゴルファーの御多分に洩れず、榊原選手も肩腱板を壊して久しいが、最近は右親指付け根の痛み、坐骨神経症も併発してしまい、ロキソニンと貼り薬が必需品になっているという。
仕事は半田市にあるスズキゴルフ勤務で、店長として販売、工房、フィッティングも行う。多忙な中での競技生活。今大会も有休を使っての出場だ。練習時間はあるのかと思いきや、「店にある練習場で50〜100球の練習は欠かさずにしています」とのことだ。
30歳で初めて中部ミッドアマに出場して以来、13回連続で日本ミッドアマに出場している。43歳の今年、目標は「もう一度日本アマに出たいので、日本ミッド5位以内です!!」ときっぱり宣言した。

 

 

2位
源野智紀選手(朱鷺の台CC)  146=71、75(38、37)

前半からしぶといゴルフを展開していた源野選手だった。後半はパーセーブを続け、17番を終えた時、首位と1打差まで迫っていたが、追いつくことはできなかった。18番の2打目に入れたバンカーについては、「あのバンカーはスタンスが取れないほどで大変でした」と振り返った。バンカーアウトは出しただけにとどまったものの、次の第4打は、ふわりとあげて、あと少しでチップインのところに止めて、技量の高さを披露した。ボギーフィニッシュで2打差の2位。昨年に続いての2位はとても残念だったが、「悔しいけど、今日はいいゴルフができたと思う。残念だったのはバーディが一つも取れなかったことですね。次は日本ミッドで頑張ってきます!!」。最後はいつもの笑顔で締めくくった。43歳。


 

 

3位
伊藤雅和選手(新南愛知CC)  148=75、73(35、38)

「今日はショットもパッティングも良かったです。バーディは3つです。16万のロングで、2打目をOBにしてダブルボギーにしたあと、急に震えがきちゃって。でも、17番でチップインバーディが取れて、ホッとしました」。日本ミッドアマは初出場となる。41歳。


 

 

3位
光山尚宏選手(岐阜本巣CC)  148=72、76(37、39)

中部ミッドアマ歴代チャンピオンや昨年2位の実力者たちと最終組でスタートした光山選手は、気後れすることなく、1番でのミスショットからのバーディ奪取に始まり、堂々のプレーで3位入賞を果たした。「僕は飛ばないから」と240〜250ヤードの飛距離について話していたが、距離の残る第2打をウッドでしっかりと乗せていくゴルフスタイルは、優勝した榊原選手たちと同じで、ゴルフは飛距離だけじゃないことを実感させてくれた。48歳


 

 

5位
成房愼太郎選手(中部日本パブ)  150=77、73(37、36)

「同組の方達に恵まれ、いい雰囲気で回れたこと、あとはキャディーさんのライン読みの正確さに感謝です」と4バーディ奪取の1オーバーを振り返った。これまでパブリックの試合は毎年参加しているが、中部ミッドアマはほぼ初めての出場(何年も前に1度出ているはずだが忘れたため)だった。半田ゴルフリンクスでコース管理の仕事をしている成房選手は「今年の異常な夏を乗り越えて、ここまでのコンディションを作られたなんてスゴイですね」とプロ目線で称賛していた。38歳


 

 

5位
木村祐介選手(鈴鹿CC)  150=75、75(36、39)

「木村家の6冠は無理でしたけど、日本で頑張ってきます」 日本ミッドアマは2年連続となる32歳


 

 

5位
横山浩康選手(ローモンドCC)  150=71、79(39、40)

57歳


 

 

8位
深川雅央選手(三好CC)  152=76、76(38、38)

48歳


 

 

8位
浅野高浩選手(青山高原CC)  152=76、76(36、40)

47歳


 

 

10位
上田崇宏選手(関ヶ原CC)  153=77、76(38、38)

45歳


 

 

10位
山本幸広選手(名古屋グリーンCC)  153=75、78(40、38)

43歳


 

10位
今泉友佑選手(EGC伊勢大鷲)  153=75、78(37、41)

25歳


 

 

13位
関谷健夫選手(岐阜関CC)  154=80、74(36、38)

インスタート2組目でホールアウトし、長らく首位の座にとどまっていた。会場の岐阜関CCがホームの関谷選手は、昨年のクラブチャンピオンでもある。「ホームのプレッシャーもあって、昨日は80と叩きすぎました。今日は74を目指せば通れるから頑張れって言われていて、本当にスコアが出て良かったです」。38歳


 

 

13位
杉浦茂樹選手(日本ラインGC)  154=78、76(38、38)

55歳


 

 

13位
髙野浩選手(芦原GC)  154=77、77(37、40) 

46歳


 

 

16位
見﨑和也選手(品野台CC) 155=80、75(37、38)

インスタート1組目でホールアウトした見﨑選手は、カットラインぎりぎりだったため、落ち着かない時間が続いたが、最後はマッチングスコアカードにより日本ミッドアマ出場権を獲得した。「昨日は出だし3ホールで4オーバーしてばたついた上に速いグリーンにちょっと驚いたんですが、今日は序盤を大事に行ったことと、速さに少し慣れてきて、パッティングが良かった」とホッとした様子。表彰式が終わると、急いで、明日からの仕事のため、東京に戻って行った。2018年の第8回大会チャンピオン。37歳
 

 

<会場フォト>