中部ミッドアマチュア本戦 2R成績表、速報記事、インタビュー、日本ミッドアマ出場者、会場フォトを掲載しました

2024.10.18

2024年度第13回 中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2024年10月17日(木)・18日(金)

会場/四日市カンツリー倶楽部

 

第2日成績表(PDF)

 

 

第13回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
2024年10月17日(木)・18日(金)
会場/四日市カンツリー倶楽部  7305yd、Par72
参加人数/133名(うち欠場6名)
天候/1R 晴れ、2R 曇り時々小雨

 

通算4オーバーで並んだプレーオフ。

4ホール目で、桑原竜也選手(各務原CC)が信田風樹選手(やまがたGC美山)を制す。

通算154ストロークまでの18人に日本ミッドアマ出場権。

 


朝から曇り空に覆われた第13回中部ミッドアマチュアゴルフ選手権競技の決勝ラウンドは、大混戦の末、プレーオフに突入する展開となった。

 

初日のスコア、82ストロークまでの92人が進出した決勝ラウンド。最終組がスタートする9時9分時点に気温はすでに25度を超え、湿度は80%と蒸し暑く、風はさほどない状態だった。

最終組は昨日イーブンパー72で首位に立った26歳の信田風樹選手(やまがたGC美山)、1打差73の49歳の福岡逸人選手(三好CC)と25歳の平野雄也選手(富士C可児C)、そして2打差74の44歳、榊原吉規選手(知多CC)の4人だったが、スタートから波乱の様相。首位の信田選手は1番Hから3連続ボギーで通算3オーバーに、福岡選手も2番H、3番Hをボギーとして通算3オーバーに、榊原選手も3番H、4番Hをボギーで通算4オーバーに落とす。ただ一人、平野選手は1番Hでバーディ、4番Hでボギーとするも通算1オーバーで好調をキープした。フェアウェイをキープしてパーオンしてもなかなかバーディパットが決まらない選手たち。6番Hパー3で福岡選手と榊原選手がバーディパットを沈めたがそのあとでボギーを打ち、苦しい展開が続いた。好調だった平野選手も前半の最終9番Hで第1打を右のバンカーに入れ、そこから脱出に2打、さらに次も左のバンカーに入れるなどでダブルボギーを叩き、通算3オーバーとした。

 

前半を終えた時点で、この通算3オーバーが首位のスコアだった。平野選手の他に、2組前の桑原竜也選手(各務原CC)も通算3オーバー、1打差の通算4オーバーに最終組の信田選手と福岡選手、2組前の三浦宗樹選手(豊田CC)、通算5オーバーに一つ前の組の早川直希選手(スリーレイクスCC)、8組前の谷光治選手(ナガシマCC)、7組前の山本幸広選手(桑名CC)と早いスタートの選手も上位に食い込んできていた。アウト第1組から最終12組までで7打差という状況だったことで、誰にでもチャンスがある後半となったのだった。

 

後半に入り、10番Hで早川選手がバーディ、桑原選手がボギー、11番Hで平野選手と信田選手がボギーとしたことで、首位は通算4オーバーになり、早川、平野、福岡、桑原の4選手が並んだ。混戦模様は残りホールが少なくなっても変わらず、最終組が14番Hの頃には通算4オーバーの首位グループ、桑原、早川、信田の3選手に注目が集まった。この中で一番早くホールアウトしたのが桑原選手で、通算4オーバーをキープし続けた。続く11組の早川選手は16番Hで痛恨の3パットでボギーとし通算5オーバーでフィニッシュ。最終組の信田選手はパーセーブを続けて、通算4オーバーでホールアウト。勝負は、信田選手と桑原選手によるプレーオフへと突入した。

 

プレーオフは1番H(555ヤード、パー5)と2番H(370ヤード、パー4)の繰り返し。1ホール目はともに3オン、桑原選手がピン上7メートルからのバーディパットを2メートルオーバーさせた。信田選手はピン上3メートルほどだったが決まらずパー、桑原選手は返しのパットをしっかり沈めた。2ホール目の2番、2人ともに右のバンカーへ入れた。桑原選手は左奥に2オン、信田選手は顎が近かったこともあり、グリーン手前へ、そこからアプローチ。ここでも桑原選手が2パット、信田選手1パットでパーで分ける。3ホール目の1番H、ともに3オンし、桑原選手2メートル、信田選手1メートルのバーディパットを決めてドロー。そして4ホール目の2番H。桑原選手は右バンカー左のフェアウェイ、信田選手は左ラフの木に球が当たり、戻ってくる不運で、2打目が乗らず、アプローチがピンの上2メートルほどについた。一方、桑原選手は9番アイアンでライン出しをするショットがピンの下3メートルほどに2オンした。先にバーディパットを打った桑原選手だったがショートしパー。あとがない信田選手は慎重にラインを読んだが、球はピンをオーバーし、ついに決着。36歳の桑原選手の初優勝が決まった。

 

◆入賞◆


優勝 桑原竜也(各務原CC)    148=76、72(35、37)
2位 信田風樹(やまがたGC美山) 148=72、76(40、36)
3位 早川直希(スリーレイクスCC)149=75、74(38、36)
3位 福岡逸人(三好CC)     149=73、76(39、37)
5位 谷光治(ナガシマCC)    150=78、72(35、37)

 

 

★日本ミッドアマチュアに18人。


通算154ストロークまでの上位18人が11月13日(水)〜15日(金)に兵庫県の高室池ゴルフ倶楽部で開催される第28回日本ミッドアマチュアゴルフ選手権競技の出場権を獲得した。タイが生じたため、マッチングスコアカード方式により決定された。
18人の内訳は、20代2人、30代2人、40代8人、50代6人。
55歳以上のシニア世代、横山浩康選手(ローモンドCC)と原田英明選手(南山CC)の2人も出場権を獲得した。

 

 

<インタビュー><日本ミッドアマ出場者>

 

4打差を追いつき、プレーオフを制した36歳。
優勝
桑原竜也選手(各務原CC) 148=76、72(35、37)

首位と4打差、最終組から2組前からスタートした桑原選手は、出だしの1番Hでピンの上2メートルから下りラインを決めてバーディ奪取。その後、パーキープで前半を終わると、後半は11番Hで第1打が左のラフにいき、スライスをかけたが届かず、3メートルの上からのパットが入らずボギーとする。12番Hからはパーセーブが続き、最終18番Hも3メートルのバーディパットが惜しくも決まらずのパーでプレーオフとなった。「前半はアイアンが良かった、後半はアプローチとパッティングが良かったですね。前半が終わって通算3オーバーで、首位に近かったのを知って、後半頑張ればいけるかなと思いました。危ないパーもなかったけど、バーディパットが決めきれなかった」と本戦を振り返った桑原選手。プレーオフについては、「1ホール目が一番緊張しました。僕の方が長いバーディパットで、信田くんは入れてくるだろうと思ったので、入れに行ったんですが、2メートルくらいオーバーしてしまった。あの返しが入ってホッとしました。でも、ホールを重ねるごとにだんだんと楽しくなってきました。決着は運不運もありますよね。今回は4ホール目で信田くんの1打目が木に当たったのは不運だったと思う。でも、苦手な2番Hで思い切ってドライバーを使い、勝負がついたのは嬉しかった」。
桑原選手は愛知県の師勝町出身。ゴルフは名古屋高3年の時にJJGAで全国2位になり専修大から声がかかった。卒業後はソフトバンクに就職したが、28歳で名古屋転勤になったのがきっかけで退職。祖父の会社(昭栄金属)に入社した。「奥さんが名古屋がいいと言ったことも決め手になりました」。ゴルフはクラブ競技中心だったが、3年前に中部ミッドアマに出て、負けて、次こそ日本に行きたいと力を入れ始めた。翌年の2022年に全日本ミッドアマチュアで2位になり、裏シードで日本ミッドアマに出場した。現在、36歳。「明日の土曜日は子供たちの小学校の運動会なんです。雨だと日曜日に順延されて、クラブのクラチャン杯と重なってしまう」と父親らしい悩みをポロリ。ちなみに桑原克典プロの甥っ子である。

 

2位
信田風樹選手(やまがたGC美山) 148=72、76(40、36)

初日を4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの72で首位発進した信田選手だったが、決勝では最初から得意なはずのパッティングがことごとく外れ、出だし5ホールで3連続を含む4ボギーとスコアを落としてしまった。6番Hで返しのパーパットを沈めてから少し落ち着いたのか、パッティングも決まりパーセーブ。後半も11番Hでボギーとするも14番Hでバーディを奪い、通算4オーバーで首位タイを走った。そしてプレーオフでも桑原選手との4ホールを戦い抜いての2位となったが、2人だけの戦いは苦しいと思いきや、だんだんと楽しくなったのか、「ハーフ回ってもいいね」と桑原選手に話していたとか。小学生からゴルフを始め、岐阜聖徳高から中部学院大へ。社会人となり、アマチュアのゴルフを選んだ信田選手はこれからも中部や日本で活躍していくはず。初めての日本ミッドアマで26歳の力を存分に発揮して!!

 

3位
早川直希選手(スリーレイクスCC) 149=75、74(38、36)

初日を3オーバー6位タイとし、最終組ひとつ前からスタート。前半を2ボギー、通算5オーバーで折り返した後半10番Hで値千金のバーディを奪取。通算4オーバーで首位タイとなった。その後もパーセーブを続けたが、15番Hを終えた時に「優勝に絡んでいる」と聞いた。「狙えるかもと思ったら、16番で3パットしちゃいました」。通算5オーバーに後退、最終18番Hパー4もピン左手前のいい位置に乗せたが惜しくもバーディパットを外し、プレーオフに残ることは叶わなかった。48歳、日本ミッドアマは2度目の出場になる。CGA競技委員。

 

3位
福岡逸人選手(三好CC)  149=73、76(39、37)

最終組は40代2人VS20代2人の構図。ガンガン飛ばす若手に対し、40代はアプローチなど技で対抗した。福岡選手は前半を1バーディ、4ボギーの39として、通算4オーバーの2位タイで折り返した。後半、12番H、13番Hを連続ボギーでスコアを落としたが、15番Hでバーディを奪取、通算5オーバーで最終18番Hを迎えた。難しいピンポジションのグリーンだった。ピン手前5、6メートルに2オンさせたが、バーディパットは惜しくも左に外れた。入っていれば、プレーオフに持ち込めただけに悔しさが残る。「僕はいいけど、バラ(榊原選手)の156は行けるかなあ」と心配していた福岡選手。中部ミッドアマ2014年大会(桑名CCで開催)チャンピオン。日本ミッドアマは常連でこれまで7〜8回出場してきたが、意外にも最近は通過していなかった。2019年以来、久しぶりの出場となる。49歳。

 

5位
谷光治選手(ナガシマCC) 150=78、72(35、37)

第4組の早いスタートながらイーブンパー72でホールアウトし、いきなりの当確。「今日は狙い所がばっちりで、フェアウェイは2回外しただけだった」と谷選手。前半1番でベタピンのバーディ。2番でボギーとしたが、9番でもベタピンについた。さらに後半は10番から17番までパーセーブ、18番Hは奥に外してしまいボギーとした。「昨日との違いは、フェアウェイに行くか行かないか。ラフに入った昨日はボギーばかりになりましたね」。7年前の2017年中部ミッドアマチャンピオンの谷選手は、これで6回目の日本ミッドアマ出場だ。52歳になって、当時よりも飛距離は落ちてきたが、「パラダイムにしたら方向性が良くなった。5Uも貢献してくれてる。クラブの恩恵を受けてます(笑)」そうだ。

 

6位
山本幸広選手(桑名CC) 151=78、73(35、38)

「最後4パットしちゃったよ〜〜。アンダーで回れると思ったのに」とアテスト会場に入るや嘆いた山本選手。17番Hまで4バーディ、3ボギーの1アンダーで堪えてきて、18番Hもピン5メートルにつけた。が、なんと4パットのダブルボギーとしてしまい、1オーバーフィニッシュ。通算7オーバーで入賞に1打足らずだった。44歳。日本ミッドアマは5年連続、6回目の出場となる。

 

6位
菊本裕司選手(名張CC) 151=76、75(38、37)

初日13位タイから6位に浮上。初めての中部ミッドアマ出場で、日本ミッドアマ出場を決めた。42歳。

 

6位
平野雄也選手(富士C可児C) 151=73、78(38、40)

首位と1打差でスタートし、前半は好調なプレーで一時は2位に3打差をつけた平野選手だったが、前半最後の9番Hでバンカー脱出に失敗してから調子が狂い始めた。「あのダブルボギーを引きずっちゃったのか、後半もショットがおかしくなって、戻せなくなった」と振り返った。ミッドアマ出場資格を得て、張り切って出場した25歳。素振りの音も他を圧倒するビュンビュンで、最終組では常にティーショットは20〜40ヤード前に。飛距離のアドバンテージを活かしたゴルフを、ぜひ日本ミッドアマでも披露して欲しいものだ。

 

9位
堀信義選手(片山津GC) 152=77、75(39、36)

52歳。

 

9位
臼井達也選手(三好CC)   152=77、75(39、36)

日本ミッドアマは「6回か、7回目かなあ」。53歳。

 

9位
三浦宗樹選手(豊田CC)  152=75、77(37、40)

臼井選手と同じで「6回か7回目かなあ」と三浦選手も日本ミッドアマは常連の53歳。

 

9位
横山浩康選手(ローモンドCC) 152=74、78(41、37)

初日に「50代のうちにもう一度日本ミッドへ行きたい」と言っていた横山選手だが、しっかりと出場権を確保。これで11回連続出場となった。「すごく嬉しいよ」と笑顔で答えてくれた。来週は4度目の出場となる日本シニアが三重県の涼仙GCで開催される。さらに月末には中部インタークラブ本戦も控えている。特別な筋トレはしていないという横山選手だが、隣にいた原田選手が「若い時にサーファーで鍛えてるから体幹が強い。ショットしてもぶれないし、すごいよ」とベタ褒めしていた。来月59歳になる。

 

13位
浅野高浩選手(青山高原CC) 153=78、75(38、37)

初日25位タイからジャンプアップ。中部ミッドアマ2021年(南山CCで開催)チャンピオンの浅野選手は、クラブの支配人をする傍ら、積極的に競技に参加している。日本ミッドアマは21年、23年に続き3度目の出場になる。48歳。

 

14位
関谷健夫選手(岐阜関CC)  154=78、76(41、35)

浅野選手同様、初日25位タイから浮上。昨年に続き、2度目の日本ミッドアマ出場となる。39歳。

 

14位
深川雅央選手(三好CC)  154=78、76(39、37)

第4組と早いスタートから深川選手の他に谷選手と浅野選手の3人が当確した。日本ミッドアマは2度目の出場。49歳。

 

14位
松久征史選手(岐阜稲口GC) 154=77、77(38、39)

「最後18番で5メートルのパーパットをぶち込んで、滑り込みました。入ってなかったら落ちていた」。松久選手は、日本ミッドアマの初出場を決め、嬉しそうだった。

 

14位
原田英明選手(南山CC) 154=77、77(37、40)

シニア世代2人目、59歳の原田選手も日本ミッドアマ5回目の出場を決めた。「今日は5番でバンカーからチップインバーディできたのが大きかった。後半は4ボギーだったんだけど、最終18番でボギーしたからね。結果が出るまでハラハラドキドキだったよ」。日本ミッドの前に、来週は3度目の日本シニアに出場する。

 

14位
神農竣以知選手(桑名CC) 154=76、78(41、37) 

初出場の43歳。初めての日本ミッドアマ出場となる。「やっと行けます、嬉しい」。

 

<会場フォト>