中部ミッドシニア 2R成績表、速報記事 を掲載しました

2021.09.03

2021年度(第27回)中部ミッドシニアゴルフ選手権競技

開催日/2021年9月2日(木)・3日(金)

会場/呉羽カントリークラブ(日本海コース)

 

第2日成績表(PDF)

 

林建治選手(朱鷺の台CC)が首位をキープして、初優勝

通算161ストロークまでの13人に日本ミッドシニア出場権


第27回中部ミッドシニアゴルフ選手権
2021年9月2日(木)・3日(金)
会場/呉羽カントリークラブ(日本海コース)
参加人数/110名(うち欠場9名)
天候/曇り

 

うす曇りで風もなく、しのぎやすい絶好のゴルフ日和となった決勝ラウンド。グリーンコンディションは、スティンプ11.5と昨日より速く、コンパクションもより硬く、素晴らしい仕上がりがなされた。

 

選手たちの目標はもちろん優勝、そして、13人の日本ミッドシニア出場権だ。朝7時30分からティーオフした選手は94人。初日76で首位の林建治選手(朱鷺の台CC)、1打差77で2位の千葉純一選手(スリーレイクスCC)、さらに1打差78で3位タイの架谷八郎選手(朱鷺の台CC)水野憲治選手(加茂GC)、最終組の4人がスタートしたのは9時9分だった。

 

試合は1番(537yd、パー5)からいきなり動き始めた。千葉選手が第2打をグリーン奥まで運び、イーグルチャンスにつけたがバーディとして4オーバーに。林選手は第3打をピン左3メートルにつけ、それを沈めてバーディで3オーバーに。架谷選手は第1打がフェアウェイ中央の木の後ろで、2打目で狙えず、結局ダブルボギー。水野選手はパー。続く2番(151yd、パー3)で林選手が2メートルのバーディパットを沈め、通算2オーバーに伸ばした一方で、千葉選手は1メートルのパーパットを外してボギーで通算5オーバー、水野選手もボギーで通算7オーバー。

 

4人とも淡々とプレーを続けているように見えたが、苦しんだのは皆、グリーン上だった。プロ競技並みの速く硬いグリーンが、ピンそばにつけたいショットをはじき、短いパッティングも神経を使わせた。林選手は4番で2メートルを外し、千葉選手は5番でピン奥4メートルを外して、それぞれボギーでスコアを落とす。そして、6番のショートホール。千葉選手はあわやホールインワンのナイスショットで楽々バーディとして通算5オーバーに、一方、林選手はグリーンオンしたが、18メートルほどの下りパットを3メートルオーバーしてしまい、返しを入れることができずにボギーで通算4オーバーと、一気に1打差に縮んだのだ。これで勢いに乗った千葉選手は、続く7番(415yd、パー4)でドライバーを握った。「バーディが取れたので、攻めようと思った」という千葉選手だったが、ショットは右のラフまで行き、2打目が狙えない位置。それを見た林選手は「距離のあるホールなので、ドライバーのつもりだったけど、フェアウェイに確実に行くためにスプーンに変えた」と作戦変更。ここで千葉選手は痛恨のダブルボギーをたたいて、2人の差はまた3打になった。

 

9Hでバーディ奪取の林選手

その後、千葉選手は調子を狂わせ、8番もダブルボギー、9番もボギーとして、通算10オーバーで前半を終える。逆に、林選手は9番でピン奥からの下りパットをしっかり決めてバーディ、通算3オーバーとし、首位をキープしたまま、後半に向かった。前半をアンダーバーで回ったのは林選手だけで、他の選手は皆スコアを落とす状況。2位は首位と5打差の通算8オーバーの吉野清治選手(ゴールド福井CC)だった。

 

後半に入ると、「ちょっと気が緩んでしまった」という林選手が10番をダブルボギー、11番をボギーとして、通算6オーバーに。さらに、今大会で一番難しいとされる16番(412yd、パー4)でダブルボギーを叩いてしまい通算8オーバーとするも首位は変わらず。結局、最後まで他の選手から追いつかれることがないまま、林選手の初のCGA主催競技の優勝が決まった。

 

日本ミッドシニアゴルフ選手権競技への出場権13人枠は熾烈だった。スコアを崩す選手が多かったために、通算161ストロークのマッチングスコアカード方式で決定された選手の中には、かなり早いスタートの選手もいた。また、13人のうち、北陸勢は7人いた。

 

日本ミッドシニアは、11月4日(木)・5日(金)に岡山県の瀬戸内海ゴルフ倶楽部で開催される。

 

◆入賞(敬称略)

 

優勝 林建治(朱鷺の台CC)  152=76、76(35、41)
2位 高野幹雄(立山CC)  155=79、76(38、38)
2位 山本重雄(白山CC)  155=79、76(38、38)
4位 玉川実(わかさCC)  156=81、75(36、39)
5位 千葉純一(スリーレイクスCC)  157=77、80(41、39)

 

<インタビュー>

 

「実感が湧かない」初めての栄冠に、素敵な笑顔。
優勝
林建治選手(朱鷺の台CC)  152=76、76(35、41)

「1打差の千葉選手は飛ばすので、今日は千葉さんを見ないで自分のゴルフをしよう、今まで練習してきたことを出そうと心がけました」と振り返った林選手。ドライバーの飛距離は250ヤードほどだが、コースマネジメントで第1打に3W、5W、7Wを使い分けた。「フェアウェイからでないと狙えないホールが結構あるんですよ。ボギーの後の7番は距離もあるし、ドライバーを握ったんですが、千葉さんが右に曲げたのを見て、スプーンに変えました。パーが取れたのでよかったです」。今日のポイントは?と尋ねると、「勝負どころだったのは、9番のバーディかな。右のフェアウェイから9番アイアンでピン右奥3メートルに乗って、下りのストレートでしたが、あれが入ったのが嬉しかった」という林選手は、カップに入った瞬間、自然にガッツポーズが出ていた。
「後半のスタートの時、2位と5打差って聞いて、ちょっと気が緩みましたね。10番、11番で落として、さらに16番でダブルボギーした時に、2打差になったと聞いて、まずいな〜、引き締めなくてはと思いました」。
林選手がCGA主催競技で注目されたのは2018年の中部シニアだ。最終組で決勝Rを回ったもののベテランの福島道章選手(六石)や木田正彦選手(名張)に圧倒されてしまったが、日本シニアでは9位と健闘した。しかし、2年前には腰、1年前には首の脊椎管狭窄症の手術をした。「痺れが出ていたので、ゴルフを続けたい一心でしたけど、手術した直後からスッキリ、痛みも痺れも治りました」。65歳、ミッドシニア2年目の初出場(昨年は大会が中止だったため)での栄冠。JGA競技は、日本シニア2回に続く3度目の出場となる。

 

2位
高野幹雄選手(立山CC)  155=79、76(38、38)

「一緒に回った4人がいい感じで、前半は全員が2オーバーの38だったよ。後半になってからは、僕と山本さんは堪えられた。僕はパッティングが悪くなかったけど、8番と9番で連続ボギーしたのが残念でした」。高野選手は、呉羽のメンバーでもあり、「コースはよく知っているからね、それに今日のキャディさんの時は、いつもいいスコアが出るんだ。ありがとうね」。そばにいたキャディさんも嬉しそうだった。

 

2位
山本重雄選手(白山CC)  155=79、76(38、38)

同組で回った高野選手からパッティングがすごく上手とベタ褒めされた山本選手。「8番と11番でバーディでした。2番で左奥から10メートルのバーディパットが下で7メートルもオーバーしたんですが、その返しが入ってパーが取れたのが大きかったですね。呉羽は久しぶりに回りました」。70歳。

 

4位
玉川実選手(わかさCC)  156=81、75(36、39)

第6組でスタートし、75のナイスプレーで首位に躍り出た玉川選手は最終、4位で今大会を終えた。「呉羽は何年かぶりにきました。今日はドライバーは全く当たりませんでしたが、パットが良かったのが、スコアに繋がったかと思います」。67歳。日本ミッドシニアは初出場となる。

 

5位
千葉純一選手(スリーレイクスCC)  157=77、80(41、39)

「6番のショートでバーディが取れて、次の7番で攻めようとドライバーを振ったのが失敗でした。セカンドで狙えない右ラフに入れてしまった。それでも後半は、3オーバーで堪えられたのは良かったかな」。

 

 

<会場フォトギャラリー>