中部ミッドシニア本戦 1R成績表、2R組合せ表、速報記事 掲載
2023.09.05
2023年度(第29回)中部ミッドシニアゴルフ選手権競技
開催日/2023年9月5日(火)・6日(水)
会場/スプリングフィールドゴルフクラブ
第29回中部ミッドシニアゴルフ選手権競技
2023年9月5日(火)
会場/スプリングフィールドゴルフクラブ 6291yd、Par72
参加人数/132名(うち欠場6名)
天候/1R 晴れ、
67歳、松原和之選手(呉羽CC)が2アンダー70で首位発進。
86ストロークまでの87人が決勝ラウンドへ
65歳以上のゴルファーが出場する中部ミッドシニアは、今年も4会場で開催された熾烈な予選をくぐり抜けてきた126人が出場、岐阜県のスプリングフィールドゴルフクラブで第1ラウンドが終了した。
朝早くにザーッと雨が降ったが、すぐに止み、陽射しが照りつける猛暑日となった。蒸し暑く、風は徐々に強くなったものの、体感温度は相当なものだった。熱中症対策として、塩飴が用意され、折り返し時点では選手たちに飲み物(水ボトル)が配られた。
会場のスプリングフィールドゴルフクラブは、ロバート・トレント・ジョーンズ・Jrが設計。池やバンカーなどのハザードが効いている上、グリーンの難しさで定評がある18ホールである。選手たちは皆、グリーン上で手こずったり、池につかまったりと、スコアメイクに苦労していた。
第1組のホールアウトは12時40分。しばらく80台のスコアの選手が続いていたが、最初の70台は75で神尾政好選手(平尾CC)と伊藤俊夫選手(グレイスヒルズCC)だった。次に、73をマークした千葉純一選手(スリーレイクスCC)が首位に立ち、さすがにこのスコアが動かないだろうと思われた矢先に、驚くスコアでホールアウトしてきた選手が出たのだ。松原和之選手(呉羽CC)で、実に2アンダー70という素晴らしいスコア。67歳の松原選手は、5バーディ、3ボギーの内容で、「ショットもパッティングも全部よかった。今年のベストスコアです」と笑顔だった。
初日の結果、86ストロークまでの87人が、明日の決勝ラウンドに進出する。
今大会の出場者のうち、最年長は80歳の山川敬止選手(西日本セブンスリーGC)と青山八朗選手(三鈴CC)。山川選手は前半を2オーバーで折り返したが、後半にスコアを落とし、81ストロークとしたものの29位タイ、青山選手も85ストロークで、ともに堂々の決勝進出を果たした。
明日のティーオフは7時30分。また、明日の競技で上位15人が日本ミッドシニアゴルフ選手権競技への出場権を獲得する。
<インタビュー>
1位
松原和之選手(呉羽CC) 70=34、36
ただ一人のアンダーパーをマークして首位に立った松原選手は、アウトからスタート。前半に4番(パー4)ボギーの後、5番(パー5)、6番(パー4)、9番(パー5)でバーディを奪い、2アンダーで折り返す。後半は14番(パー5)からボギー、バーディ、ボギー、バーディとしイーブンパー。多くの選手がスコアメイクに苦しむ中での2アンダーは皆を驚かせた。
「昨日と、一週間前の2回、練習ラウンドにきたんですが、ここ(スプリング)のメンバーさんに狙いどころやグリーンの落とし所などを教えてもらったことが役に立ちました。今年初めてのアンダーパーが出ました」と何より2回の練習ラウンドが大いに役立ったことに感謝した。その上で、「今日はドライバーもアイアンも全部良かったです」と喜んだ。
ゴルフは30歳ごろから始めたが、仕事もあって競技に出るようになったのはシニアになってから。この中部ミッドシニアは去年初出場して日本ミッドシニアにも行った。「今年も日本に行きたい」と謙虚に話す67歳だった。
2位
千葉純一選手(スリーレイクスCC) 73=38、35
アウトからスタートし、2番(416ヤード、パー4)で1.5メートルにつけ、幸先の良いバーディを奪った。ところが、5番(521ヤード、パー5)で池に入れトリプルボギー、その後、8番(346ヤード、パー4)で1メートルにつけバーディとし、2オーバーで折り返した。後半は3バーディ、2ボギーだった。「最初に難しい2番で取れたから今日はいいかなと思ったんですよ。でもトリプルがあってがっかりして、それでも8番、10番、11番、13番でバーディが取れたのでよかった。ショットもパッティングもよかったかな」と話してくれた千葉選手だが、実は、左膝にはテーピングがしてあった。聞けば、去年の10月に膝を大手術していた。「以前に半月板の手術をしたけど、今回はO脚を治すために、骨を削って、今、プレートとボルトが入ってます。今年の3月からちょっとずつ練習を始めて、ようやくプレーできるようになりました。今年はCGAの試合だけに出る予定」とのこと。70歳になり、来月は中部グランドシニアにも出場する。
3位は74の2人
藤崎馨選手(岐阜国際CC) 74=36、38
インからスタート、3バーディ、5ボギーだった。「ショットはよかったです。前半も後半も上がりの2ホールで3パットやらアプローチで失敗しちゃいました」と苦笑いの藤崎選手は72歳。惜しくもエージシュートに1打足りなかったが、それを言うと、「そうでしたね。もっと最後にしっかりできてたらよかったなあ」とようやく気付いたようだった。
半月前に5日間入院、夜中に心拍数が230まで上がってしまい、救急車で運ばれたのだが、この時が2度目の入院だった。原因は分からず、今に至っているが、「去年12月にずっと看病していた母を101歳で見送ってから、生活のリズムが変わって、ゴルフもしなくなってたんですが、それじゃいけないと中部や岐阜県の競技に出ることにしました。来月はグランドシニアにも行きます」と近況を教えてくれた。まずは明日、日本ミッドシニアを確実に手にしたいところ。
菅原修選手(ザ・メダリオンC岡崎) 74=35、39)
5位は75の4人
神尾政好選手(平尾CC) 75=37、38
アウトからスタート。なんと出だしの1番を皮切りに、5バーディを奪った神尾選手だったが、ボギーも8つあり、3オーバーでフィニッシュした。「今日はアイアンがよかった。パットは1番は50センチくらいでしたが、後半の10番は6メートル、13番は10メートルが入ってくれました。グリーンは難しかったです」と振り返った。(写真右が神尾選手)
伊藤俊夫選手(グレイスヒルズCC) 75=38、37
アウトからスタートした伊藤選手。「バーディはゼロでした。前半にボギーが2つ、後半は14番のロングでOBバーディのボギーがひとつ。パーオンが多かったし、全体としては、淡々と進んだ感じです」と、バタバタ感のないゴルフができたようだ。(写真左が伊藤選手)
マハリ・アブラハム選手(ニューキャピタルGC) 75=37、38
「初めてのコースで、ぶっつけ本番だったけど、いいスコアで上がれました。1番は左に曲げて、3パットでダボスタートでしたから、なんとか頑張れたかなあ」と帰り際に振り返ってくれたアブラハム選手。腰痛や両肩の鍵盤断裂など痛いところだらけの体だが、「薬飲んでるし、ゴルフ大好きだからやめられないよ、まだまだ頑張る!」。66歳。
山中清司選手(リオ・フジワラCC) 75=38、37
<会場フォト>