中部ミッドシニア本戦 2R成績表、記事&フォト 掲載
2017.09.08
■平成29年度(第24回)中部ミッドシニアゴルフ選手権競技第2日成績表を掲載しました。
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平成29年度(第24回)中部ミッドシニアゴルフ選手権競技
開催日/平成29年9月7日(木)・8日(金)
会場/スプリングフィールドゴルフクラブ
参加人数/143名(うち欠場12名)
天候/第1日=曇りのち雨、第2日=晴れ
小島朋広選手(名倉)が3年ぶり2度目のV。
「亡き妻の1周忌に、いい報告ができました」
通算156ストロークまでの11人に日本ミッドシニアの出場権
昨日のどんより天気から一転、澄んだ青空が広がる秋晴れとなった中部ミッドシニア決勝ラウンド。昨日の予選ラウンドを通過した86ストロークまでの105人が出場し、午前7時30分からティーオフした。
最終組は、昨日を1オーバーで終えた小島選手(名倉)と、2オーバーに木村雄一選手(名阪チサン)、木下晶夫選手(ライオンズ)の3人、さらに、首位を追いかける2オーバー、3オーバーの選手たちがひしめきあい、激戦が予想された。
ところが、今日は、快晴に加え、風が舞うように吹いて、グリーンが乾いている状態。スピードは昨日より速く、10フィートを超え、そのうえ、厳しいピンポジションだったため、選手たちは序盤からスコアを崩していった。
首位スタートの小島選手は、前半を1バーディ4ボギーの39と崩し通算4オーバーとしたが、追いかける選手たちも軒並みスコアメイクに苦しんだため、前半を終えた時点で、首位をキープ。2位には1打差の通算5オーバーで岩永直幸選手(スリーレイクス)、通算6オーバーに木村選手と木下選手が続いた。後半に入ると、小島選手は10番Hで第2打をピタリとつけてバーディとして徐々に落ち着きを取り戻し、通算4オーバー首位のまま最終18番Hへ。この時、2位は通算6オーバーでホールアウトした神谷悠朗選手(西尾)だったが、奥からの第3打をしっかりと寄せてパーとし、3年ぶり2度目の中部ミッドシニアチャンピオンとなった。
小島選手は、「今日はキャディさんに助かられました。ラインはもちろん、くじけそうなときに励ましてもらったりしました。それに、実はこの6日が妻の1周忌だったんです。見えない力をくれたのかな。いい報告ができます」と優勝にほっとした様子だった。
★ホールインワンを達成
佐野俊正選手(愛岐)
11番H(118Y、パー3)でホールインワンを達成した佐野選手は、74歳。9番アイアンで放ったボールは、キャリーでカップの縁を削りながら入ったとか。自身3回目のエースだが、「競技では初めてでした」。佐野選手には会場のスプリングフィールドGCから記念品が贈られた。
今日の結果、通算156ストロークまでの11人に、日本ミッドシニアゴルフ選手権競技(11月1・2日に千葉県・平川カントリークラブで開催)への出場権が与えられた。
成績
優勝 小島朋広(名倉) 148=73、75(39、36)
2位 神谷悠朗(西尾) 150=75、75(40、35)
3位 木村雄一(名阪チサン) 153=74、79(40、39)
4位 青木清治(鈴峰) 154=77、77(37、40)
5T 山川敬止(西日本セブンスリー) 155=79、76(37、39)
溝口和茂(富士可児) 155=76、79(40、39)
岩永直幸(スリーレイクス) 155=76、79(40、39)
木下晶夫(ライオンズ) 155=74、81(40、41)
日本ミッドシニアには上記入賞者の他、通算156ストローク9Tの大澤敬且(岐阜)、高木清美(谷汲)、稲垣智久(岡崎)に出場権が与えられた。
優勝
亡き妻の見えない力と、女房役のキャディのリアルな力と
小島朋広選手(名倉) 148=73、75(39、36)
スタートホールでボギー発進だったが、4番H(386Y、パー4)でピン右上8メートルからの大きなフックラインを鮮やかに決めた。「あのバーディはポイントだった。キャディの言葉通りに打ったら入ったんですよ。ただ、その後3ボギーしてしまって、どれもショートしての3パット。緊張してたわけでもないのに、どうしたのかな、と思っていたら、キャディさんが大丈夫、パーを取っていきましょうって励ましてくれた」と小島選手はキャディの山本英如さんの力のお陰と感謝した。実際、後半は落ち着きを取り戻したかのように、10番Hでは30センチにつけるバーディ、11番Hでまた3パットのボギーだったが、14番H(515Y、パー5)のバーディ奪取で「優勝を確信した」と言う。18番Hも、山本キャディから「奥につけたらパーは取れる」と言われ、自信を持って突っ込んだのだとか。「とにかく、ホッとした。実は6日が女房の命日、1周忌だったんですよ。御墓参りして「勝たしてくれ」って、本当に勝てて、いい報告ができます」。 小島選手は、1年前の9月6日、自身の手術で病院にいたのだが、付き添っていた奥様がその場で急逝するという考えられない不幸に見舞われた。「もう何もする気にならなくて、ゴルフも辞める気だった」。ところが、何ヶ月も傷心している父親にゴルフを進めたのが息子さんだった。渋々再開したゴルフだったが、そのうちに、ゴルフが好きだった自分を思い出したのだとか。「ゴルフを一生懸命やっているのを見ていてくれると思います。1周忌で勝てたらいいな、が本当になった。見えない力をくれたんだと思う」。68歳
3年前のルーキー優勝に続く2度目のV。次は日本で是非!!
2位
「18番H最後でバーディ取れてよかった」
神谷悠朗選手(西尾) 150=75、75(40、35)
「前半はボギーが先行してよくなかったけど、9番Hでバーディが来て通算7オーバーになって、それから後半は10番Hと11番Hで続けてバーディでした。途中ボギーもあってダメかなとも思いつつ、堪えてたら、最後の18番Hで上から5メートルが入った。よかったです」。66歳
3位
「いろいろあったけど、いいゴルフできました」
木村雄一選手(名阪チサン) 153=74、79(40、39)
スタート1番H(374Y、パー4)でバーディ、小島選手がボギーで首位に立った木村選手。自作のメモを片手に、頭脳プレーを続けたが、4番Hでボギー、逆に小島選手がバーディで振り出しに戻って2位になった。その後、パッティングが決まらずボギーが続いた。後半は、2バーディ3ボギー1ダブルボギーの39で結局3位となった。「いろいろあったけど、後半のバーディは7ヤードと10ヤードの長いのでしたが、どちらもキャディのアドバイスが効いた。いいゴルフができたと思います。日本ミッドシニアは初めてだから、楽しんできます」。67歳
5位タイ
74歳で日本ミッドシニア出場権
山川敬止選手(西日本セブンスリー) 155=79、76(37、39)
「びっくりです。今日はいい感じで回れたけど、まさか、この歳で日本ミッドシニアとはね」と5位タイ入賞と日本行きの切符を手にして驚いた。山川選手は今74歳でグランドシニア世代。中部ミッドシニアは第17回大会(平成22年に能登CCで開催)で優勝しているが、もう7年も前のこと。「今日はショットもパットもよかったんだけど、キャディの大橋和真くんに助けられました。うちの組みんな、ラインは言う通りに打って大正解でしたね。日本へいく以上は頑張ってきますよ」。
<入賞者、会場風景 フォトギャラリー>