中部ミッドシニア本戦 2R成績表、速報記事 掲載

2022.09.02

2022年度(第28回)中部ミッドシニアゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2022年9月1日(木)、2日(金)

会場/涼仙ゴルフ倶楽部

 

第2日成績表(PDF)

 

 

第28回中部ミッドシニアゴルフ選手権競技
2022年9月1日(木)・2日(金)
会場/涼仙ゴルフ倶楽部
参加人数/116名(うち欠場7名)
天候/1R 曇り時々雨、2R 晴れ

 

65歳の山田真司選手(長良川CC)が通算3オーバーで初優勝。

上位15人に日本ミッドシニアへの出場権。


中部ミッドシニアゴルフ選手権競技の決勝ラウンドが終了した。

 

明け方に強い雨が降った涼仙ゴルフ倶楽部だったが、その後青空が広がり、強い日差しが戻ってきた。昨日の予選ラウンドを通過した84ストロークまでの83人が午前8時から9分間隔でティーオフした。

 

72で首位の山田真司選手(長良川CC)佐々木清士選手(グランディ浜名湖GC)と、1オーバー73の小原明人選手(岐阜稲口GC)、2オーバーの榎島弘光選手(レイク浜松CC)の4人の最終組は、毎ホール誰かがボギーを叩いてしまう展開で、前半を終えて、山田選手は通算3オーバー、佐々木選手は通算5オーバー、小原選手は通算6オーバー、榎島選手は通算11オーバーとスコアを崩した。この時点で首位に立ったのが、4組前でプレーする小島朋広選手(名倉CC)で前半を2アンダー34とし、通算2オーバーで折り返した。後半の10番でもバーディを奪ったと情報も入り、通算1オーバーで一気に優勝戦線に躍り出た。さらに最終1組前の玉野直樹選手(三好CC)が通算3オーバーで折り返していた。

 

晴れているとはいえ、朝の雨で芝は水を含んでいる箇所もあり、グリーンも重めで、選手たちはアプローチやパッティングに相当苦労したようだった。

 

選手たちのホールアウトが始まると興味はカットラインだ。アウト3組の荒木和之選手(わかさCC)が今日を75とし通算153ストロークでクラブハウスリーダーになった。そして、この数字が書き換えられたのは、実に第8組で、小島選手が通算149、谷村昭彦選手(GCツインフィールズ)が通算152だった。小島選手は後半11番以降に、池に落とすなど4打落としていた。

 

優勝の行方は、通算3オーバーで折り返した玉野選手山田選手の2人に絞られた。後半、共に1ボギーを打って通算4オーバーで迎えた16番のショートで、山田選手はバーディを奪い通算3オーバーに伸ばした。一方、玉野選手は最終18番をボギーとして通算5オーバーとする。2打差で迎えた最終18番で、山田選手は惜しくもバーディを逃したがパーフィニッシュし、初優勝に輝いた。

 

また、今日の競技の結果、154ストロークまでの15人が日本ミッドシニアゴルフ選手権競技(11月1〜2日に兵庫県・宝塚ゴルフ倶楽部旧コースで開催)の出場権を獲得した。

 

◆表彰式では5位タイまでの選手が表彰された

 

◆日本ミッドシニアへの出場権を獲得した選手も集合撮影に参加


<インタビュー>

 

優勝
山田真司選手(長良川CC) 147=72、75(39、36)

実にほのぼのとした優勝の瞬間だった。初出場した今大会で、首位タイでの最終組はさぞかし緊張していただろうが、終始、淡々とプレーを続けた。前半は2番で3パットのボギー、5番で名物バンカーからガードバンカーに捕まりボギー、続く6番ショートではピン奥から3パットしてボギーとする。通算3オーバーの2位タイで折り返した山田選手は、後半はパーセーブを続けたが、15番でボギーで通算4オーバー。この時点で玉野選手と並んだのだが、続く16番で、6番アイアンでピン1メートルにつけるナイスショットを放ち、バーディ奪取。通算3オーバーで単独首位に立った。最終18番ではピンの右5メートルからのバーディパットがわずかに届かず、パーとした。初優勝のそのパットも、本人は知らなかったようで、淡々とタップイン。ガッツポーズもなく、ホールアウト後に優勝と知らされた。「優勝なんて考えてもいなかったです。今日は上出来でした。アイアンが良かったかなと思います。それにこの2日間、雨の影響でグリーンが重めでしたが、ホームの重めのグリーン(長良川は高麗芝)に慣れているのも良かったのかも」と穏やかに振り返る。ミスをしてもカッとすることはあまりないのだとか。プレーにもその性格はしっかり感じられた。いつも平静を保てている様子が窺えた。
山田選手がゴルフを始めたのは、名城大学ゴルフ部に入部した時。「ゴルフを覚えただけで、卒業後は仕事があるのでゴルフはできませんでしたね。50歳を過ぎて、会員権(長良川CC)を手にしてから再開。クラブチャンピオンは12回ほどかな。シニアの時に一度だけ日本シニアに出ました。今は、週末にゴルフをするのが1番の楽しみです」。ニコニコと話す山田選手、初めての日本ミッドシニアでも周りをほんわかとさせるゴルフを!!

 

2位
小島朋広選手(名倉CC)  149=76、73(34、39)


エージシュートを祝う記念品を贈られた小島選手(右)、左は涼仙GC城野支配人

首位と4打差で、最終組から4組前でスタートした小島選手は、前半を34でまとめ、さらに10番もバーディを奪って、通算1オーバーまで伸ばした。「僕の組に競技委員さんが見に来たので、自分が上の方にいるんだなと思いました。そうしたら、12番のショートで右の池に落としてしまい、ダブルボギーになって、その後も2ボギー。メンタル弱いなあ〜〜」と心境を教えてくれた。この中部ミッドシニアでは2014年(芦原GCで開催)と、2019年(愛知CCで開催)の2大会で優勝しており、前半の飛び出しで優勝候補の筆頭に上がったが、まさかの失速であった。
多くの優勝経験を持つベテランの73歳、見事にエージシュートを達成し、涼仙GCより記念品が贈られた。

 

2位
玉野直樹選手(三好CC)  149=74、75(37、38)

「今日はドライバーもまずまずで、アプローチとパッティングが良かったです。パット数は、昨日も今日も30パットでした」と試合を振り返った玉野選手だが、途中までは通算4アンダーで山田選手と首位に並んでいただけに残念だった。とはいえ、本人は納得の笑顔。というのも、今年ゴルフを頑張ろうと思ったきっかけが、去年出場したシニアチャンピオン杯(スリーレイクスCCで開催)でボロボロの結果だったことなのだ。「あの試合は、三好のチャンピオンが出られなくて2位の僕に回ってきたんですが、とにかく酷くて、悔しかったです。それで今年はゴルフを頑張ろうと練習してきたんで、この結果が嬉しいんです」。40代の頃は岐阜県の倶楽部でインタークラブの選手をしたこともあるという玉野選手は、50歳でホームを三好CCに変更した。日本ミッドシニアは初出場となる。65歳。

 

 

<会場フォト>

 


通算153で日本ミッドシニア出場権を得た荒木和之選手(わかさCC)