中部ミッドシニア本戦 2R成績表、速報記事、日本ミッドシニア出場選手、フォト 掲載しました

2024.09.06

2024年(第30回)中部ミッドシニアゴルフ選手権競技 本戦

開催日/2024年9月5日(木)・6日(金)

会場/愛知カンツリー倶楽部 東山コース

 

第2日成績表(PDF)

 

第30回中部ミッドシニアゴルフ選手権競技
2024年9月5日(木)・6日(金)
会場/愛知カンツリー倶楽部 東山コース 6221yd、Par74
参加人数/134名(うち欠場8名)
天候/1R 晴れ、2R 晴れ

 

初日首位の佐々木清士選手(グランディ浜名湖GC)が独走。

2位に8打差をつけ、通算7アンダーで優勝

 

 
65歳以上のゴルファーによる中部ミッドシニアゴルフ選手権競技。2日目も会場の愛知カンツリー倶楽部東山コースは、真夏のような暑さだった。ただ、時折吹いてくる風は涼しさが混じっていて心地よかった。

82ストロークまでの87人が進出した決勝ラウンドは、7時30分からティーオフ。最終組は、初日首位の3アンダー、68歳の佐々木清士選手(グランディ浜名湖GC)と、2位タイの1アンダー、71歳の金村正春選手(中部国際GC)、70歳の松葉勇造選手(日吉ハイランドC)、70歳の鈴木博選手(葵CC)の4人。1番H(457ヤード、パー5)でピン左8メートルほどに3オンした松葉選手が長いバーディパットを沈め、通算2アンダーに伸ばし、首位と1打差に迫るも、次のバーディがなかなか来ない。佐々木選手は安定したショットでグリーンを捉えながらバーディパットがなかなか決まらないホールが続いていたが、5番H(380ヤード、パー4)でピン上2.5メートルからのバーディパットを沈めると、続く6番H(319ヤード、パー4)でもピン手前2メートルからしっかり沈め、連続バーディとして、通算5アンダーに伸ばした。この時点で、松葉選手は通算2アンダー、金村選手と鈴木選手は共にスコアを落とし、それぞれ1オーバーと3オーバーになっていた。

 

佐々木選手は前半を終え、通算5アンダーで首位をキープ。2位は一つ前の組の中川喜雅選手(知多CC)で前半に1打伸ばし通算1アンダーと、アンダーパーは2人のみ。他の選手は皆スコアを伸ばすことができず、3位は通算イーブンパーの松葉選手、通算1オーバーに伊藤俊夫選手(グレイスヒルズCC)と藤井広文選手(桑名CC)、通算2オーバーに新谷博英選手(伊勢CC)、森下眞一選手(明智GC)、森岡智隆選手(グリーンヒル関GC)の3人が続いた。

 

後半に入っても、首位をゆく佐々木選手に崩れる気配はまるでなかった。それどころか、10番H(451ヤード、パー5)と11番H(298ヤード、パー4)でともに2メートルを沈める連続バーディを奪い、スコアを通算7アンダーに伸ばしたのだ。その後も好調なショットでピンを果敢に攻める戦略がことごとくうまくいった佐々木選手は、最後までボギーフリーの盤石なゴルフを展開し、一人旅状態。実に2位に8打差をつける圧勝で2日間の戦いを終えた。

 

2位は藤井選手、今日をイーブンパー74とし通算1オーバーでホールアウトした。3位は新谷選手で通算2オーバーだった。
 


入賞

 

優勝 佐々木清士(グランディー浜名湖GC) 141=71、70(35、35)
2位 藤井広文(桑名CC)         149=75、74(37、37)
3位 新谷博英(伊勢CC)         150=73、77(40、37)
4位 武山良一(桑名CC)         152=76、76(38、38)
4位 井上晴雅(知多CC)         152=76、76(38、38)
4位 松葉勇造(日吉ハイランドC)     152=73、79(38、41)

 

上位14人が日本ミッドシニアの出場権を獲得

 

一方で、熾烈を極めたのが日本ミッドシニアへのカットラインだった。アウトの第1組でホールアウトした古本敏彦選手(立山CC)が通算153ストローク(5オーバー)で上がり、第8組がホールアウトするまでクラブハウスリーダーを続けていた。最終組がアテストを終えて、リーダーボードの前は結果を待つ大勢の選手たちから歓声が上がった。出場枠14人のカットラインは通算154ストローク(6オーバー)のマッチングとなった。13人目の菅沼伸好選手(平尾CC)は第3組のスタート、14人目の仁川稔朗選手(法仙坊GC)は第6組のスタートだった。日本ミッドシニアゴルフ選手権競技は10月31日(木)〜11月1日(金)に福岡県の門司ゴルフ倶楽部で開催される。

 

<インタビュー>

 

悲願のタイトル奪取、「ほぼ完璧なゴルフができました!」
優勝 
佐々木清士選手(グランディ浜名湖GC) 141=71、70(35、35)

初日を首位とし、2日目の難しさをよく知っている佐々木選手が、ほぼ完璧なゴルフを展開して、圧勝した。「今日は朝から緊張することなくプレーできました。ショットが良かったですね。パッティングがもう少し打てていたら完璧でしたけど、ほぼ満点の2日間でした」とニッコニコで振り返った佐々木選手。初日は5バーディ、3ボギーだったが、2日目の今日は4バーディ、ノーボギー。しかもバーディは全て2、3メートル以下。グリーンを外したのは2番Hだけだったので、本人的には「長めのバーディパットも打ち切れていたら良かった」のである。長尺パターは去年の6月から使っている。ピンを果敢に狙えるショットのコツは、「テイクバックのトップで、シャフトがピンを向いていることが大事」だとか。ドライバ−230ヤード、U4で200ヤードくらいという飛距離。筋トレはしておらず、毎日のストレッチを自宅で欠かさず行なっている。
ゴルフは17歳から父に習い、日体大のゴルフ部で鍛えた。倉本昌弘、羽川豊、湯原信光が同世代だが、学生時代は目立つことなくゴルフへの思いは少なかった。だが、地元の掛川に戻って実家のお茶屋さんの仕事をするようになってから、ゴルフがどんどんと好きになったそうだ。2010年7月にタイへゴルフ旅行に出かけた際に心筋梗塞を発症、現地で緊急手術をして助けてもらったことをきっかけにゴルフ感が変わった。「これからはニコニコして、ゴルフを楽しもう」。その後、2015年に日本シニアで優勝、2017年に中部シニアで優勝した。そして今日、65歳から狙い続けた中部ミッドシニアのタイトルが3年目にして手に入った。「実は去年の日本ミッドシニアが3位なのでシードですが、このタイトルが獲りたくて出場し、獲れたことが本当に嬉しい」。心からの笑顔は話しているこっち側も暖かくしてくれた。68歳。

 

「やっと中部から出場権が獲れた〜〜」
2位 
藤井広文選手(桑名CC)  149=75、74(37、37)

首位と4打差の11位タイから2位にジャンプアップした。「今日はショットがつかなかったけど、パッティングのおかげでした。ショットは100ヤード以内がダメだったなあ」と3バーディ、3ボギーの内容を振り返った。今回のミッドシニアはとにかく出場権を何より狙っていた。というのも、藤井選手はシニアのトップアマとして活躍、2019年の中部シニア覇者である。今年はすでにPGS全日本シニア選手権で優勝し、日本シニアに12年連続で出場が決まっている。ミッドシニアについては、2年前のルーキー年にPGS全日本ミッドシニアで優勝し、日本ミッドシニアに出場しているのだが、なんと、中部ミッドシニアから日本への出場権は今回が初めての獲得。「やっとトラウマ外れた、クリアできた〜」と安堵の笑顔を見せた藤井選手なのだった。67歳。

 

「ジャパンには妻と一緒に旅がてら行ってきます」
3位 
新谷博英選手(伊勢CC)  150=73、77(40、37)

初日を首位と2打差の2位タイからスタートした新谷選手は、2番Hでバーディを奪い順調にパーセーブを続けていたが、7番Hのショートで右の林の方に曲げた第1打がロストボールとなり、トリプルボギー、次の8番もボギーで前半を40とすると、後半は2バーディ、2ボギーのイーブンパーで通算2オーバーでフィニッシュした。「門司は行ったことがないし、旅行を兼ねて妻と一緒に行きたかったので嬉しいです。僕の親父もジャパンの試合に楽しそうに出かけていましたからね」。ミッドシニアルーキーの65歳。CGA競技委員。

 

4位 
武山良一選手(桑名CC)  152=76、76(38、38)

日本ミッドシニア出場権を獲得した中の最年長、74歳。「今年は7月にコロナになって、8月まで2ヶ月もの間、調子が悪くなっちゃって、体重も4キロ落としてしまった。今までも日本ミッドシニアには何回も行ってるけど、この歳になるまでゴルフができて、若い人たちと一緒に楽しめてることが嬉しいし、それだけでもありがたいね」。

 

4位 
井上晴雅選手(知多CC) 152=76、76(38、38)

去年のルーキーイヤーに続き、2年連続の日本ミッドシニア出場となった。65歳。2014年中部シニア(さなげCCで開催)チャンピオン。

 

4位 松葉勇造選手(日吉ハイランドC) 152=73、79(38、41)

首位と2打差の2位スタート。出だしの1番Hと最終18番Hで7、8メートルの長いバーディパットをしっかりと沈めた。日本ミッドシニア初出場となる70歳。

 

★日本ミッドシニアの出場権を獲得した選手たち

 

7位 古本敏彦選手(立山CC)  153=79、74(35、39)


第1組でスタートし、ホールアウト後、表彰式までひたすら待ちとなった。「一時は4アンダーまでいって同組の人にもジャパン、ジャパンと応援してもらったんですが後半に3連続ボギーしてイーブンでした」と古本選手。だが、今日のプレーのハイライトは10番H、80ヤードの第3打を54度で打ったところ、直接カップインするイーグルを奪取したことだ。「今日は池に入れてもパーが取れたりして運もありましたね」。遠く北陸から参戦した古本選手、昨年は地区予選を通過できず、今年が初めての出場の66歳。

 

7位 永井智伸選手(やまがたGC美山)  153=78、75(38、37)


3年連続で日本ミッドシニア出場権を獲得。「去年もその前の年もギリギリで通過しました。今年も滑り込めて嬉しいです」。66歳。

 

7位 マハリ・アブラハム選手(ニューキャピタルGC)  153=77、76(39、37)


昨年に続いて、日本ミッドシニア出場権を獲得。68歳。

 

7位 森岡智隆選手(グリーンヒル関GC)  153=74、79(39、40)


ミッドシニアルーキーの65歳。

 

7位 中川喜雅選手(知多CC)  153=74、79(36、40)


「最近は後半に叩いちゃうんだよね。歳かなあ」と苦笑いした中川選手。今年からグランドシニア世代に突入した69歳。

 

7位 伊藤俊夫選手(グレイスヒルズCC)  153=79、80(39、41)


初日に取材した時、「2日目はわからないからねえ」と遠慮気味だったが、見事に出場権を獲得した。70歳。

 

13位 菅沼伸好選手(平尾CC)  154=78、76(39、37)


第3組でスタートの菅沼選手も、ホールアウト後、長い待ち時間があった。最終組の4人のアテストが済み、最後の最後でマッチング当確となった。ミッドシニアルーキーの65歳。

 

13位 仁川稔朗選手(法仙坊GC)  154=77、77(36、41)


マッチングスコアカードによる当確の最後の一人となった仁川選手は、ミッドシニアルーキーの65歳。2016年の中部シニア(グレイスヒルズCCで開催)のチャンピオン。

 

<会場フォト>