中部ミッドシニア第2日成績表、記事を掲載しました

2019.09.06

2019年度(第26回)中部ミッドシニアゴルフ選手権競技 本戦

 

第2日成績表を掲載しました(こちらからご覧ください)

 

第26回中部ミッドシニアゴルフ選手権競技
2019年9月5日(木)・6日(金)
会場/愛知カンツリー倶楽部 東山コース
6330ヤード、Par74
参加者/143名(うち欠場3名)
天候/第1日:雨のち曇り、第2日:晴れ

 

小島朋広選手(名倉CC)が通算2アンダーで、
2年ぶり3回目の優勝。

 

154ストロークまでの14人に、日本ミッドシニア出場権。

 

夏空が広がり、心地よく晴れた愛知県の愛知カンツリー倶楽部東山コースで、中部ミッドシニアの決勝ラウンドが終了した。日差しが強く、まさに残暑の中でのプレーだったが、決勝に進出した82ストロークまでの96人が上位を目指す真剣勝負を繰り広げた。

 

最終組は4アンダーで初日首位の柴田雅好選手(豊田CC)、2アンダーの木村雄一選手(中部日本パブ)、1アンダーの木下晶夫選手(ジャパンクラシックCC)の3人。その一つ前は、1アンダーでディフェンディングチャンピオンの鈴木博選手(葵CC)、イーブンパーの吉田芳夫選手(関ヶ原CC)、同じくイーブンパーで2年前の覇者であり昨年2位の小島朋広選手(名倉CC)の3人が虎視眈々と逆転を狙っていた。
また、日本ミッドシニア出場権に至っては、アウトスタートの1組目も5オーバーの79と差はわずかで、今日の頑張り次第、誰にでも14人の枠へのチャンスがあるのだった。

 

試合は、序盤からスコアが動く展開だった。首位でスタートし、1番、2番を危なげなくパーセーブ、順調に進めていた柴田選手が、3番(503yd、パー5)で第3打をグリーン奥のラフにこぼし、そこからのアプローチをミスしてバンカーへ。さらにグリーンエッジからの6打目を入れられず結局トリプルボギーを叩いてしまったのだ。通算1アンダーとした時点で、木村選手と並び、1打差の通算イーブンパーに木下選手と小島選手、吉田選手、そして青木清治選手(鈴峰GC)が続く混戦状態となった。
前半を終え、首位に立ったのが、小島選手で通算1アンダー。2位が通算イーブンパーで木村選手と青木選手、さらに2オーバーで柴田選手、木下選手、吉田選手、松井栄一選手(敦賀国際GC)、谷口公明選手(朱鷺の台CC)の5人。

 

後半に入ると、注目は実力と経験に勝る小島選手木村選手の2人の安定感が目立ってきた。2人ともパーセーブを続け、1打差をキープしたまま、先をゆく小島選手は最終18番(516yd、パー5)へ。小島選手は第3打をピン手前3メートルにつけた。ここまで、3〜5メートルをことごとく外してきた小島選手だったが、このバーディパットは違った。皆が見守る中で、パッティングを見事に沈め、通算2アンダー。最終組の木村選手がこのホールをボギーとして、小島選手の2年ぶり3回目の優勝が決まった。
◆入賞◆ 敬称略

優勝 小島朋広 (名倉CC)   146=74、72(36、36)
2位 青木清治 (鈴峰GC)   149=75、74(36、38)
2位 木村雄一 (中部日本パブ) 149=72、77(39、38)
4位 田中鋭郎 (富士C可児C)  151=78、73(38、35)
4位 志水重哉 (笹戸CC)    151=76、75(38、37)

 

★日本ミッドシニアへの出場権は、通算154ストロークまでの14人に与えられた。


そのうち、70歳以上のグランド世代は、4人。優勝の小島選手70歳、4位タイの田中鋭郎選手(富士C可児C)71歳、9位タイの小川竹男選手(中部日本パブ)72歳、そして、6位タイの山川敬止選手(西日本777GC)76歳だ。山川選手は今日を75ストロークで回り、エージシュートを達成した。
また、最も浮上したのは富樫茂選手(片山津GC)で、初日65位タイでスタート、今日をイーブンパーで回り通算154ストロークとし、マッチングスコアカードで14人目に滑り込んだ。
日本ミッドシニアゴルフ選手権競技は、11月7日(木)・8日(金)に愛媛県の滝の宮カントリークラブ(別子・赤石コース)で開催される。なお、出場権を獲得した14人の他に、中村幸造選手(フクイCC)がシード選手で出場する。

 

<インタビュー>

 
「最後の18番、神が降りてきた」
優勝
小島朋広選手(名倉CC) 146=74、72(36、36)

逆転優勝を狙ってスタートした決勝ラウンドだった。1番(457yd、パー5)をバーディ、3番(503yd、パー5)を3パットのボギーとし、4番ティーイングエリアで待っている時、「最終組の首位、柴田選手がトリプルボギーを打ったと聞いて、1打差ならチャンスはあるかもと思った」と小島選手。そこから、パーセーブし、8番(338yd、パー4)でピン左上からの7メートルほどのバーディパットを沈め、通算1アンダーとし、単独首位になった。後半に入ると、競技経験の多い小島選手は俄然、集中力を増していく。パーセーブを続け、2位の木村選手と1打差を保ったまま迎えた最終18番(516yd、パー5)で渾身のバーディパットを決め、優勝を決めたのだ。
終わってみれば、決勝ラウンドは17番を除いて、全てパーオンするという好調ショットを繰り出した。「17番は残り175ヤードで結構強いアゲンストだったので、U3で打ったら、グリーンオーバーした」と小島選手。しかし、実際はパーオンするも、3〜5メートルがことごとく入らない。ショートしたり、オーバーしたり。だから、18番のバーディが決まった後、小島選手は「神が降りてきたよ」と満面笑みで喜んだ。
この日一日、「ミスをしたら負ける」と小島選手は考えていた。それは、これまでの試合経験の中で培ったものだ。「ピンを狙わず、センターを狙った。スイングでは、トップで力を抜いたことでラインがうまく出た。とりわけ、ラストの3ホールはライン出しを意識し、マン振りはしなかった」。2年ぶり3回目の優勝を、グランド世代に突入した70歳で手にした小島選手。今所属しているシニアの集まり、CGSA会の仲間たちからも祝福されていた。

 

<日本ミッドシニアの出場権を得た選手たち>

2位 青木清治選手(鈴峰GC) 149=75、74(36、38)
「去年、落ちたので、今年はぜひ日本ミッドシニアに行きたくて、頑張りました。嬉しいです。今日はショットがよかったですね」。
2位 木村雄一選手(中部日本パブ) 149=72、77(39、38)
「最後の18番の3打目は、85ヤード打ち上げで、風はフォローでした。52度ウエッジを選択したけど、力が入ってダフってしまった。仕方ないね。今日は全体にはしのげたからまずまず」。木村選手は69歳。日本ミッドシニアは2年前に次いで2回目となる。

 

4位 田中鋭郎選手(富士C可児C) 151=78、73(38、35)
「ティーショット、アイアンともによかったね。パッティングは今ひとつだったけど、後半の上がり4ホールで3つ(15番、17番、18番)バーディが取れた。最後の踏ん張りが聞いたよ」。日本ミッドシニアは2回目の出場。
4位 志水重哉選手(笹戸CC) 151=76、75(38、37)
「パッティングとアプローチが良かった。13番ではバンカーからのチップインバーディもあったし、全部で3バーディ。去年に続いて2回目の日本は、嬉しいですね」。

 

6位 山川敬止選手(西日本777GC) 152=77、75(36、39)
見事、エージシュートで日本ミッドシニア出場権を得た山川選手、76歳。「17番でバーディチャンスが来て、入れたらパープレーだなと思ったけど、残念だった。昨日は、トリ、ダボでスタートしたことを考えると、よくやれたなと思うよ」。
6位 藤田敏和選手(愛知CC) 152=76、76(38、38)
ホームコースでの2日間をしっかりまとめて、初の日本ミッドシニア行きを決めた藤田選手は68歳。元気いっぱいの山川選手と同組だった。

 

6位 谷口公明選手(朱鷺の台CC) 152
9位 前田知次選手(日吉ハイランドC) 153

 

9位 神尾政好選手(平尾CC) 153
9位 小川竹男選手(中部日本パブ) 153


 

9位 吉田芳夫選手(関ヶ原CC) 153
9位 柴田雅好選手(豊田CC) 153


 

14位 富樫茂選手(片山津GC) 154

 
 

<表彰式、会場風景、フォトギャラリー>