[2011]中部女子アマチュア≪第2日/記事≫
2011.05.27
第41回 中部女子アマチュアゴルフ選手権競技
開催日/平成23年5月26・27日(木・金)
会場/名四カントリークラブ
参加人数/136名
距離/6290Y PAR72
天候/曇り
松田唯里選手(芦原)が逆転優勝。
ママさんゴルファー河北さやか選手4位入賞
中部女子アマ2日目、好不調の波がくっきり明暗を分けました。1日目に69をマークしてトップに立った長田紫野香選手(愛大・中部学連)は、優勝を意識してか乱調で74をたたき、昨日14位タイであった松田唯里選手(芦原)がスルスルと上がってきて68でホールアウト。トータル143の同スコアとなりプレーオフとなりました。
プレーオフは、1番ホールから始まり1ホール目で松田選手が2オンした約10メートルのパッティングをカップイン。長田選手も約3メートルの2オンでしたがバーディーパットが入らずあっけなく決着がつきました。長田選手は、今日の不調をプレーオフまで引きずった感じでした。
優勝した松田選手は、現在福井高校の2年生。滋賀県彦根南中の出身でメキメキ頭角を現してきている福井県の新星です。高校1年で北陸女子と中部高等学校ゴルフ選手権で優勝。今春は、瀬田で行われる予定であった全国高等学校ゴルフ選手権に挑戦するはずが、東日本大震災の影響で中止となり無念の記録に終わりました。しかしそのうっぷんを晴らす活躍を中部女子アマで見せてくれました。
ママさんゴルファーの河北さやか選手(ニューキャピタル)は、2日間とも安定感のあるゴルフを楽しませてくれました。4位入賞で日本女子アマ、日本女子ミッドアマの出場権を手にしました。河北選手と同様に8位タイに入った吉川美香選手(松阪)も見事に2つの「日本行きの切符」を手に入れました。
※日本女子アマ、日本女子ミッドアマの出場権を獲得した選手は成績表でご覧ください。
【JGA競技】
日本女子アマチュアゴルフ選手権競技 6月21~25日(火~土)宝塚GC
日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技 11月17・18日(木・金)四日市CC
写真左から:西方亜友美(5位T)、荒木美友(5位T)、河北さやか(4位)、松田唯里(優勝)、長田紫野香(2位)、土田沙弥香(3位)、浜上佳奈(5位T)の各選手
<インタビュー>
松田唯里選手(芦原:福井工大福井高2年)優勝 143=75、68(34、34)
初日14位タイで、最終組から6組前にスタートした松田選手は前半に2つのバーディで34、通算1オーバーで折り返した。後半にはいり、10番H(385Y、P4)でバーディ、さらに12番H(340Y、P4)でもバーディとして、通算1アンダー。その後はきっちりパーを重ね、そのままホールアウト。この時点で、通算1アンダーに長田選手と土田選手がおり、後続待ちとなった。刻々と状況が変わる中、土田選手が15番H(370Y、P4)でダブルボギーをたたき通算1オーバーに後退、17番H(465Y、P5)でバーディを奪って通算イーブンパー、18番H(375Y、P4)でバーディパットをはずしてしまった。残る長田選手は16番(180Y、P3)でボギーとして一打後退したものの、18番Hで2メートルのバーディパットを決め、松田選手とのプレーオフにもつれこんだ。
プレーオフでは10メートル、ピン下からのスライスラインを見事に沈めたことについて「去年、北陸3県という競技でプレーオフになり、ショートしてカップに届かず負けました。今回はカップに届くようにしっかりパターしました」と松田選手。「スタートホールのドライバーがよく当たったから(今日は)いいかなと思った。優勝は全く考えなかったけど、15番Hに来た時に競技委員さんから首位に並んでるよと聞いて、ちょっと意識しちゃいました」。
松田選手がゴルフを本格的に始めたのは滋賀県彦根南中学1年の時。中学時代は競技成績も普通だったが、福井高校ゴルフ部で一気にスキルアップ。昨年の中部女子アマでいきなり10位にはいり、自分でも驚いたほど。「今は試合が楽しみ」という松田選手の「伸びしろ」はまだまだたっぷり残っていそうだ。
長田紫野香選手(中部学連:愛大2年)2位 143=69、74(38、36)
首位でスタートして、前半折り返し点でもリードを保ってきた長田選手は16番H(P3)でグリーンオンできず、寄せきれずに2パットのボギー。通算イーブンパーとして首位を譲ったものの、多くのギャラリーが見守る中、最終18番Hで見事にバーディを決め、しぶとくプレーオフにもちこんだのだが、勝利を呼び込むことはできなかった。「悔しいです」。言葉少なに語った長田選手の日本女子アマに期待したい。
河北さやか選手(ニューキャピタル)4位 146=73、73(36、37)
3年ぶりの競技復帰で鮮やかに4位入賞を果たした。同組の大学生や高校生をオーバードライブするほどの飛距離、しなやかなスイングはママになっても変わることなく、絶妙のパッティングで軽くパーキープしていた。「今日はロングパットの距離感が合ってましたね。今年は四日市CCで日本女子ミッドがあるので、出てみたいと思って出場を決めました。日本女子アマは想定外」と河北選手。安定感のあるプレースタイルだけに、日本女子ミッドでの活躍が楽しみである。
≪日本女子アマ、日本女子ミッドアマ出場資格者≫(順不同)
※氏名の横の◎〇は出場資格競技 ◎=日本女子アマ 〇=日本女子ミッドアマ