中部女子アマチュア(1R成績表)・記事
2018.05.23
平成30年度(第48回)中部女子アマチュアゴルフ選手権競技
開催日/平成30年5月23日(水)・24日(木)・25日(金)
会場/愛知カンツリー倶楽部 東山コース
参加人数/105名(内欠場5名)
距離/6412ヤード、PAR74
天候/第1日:雨
【第1日】 成績表(PDF)
【第2日】 組み合わせ並びにスタート時刻表(PDF)
高校3年生の中川成美選手が3アンダーで首位発進。
ミッド世代の河北さやか選手が3打差の4位につける。
2018年度のCGA主催競技本戦の皮切りとなる中部女子アマチュアゴルフ選手権競技の第1日が終了した。第1組のティーオフ時はまだ曇り空だったが、午前8時を過ぎる頃からポツポツと降り始め、まもなく本格的な雨に変わった。
愛知カンツリー倶楽部東山コースは、これまで日本アマチュアや日本オープンが開催された名門コースで、距離も長い。男子競技という印象が強かったが、それを裏付けるように、第48回目となる中部女子アマでここが会場になるのは実に始めてのことである。中部一の女子ゴルファーの称号に向けて、選手たちが難関コースをどう攻略するか、楽しみな第1日であった。
6412ヤード、パー74。
コンパクション24.5、スティンプ10.5にセッティングされた第1日。トップに立ったのは、昨年の不調から復活してきた中川成美選手(芦原GC・福井工大福井高3年)で3アンダー71。2位は2アンダー72で古川莉月愛選手(岐阜稲口GC・岐阜聖徳高3年)、3位は1アンダー73で杉浦愛梨選手(ぎふ美濃GC・高浜中3年)。さらにイーブンパー74には河北さやか選手(東海CC)、今野真希選手(恵那峡CC・麗澤瑞浪高3年)、兼松亜衣選手(明智GC・誉高3年)、幸田彩里選手(富士OGM伊勢大鷲・西陵高2年)の4人が続いた。
高校生や中学生が上位を占める中で、ミッド世代の40歳、河北選手が堂々の4位に食い込んでいる。安定した力を常に発揮する実力の持ち主だけに明日からの2日間はとても楽しみと言える。
今回の参加人数は、昨年に比べると、かなりの減少、しかも、年齢層としては、12歳から24歳がなんと95人、ミッド世代は40歳から59歳まで10人がエントリーしただけだ。今年度から中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技が開催されること、2週間後に中部女子シニア・女子グランドシニアゴルフ選手権競技が開催されることが大きな要因になっているようである。
明日の第2ラウンドは7時30分から、アウトとインからティーオフとなる。
首位発進は、不調を乗り越え、ドライバーが安定した高3
中川成美選手(芦原GC・福井工大福井高3年) 71=34、37
昨年の不調から復活した3アンダーだった。アウトからのスタートで、1番H(478Y、パー5)を1メートルにつけバーディ発進すると、8番(338Y、パー4)、9番H(482Y、パー5)でもバーディを奪って、前半を3アンダーで折り返した。後半に入り、10番H(483Y、パー5)、12番H(355Y、パー4)でもバーディ奪取で5アンダーまで伸ばしたが、14番H(512Y、パー4)と17番H(370Y、パー4)をボギーとし、3アンダーにとどまった。「今日はドライバーをフェアウェイに置くことをテーマにしていました。グリーンがしまっていたので、ラフからだと止まらないと思ったからですが、それがうまくできたのがスコアメイクにつながった」と笑顔。去年は中部ジュニアの北陸予選で落ちるなど不調を極めていただけに本人のニコニコぶりも納得がいく。スイングの見直しをし始めたのが8ヶ月ほど前、今は飛距離も240Yまで伸び、この中部女子アマは成果を試す絶好のチャンスとなった。
2位。「最近では一番まとまりました」
古川莉月愛選手(岐阜稲口GC・岐阜聖徳高3年) 72=36、36
前半後半ともに2バーディ1ボギーずつ。「今日はティーショットがまとまりました。最近では一番まとまったスコアなんですよ。ただ、アプローチがうまく寄せられていないので、明日はそこをテーマにします」と元気に答えてくれた古川選手。「毎日イーブンで回るのを目標」としてきたとかで、今日1日で2打の貯金ができちゃいました。「崩さないようにがんばります!!」。
3位。「セカンドショットがよかった」
杉浦愛梨選手(ぎふ美濃GC・高浜中3年) 73=39、34
アウトからスタートし、前半はダブルボギーひとつ、後半に入り、3バーディを奪って、1アンダーでホールアウトした。「ドライバーはあまり良くなかったんですが、セカンドショットがよかったので良く乗りました。バーディパットは3メートルほどだったけど、1メートルを2つも外してしまった」と振り返った。愛知カンツリーは今回が初めてという中学3年生は、今年のCGA強化指定選手(育成選手)である。
4位タイは4人
河北さやか選手(東海CC) 74=42、32
アウトとインのスコアの波が大きい1日だった。前半のアウトは1バーディ4ボギー1ダブルボギーと大荒れ。ところが、インに入ると怒涛のバーディ6個を沈めたのだ。「前半はグリーンの固さに対応できなくて距離感をつかめなかった。後半は5メートルくらいのパットが良く入りました」と河北選手。40歳、2児の母でもある河北選手が出場のミッド世代を代表して上位に食い込んでいるのは頼もしい限り。明日も明後日も若者たちを圧倒してくださいね〜〜。(写真左が河北選手、右は鈴木智子選手)
今野真希選手(恵那峡CC・麗澤瑞浪高3年) 74=39、35
4バーディ3ボギー1ダブルボギーだった。「前半はパッティングも良くなくてバタバタしましたが、後半のゴルフは、グリーンを外してもアプローチで寄せられたし、よかった」と今野選手。笑顔が兄の大喜選手(日大3年)とそっくりな高校3年生。その兄は、今月フィリピンで行われた世界大学ゴルフ選手権で団体と個人2冠に輝いたばかり。真希選手は「上位5位に入賞できたらいい」とにっこり。
兼松亜衣選手(明智GC・誉高3年) 74=35、39
昨年の中部ジュニアの優勝者は4位タイからのスタートとなった。「前半のショットやパットは良かったけど、後半はドライバーがぶれた、でもショートパットが入ったのでイーブンで収まった」と自信なさげな小声で教えてくれた兼松選手。聞くと、昨日は緊張のせいか眠れなくて2時間しか寝られなかったのだとか。そこは、ここ一番の集中力で乗り切った兼松選手だった。
幸田彩里選手(富士OGM伊勢大鷲・西陵高2年) 74=35、39
アウトの前半を2バーディで折り返したが、後半は1バーディ3ボギーでイーブンパーでホールアウト。「ショットはいい感じでした。パッティングが後半は入らず、ボギーとしたんだけど、やっぱりスコアはパット次第なんだと改めて思いました。同組の2人(神谷そら選手、吉桑晴美選手はともに75でホールアウト)が上手で引っ張られたというか、いい緊張感でプレーできたし、勉強になることがいろいろありました。明日も頑張ります!!」
<話題>
3姉妹が揃って出場。
円角史歩選手(金沢CC) 82=42、40 (51位タイ)
円角有希選手(金沢CC・中部学院大2年) 76=39、37 (13位タイ)
円角育未選手(金沢CC・中部学院大1年) 81=41、40 (43位タイ)
北陸で幼い頃から円角3姉妹と知られたゴルフ3姉妹。長女の史歩選手は中部学院大を卒業して3年目、今は石川県で練習生としてゴルフを続けている、「今日は前半に3パットだらけで、後半もショットが乱れ始めて、うまく行きませんでした」。次女の有希選手は今年の中部の大学の戦いで全て勝利しており好調だが、「今日はショットが思うように乗らなかった。左に行きがちで寄せて、寄せてのパーが続いた」と反省気味。三女の育未選手は有希選手と同じ大学、同じ部屋で共に過ごす1年生、「パターが入らなかった」と今日を振り返った。(写真右から、史歩選手、有希選手、育未選手)
明日からの3姉妹の活躍、期待しています〜〜(^ ^)