中部女子アマチュア3R・成績表・記事 掲載

2017.05.26

中部女子アマチュア(最終日)成績表を掲載します。

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平成29年度(第47回)中部女子アマチュアゴルフ選手権競技
開催日/平成29年5月24日(水)、25日(木)、26日(金)
会 場/四日市カンツリー倶楽部
参加人数/184名(内欠場3名)、決勝進出者105名(内棄権2名)
距離/6240ヤード、PAR72
天候/雨のち曇り

第3日 成績表・・・・・button_report_result

日本女子ミッドアマチュア出場資格者

千葉華選手(JGAジュニア会員)が初日から独走で初の女王。
2位に4打差をつけ通算10アンダー

上位10人に日本女子アマ出場権

25歳以上の上位17人に日本女子ミッドアマ出場権

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2017年度CGA主催競技最初の本戦となる中部女子アマチュアゴルフ選手権競技が終了した。今日も朝から雨が降り、徐々に小雨になったものの、ランの出にくい状況に加え、ピンポジションもタフにセッティングされた四日市カンツリー倶楽部。決勝に進出した105人(うち欠場2人)は、優勝、そして日本女子アマの10人枠を目指し、午前8時からティーオフしていった。

通算9アンダーで初日から首位に立つ千葉華選手(JGAジュニア会員)、通算6アンダーの岡田梨沙選手(中部日本パブ)寺田紅蘭選手(JGAジュニア会員)の最終組に対し、通算5アンダーの吉桑晴美選手(TOSHINさくら)、通算4アンダーの立浦琴奈選手(中部日本パブ)、横井もも選手(名倉)らがどんな追い上げをしてくるのかと思われたが、前半を終えた時点では、後続の選手はみなスコアを伸ばせず、通算3アンダーどまり。一方、最終組の千葉選手は1打落としたものの通算8アンダー、岡田選手が2打落として通算4アンダーと依然リードを保ったまま後半に突入した。
後半も千葉選手がパーキープを続け、崩れる気配はなかった。同組の岡田選手が14番Hまでに3バーディ1ボギーで通算6アンダーに戻し2打差に迫ったが、千葉選手は16番H、17番Hで連続バーディを奪い、通算10アンダーに伸ばして、優勝を確実にした。
2位は岡田選手、2つ前の組の福岡靖菜選手(芦原)が後半を33で回り通算5アンダーで3位、4位は通算3アンダーで吉桑選手と立浦選手、さらに今日67のベストスコアをマークした兼松亜衣選手(明智)の3人だった。
ディフェンディングチャンピオンの長谷川せら選手(TOSHINさくら)は今日1アンダーでまとめたが通算4オーバー16位タイに終わった。
また、25歳以上のミッド世代では、河北さやか選手(東海)が今日をパープレーで回り、通算4オーバー16位タイでトップの成績だった。

★最終ラウンドを終え、214ストロークまでの10人に日本女子アマチュアゴルフ選手権競技への出場権が与えられた。日本女子アマは、6月20日(火)~23日(金)に奈良県の奈良国際ゴルフ倶楽部で開催される。

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千葉華(JGAジュニア会員・ルネサンス豊田高3年)、岡田梨沙(中部日本パブ・栄徳高2年)、福岡靖菜(芦原・福井工大1年)、兼松亜衣(明智・誉高2年)、立浦琴奈(中部日本パブ)、吉桑晴美(TOSHINさくら)、神谷そら(明世・土岐津中2年)、山川明日香(ライオンズ・大手前大4年)、三浦菜緒(美岳・東北福祉大1年)、横井もも(名倉・栄徳高2年)

★最終ラウンドをホールアウトした16人のミッド選手と、第2ラウンドの成績のマッチングカードにより1人の計17人に、日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技への出場権が与えられた。日本女子ミッドアマは、11月16日(木)・17日(金)に愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部で開催される。

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河北さやか(東海)、島津想美(飛騨高山)、藤田澪(美岳)、多賀章子(グリーンヒル関)、大村洋子(春日井)、長田紫野香(白山ヴィレッジ)、鈴木智子(岐阜関)、長尾明美(デイリー郡上)、中山光代(中仙道)、栗原悦子(富士伊勢大鷲)、木村江津子(三重白山)、川口啓子(スプリングフィールド)、花井正子(新南愛知)、中谷佳央理(名倉)、末江里子(レイク浜松)、平田優子(富山)、後藤奈美(フォレスト芸濃)

廣瀬1<インタビュー>

優勝
「”無”になろう、なれたかな」沖縄っ子は強かった。
千葉華選手(JGAジュニア会員・ルネサンス豊田高3年) 206=66、69、71(37、34)

th_DSC_8013初日から独走を続けた。3日間アンダーパー、最終日の16番H、17番Hではダメ押しの連続バーディを奪い、見事10アンダー、2位に4打差をつけての完全優勝だった。「今日はおはようバーディが来たんですが、怖いと思った。気を引き締めなきゃって思った次の2番Hでバンカーから寄らず入らずでボギーでした」と試合を振り返った千葉選手。その後、8番Hでボギーとして前半を終えて、通算8アンダーで首位をキープした。後半に入り、すぐにピンチが来た。「10番Hも11番Hもバンカーに入ってそこからなんとかパーを拾いました。今日は本当に苦しかった。ドライバーはほとんどラフに入れたけど距離がないので助かった。実は、今年のGWでJJGAの試合で3打差を追いついてプレーオフになったのに負けた。あれから、少し自分が変わったと思う。ゴルフは最後までわからない。だから、終わるまで、気を抜かないようにしようと思ったし、集中してたのかな。あまり覚えていない、人のプレーも見ないようにした、マナー的にはよくないかもしれませんけど。冷静にいよう、”無”になろうと思い、この3日間はなれたと思います」。
th_DSC_8030ティーショットを打つと、すぐに走り出す。「走るのは、自分のペースを守りたいから。それに、ブツブツ独り言を言う癖があるんで…」なのだとか。しっかりした口調で話す千葉選手は、高校こそ豊田だが、現在の住まいは沖縄県那覇市。今回も、母と妹と一緒にやって来た。沖縄では、パークヒルズCCで働きながらゴルフ費用を捻出。あの藍ちゃんの父親が営む宮里道場でゴルフを学んでいるのだ。「名護までは1時間半くらい。宮里さんにはとてもよく面倒を見てもらっています、感謝しています」。祖父はボクシングのアマチュアフライ級チャンプ、兄も現在プロボクサーとして活躍中という。「兄は努力の人で、とても刺激になっています。優勝は、中3で九州ジュニア以来です。日本女子アマは去年はカット、その前は32位のプレーオフで終わったので、今年は頑張りたい。来年はプロテストを受けます」。地に足をつけて、自分の力で歩いている、そんな力強さをもつ千葉選手だった。

2位
「3日間安定したのは、トレーニングのおかげ」
岡田梨沙選手(中部日本パブ・栄徳高2年) 210=68、70、72(38、34)

th_DSC_8034初日から2位をキープした岡田選手。最終日は、前半3番Hでパーパットを外しボギーとしたが続く4番Hで奥からの5メートルを沈め、さらに5番Hでも奥からの7メートルのスライスラインを読み切り連続バーディを奪取。この時点で千葉選手に2打差に迫り、勢いを見せた。ところが、7番Hからはカップに嫌われ3連続ボギーとして、ハーフターンでは4打差をつけられていた。後半に入り、10番Hで1メートルにつけバーディ、さらに12番Hバーディ、13番Hボギー、14番Hバーディと千葉選手を捉えるにはあと一歩及ばなかった。「今日はアイアンショットが良くなかったんですが、パッティングで長いのが入ったので助かりました。でも、もう少し出したかった。回っている時は、相手のことは考えないようにして、自分のゴルフに集中しました。3日間安定してプレーできたのは、去年の冬から続けているトレーニングのおかげだと思います」と岡田選手は言う。「同級生の横井ももちゃんと週に一度、学校から自転車で15分くらいにあるモリコロパークへ行き、ダッシュや体幹トレーニングを1時間半します」。ゴルフのパフォーマンスを上げるには、まず体を鍛えることが大事だということは今のセオリーとも言える。地道な体づくりが結果をもたらすことを、岡田選手は実践しているのだ。トレーニング仲間のももちゃんも日本女子アマの出場権を獲得した。

3位
後半バーディラッシュで追い上げ
福岡靖菜選手(芦原・福井工大1年) 211=71、70、70(37、33)

th_DSC_7827前半に2バーディ2ボギー、後半には5バーディ1ダブルボギーと攻めた。「前半のボギーはどちらもパー5でした。後半のダブルボギーは10番Hで、バンカーから脱出できなくて、でしたけど、あれでかえって頑張らなきゃって思えたので、次からのバーディにつながったと思う」と福岡選手。15番Hでは7メートルのバーディパットも決めている。
DSCN2928この春、福井高校を卒業して、福井工大に入学。大学生になってから優勝は何度もしており、今や、中部女子学生のトップとも言える存在になっている。練習環境は変わらないが、練習時間が増え、トレーニングに費やす時間も増えた。小柄だが、「鍛えているなあ」と思わせるコリコリッの体つき。日本女子アマへの挑戦はもちろんだが、今年は、日本学生が、この四日市カンツリー倶楽部で開催されるだけに、そちらも大いに期待したいところである。

4位タイ
この日ベストスコアで14位Tから急浮上
兼松亜衣選手(明智・誉高2年) 213=70、76、67(34、33)

th_DSC_7595ホールアウトして、コーチでもある長谷川一弘プロのところにやってきて、「67でした」とちょっと照れたように報告した兼松選手。前半に2つ、後半に3つの5バーディノーボギーという素晴らしい内容だった。自己ベストスコアである。それまでは70だったので、一気に3打も縮めたことになる。「今日はほとんどパーオンできました。ショットもドライバーもパットも全体的に良かった」と少しずつ嬉しさが込み上げてきたようで、日本女子アマが決まると、心からホッとした様子だった。
DSCN2927中学生の時も小学生より小柄に見えるほど小さな女の子だったが、高校2年になった今は、身長も154センチに伸びた。それと同時にゴルフもぐんぐんと上達し、競技で結果もついてくるようになった。「中学の時、ゴルフをやめようかなと悩んだ時期もありましたけど、続けてきて本当に良かった。コーチからはゴルフを楽しむこと、と言われてる。日本女子アマでも頑張ってきます!!」。(写真左が長谷川一弘プロ)

ミッド世代の首位は、総合16位T
河北さやか選手(東海) 220=72、76、72(39、33) 16T

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昨日は上がり3ホールで3つ落とし76だった河北選手は、最終日は後半に3バーディで盛り返した。「前半は体が重くて、クラブを大きめを選択したんですが、いずれも失敗。奥に行ってしまったので、後半は距離通りの番手を使いました。そうしたら、うまくパーオンできました。やっぱり大きいのを軽く振るって難しいですね」と振り返った。
「日本女子ミッドアマが和合だから」と出場を決めた河北選手だが、実は彼女は2010年にここ四日市CCで開催された日本女子ミッドアマチュアのチャンピオンなのだ。「シード権は5年で、去年で終わっちゃってるんです。だから、もう一度、出場権を取らないとダメなんですよね」。2児の母として、日頃は子育てで忙しい彼女は、秋の和合で、次のシード権を目指す。

シニアで日本女子ミッドアマ出場権
大村洋子選手(春日井) 241=74、77、80(41、39) 55T

th_DSC_6785日本女子ミッドアマチュアへの出場権を獲得した17人のうち、最年長58歳なのが大村選手だった。「和合であるから、メンバーだし、出ないわけにいかない」と強い気持ちで挑んだ今回だった。「予選の組み合わせが、去年優勝のせらちゃんや強いさやかちゃんと一緒で、いい緊張感の中でできたことが良かったと思う。70台が久しぶりに出せて嬉しい。でも、今日は、前半に3ダボしちゃったし、雨の日はシニアには大変でしたよ」と振り返りつつも満足した表情だった。日本女子ミッドアマチュアに挑むシニア選手は、大村選手の他に、花井正子選手54歳、末江里子選手55歳、平田優子選手54歳が通過している。

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DSCN2914花井選手(左)と木村選手

<表彰式>

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<フォトギャラリー>