[2012]中部女子シニア (成績表・記事)
2012.10.23
第12回 中部女子シニアゴルフ選手権競技
開催日/平成24年10月23日(火)
会 場/スリーレイクスカントリークラブ
距 離/5810ヤード PAR72
参加人数/112名
天 候/雨
レイク浜松メンバー、表彰台独占。
1位末江里子選手 2位阪本知子選手 3位佐々木祥子選手
前日の練習ラウンドは汗ばむ陽気。本番の今朝は、降りしきる雨、気温も急激に下がり、風もあって午前10時頃で気温16度という状況下。激しい寒暖の差が選手たちのラウンドコンディションに大きく影響を与えました。しかしグリーンの仕上がりは良く、選手が距離を合わせると足らず、少しでも強くパットするとすり抜ける難しさ。パッティングの好不調が勝敗の明暗を分けました。
今年からこの大会は、優勝者に来年の日本女子シニアゴルフ選手権の出場権が与えられることになり、選手たちもモチベーションが高まっておりました。
栄えある優勝は、末江里子選手(レイク浜松)でした。レイク浜松は6名が参戦して、うち3名が上位入賞、「ワン、ツー、スリーでスリーレイクだね」と会場内でシャレが飛び出す始末でした。
昨年優勝の大村洋子選手(春日井)は、惜しくも4位タイ、レイク浜松メンバーの牙城に阻止され連覇はなりませんでした。末選手は、年齢50歳で女子シニアのルーキー。ルーキー6名の中で初優勝を飾りました。
70歳以上も6名で、最年長出場者は林サキ代選手(三重白山)の80歳、今回は84位タイでしたが、生涯エージシュート15回を達成している中部の女子シニア無形文化財です。
スリーレイクスカントリークラブは、1997年に日本女子シニアゴルフ選手権競技を行っておりますが、諸戸精孝理事長は、表彰式のあいさつで「あの時も雨でした。今回もあいにくの天気でしたが、こんな日ばかりではありませんので、どうぞ良い天気の時に気軽に遊びに来てください」と、天候の不順を本当に残念がっておられました。
前列左から阪本選手(2位)、末選手(優勝)、佐々木選手(3位)
後列左から大村選手(4位T)、花井選手(同)、石川選手(同)、関根選手(同)
インタビュー
優勝
末江里子選手(レイク浜松) 80=41、39
インコース2組目でスタートした末選手の80というスコアが競技終了まで破られることはなかった。それくらい、今日の天候とコース設定は選手たちを苦しめたといえよう。
「今日はパターがすごくよかったです。3パットが最終9番Hの一回だけでした」と、優勝がまだ信じられないといった面持ち。「2パットで上がれば、70台になる、って思ったんですよね。それがいけなかった、90cmのスライスラインをまっすぐで打ってしまって、はずしました。これがゴルフですね。実は、今日一日、キャディさんと意見が一致していて、ショットもパットもいい感じでこれたんですが、その時だけは違ってた。キャディさんの言うことを聞いてたら入ってたかもしれない(笑)」。
前日の練習ラウンドではトリプルが3つ。3パットや4パットの連続だった。だが、朝の練習で、この2カ月間不調だったドライバーの、悪かったところにふっと気付いた。その結果、今日の本戦では、クラブがすんなり振れるようになり、ショットがぶれなくなったのだとか。
これまで優勝経験ゼロの末選手は、30歳ごろにご主人とともにゴルフを始めた。レイク浜松のメンバーになり、阪本知子選手に出会い、競技に参加するようになった。50歳となり、女子シニアには今年から出場。「うれしいです。これで、来月の日本女子ミッド(小金井CCで開催)にちょっと自信がつきました」。
2位
阪本知子選手(レイク浜松) 82=39、43
インスタートで、出だしの10番H(462Y、パー5)で1打、2打、3打とナイスショットを重ね、3メートルのバーディパットがまさかの3パットになってしまい、ボギーとした。「あれが、すべての始まり。ここは、グリーンが難しいから、パッティングにがっつかないって、決めてスタートしたのに、狙っちゃったんですよね」と阪本選手。「あ~、やっちゃった」って思って、なかなか、パットが決まらないうちに、ショットまでおかしくなってきて、池に入れたり、OBも出た。「本当に今日のグリーンは速かったし、難しかった。練習不足が最大の原因ですけど・・・」と日本女子シニアのシード権を持つ阪本選手は、ベストなゴルフができなかったことを嘆いた。というのも、阪本選手は3位入賞の佐々木選手とともに、JGA(日本ゴルフ協会)ナショナル女子チームの監督を務めている多忙な人。9月22日から10月2日までトルコで開催された世界アマに同行していた。練習不足とはいえ、この成績。レイク浜松の女子選手を引っ張っている頼もしい姉御である(^-^)。
3位
佐々木祥子選手(レイク浜松) 83=43、40
阪本選手とともに、多忙を極める佐々木選手が堂々の3位入賞。ダブルボギーを3つたたきながらもスコアをまとめた。「パットがよくなかったんですが、狙った所には打ててたんですよ。速さを読みきれなかった、ってことかなあ」。佐々木選手も女子シニアルーキーの50歳。
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゛70歳以上の出場者は6人゛
その中の最年長は、80歳のエージシューター・林サキ代選手(三重白山)80歳 84位タイ
「ショットはフェアウェイだったし、アプローチもまずまずだったんやけどね、パターが入らへんかった。なんとか、90台ではおさめたかったけどね」と林選手は残念そう。なんといっても、これまで何度となくエージシュートを決めている林選手だけに、納得のいかない内容だったのだろう。しかし、天候がこんなに悪いのに、果敢にコースに挑戦した姿勢に頭が下がる思い。「もう一度、勉強し直して、また、来たいです」。そう言い残して、笑顔で会場を後にした。(写真右は、一緒に参戦した清本泳禮選手)
永野 稚子 選手(名古屋)78歳 98位タイ
菅井由美子 選手(千里浜)72歳 79位タイ
花岡 享子 選手(東名古屋)71歳 23位タイ
市川 秀子 選手(日本ライン)71歳 44位タイ
清本 泳禮 選手(松阪)70歳 103位タイ