中部女子シニア 1R成績表、2R組合せ表、速報記事、フォト 掲載

2024.06.05

2024年度(第23回)中部女子シニアゴルフ選手権競技

開催日/2024年6月5日(水)・6日(木)

会場/呉羽カントリークラブ(日本海コース)

 

第1日成績表(PDF)

 

第2日組合せ表(PDF)

第23回中部女子シニアゴルフ選手権
2024年6月5日(水)
会場/呉羽カントリークラブ(日本海コース) 5886yd、Par72
参加人数/107名(うち欠場1名)
天候/1R 曇りのち晴れ

 

 

栗原悦子選手(EGC伊勢大鷲)、杉田公子選手(春日井CC)、藤井はづき選手(岐阜関CC)

3人が76ストロークで並ぶ

 

今年50歳を迎えるルーキーから78歳までの106人が出場。第23回中部女子シニアゴルフ選手権競技が、富山県の呉羽カントリークラブで始まった。初日の朝、7時30分のスタート時点では曇り空、肌寒いくらいだったが、徐々に晴れ、日差しが強くなってくると気温が一気に上昇して夏日に。穏やかだった風も午後は少し強くなった。

 

呉羽CCでは先週、北陸オープンのアマチュアトーナメントが開催されており、それに向けてコースコンディションを仕上げてきた。その翌週となる今大会、キーパーの苦労は計り知れないが、林キーパーにお話をお聞きすると、「女子シニアの大会なので、本当はスティンプを10.5にしたかったのですが、このところ好天が続いているために芝が乾いていて、11.0になってしまいました。コンパクションは23.5です」とのこと。選手たちからも、「ピン設定が手前が多かったので、止めにくかった」「上からのパッティングは難しすぎた」「フェアウェイが狭く、アンジュレーションがあり、ティーショットがどちらに流れるかわからない」など、コースの難しさがスコアメイクを阻んだようだった。

 

12時過ぎから次々にホールアウトが始まったが、どの選手も渋い顔。80台後半、90台という選手も多い中、70台を初めてマークしてきたのが、栗原悦子選手(EGC伊勢大鷲)で76ストローク。「最後もボギーでダメだった」としょんぼりしていた彼女だったが、「トップですよ」の声に、まさかとびっくりした様子だった。続いて、杉田公子選手(春日井CC)、藤井はづき選手(岐阜関CC)の2人が同じく76でホールアウト。首位が3人で並ぶ状況となった。

 

その後は、78ストロークに川口啓子選手(さなげCC)、79に昨年のチャンピオン、岡部るみ子選手(岐阜北CC)と、平岩雅子選手(貞宝CC)が続いた。上位にいるのは意外にも北陸以外の選手たちで、北陸の選手では朝倉美和子選手(片山津GC)が84ストロークで17位、地元の呉羽CCがホームの川田千沙選手は86ストロークで23位タイにつけた。

 

今日の結果、95ストロークまでの81人が明日の決勝ラウンドに進出する。ティーオフは7時30分から。
また、最終成績により上位15人に日本女子シニアゴルフ選手権競技の出場権が与えられる。

 

 

<インタビュー>

首位タイ、76ストローク

 

初めての呉羽に「しんどかった〜〜」
栗原悦子選手(EGC伊勢大鷲)  76=36、40


インからのスタートで、いきなりのボギー、その後パーセーブしたが、長いミドルの16番H(412ヤード、パー4)で「練ランで左からはダメと分かったので、右に置こうとしたら斜面まで行ってしまった。3打目が150ヤードほどでしたがグリーンをキャッチしたら奥まで行って、そこから3パット」でダブルボギー、さらに、17番H(132ヤード、パー3)はグリーンカラーから寄せきれずにボギーとし、40で折り返す。後半は1番H(537ヤード、パー5)、3番H(361ヤード、パー4)、6番H(144ヤード、パー3)でバーディを奪取し盛り返した。「ここは初めてだったので、練習ラウンドを3回、今日が4回目のラウンドになりますが、ティーショットの落ちどころが案外左足下りになる場合が多く、セカンドの距離のジャッジが難しかった。ほんとにしんどかったあ〜〜」と振り返った。栗原選手は2021、22年の中部女子シニアを連覇、昨年は日本スポーツマスターズで個人優勝している。

 

 

「出来過ぎのゴルフに、自分が驚いてる!」
杉田公子選手(春日井CC)  76=35、41


インからスタートした杉田選手は、「前半はボギーが続いて、耐えてましたが、17番でバーディが取れてホッとしました。後半は2番で6メートルの長いバーディパットが入ったのと、6番でバーディが取れた。3パットが一度もなかったことが良かったと思いますが、こんなスコアが出るなんて自分が一番びっくりしています」と首位発進に戸惑っている様子。中部女子シニアは4年前から出場してきたという54歳。ゴルフ暦はしっかりと始めてからは17、8年ほど。仕事も忙しく、中部女子シニアと愛知県女子シニアが出場試合とか。ベストスコアは73。

「乗らなくていい作戦が良かったかな」
藤井はづき選手(岐阜関CC) 76=38、38


アウトスタートで、前半を2オーバーで折り返した時、「グリーンがものすごく速くて驚いてるけど、後半も頑張る」と言っていた藤井選手が、その言葉通りのフィニッシュをした。「必死でした。バーディはひとつだったけど、ロングでした」とひとホールごとに集中してきた様子がうかがえた。「アプローチとパッティングでひろったスコアです。パーオンはなかなかできなかった」と藤井選手。聞けば、「4日前からショットが不調になってしまったので、呉羽では乗らなくていい、と決めたことがかえって良かったかもしれません。ある意味、ストレスなく回れました」と自己評価した。去年ルーキーの50歳。日本女子ミッドに出場経験があるが、10年ほど前に「1から作り直そう」とゴルフを見直した。「初心に戻ってやり直しました。独学ですが、足りないものを一つずつ埋めていった感じです」。そんな努力は必ず実る。今大会で大いに結果を出したいものだ。

 

 

2打差、78ストローク「頭、使いました」
川口啓子選手(さなげCC)  78=40、38


「このコースは工夫が必要っていうか、頭を使わなきゃダメですよね」と笑顔で答えてくれた川口選手はインからのスタートだった。第1打もドライバーを持たず3Wを選択したホールが2回あった。「それでも、ティーショットをきちんと置かないと次が狙えないし、難しかったです。良かったのはショートホールのユーティリティで、17番は80センチ、12番は下りの3メートルが入ってバーディが取れました」。マネジメントがしっかりしていないと呉羽を攻略することはできないと川口選手。シニア4年目で中部女子シニアは3度目の出場。去年は日本女子シニアのシードがあって参加を控えたが、今年は新たに出場枠を狙う。

 

 

最年長78歳は、先週に続き出場
垣内あきよ選手(恵那峡CC) 113=65、48


今大会の最年長出場となったのが垣内選手で78歳。先週、岐阜CCで行われた中部女子グランドシニアに続く出場だった。「一緒に来るはずだったお友達が来られなくなってしまったんだけど、せっかくエントリーしたからと思って、一人で運転してきました。今日は、池越えホールで3度も入れてしまって11打を叩いたし、大変でした」と思うようなゴルフはできなかったそうだ。それでも若々しいプレーぶりで周りを驚かせていた。

 

 

鈴木智子選手(三好CC)と石尾陽子選手(呉羽CC)


インからスタートし前半はボギーが先行、思うように回れなかったが、後半は持ち前の対応力で2オーバーとし、81でホールアウトした鈴木選手。「呉羽は初めてだったので、練習ラウンドに選手と今週、回りました。一緒に回ってくれたのが石尾さんです」と2人でパチリ!! 石尾選手はアウトからのスタートだったが、89ストロークで34位タイで明日の決勝に臨む。(写真左が鈴木選手、右が石尾選手)

 

 

<会場フォト>