中部女子シニア/女子グランドシニア 成績表 記事 写真 掲載
2017.09.20
平成29年度(第17回)中部女子シニアゴルフ選手権競技、(第4回中部女子グランドシニアゴルフ選手権競技の成績表を掲載しました。
——————————————————————–
女子シニアは花井正子選手(新南愛知)が74ストロークで優勝。
女子グランドシニアは宇野優子選手(笹戸)がプレーオフを制しV。
80ストロークまでの19人が日本女子シニアへ。
薄雲が広がる知多カントリー倶楽部で、中部女子シニア、中部女子グランドシニアが開催された。
今日は風もなく、気温もさほど高くない良好コンディションだった。中部女子シニアは今年50歳を迎える女子ゴルファーから出場資格があり、今回は103人がエントリー、中部女子グランドシニアには今年60歳から最年長78歳までの48人がエントリーした。
◆◆中部女子シニア◆◆
花井選手が実力発揮、2打差をつけて貫録勝ち。
50歳以上の女子シニアは実力者が揃っているだけに、誰が好スコアをマークするか、予想がたてられない状況だった。70台後半が次々に飛び出し、順位が目まぐるしく変わっていく中、76で一つ抜けたのが金山公三子選手(チェリー金沢東)だった。日本女子シニア経験者たちも思うようにスコアメイクできず、このままかと思われたところに戻ってきたのが、昨年の日本女子シニア9位でシードを持つ花井正子選手(新南愛知)で堂々の74ストローク、優勝スコアとなった。意外なことに、花井選手はCGA主催競技では初優勝。「シニア6回目の出場でようやく取れました」とホッとした様子だった。
成績
優勝 花井正子(新南愛知) 74=38、36
2位 金山公三子(チェリー金沢東) 76=38、38
3T 黒須美穂(ローモンド) 77=40、37
松久悦子(岐阜関) 77=37、40
田島和美(知多) 77=37、40
◆◆中部女子グランドシニア◆◆
プレーオフは、パワーの宇野選手が勝利。
朝7時10分からティーオフした中部女子グランドシニアは、アウトインともに6組ずつ。12時過ぎに順調にホールアウトした選手たちはみな「グランドにはちょっと長いよ」「パーオンがなかなかできない」とぼやきつつも、持ち前のアプローチとパッティングの技でスコアメイクをしていた。第1組でプレーした最年長の白谷幸子選手(稲武OGM)が81ストロークでしばらく若手(?)を抑えていたが、62歳の宇野優子選手(笹戸) が 79をマークし首位に。その後、最終組の加藤美幸選手(さなげ)も79で上がり、二人のプレーオフへと勝負が持ち込まれた。
1番H(480Y、パー5)からのサドンデスで始まったプレーオフ。先に第1打を打ったのが加藤選手で右ラフへ。宇野選手は左のフェアウェイへ。加藤選手は第2打をフェアウェイへ運び、そこからの第3打をウッドでグリーン右に少しこぼした。一方、宇野選手はグリーン手前から打ち上げバンカー越え95ヤードをPWで見事にオンさせた。加藤選手のアプローチはやや引っ掛かり気味になってピンを3メートルオーバーしたのに対し、宇野選手のバーディパットはピン左奥1メートルオーバーし、二人のパーパット勝負になった。先に打った加藤選手のボールはカップを抜けた。宇野選手はきっちり沈め、パーとし、初勝利が決まった。宇野選手は「嬉しい~~」「手の震えが止まらない」と初優勝を心から喜んだ。
成績
優勝 宇野優子(笹戸) 79=38、41
2位 加藤美幸(さなげ) 79=39、40
3位 篠田富美子(鈴峰) 80=39、41
また、競技はどちらも同じ距離(5945Y、パー72)で競われ、総合成績によって、80ストロークまでの19人に今年度の日本女子シニア(10月26日・27日に兵庫県の加古川ゴルフ倶楽部で開催)への出場権が与えられた。
出場権を獲得した選手
花井正子(新南愛知)、金山公三子(チェリー金沢東)、黒須美穂(ローモンド)、松久悦子(岐阜関)、田島和美(知多)、佐々木祥子(レイク浜松)、友安かよ子(名倉)、古川明美(伊勢)、岡村泰子(岐阜)、勅使川原靖子(富山)、大島燈(六石)、加藤美幸(さなげ)、中西以穂(伊勢)、宇野優子(笹戸)、阪本知子(レイク浜松)、松本美保(三重フェニックス)、吉田真弓(名四)、鈴木佐代子(大垣)、川田千沙(呉羽)
中部女子シニア 優勝
「後半のイーグルが全て。天の神が舞い降りたって感じだった」
花井正子選手(新南愛知) 74=38、36
アウトからのスタートで1番H(480Y、パー5)でバーディを奪ったが、4番H、8番H、9番Hで3パットのボギーを叩き、2オーバーで折り返した。後半に入り、12番H(346Y、パー4)でピンから130Yの第2打を7番アイアンで直接カップインさせるイーグル。「グリーンに上がったらボールがないので、もしやと思ったら入ってました。このイーグルが今日の一番。天の神が舞い降りた。あとは今ひとつ、締まりのないゴルフになっちゃったかなあ」と花井選手は反省気味。昨年の日本女子シニアで9位に入り、今年のシードは持っている。ただシード権は出場枠19人に含まれるだけに、「優勝しないといけないと思っていた」と言う。とはいえ、日本ではつとに名の知れた花井選手だが、CGA主催競技においては意外だが優勝はこれが初。女子シニア6度目にして叶えた栄冠だ。今年は愛知県女子シニアでも優勝しており、先日の日本スポーツマスターズにいって来たばかり。来月の日本女子シニアでは、ぜひ優勝を狙って!!
2位 金山公三子選手(チェリー金沢東) 76=38、38
「今日はバーディは一つだけ。15番Hショートでした。ただただ、拾っていった。アプローチとパッティングはよかったですね。ショートしないように、と意識してました。グリーンオーバーが多かったけど、ボールを変えたからかな、いつもより飛んだんですよね」と振り返った金山選手。学生時代はスキーの選手だった。国体でも入賞経験がある。大学を卒業後、スキーを続けるためにゴルフ場に就職した。「富山は冬は雪なのでゴルフ場なら都合がよかったんですよ」。で、ゴルフはその時、木戸プロに教えてもらったのだという。現在は、水泳のインストラクターが仕事。「ゴルフは県外の競技だけ選んで出場しています」。56歳。
中部女子グランドシニア 優勝
「嬉しくて嬉しくて、盆と正月が一緒に来たよう」
宇野優子選手(笹戸) 79=38、41
ホールアウトし、首位に立ったことがわかると「嬉しい、こんないいスコアは出来過ぎ」と満面笑顔。気分良く、お風呂に入っているところに、プレーオフの知らせが来た。「プレーオフができるだけでも嬉しくて仕方ない。ホントにいいのかなあ」と言いつつ、1番ホールに向かった宇野選手だった。プレーオフでは、素晴らしいショットを連発して、3オン2パットのパーで勝利したが、「初めから最後まで手が震えて、仕方なかった。それにサドンデスの意味がよくわかってなくて、3ホールやるのだと思ってた」。だからか、優勝が決まってもポカンとしていて、加藤選手が握手を求めてわかったようだった。「練習ラウンドも調子が良くて、今日はアイアンがよかった。特に大好きな6番、7番アイアンがうまく使えました。同組のメンバーにも恵まれました。プレーオフは、無、になってやったのがよかったと思う」と、とにかく信じられないといった様子。表彰式でじわじわと実感が湧いてきたようだった。
宇野選手は50歳になって競技ゴルフに出場するや、日本パブリック出場を経験、だがその後は62歳の今まで優勝はもちろん入賞もなく、「あと一人で落ちたりしてました」。今回は、8月に介護してきた同居の義母が亡くなり、練習もほとんどせずに出場。「母も喜んでくれるかな」。体格しっかりの宇野選手の武器は、210〜220Yの飛距離。シニア選手ではかなりのアドバンテージとなるパワーは、もともと陸上をしていたからで、トヨタ自動車の選手として砲丸投げ、円盤投げ、槍投げ、そしてリレーメンバーでも国立競技場で戦っていたとか。日本女子シニアでも50歳代に負けないパワーで頑張って!!
2位 加藤美幸選手(さなげ) 79=39、40
「今日はアプローチでいいところについた。3打目の距離感がよかった」と本競技の79の内容を語った加藤選手は、10日前に中京GC石野コースでの倶楽部競技で73をマークし自己ベストを更新。ところが、この大会の練習ラウンドに来ると、「ヒョロヒョロのボールしか打てなくて、まともに当たらなかったんです。だから、このスコアは嬉しい。その上、プレーオフもできました。結果はダメだったけど、これからも頑張ります」。穏やかな印象の加藤選手は63歳、地道に力をつけながら、まだまだこれからも結果を出していきそうな気がした。
最年長出場
78歳 白谷幸子選手(稲武OGM) 81=42、39
今大会で70歳以上の選手は実に16人。毎年少しずつ増えている70歳以上の女子ゴルファーはどの選手も本当に若々しい。プレーはシャキシャキ、ファッションも色彩鮮やかにコーディネートも自分らしさを知っているなあという感じ。そんな素敵なグランドシニアの中で、最年長だったのが、白谷選手だった。1組目にスタートし、81でホールアウトした。「アプローチとパッティングがよかった。パーオンはなかなか難しいですよ、やっぱり距離がありますから」と言う白谷選手。この知多CCは、今年の愛知県女子シニアの開催会場でもあり、今回で6度目のラウンドだったが、一番いいスコアだった。兵庫県に住んでいた頃から続けている自彊術で体を整え、ご主人手作りのニンニク卵黄を毎日食べて健康をキープ。同組の選手たちからも「よく飛ぶし、うまい〜!」と絶賛。どうぞ、最年長を走り続けてくださ〜〜い。
<会場風景 フォトギャラリー>