中部女子ミッドアマ 2R成績表、速報記事、インタビュー、日本女子ミッドアマ出場権獲得者、フォトを掲載しました

2024.09.13

2024年度(第6回)中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技

開催日/2024年9月12日(木)・13日(金)

会場/伊勢カントリークラブ

 

第2日成績表(PDF)

 

 

第6回中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
2024年9月12日(木)・13日(金)
会場/伊勢カントリークラブ 6018yd、Par72
参加人数/61名(うち欠場3名)
天候/1R 晴れ、2R 晴れ

 

長田紫野香選手(中仙道GC)が逆転し、連覇を達成。

154ストロークまでの上位12人が日本女子ミッドアマチュア出場権を獲得。


第6回中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技の決勝ラウンドも朝から青空が広がった。伊勢カントリークラブ1番Hティーイングエリアは8時半の時点で、すでに34度を超える暑さになっていた。ただ、昨日よりも湿度がやや低め、風が時折吹いていたのが救いで、選手たちは日傘をさしたり、日陰の下を選んだりしながら、暑さ対策をしていた。

 

8時51分にスタートした最終組は、1アンダー、71ストロークで首位の田中蘭子選手(ローモンドCC)、2打差73ストロークの長田紫野香選手(中仙道GC)、3オーバー、75ストロークの清水友莉那選手(中部日本パブ)の3人。第1打は皆フェアウェイをとらえるナイスショットを放ち、ここで清水選手が奥からのアプローチを沈めるチップインバーディ発進。清水選手は4番Hでもバーディを奪い、長田選手に並んだ。ドライバーにアドバンテージのある清水選手がこのまま伸ばしていくかと思われたが、続く5番Hパー3で1メートルのパーパットを外してしまいボギー、田中選手もこのホールをボギーとして通算イーブンパー。2位とは1打差となった。そして、スタートからパーセーブを続けていた長田選手が、アウト最終9番のショートホールでピン奥3メートルにつけ、今日初めてのバーディパットを沈め通算イーブンパーとして、ついに田中選手に追いついたのだ。

 

前半の勝負で、優勝争いは、最終組の3人に絞られた。後半に入り、田中選手と長田選手が通算イーブンパー、清水選手が通算1オーバーで迎えた右ドッグレッグの13番H。ここで、田中選手と清水選手がボギーでスコアを落とすと、長田選手は3オンしたパーパットを1.5メートルオーバー、さらに返しも外すダブルボギーを叩き、通算2オーバーに落として、田中選手が1打リードする。しかし、続く14番Hパー3で、長田選手はピンに絡むナイスショットでを放ち、バーディパットを決めてバウンスバック。再び、田中選手と並んだのだ。こうなると、試合巧者の長田選手はますます集中を増していったように見えた。15番Hでは第2打をグリーン手前バンカーに入れた長田選手はピンの下4メートルにつけパーセーブ。一方の田中選手はグリーン左のバンカーからピンの下3メートルにつけたが入らずボギーとし、今度は長田選手がリードする。勝負がついたのは17番Hパー3だった。3人ともにグリーンに乗せ、清水選手2パット、田中選手2パットの後、長田選手はピン右からの5メートルをしっかりと沈めバーディ。2打差となった。18番に向かう途中、2人から早々と「おめでとう」と声をかけられた長田選手は、最終ホールもグリーンエッジに3オン。21ヤードのバーディパットは惜しくも入らなかったがタップイン。見事に、昨年に続く連覇を達成した。長田選手はグリーンサイドで見守っていた仲間たちから大きな拍手やハグ、ハイタッチで祝福されていた。


 

入賞成績


優勝  長田紫野香(中仙道GC)  144=73、71(35、36)
2位  田中蘭子(ローモンドCC) 146=71、75(37、38)
3位  清水友莉那(中部日本パブ) 148=75、73(36、37)
4位  鈴木智子(三好CC)    156=81、75(39、36)
5位  高橋理子(能登島G&CC)  157=79、78(38、40)

 

2日間の競技の結果、154ストロークまでの12人が、11月7日(木)・8日(金)に広島県の広島カンツリー倶楽部西条コースで開催される日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技への出場権を獲得した。また、タイが生じたため、マッチングスコアカード方式により決定された。
日本女子ミッドアマチュアへの出場権を獲得した12人のうち、シニア世代が5人いた。ちなみに今大会ではエントリー61人の内訳は、25歳から29歳が5人、30歳代が7人、40歳代が17人、50歳以上のシニアが32人だった。


 

<インタビュー>

<日本女子ミッドアマチュア出場権獲得選手>

 

「12番くらいから手の震えが止まらなかった」
優勝
長田紫野香選手(中仙道GC) 144=73、71(35、36)

昨年に続く連覇を達成した長田選手は、ほっとした表情で試合を振り返った。「13番でダブルボギーを打って自分にイラっとして、あそこで開き直りました。次のショート(14番H)は7番アイアンでピンを狙い、1メートル弱につけられて良かった。前半の9番で(首位に)追いついて、後半は頑張ろうと思ったんだけど、12番あたりから手が震えて止まらなくなっちゃって・・・」。実は、昨日のプレーが終わった後、右手親指に違和感があったのだが、宿泊先のホテルで洗濯物を乾かそうと空気清浄機を移動させた時に痛みが走ったという。今朝は手首にテーピングをし、痛み止めを飲んで、スタートを迎えた。「ショットしている時より、じっとしている時に痛かった(笑)。手の震えは緊張していたのかなあ。(スコアが)せっていたし、苦しかったですね」。14番Hのバウンスバックの後も、15番Hでの4メートルのパーパット、17番Hでの5メートルのバーディパットと、大事な場面でパットが決まったことが勝利を引き寄せた。「昨日の反省も含めて、今日は薄めに読んで強目に打つようにしていました」。
連覇のために出場した今大会で、結果が出せた。日本女子ミッドアマには、すでにチャンピオンとなってシード権のある河北さやか選手(東海CC・2018年優勝)や松山香織選手(豊田CC・2019年優勝)も出場する。3人目の中部からの優勝者をぜひ狙ってほしいもの。

 

「パットが入らなさすぎました」
2位
田中蘭子選手(ローモンドCC)  146=71、75(37、38)

昨日は入ったバーディパットが今日はことごとく決まらなかった。初日首位でスタートし、前半の9番Hで長田選手に追いつかれた。後半も「あと一筋」でバーディを逃すホールが続いた。1バーディ、4ボギーの内容に「今日は本当に、パットが入らなさすぎました」と苦笑いの田中選手。17番Hで2打差がついた時は「おめでとう〜」と長田選手に声をかけた。2年ぶりの優勝は叶わなかったが、日本女子ミッドアマでこの悔しさをぶつけてほしい。

 

3位
清水友莉那選手(中部日本パブ)  148=75、73(36、37)

前半を2バーディ、2ボギー、後半は2バーディ、3ボギーだった。「残念すぎました。パッティングで構えた時に、気持ち悪いというか、うまく構えられなかった。前半の6番Hで50センチを外してしまってから変になってしまった」と清水選手。見る人を魅了する素晴らしい弾道、240ヤードのドライバー、そんなアドバンテージを活かすマネジメントを次こそは!!

 

4位
鈴木智子選手(三好CC)  156=81、75(39、36)

10位タイでスタートし、1番Hから3連続で3パットをしてしまった。「それまで下につけて打つようにしていたけど、打ちきれていないことに気づいて、作戦を変更。上から下りのパッティングになるように乗せていきました」と作戦が成功してスコアメイクできたことにニッコリ。日本女子ミッドアマにはもう何度も出場している鈴木選手は、今やシニア世代のトップアマだ。今年は、全米女子シニアアマに挑戦し、見事にカリフォルニアでの予選を通過した。来週17日に出発し、土曜日からシアトルで行われる本戦に出場する。

 

5位

高橋理子選手(能登島G&CC)  157=79、78(38、40)

昨年に続き、日本女子ミッドアマ出場を決めた。1月の能登半島地震でクラブが大打撃を受けたが、今は営業再開していると教えてくれた。その際、仲良しで同い年の渡部選手からメールをもらったりして嬉しかったこと、2人でまた「日本」に行けることを喜びあっていた。

 

 

6位 川口啓子選手(さなげCC)  158=79、79(40、39)

昨日の初日に、左足の脛あたりをアブに刺され、赤く腫れていた川口選手。「暑さと虫刺されと、腰まで痛くなってしまって大変でした」。日本女子ミッドは7回目。シニア世代の川口選手は、この秋は日本女子シニアにも出場する。

 

6位 太田貴美選手(セントクリークGC)  158=79、79(37、42)

「昨日も今日も頑張れました」。昨年に続く日本女子ミッドアマ出場権を獲得。

 

6位 石塚明子選手(中部日本パブ)  158=77、81(41、40)

初日の17ホール目に背筋の肉離れを起こし、やっとの思いでホールアウト。競技終了後に伊勢市の鍼灸院で急遽の治療を受けた。決勝の今日は、「テーピングで固めてきたから大丈夫」を明るく会場にやってきた石橋選手だったが、「後半10番で立てなくなっちゃって、キャディーさんや同組の人に起き上がらせてもらって、それからは恐る恐る回りました。連戦だから仕方ないけど、ゴルフのしすぎかな」とホールアウト後、完走できたことを喜んだ。石橋選手は、九州ジュニアに出場していたというゴルフ歴を持つが、10年ほど前からゴルフを再開。ご主人と共にスクランブル競技など「楽しいゴルフ」を中心に試合に出てきた。今までCGA競技には出たことがなく、これが初めての出場だったが、年齢は今年シニアデビューの49歳。「名古屋に帰ったらすぐに治療院に行きます。早く治さないと・・・」というのも、来週は愛知県代表として日本スポーツマスターズ長崎大会に出場する予定だからだ。

 

9位  栗原悦子選手(EGC伊勢大鷲)  159=82、77(39、38)

「今日は昨日よりトラブルにならないところにうてたのが良かった」と、仲間たちとともに喜んだ栗原選手。9度目の日本女子ミッドアマ出場権を獲得した。今や女子シニアの第一人者の栗原選手は、今年はすでに中部女子シニアで優勝、日本女子シニア出場権も得ている。さらに、来週は日本スポーツマスターズ長崎大会に三重県代表で出場する。またも忙しい秋になりそうだ。

 

10位  渡部良紗選手(岐阜北CC) 161=80、81(41、40)

「ティーショットもパットも悪かったけど、入れて良かった〜」と満面の笑顔で喜んだ渡部選手。3年連続の日本女子ミッド出場となる28歳。

 

11位  坂野眞珠選手(東濃CC)  163=81、82(41、41)

昨年度日本女子シニアチャンピオンに輝いた坂野選手も、日本女子ミッドアマ出場権を獲得。秋に2つの「日本」に挑む。また、石塚選手とともに愛知県代表として来週は日本スポーツマスターズ長崎大会に出場する。

 

12位  大畠舞選手(朱鷺の台CC) 164=83、81(39、42)

マッチングスコアカード方式により、日本女子ミッドアマ出場権を獲得した。

 

 

<会場フォト>