中部女子ミッドアマチュア・1R成績表、2R組合せ表、記事&フォト掲載
2018.09.19
平成30年度(第1回)中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技
開催日/平成30年9月19日(水)・20日(木)
会場/岐阜カンツリー倶楽部 6141ヤード・Par73
天候/晴れ
新設、中部女子ミッドアマの初日は快晴
河北さやか選手(東海CC)が2アンダー71で首位発進
今年度から新たに始まる中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技。その第1日は、朝から爽やかな青空に包まれた。会場は岐阜県の岐阜カンツリー倶楽部で、日頃から高速グリーンで知られているが、今大会のために仕上げられたグリーンはスティンプ11.5〜12.0、コンパクションは10〜11とそれほど硬くはないが、とにかく驚くほどの素晴らしさ。選手たちは皆「こんな素晴らしいグリーンは初めて」「タッチを合わせるのがすごく難しかった」「コースそのものがとても美しかった」などなど大絶賛だった。
朝のスタート時の気温は21℃、日差しは徐々に強く、暑くなっていったが、絶好のゴルフ日和。色とりどり、女性ゴルファーの華やかなウエアも競技に華を添えた。
高速グリーンに手こずる選手は多かったものの、競技はスムーズに進行。12時前には第1組が早々とホールアウトして来た。そして、第1日を首位で終えたのは、河北さやか選手(東海CC)で2アンダー71、2位はイーブンパー73の多賀章子選手(グリーンヒル関GC)、3位は4オーバー77の山内司織選手(明智GC)だ。
河北選手は日本女子ミッド2011年大会(四日市CCで開催)のチャンピオンでもあり、ジュニアが台頭する今年の中部女子アマでも堂々の9位タイで日本女子アマの出場権を獲得している。実力ある41歳の河北選手が明日もこのまま突っ走るのか、やはり日本女子ミッドの常連で45歳の多賀選手が追いかけるのか、30歳代の若手である山内選手、川上澪選手(美岳CC)、長田紫野香選手(CRC白山ヴィレッジ)らにも注目が集まる。
明日の決勝ラウンドの結果で、上位17人に、11月15・16日(木・金)に千葉県の富里ゴルフ倶楽部で開催される日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技への出場権が与えられる。
★25歳から71歳までがエントリー
25歳以上の女子に参加資格のある今大会。エントリーしたのは25歳から71歳までの91人だった。最年長は北原治美選手(名古屋グリーンCC)、最年少の25歳は湯原佑季選手(榊原GC)。
★素晴らしいグリーンは、岐阜CCグリーンキーパーの情熱の賜物
今年はとにかく異常気象が続いている。キーパー泣かせの長雨、大雨、猛暑、そして、9月初旬の台風21号が中部のゴルフ場にも大いなる被害をもたらした。岐阜カンツリー倶楽部では、126本の樹々がなぎ倒され、コース中に散らばったため2日間をクローズせざるを得なかった。「コース管理全員が必死になって、木々の片付けやコースメンテナンスをしました。早く再開できたのはみんなの働きのおかげです。」とグリーンキーパーの岩井さん。そして、台風から約2週間、今回のコースコンディションは誰もが絶賛する素晴らしい出来である。「うちは通常からグリーンは10.0くらいでしていますから、少し目砂してローラーで抑えたらすぐに11〜12が出ます。みなさんに楽しんでいただけることが一番です」。岩井キーパーは、女子ミッドの選手たちがパッティングする様子を見つめながら目を細めた。余談だが、大雨と猛暑とどちらが大変ですか、と尋ねると、「雨です。暑い場合は水を撒くけれど、自分たちでどれだけ撒いたかがわかっている。でも、雨はコース全体を濡らしてくれるけど、どれだけ落ちたかははっきりしない。だから、コントロールを計算できないんですよ。多くの場合、芝を痛めるのは過剰散水。雨とのバランスは難しいですよね」と教えてくださった。なるほど〜〜、そういうものなんですね。
1位
ただ一人のアンダーパーをマーク
河北さやか選手(東海CC) 71=33、38
高速グリーンに皆が手こずっている中、河北選手は前半のアウトを3アンダーで折り返した。出だしの1番H(359Y、パー4)で2.5メートル、3番H(475Y、パー5)では50センチ、続く4番H(126Y、パー3)は5メートルを沈めたのだ。「グリーンがすごく速かったから前半は恐る恐るパッティングしてました。でも、後半はちょっと欲が出て、入れに行くとスーッとカップを抜けてオーバーしちゃう。1メートルの返しが1.5メートルになっちゃう感じで、パーセーブが大変でした」。とはいえ、後半もパーセーブを続け、最後の18番Hで第1打を左に曲げボギーを打っての38だった。「今日はドライバーが悪かった。つかまっていなかった。明日はどうなるかなあ」とにこやかに答えてくれた。
河北選手はこれまでに日本女子ミッドへは2007年から6回出場。そのうち2011年日本女子ミッドアマ四日市大会は優勝している。子育ても中1と小3になって少し余裕が出てきて、ゴルフにかける時間が増えてきたのだと言う。技術とマネジメントで、どんな試合でも本当に安定感抜群の41歳、河北選手は記念すべき第1回のタイトルに最も近い。
2位
「悪い調子の割にスコアが出ました」
多賀章子選手(グリーンヒル関GC) 73=38、35
実に5バーディを決めた多賀選手。「バーディはどれも1メートルくらいでした。それ以上のは入る気がしなかった、素晴らしいグリーンでしたよ。グリーンを外したところはボギーになりました。パットも難しかったけど、ドライバーがダメ、フェアウェイに置かないと・・・」とゴルフが本調子ではなさそうだった。多賀選手は三重県の四日市CCのキャディが仕事だが、今年の猛暑は例年になくキツかったようだ。「仕事後に練習に行ったりがなかなかできなかった」と練習不足を認めながらも、予想外に(?)まとまった初日のスコア、明日はどう調整できるか、楽しみである。多賀選手は日本女子ミッドアマは毎年出場する常連、45歳。写真右が多賀選手。左は同組で回った伊東さおり選手(榊原GC)
3位
「家族で日本に行こう〜〜」
山内司織選手(明智GC) 77=38、39
前半2ボギー、後半1バーディ3ボギーだった。「グリーンが速いから手前から行こうとすると手前すぎて、突っ込むと奥にこぼれる。その加減がわからなくて苦労しました。第1打がラフばかりだったので、明日はフェアウェイをキープできるようにしたい」と振り返った山内選手。実は、夫はプロの山内拓也さんで、二人は中京学院大ゴルフ部の同期。「28歳でゴルフを一旦やめて子育てに専念してました。今は上が6歳、下が3歳。競技は去年の中部女子アマで復帰したけど、ボロボロ。今年は日本を目指してきました。夫が、家族で日本の大会へ行こうと応援してくれてるので、明日は頑張ります!!」。ドライバーをピンに変えたら飛距離が伸び、学生時代よりもゴルフが上手くなったと自負する35歳。
最年長出場
北原治美選手(名古屋グリーンCC) 84=43、41 24位タイ
とても年齢には見えない北原選手だが、競技をこよなく愛しているなあと周りからも尊敬されている71歳だ。「第1回大会だから出てみようかなって思いました。素晴らしいグリーンで、距離も長い。3パットや届かないホールもあって大変だったけど、スコアは上出来。面白かった。明日もできるからいいですねえ」。日本女子ミッドは60歳代で2回出場している。
最年少出場
湯原佑季選手(榊原GC) 81=39、42 12位タイ
首位の河北選手、日本女子ミッドのシードを持つ長田紫野香選手(CRC白山ヴィレッジ)と鈴木智子選手(岐阜関CC)、錚々たる組でプレーした。「上手な方たちと回らせてもらって、すごく勉強になりました」と湯原選手。「みなさん、飛距離がすごい、私が一番飛ばなかった。飛ぶようになるといいけど、もっとショートゲームを磨きたい。今日はパットがよく入ったので、このスコアで終われたけど、明日もそうなるといいなあ」25歳
<今日の会場風景>