[2011]中部学生≪男子第1日/記事≫
2011.08.08
第41回 中部学生ゴルフ選手権競技
開催日/平成23年8月8~10日(男子)
平成23年8月9・10日(女子)
会 場/中日カントリークラブ(中・西コース)
距離 /男子7016Y PAR72
参加者/男子96名
天候 /猛暑
第1日 男子
大橋和真選手(愛工大1年)が100点のゴルフ
2アンダーでリード
中部学生ゴルフ選手権競技は、今年から男子が3日間大会になり54ホールストロークプレーで競われます。(昨年の男子の部は2日間大会で2日目に36ホール開催の予定であったが、豪雨中断により18ホールに短縮)
54ホールに変更になった経緯は、世界アマ選手権が2014年に日本で行われることになり、JGAの競技において優秀な日本選手の発掘が課せられ、学生競技を競技者育成活動の一環に加えられたことが、要因となっています。それにより今回の学生競技の各自の成績は世界アマチュアランキングに発表されることになっています。
男子学生の大学別参加者分布では、一番参加者の多い学校は、愛知学院大の19名、続いて愛大、中部学院大12名、名商大11名、愛工大9名・・・の順となっており、参加12校のうちで9校が愛知県に所在する大学。ゴルフ王国、愛知県への大学生ゴルファーの偏重はちょっとした気がかりです。
1日目トップに立ったのが大橋和真選手(愛工大1年)、スコア70、2アンダーは、難易度の高い中日カントリークラブでは、なかなか立派な数字です。大橋選手は、名古屋出身、高校時代は、北陸のゴルフ名門校である福井工大福井高へ、この春から愛工大へ進学しました。
ジュニア時代は、プロゴルファーを純粋に目ざしていても、大学生となると、就職に有利な特技としてゴルフ上達に心掛ける傾向もあるのではないでしょうか。ゴルフ人口の底辺拡大という視点では喜ばしいことでしょう。
明日から学生女子の競技が始まります。猛暑の中、若者のエネルギーがどんなスコアを出すか楽しみです。
「100点満点かなあ」
大橋和真選手(愛工大1年) 1位 70=35、35
ホールアウトしてハウスに戻った時、トップだと聞いて、大きくガッツポーズをした大橋選手。18番Hでボギーをたたかなければ3アンダー69でベストスコアだった。「中部ジュニアで70を出して以来、このスコアは初めて。うれしい。最後のボギーは惜しかったけど、100点満点です」。スタートホールの1番H(497Y、Par5)で8メートルのパットを沈めバーディ。2番Hでボギーとするも、続く3番H(176Y、Par3)をバーディとして、前半を35で折り返した。後半は12番Hボギーでイーブンとしたが、12番H、14番H、15番Hをバーディで一気に3アンダーまで伸ばしたのだ。14、15番はそれぞれ6メートル、12メートルのロングパットが面白いように決まった。
「今日は想像通りの弾道でショットすることができました。パターの調子もよかったし」と言いつつも、「明日も同じようにできるとは限らないので、がんばります」と気を引き締めていた。
大橋選手はこの春、愛工大に入学。ゴルフ部の練習コースのさなげCCで腕を磨いている。高校の時は思ったほど伸びなかった。その分、大学に入って上手くなってきたようだ。166cm、51kgと小柄な体つきだが、「食べても太らないんです」とうらやましい限り。父親の大橋健一さんは富士可児CCのインタークラブの選手を務めるほどの腕前。「悔しいことに、父にはまだ9回しか勝ってない」というが、この3日間で一気に飛躍を目指して欲しいもの。
犬飼翔太選手(愛学院大2年) 2位 71=35、36
写真は犬飼選手(中央)と後輩の山本桐生選手(左)、安本顕雄選手(右)
5バーディ4ボギー、OBなし。インからのスタートで後半の7番Hまでに3アンダーとしていたが、最後の2ホールで連続ボギーとしての1アンダーフィニッシュだった。「朝からタッチが合わなかったけど、後半になってだんだんと合ってきました」と言う犬飼選手は、清林館高校時代に愛知県ジュニアで優勝した経験を持つ。「このところずっと不調で、実を言うと、アンダーパーは3年ぶりなんですよ」。うれしさがじわじわ、といった印象の犬飼君だった。
杉浦斎選手(中京大3年) 3位タイ 72=36、36
「3バーディ3ボギーで、ティーショットがよかった」。OB率の高い12番H、14番Hでしっかりバーディをとれたことに、ショットの好調さがうかがえるというもの。
今年に入って中京大学ゴルフ部は上昇気流に乗っているよう。「三重中京大がなくなって、ゴルフ部にいた杉下君や寺嶋君たちが入ってきたことが、大いに刺激になってます」と杉浦選手。京都生まれ、中学3年間と花園高校1年生までラグビー部で鍛えたがっしり系。筑波大を目指して受験したが、なんと実技で失敗、中京大体育学部に入学、ゴルフ部に所属したが、去年までは競技成績は今ひとつだった。それが、強い選手の入部で全体のレベルも上がってきたのだ。中京大ゴルフ部キャプテンとして、後輩たちにつなげるいい試合を見せたいところ。
小島大輝選手(愛学院大4年) 3位タイ 72=37、35
山本紘史選手(愛知大3年) 3位タイ 72=35、37
木下貴文選手(愛知大2年) 6位タイ 73=32、41
インからのスタートで、前半にOBを3つ出しながら41で押さえた。そして、後半はじつに5バーディ1ボギーで32という素晴らしいスコアをたたき出した。「パターがよかった。暑いのは平気」とホールアウト後でもケロリとした表情だった。
写真左:根本伊織選手(名商大4年) 6位タイ 73=37、36
「特に悪いことはないけれど、スコアが伸びないって感じ」とちょっぴり首をかしげながらも、明日以降に答えを出すよという雰囲気。名商大に入って去年まで3回とも日本学生に出場している。今年の目標は、日本での上位である。
写真右:佐藤優介選手(中部学院大1年) 6位タイ 73=36、37
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