中部学生 男女2R成績表、記事&フォト 掲載
2017.08.10
平成29年度(第47回)中部学生ゴルフ選手権競技【第2日】成績表を掲載しました。
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平成29年度(第47回)中部学生ゴルフ選手権競技
開催日/平成29年8月9日(水)・10日(木)
会 場/三重カントリークラブ
参加人数/女子37名(内欠場1名)
男子は通算7アンダー、プレーオフを制し、三島泰哉選手(中部学院大2年)が初タイトル。
女子は通算イーブンパー、福岡靖菜選手(福井工大1年)が貫録勝ち。
昨日の秋風から一転、今日は南からのまとわりつくような湿った空気が会場を包み込んだ蒸し暑い一日となった。三重カンツリークラブでの中部学生決勝ラウンドが終了。今年度の中部学生男女のナンバーワンが決定した。
●男子の部は、初日3アンダーでスタートした三島泰哉選手(中部学院大2年)と横井優星選手(福井工大1年)の2人が前半で抜け出した。前半を32とし通算7アンダーの三島選手、方や横井選手は前半34で通算5アンダー。後半に入っても2人ののデッドヒートは変わらず、三島通算7アンダー、横井通算6アンダーの1打差で迎えた最終18番Hで、横井選手がバーディを奪い、勝負はついにプレーオフへ。通算7アンダーで並んだ三島選手と横井選手のプレーオフは1番Hから行われたが、1ホール目で、三島選手がバーディ、横井選手はパーとし決着。三島選手が初タイトルを獲得した。
●女子の部は、1アンダーの久保田淑乃選手を首位に愛知大学の4人が最終組を回るという決勝ラウンドとなったが、芦沢衣里選手(愛知大3年)が一人気を吐き、前半を2アンダー、通算2アンダーとして首位で折り返した。ところが、芦沢選手は後半にボギースタートとなり、足踏み状態。その間に、一つ前の組でプレーしていた、この春から大学1年生の福岡靖菜選手(福井工大1年)がバーディを重ね、通算イーブンパーでホールアウト。通算1オーバーで終わった芦沢選手を振り切り貫録の優勝を飾った。
●今日の成績により、男子は、通算146ストロークまでの13人、女子は通算148ストロークまでの6人が、8月22日(火)から三重県の四日市カンツリー倶楽部で開催される日本学生ゴルフ選手競技に出場することになった。
男子13人のうち8人、女子6人のうち3人が中部学院大となり、中部での同大学ゴルフ部の強さを示した。
また、女子のうち、2位の芦沢衣里選手は、ユニバーシアード日本代表で台湾遠征のため、日本学生には出場しない。
<日本学生に出場する選手>
男子
三島泰哉(中部学院大2)、横井優星(福井工大1 )、峠丈翔(中部学院大3)、中山絹也(中部学院大2)、纐纈悠太(中部学院大4)、岩渕隆作(中部学院大3)、大内智文(中部学院大3)、光田智輝(中部学院大4)、田中悠太(福井工大3)、上田敦士(名古屋大2)、冨岡宇翔(金沢学院大2)、上村征輝(名商大2)、金子優将(中部学院大2)
女子
福岡靖菜(福井工大1)、池田美菜(中部学院大4)、浅井美帆(中部学院大4)、酒井里奈(愛知大1)、円角有希(中部学院大1)、小西美帆(名商大2)
男子の部
優勝
「5月の競技で自滅したリベンジできた」
三島泰哉選手(中部学院大2年) 137=69、68(32、36)
初日69で首位、同じく69の横井優星選手と峠丈翔選手(中部学院大3年)、70の光田智輝選手(中部学院大4年)と最終組でのスタートだった。前半から落ち着いたプレーで、4バーディを奪った。特に8番Hではグリーン左にこぼしたがチップイン、9番Hも難しいピン右3メートルをしっかりと沈めた。「昨日も32でしたが、アウトで取れるだけ取っておかないと、インが苦手なので」と三島選手は振り返る。後半に入り、勝負は横井選手との一騎打ち。12番Hでバーディを奪い2打差としたが、続く13番Hがボギーで1打差に。そこからパーキープで最終ホールへ。「18番Hでティーショットを林に入れてしまい、そこからグリーンに乗せたんですが、優星くんは2打目をぴったり寄せてたからプレーオフは覚悟しました」。
プレーオフでは、三島選手は37Yのアプローチをショートしてグリーンカラーで7Y。一方、横井選手は70Yのアプローチをピン奥8Yオーバー。三島選手は下からのスライスラインを鮮やかに沈めてバーディとし、横井選手が決められず、初優勝が決まったのだった。「パットラインは朝と同じだったので、切れることがわかっていました」と冷静だった三島選手だが、この優勝は自身にとっていくつかのリベンジを果たしたことになる。昨年の中部学生で2位だったリベンジ。そして、この5月に三好CCでの東海テレビ杯で2打差の最終組でいながら自滅し、横井選手が優勝したことへのリベンジ。これまで優勝が目の前にあっても届き損なった数々。「今回は本当に強い気持ちでプレーできた。ゴルフを始めて10年目で初タイトル、ものすごく嬉しい。僕のゴルフを小さい頃から後押ししてくれているおばあちゃんに報告します」。ここで電話したら泣けちゃうから後にするといった三島選手。泰哉(たいが)と名付けたのも10歳の泰哉少年にゴルフを勧めたのもゴルフ代の援助も祖母の美知子さん(68歳)とのことで、きっと一番喜んでくれるはず。
2位
全勝記録ストップ
横井優星選手(福井工大1年) 137=69、68(34、34)
プレーオフの第2打がピン奥にオーバーしたことについて、横井選手は「ショートしたくなくて、ピンの横を狙ったんだけど、大きすぎた。最後のパットはショートしちゃった」と残念そうだった。この春大学生になって、中部のいろいろな大学生の競技に全て勝利。女子の福岡選手とともに、福井工大アベック優勝の記録を作ってきたが、打倒横井に燃える三島選手に連勝ストップとなった。
女子の部
優勝
大学生になって全勝。「このタイトルは取りたかった!」
福岡 靖菜選手(福井工大1年) 144=74、70(36、34)
首位と2打差のイーブンパーでスタートした福岡選手は、1番H(326Y、パー4)を右4メートルにつけてバーディ発進。ところが、3番Hでボギー、5番Hでバーディがくるも6番Hでまたボギーと今ひとつ波に乗れないままイーブンパー、通算2オーバーで折り返した。この時、首位は、2年前の中部学生チャンピオン、芦沢衣里選手(愛知大3年)で通算イーブンパーだった。後半に入り、福岡選手は11番H(331Y、パー4)で右奥6メートルの長いパットを沈めバーディを奪った。この時、芦沢選手が10番Hでボギーで並んだことを知った。「相手のことは聞くタイプです。知らないで後で後悔するのは嫌なので」と福岡選手は分析するが、並んだことで「流れが来始めたかな」と思ったのだ。1打でも縮めようとホールを進めていると15番H(393Y、パー4)で今度はグリーン奥8メートルのバーディパットが決まった。そしてまた、後ろの芦沢選手がボギーだと知る。2打差リードしたことがわかり、そこからは、ボギーを打たないよう意識したという。16番Hからの3ホールをプレッシャーと戦いながらパーキープし、今日を70、通算イーブンパーでホールアウトした。芦沢選手は最終18番Hでバーディを奪ったが届かず、福岡選手の優勝が決まった。
大学生になって挑んだ春からの競技、中日杯、東海テレビ杯、CBCマッチプレー、中京女子学生、定例会など全てに勝利している福岡選手。今や、中部女子のトップだが、「中部学生のタイトルが取れないのはいけない」と絶対逆転を意識しての決勝ラウンドだった。この勝利で、一昨年の中部女子アマ、昨年の中部ジュニアに続くCGA主催競技チャンピオンとなった。「トレーニングを続けていて体重も増えていますが、7月に腰痛を起こしてしまって心配していました。トレーニングのしすぎだったみたいです」とニコニコ顔。今回は、台風の影響で練習ラウンドをしないで”ぶっつけ”だったが、2週間後の日本学生の具体、四日市CCは今年の中部女子アマの会場ですでに経験済み。もちろん、狙うのは優勝である。
2位
最後にバーディも追いつかず。
芦沢衣里選手(愛知大3年) 145=74、71(34、37)
愛知大4人の最終組で前半に34をマークして、首位に立ったものの、後半にボギーが先行し、福岡選手に追いつくことができなかった。「今日は、ピンに寄ったところはバーディでしたが、パッティングが全くダメでした。残念でした」と2年ぶりの中部学生優勝を逃した芦沢選手。日本学生の期間は、台湾で開催されるユニバーシアード日本代表に選出されている。海外試合での活躍に期待したい。(写真は、最終組の愛知大4人。芦沢選手は右から2番目)
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