中部学生 2R成績表、速報記事 掲載しました
2021.08.06
2021年度(第50回)中部学生ゴルフ選手権競技
開催日/2021年8月5日(木)・6日(金)
会場/鈴鹿カンツリークラブ(中コース)
中京大が初のダブル優勝!!
男子は青山晃大選手、通算7アンダー、
女子は岡田梨沙選手、通算3オーバー。
第50回中部学生ゴルフ選手権競技
2021年8月5日(木)・6日(金)
鈴鹿カンツリークラブ(中コース)
男子/7120yd、Par72
女子/6428yd、Par72
参加人数/120名 男子94名(うち欠場2名)、女子26名
天候/第1日 晴れ、第2日 曇りのち晴れ
中部学生の決勝ラウンドは、曇り空で、昨日に比べ過ごしやすかったが、風が強く、選手たちのプレーに影響を与えたようだった。今日のグリーンコンディションはスティンプ9.5、コンパクション21、厳しいピンポジションに設定されていた。
優勝争い、そして、日本学生ゴルフ選手権競技への出場権をかけて、競技は朝7時30分にティーオフ。男子も女子も僅差の勝負が始まった。先に優勝者が決まったのは女子の部で、初日首位の岡田梨沙選手(中京大3年)がスコアを落としたものの通算3オーバーとして、2位に2打差をつけて勝利。前回(2年前)の覇者の小島彩夏選手(中部学院大3年)は3位に終わり、連覇を逃した。
男子の部は、首位と1打差の2位タイでスタートした青山晃大選手(中京大4年)が前半に32をマークして首位に立つと、後半も安定したゴルフを展開して通算7アンダーで栄冠を手にした。
今大会は、中京大学の男女ダブル優勝という快挙で幕を閉じた。
◆男子の部◆
通算5オーバー(149ストローク)までの上位12人が、8月24日(火)〜27日(金)に愛知カンツリー倶楽部で開催される日本学生ゴルフ選手権競技への出場権を得た。マッチングスコアカードにより決定。
優勝
「なんでもうまくいく気がした。ポジティブにプレーできた」
青山晃大選手(中京大4年) 137=70、67(32、35)
1番でバーディを決めてスタートした前半、5番から3連続バーディを奪取し、通算6アンダーとした。「前半で伸ばせたのが大きかった。気持ち的にも楽になったし、なんでもうまくいく気がしました。僕は、逃げ切るのが下手なんだけど、今日はポジティブに回れました」と最終日を振り返った青山選手。単独首位で折り返した後半は、風がさらに強くなってきた。パーセーブを続けていたが、13番で1メートルのパーパットを外してしまいボギーが先行。しかし、続く14番で2メートルのバーディパットを沈めてバウンスバック、さらに15番でバーディとすると、圧巻は17番だった。池越えのミドルホールだが、同組の選手は皆刻むことを選んだが、青山選手は「300ヤードで越えるしフォローだったので思い切ってドライバーにした」と見事池越えに成功し、バーディとする。この時点で通算8アンダーまで伸ばした。優勝はもう確実な状態で最終18番。強烈なフォローの風の中、第2打はピンの奥4メートルにつけた。さらにスコアを伸ばせるバーディパットだったが、ピンを1.5メートルオーバー、返しのパットも外してしまい3パットのボギーとしたのは愛嬌というものか。
ここぞという時のアプローチのロブショットを始め、要所要所で素晴らしい技も披露した青山選手は、今年の中部アマチュアに続き、CGA主催競技で今季2勝目となった。「これまで中部ジュニアでもずっと2位ばかり、中部学生も前回は2位だったし、優勝はすごく嬉しい」と青山選手。中学1年生からこれまで、日本ジュニアは6年連続、日本学生もこれで全部出場となる。ジュニアの頃から被り続け、今やトレードマークとも言える赤いキャップ。「大谷翔平選手も赤いキャップですよね」と笑う青山選手のこれからがとても楽しみ。地元、愛知CCでの日本学生の翌週には、プロテスト最終も控えている。
中京大学ゴルフ部部長の安田和広さんと、優勝の青山選手と岡田選手。
2位タイ
棚町駿選手(中部学院大4年) 141=72、69(35、34)
初日9位タイから一気に2位タイへジャンプアップ。6バーディ、3ボギーのナイスラウンドだった。「今日はショットがすごくよかった。アプローチもうまくいきました。風が強かったけどカバーできたと思います。初めての日本学生になるので、頑張ります!!」
2位タイ
笠原瑛選手(中部学院大2年) 141=71、70(37、33)
首位と2打差の5位タイからスタートした笠原選手は、6バーディ、2ボギー、1ダブルボギーでホールアウト。「昨日パッティングが悪かったけど、今日は克服できたから良かった。2日間緊張しすぎることなく回れたこともホッとしています」。163cmと小柄ながら飛距離300ヤードをかっ飛ばす。右利きだが、ゴルフはレフティという笠原選手はショットメーカーでもある。広島県の瀬戸内高校から中部学院大に進学した。
4位
水田竜昇選手(中部学院大4年) 143=71、72(36、36)
「風が吹く中で、耐えられたかなあと思います。アンダーパーが出せなかったのがダメでした」。
4位タイ
髙宮千聖選手(福井工大1年) 143=70、73(36、37)
4位タイ
長谷川貴優選手(中部学院大2年) 143=69、74(39、35)
「まだまだ技が足りないなあと感じました。もっと練習してうまくなります!!」
2日目に72のイーブンパーでジャンプアップ
8位
久木匠登選手(中京大1年) 146=74、72(34、38)
初日16位タイから日本学生出場権を獲得した。「出だしでイーグルが取れ、次の2番もバーディが取れました。そのあと、OBもあったりしましたが、全体にはショットもパットも良かったです。昨日パッティングが悪かったので今朝早くから練習グリーンでたくさん練習してからスタートしました。2日間トータルのベストスコアが出たのが一番嬉しいです」。滋賀県出身で、福井工大福井高から中京大学に進学した。「学内に練習場もあり、環境はいいです」と大学生活も充実中のようだ。
9位
糟谷仁希選手(愛知学院大1年) 147=75、72(36、36)
初日18位タイから9位に浮上した。「4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーでしたが、全体にいいゴルフができました。実は、72はベストスコアです。星城中学の時にゴルフを始めたので7年目ですけど、この試合で出すことができて嬉しいです」。
◆女子の部◆
通算9オーバー(153ストローク)までの上位6人が、8月25日(水)〜27日(金)に愛知カンツリー倶楽部で開催される日本女子学生ゴルフ選手権競技への出場権を得た。マッチングスコアカードにより決定された。
優勝
「後半は吹っ切れました。耐えようと決めて、なんとか」
岡田梨沙選手(中京大3年) 147=70、77(40、37)
2年前の雪辱を晴らし、優勝を手にした岡田選手だったが、決勝ラウンドはハラハラドキドキだった。初日を首位発進した岡田選手は、前半、ショットが安定せず、2番、3番を連続ボギーで通算イーブン。この時点で岡田、小島、伊佐治の3選手が並んだ。そして、6番でティーショットが大きく右にそれてOBとしダブルボギーを叩く。その後、8番もボギーで迎えた9番でようやくバーディパットが決まったものの通算2オーバーで3位に後退。この時、伊佐治選手が通算1アンダーで首位、小島選手がが通算イーブンパーで2位だった。
「前半は左を意識しすぎていたのか、体が開いていたんだと思います。後半に入る前に、吹っ切れたというか、耐えていこうと決めた」という岡田選手。その思いが功を奏したのか、後半はショットも安定し、しぶとくパーセーブをつづけることができた、18番はボギーとしたが、この日を77でホールアウトし、トータル3オーバーでフィニッシュ。2位と1打差で首位に返り咲くことができた。
2位
伊佐治湖乃選手(中部学院大2年) 148=72、76(35、41)
前半に2つのバーディを奪って好調にスタート、首位に立って後半に進んだ。前半のショットやパッティングが安定していただけに、そのまま初優勝かと思われたが、後半は失速してしまった。「前半もバーディパットが入らず伸ばしきれなかったですが、後半はショットがダメになりました。風の読みが難しくて、特にフォローの風が距離感が掴めませんでした」。日本女子学生は初出場となる。
3位
小島彩夏選手(中部学院大3年) 149=71、78(37、41)
前回大会の2年前、岡田選手を追いかけて大逆転で勝利した小島選手だったが、今回は「初めての最終組だったから、プレッシャーが大きかった」と悔しがった。「前半は良かったんだけど、後半は3パットばかり、ショットも荒れて、いいところなしでした」。2位で折り返した後半に、5連続ボギーを叩くなどスコアを伸ばせなかった。「14番でOBして、17番で池に入れて、本当に途中で泣きそうになりました。ドライバーが良かったことだけが救いです。日本女子学生は地元だから、次は頑張ります」。最後は笑顔で答えてくれた。
4位タイ
服部仁美選手(福井工大1年) 151=79、72(35、37)
初日14位タイから大躍進して日本女子学生の切符を手にした。「昨日はOB2つでダブルボギーとトリプルボギーを叩いてしまった。今日は、OBは無かったけど内容は普通でした。でも聞いてください」と服部選手。「ずっとパターイップスみたいになっていたんですけど、5月の中部女子アマの時、福井にパターを忘れてきてしまって、実家の名古屋に置いてあった古いパターを急遽持ってきてもらいプレーしたんです。そうしたら、パッティングが突然良くなって、入るようになったんですよ。イップスが治っちゃった。もちろん、今回もそのパターです」と悩みが一つ解決できたことを嬉しそうに教えてくれた。この春から大学生。朝練が週に4日、6時からあるので毎日が5時起きなのだとか。
4位タイ
中村好花選手(福井工大1年) 151=73、78(38、40)
「グリーン上で、切れると思っても入り切らなかったり、ショットもなかなか思うように打てませんでした」と中村選手は振り返った。小学3年生からゴルフを始め、福井工大福井高から福井工大にこの春進学。今の悩みは「大学に入ってからなかなか結果が出ないこと」だとか。現在、ゴルフ部には女子が3人、全員が1年生だが、そのうちの2人が日本女子学生に出場となった。
6位タイ
青井麻瑚選手(中部学院大4年) 153=78、75(36、39)
「昨日がひどかったので今日はイーブン以下を目標に回りました。前半はオールパーでまずまずでしたが、後半になってアドレナリンが出過ぎていたのか、ショットがオーバーばかり、ピン位置も難しかったこともあり3ボギー、でした」。青井選手は1年、2年に続き、日本女子学生に皆勤出場だ!!
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