中部小学生ゴルフ大会成績表、速報記事、フォトを掲載しました

2024.07.31

2024年度(第17回)中部小学生ゴルフ大会

開催日/2024年7月31日(水)

会場/三好カントリー倶楽部(東コース)

 

男子の部成績表(PDF)

 

女子の部成績表(PDF)

 

 

第17回中部小学生ゴルフ大会
2024年7月31日(水)
会場/三好カントリー倶楽部(東コース) 5510yd Par72
参加人数/男子の部 27名(うち欠場3名)、女子の部 28名(うち欠場4名)
天候/晴れ

 

男子の部は、6アンダーをマークした小6の福井誠ノ介選手。

女子の部は、プレーオフを制し、小6の信藤好選手が優勝。

 

 

中部小学生ゴルフ大会は、今年度も三好カントリー倶楽部(東コース)で開催された。今日も朝7時ですでに30度を超す猛暑だったが、風があった分、ほんの少し救われた。小学生選手たちの熱中症予防のため、ハーフを終えた後、茶店でのクーリングタイムを設け、後半に向けての飲料水も配られた。また、プレーはキャディーが付き、進行した。選手たちは皆、素振りなしだったり、素振りをしても速やかにショットし、構えるとすぐにパッティングしたりと、プレーファストの手本のようなプレーで、男女ともに3人でスタートした第1組は1時間半以内でハーフを回ってきていた。

 

◆男子の部◆

 

アウトからのスタート。まず、第3組の加茂野斗煌選手(金沢市立安原小6年)が1アンダー71をマークしてトップになった。すると、第4組の福井誠ノ介選手(東郷町立兵庫小6年)が実に7バーディ、1ボギーの6アンダー66をマークし、首位に躍り出た。最終組の中多一翔選手(高浜市立翼小6年)が4アンダー68でフィニッシュしたが、追いつかず、福井選手の初優勝が決まった。また、4位の石川琉聖選手(徹明さくら小6年)までの4人が全国小学生の出場権を獲得した。タイが生じたため、マッチングスコアカードにより決定された。
全国小学生大会は、男女ともに9月16日(月)に千葉県の森永高滝カントリー倶楽部で開催される。

 

 

成績(入賞3名と全国小学生大会出場権獲得者)

 

優勝 福井誠ノ介(東郷町立兵庫小6年)   66=34、32
2位 中多一翔(高浜市立翼小6年)  68=33、35
3位 加茂野斗煌(金沢市立安原小6年)  71=37、34
4位 石川琉聖(徹明さくら小6年)   72=38、34

 

 

◆女子の部◆

 

女子はインからのスタートだった。3組目の信藤好選手(津千里ヶ丘小6年)が1アンダー71でホールアウトし、首位に立っていたが、最終組で上がってきた小野利瑛選手(名古屋星ヶ丘小6年)が同じく1アンダーをマークし、2人によるプレーオフに突入した。
プレーオフは1番Hからのサドンデスで行われた。くじ引きにより、小野選手がオナーで始まった。1ホール目は、小野選手がフェアウェイから2オン、信藤選手が右ラフからグリーン手前につけたが、ともにパーで、2番パー5へ。信藤選手がグリーン奥へ2オンし、2パットのバーディとすると、小野選手はグリーン手前のバンカーから3オン、2メートルを残したものの、さらりとカップインさせてドロー。ショットもパットも構えるとすぐに打つプレーに、見守る大人たちの方はただただ感心するばかり。2人の好プレーはいつまで続くのだろうと思わせた。そして、3番のパー4。小野選手はフェアウェイからグリーン右へ少しこぼれたのに対し、信藤選手はピン奥5メートルに2オンしていた。小野選手はナイスアプローチでタップインパーとする。信藤選手のパッティングに注目が集まる中、奥からの下りパットを正面からカップに沈め、バーディ奪取。3ホール目で、信藤選手の優勝が決まった。
女子の部も4位の新居瑞笠(椙山女学園小5年)までの4人が全国小学生の出場権を獲得した。こちらもタイが生じたため、マッチングスコアカードにより決定した。

 

 

成績(入賞3名と全国小学生大会出場権獲得者)

 

優勝 信藤好(津千里ヶ丘小6年)  71=36、35
2位 小野利瑛(名古屋星ヶ丘小6年)  71=35、36
3位 山口緋彩(福井大附義務教育(小)6年)  73=38、35
4位 新居瑞笠(椙山女学園小5年)  76=38、38

 

 

<インタビュー>

 

男子の部

 

優勝
福井誠ノ介選手(東郷町立兵庫小6年)   66=34、32

出だしの1番でボギーとしたが、続く2番、3番、5番でバーディを奪い、前半を2アンダーで折り返すと、後半は10番から3連続バーディ、さらに最終18番でも上りの6メートルのバーディパットを決めた。「ロングの2番、5番、11番は2オンして2パットのバーディでした。12番は左奥から10メートルで、寄せようとしたのが入りました。今日はパットがよく入りました。距離も短いのもいいスコアにつながったと思います」と振り返った福井選手は、4年生から3年連続で出場しており、小学校最後の年に初優勝となった。
小学生ながら、男子プロのABEMAツアーにも出場している福井選手。今年はすでに「NovilCup」と「南秋田CCみちのくチャレンジ」でプロと同じ距離で戦っている。また、アメリカで開催されている世界ジュニアも7〜8歳クラス、9〜10歳クラスと2度優勝しておりシード権も獲得。試合経験の豊富さではどの小学生よりも長けていると言えるだろう。話しぶりもしっかりしている福井選手が初めてゴルフを始めたのは3歳の時。両親にここ三好で毎年行われている東海クラシックに連れてきてもらった時に「やってみたい」と言ったのだとか。
「去年の全国小学生は豪雨もありましたがよくなかった。今年は勝ちたいです!!」と小学6年生の目標を口にした。

 

2位
中多一翔選手(高浜市立翼小6年)  68=33、35

最終組でホールアウトし、4アンダーの好スコアにも「優勝に2打足りなかった」と悔しがった中多選手。2番で5メートルのバーディパットを決めた後、3番でも5メートル、4番では2メートルと3連続でバーディ。後半も11番で5メートル、15番で2メートルの2バーディを奪った。5バーディ、1ボギーの内容に、「今日はパットがよく入りました。ショットも良かった。68はベストスコアタイです」と教えてくれた。ゴルフは3歳の時に、お父さんの練習について行って「やりたい」とせがみ、おもちゃのクラブを買ってもらって始めた。本格的にレッスンを始めたのは小学2年生から、大府にあるゴルフ練習場で先生は、今年日本プロゴルフで優勝した杉浦悠太プロと同じ奥プロと米田プロだとか。「悠太プロにも練習場で会いますし、僕もプロを目指しています」と明るくハキハキと話した。154センチ、ドライバー飛距離は220〜230ヤード。

 

3位
加茂野斗煌(ときら)選手(金沢市立安原小6年)  71=37、34

「初めてのアンダーパーが出ました。ベストスコアです」と嬉しそうな加茂野選手。これまでのベストは74だったから一気に3打も縮めたことになる。4バーディ、3ボギーだった。「調子が良かったです。パッティングが入りました。でも3パットもありました。ドライバーは良くなくて他がまとまっていたかなあと思います」と振り返った。中部小学生は4年生からずっと出場、去年は14位だった。ゴルフを始めて、4年と3ヶ月。「おじさん(母の弟)がやっているのを見て、やりたいと思いました。今はプロに習っています」。

 

女子の部

 

優勝
信藤好選手(津千里ヶ丘小6年)  71=36、35

3ホールのプレーオフを勝ち抜いた信藤選手だが、実は、早めのホールアウトで昼ごはんも食べ、キャディバッグも車に積み込み、表彰式まで待ちの体制だったのだ。「プレーオフは緊張しました。お腹いっぱいで、急にバタバタして疲れちゃった」と勝負が終わった後に本音をポロリとつぶやいた。
本競技では、出だしの10番を8番アイアンで3.5メートルにつけバーディスタート。続く11番、13番でもバーディ、さらに後半の2番もバーディだった。「今日はアイアンが良かった」と1アンダーを振り返ったが、それにしても、プレーオフは見事な3ホールだった。相手の小野選手もともにティーショットは軽やかに遠くまで飛ばし、第2打もアイアンで乗せていく。パッティングも大人のように時間をかけて読むことなくサッと打ちながら、2メートルほどの微妙な距離も5メートルの長めもしっかり沈めた。
「得意はパッティングです」と言う信藤選手は、毎朝5時に起きて、自宅でパッティングと10ヤードほどのアプローチの練習を欠かさずしているのだとか。ゴルフは小学3年から三重県が各地区で進めているジュニア育成の一つ、青山高原ジュニアゴルフスクールで習っているが、毎週日曜日に皆が集まって練習しており、普段は自主練なのだ。すると、取材中にそばにいたお父さんが「毎日練習場に連れて行ってあげられないので、上手くなりたかったら自分で家で練習しようって。姉がやっていたので、妹の好も続けているんだと思います」と付け加えられた。その姉・希さんはこの春から福井工大福井高に進学、先週行われた中部ジュニアでは4位タイに入賞し、日本ジュニア出場権を決めている。

 

 

2位
小野利瑛選手(名古屋星ヶ丘小6年)  71=35、36

「今日はショットが良かった。セカンドショットが寄っていたし、パッティングも良かったです」と爽やかに話してくれた小野選手は、本競技では4バーディを奪取。安定したショットとパッティングで1アンダーでホールアウトした。最終組であがり、そのままプレーオフに突入した形だ。
ゴルフは父の影響で5歳から始めた。現在はタイに在住、日本と両方の小学校に在籍している。ゴルフ競技はタイでも出場している国際派だ。この試合に合わせて、日本に戻ってきているが、まもなくタイに帰る予定、秋の全国小学生には戻ってくる。ちなみに、姉の優桜さん(名古屋東星中2年)も先週の中部ジュニアに出場し、見事日本ジュニア出場権を獲得している。

 

 

3位
山口緋彩選手(福井大附義務教育(小)6年)  73=38、35

4バーディ、5ボギーだった。「前半はチップインバーディが2回もあって
良かったけど、後半はよくなかった。3連続ボギーしたりしました」。そう振り返った山口選手は、3日前に腰を怪我してしまったのだとか。今日も湿布を貼ってプレーしたが、後半になり、コントロールがうまくいかなくなってしまったのだとか。「8割ショットを心がけたけど、痛くなってしまった」と残念そうだった。ゴルフは小学1年から始めた。「習い事をするのなら、ゴルフがいいんじゃないの。大人になっても続けられるし、いいスポーツだよ」とお父さんに勧められたのがきっかけだった。「プロになってみたい夢もあるけれど、成績が出せるようになったら考えようかな」。山口選手は、今は目の前のゴルフ、試合に一生懸命取り組むことに集中している、といった様子だった。

 
<会場フォトなど>