[2011]中部オープン≪本戦第3日/記事≫

2011.09.09

CUP1第41回 中部オープンゴルフ選手権競技(第3日)
開催日/平成23年9月7~9日(水~金)
会 場/岐阜関カントリー倶楽部(東コース)
距 離/ 7256Y PAR72
参加人数/プロ102名 アマ42名
天 候/晴

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谷岡選手、逆転優勝

ローアマは齋藤潤選手

 

3日間快晴のベストコンディションで行われた今年の中部オープン。昨日の2日目で1打差2位タイであった谷岡達弥選手(白山ヴィレッジ)が逆転優勝しました。

谷岡選手は、1番ロングホール、2番ショートホールをいきなりバーディー発進。4番をボギーとしたものの、前半で6バーディー1ボギーの通算9アンダーまでのばしました。

対する2日目トップの三品貴泰選手(法仙坊)は、「今日も堅実プレー」を目標にスプーンでティオフしたものの、谷岡選手と正反対で、その後バーディーをとるもののボギーが先行し、前半を4ボギーと大きく差をつけられました。

後半は、スコアはあまり動かず、谷岡選手が最終的に2位森本選手と6打差で総合優勝を獲得しました。

なお、ローアマは齋藤潤選手(関ヶ原)が獲得。2日目アマトップの山口量選手(明智)は今日は74と伸ばせず、小野田享也選手(グランディ浜名湖)、齋藤(潤)選手、山口選手の3人のプレーオフとなりました。齋藤選手が1番ロングをイーグルパット、劇的な決着でした。

優勝 谷岡達弥選手(白山ヴィレッジ) 優勝賞金300万円 副賞 ユピテルより贈呈
2位 森本雄選手(フリー) 賞金
3位 山本健太郎選手(フリー) 賞金
3位 安藤寿晃選手(名南CC) 賞金
3位 近藤龍一選手(フリー) 賞金
3位 永井友之選手(みずなみ) 賞金

アマチュアの部
優勝 齊藤潤選手(関ヶ原)
2位 小野田享也選手(グランディ浜名湖:日大2年)
2位 山口量選手(富士可児)
4位 金子直矢選手(中部日本パブ:福井工大福井高1年)
5位 黒宮幹仁選手(ライオンズ:日大2年)
5位 竹内廉選手(チェリーレイク:岡山学芸館高3年)
ブリヂストン中部セールス(株)、ダンロップ中部(株)から副賞が贈られました

ベストスコア
各日10万円が贈られました。

1日目 68 =谷岡達弥選手(白山ヴィレッジ)、山本昭一選手(養老)

2日目 69 =森本雄選手(フリー)、近藤龍一選手(フリー) 、安藤寿晃選手(名南CC)、

中村龍明選手(ジャック・ニクラウス)、細田尚孝選手(フリー)

3日目 67 =谷岡達弥選手(白山ヴィレッジ)

ホールインワン 14番H岐阜関カントリー倶楽部賞 ・・・該当者なし

中部オープン TV放映のお知らせ
9月18日(日)25:40〜26:40 CBC(中部日本放送)にて


<インタビュー>

3R tanioka優勝は、ぶっちぎりの通算9アンダー
谷岡達弥選手(白山ヴィレッジ) 207=68、72、67(31,36)

見事なラウンドだった。首位と1打差の5アンダーで、最終組のひとつ前でスタートしていった谷岡選手は、前半1番、2番、5番、8番、9番と5バーディを奪った。唯一のボギーが4番H(418Y,PAR4)だったが、谷岡選手は「あれは、いいボギーでしたよ。残り120Yをバンカーに入れて、ブラインドで見えなくて、ダブルボギーもありえたけどよくこらえられたんでね。いい流れになったんだと思う」。通算9アンダーで首位となり、岐阜関CCの森支配人からは「今日こそ、66のコースレコードを塗り替えてもらえるかな。なにせ、鈴村久プロがものすごく昔に作った記録が今だに破られてないんだから」と切に望んだほどだ。

ところが、後半にはいって、10番でバーディを取り10アンダーまでいったものの、14番H(211Y,PAR3)で1メートルのパーパットをはずしボギーとして通算9アンダー、続く15番H(570Y、PAR5)でエッジまで第2打でいくも3パットのパー。16番H(467Y、PAR4)ではグリーン手前のバンカーからの「見えない」アプローチからパーを奪って、ガッツポーズで喜んだ。最終18番H(473Y、PAR4)で第2打をピン奥1.5メートルにピタリと寄せて「あと一つバーディ」と周りの期待が膨らむ中、ボールは右に抜けてしまい、あえなくパー。新記録の達成はならなかった。「記録かかってたんですか、知らなかった。でも、知ってると、こけるから、よかったかもしれない」。
実は、谷岡選手、昨日までティーショットが曲がって困っていた。そこで、今日は思い切って、ドライバーをもう一本のディープタイプに変えてみた。その結果、「自分なりに許せる」曲がりでおさまった。初日から「キレている」アイアンできっちりとグリーンをとらえることができ、67の最終日ベストスコアとなったのだ。
プロ11年目の38歳、今まで優勝が近いといわれながらもなかなか結果を出すことができなかった。「どこかでポカしちゃって、スコアを崩すんで、やっぱりね、と言われないように集中しました」。手にした日本オープン出場権、片山津の中部オープン以来7年ぶりとなるが、今日のような集中力でぜひ上位を狙ってほしいもの。

3R morimoto日本オープン出場は、アマチュア時代以来4年ぶり
森本雄選手(フリー) 2位 213=71、69、73(37、36)

ホールアウトして、2位に入ったことを教えてもらうと、「えっ、3アンダーで2位ですか」と驚いた様子。「途中で3アンダーが何人かいると聞いていたから、マッチングでアウトかなって思ってた」。今日は4アンダーで最終組でスタートしたが、前半でボギーを打って37。折り返す時に谷岡選手がトップで通算9アンダーだと聞き、「追いつくのは難しいだろうから、今日をアンダーで回ろうと決めた。でも、パットのラインを読みにいきすぎて・・・」
と森本選手。まさにタナボタのような、日本オープンの出場切符だ。
森本選手は2007年の第37回中部オープン(片山津GCで開催)で、ベストアマチュア、しかも総合2位という素晴らしい成績を獲得。当時は高校2年生だったが、今回は同じ2位でもプロとして、日本オープンの舞台に立つ。

ベストアマチュアはプレーオフ3人により決定

齊藤、小野田、山口3選手によるプレーオフは、1番H(510Y、Par5)で行われた。3人とも第1打はフェアーウエイに。第2打勝負で、なんと、齊藤選手が残り220ヤードをクリークで打ち、ピン横30センチにピタリ。山口選手は2オン、小野田選手は3オンとした。山口選手のパターは一度で決まらずバーディ、齊藤選手はイーブルパットを難なく沈め、決着。初めてのベストアマを獲得した。

saitojun齊藤潤選手(関ヶ原) ベストアマチュア 218=72、73、73(37、36)
「2打目はアゲインストの風が吹いてて、思い切り振ったんだけど、自分でもビックリするほどの近さだった」。今年は岐阜県アマで優勝し、10月の山口国体に出場する。専修大学を卒業してプロを目指している25歳。今は、ここ岐阜関CCで練習させてもらっており、今年はQTにも挑戦中。。

小野田享也選手(グランディ浜名湖:日大2年) アマチュア2位タイ 218=71、76、71(33、38)
「今日は前半は3アンダーでよかったんだけど、17番H(400Y ,PAR4)で1メートルの下りパットをすり抜けてオーバーし返しも入らずボギーにしちゃった。あれがだめだった。プレーオフも勝つつもりで臨んだけど、あんなに近くに寄せられて、自分としてはチップインしかチャンスはなくて、届きませんでした」。中部オープンは、2009年(愛知CCで開催)でベストアマチュアを獲得している。

山口量選手(明智) アマチュア2位タイ 218=70、74、74(37、37)
「ショットが悪くて、パターでしのいでましたが、ダメでしたね。それに、プレーオフに縁がないなあ」と振り返った山口選手。今年の中部アマ(片山津GCで開催)でもプレーオフとなったが、惨敗している。この春、ゴルフに専念するために名商大を中退、岐阜関CCで練習させてもらっている。