[2011]中部ミッドシニア≪第2日/記事≫

2011.09.02

第18回 中部ミッドシニアゴルフ選手権競技

開催日/平成23年9月1、2日(木・金)

会 場/日本ラインゴルフ倶楽部(西コース)
距離  6351Y PAR72
参加人数 135名
天候  曇り

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今田選手が執念の逆転優勝。

好きな酒を断ち、闘病を克服して感涙!

台風12号の接近が気になる2日目、雨を予想してのグリーンは重く走らず、選手たちを翻弄させました。優勝は、岡本光治選手(名張)、今田幸雄選手(浜松)、春日井修選手(ニューキャピタル)の3選手のプレーにかかっていましたが、岡本選手が早いホールからボギーが先行するゴルフで脱落。今田選手と春日井選手の旧知の仲の同組対決で前半を終了。後半に入って、昨日7位タイ・近藤羅選手(知多)、12位タイ・青木武人選手(四日市)、18位タイ・小野田篁選手(豊田)の3人が追い上げ、最終組を待つ状況になりました。からくも1打差でリードしていた今田選手が17番で痛恨のボギー。これでプレーオフが確実となり今田選手が18番をパーに踏みとどまり4人の勝負となりました。1日目トップの岡本選手は、久しぶりの2日間大会であったので、前日の調子がとぎれてしまいました。
プレーオフは、10番(364Y・PAR4)からスタートし、今田選手がバーディーを出して意外にもあっさりと決着がつきました。

今田選手は、74歳でグランドシニアにも出られる往年のスーパースター。中部シニア、日本ミッドアマ、日本ミッドシニア優勝の戦歴を持っていますが、ここ数年は病み上がりの体調で、もどかしいゴルフでしたが、好きな酒を断って不死鳥の如く復活。

勝った瞬間、仲間からの大拍手と握手の嵐に包まれました。

なお、日本ミッドシニア選手権の出場権は、2日目の成績上位18名に与えられます。日本ミッドシニア開催は11月7、8日、玉名カントリークラブ(熊本県)で行われます。


「自分の持っているものをすべてゴルフに出せるようになってきた」
今田幸雄選手(浜松) 優勝 147=70、77(37、40)
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首位と2打差の2位、2アンダーでスタートした今田選手は、1番H(513Y,

PAR5)で3パットし、ボギーで通算1アンダーとしたが、首位の岡本光治選手(名張)もボギーで2打差のまま。3番H(394Y、PAR4)で岡本選手がダブルボギーとしたことで、二人が並んだ。

 今田選手はその後1バーディ1ボギーで前半終了時には、通算1アンダーのトップ、岡本、春日井修(ニューキャピタル)、西水流光雄(日本ライン)の各選手が通算1オーバーで続いた。

 後半に入り、最終組の3選手のゴルフは乱れがちとなった。岡本選手は10番Hのトリプルボギー、13番H、16番Hのボギーで 通算6オーバーまでスコアを落としてしまう。春日井選手はボギーが続いたものの18番Hに来た時は、通算4オーバーで、バーディならプレーオフの状況。そして、首位で折り返した今田選手は、わずかに入らないパッティングでバーディを逃すホールが続いていた。通算2オーバーで迎えた17番H(148Y、PAR3)で、ピン左7メートルにつけたバーディパットだったが、ボールはビックリするほどのショートでボギーとし通算3オーバーにしてしまった。「あの時は、1打差で自分がトップだと聞こえてきた後で、手が動かなかったね」と百戦錬磨のボスは振り返った。

 プレーオフでは残り150ヤードの第2打を7番アイアンか8番アイアンか迷ったが、風を考えて、最後は直感で6番アイアンを抜きショット、ボールはピン筋に飛び、1メートル手前にとまった。大拍手とどよめき。「とっさに持ち替えたのがよかったね」と今田選手。 

「今年に入って、肝臓の数値が上がって医者の勧めで、酒をやめて、体が戻ってきたのが本当にうれしいですよ。体重もピーク時より10kg減って64kgになった頃からゴルフも良くなってきて、8月ひと月でエージシュートを5回もできましたからね」。今田選手はそこまで話したところで、想いが胸に込み上げてきたようで思わず涙した。「自分の持っているものをすべてゴルフに出せるようになってきた」と自信がまたついてきたことを実感しているようだった。インタビューの最中に、親友の後藤弥平さんから祝福の電話があったが、たくさんの仲間に囲まれて、一緒になってゴルフライフを謳歌している今田さんの姿は、74歳という年齢を感じさせないスポーツマンそのものだった。

 

プレーオフに持ち込んだ小野田、近藤、青木選手

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小野田篁選手(豊田) 147=76、71(36、35) 写真左

「今日はショットもパットもうまくいきました。バーディ3つとれたし、プレーオフまで行けるとは思いませんでしたよ

近藤羅選手(知多) 147=74、73(38、35) 写真右

ツアーで活躍中の近藤共弘プロの父でもある近藤選手は初優勝をかけたプレーオフ参戦だった。「(今田さんの第2打はピン手前80センチにピタリだった)あんなセカンドつけられたらしかたないよ。バーディだし」。

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青木武人選手(四日市) 147=75、72(36、36)

プレーオフではグリーン左のエッジまで運んだが、バーディとはならなかった。2日目の今日は、「アウトの8番H(390Y、PAR4)で3オン3パットのダブルボギーにしたのがすべてだね。それまで2アンダーで来てたから。でも、プレーオフまでできてよかった」。


5位タイ グループ

sibata柴田正選手(日吉) 148=73、75(40、35)
 「パターが良くて、パターが悪かった」と今日を表現した柴田選手。2日間をまとめて、日本への切符を手にした。65歳。

 

 
nisiizuru西水流光雄選手(日本ライン) 148=73、75(36、39)
順調にプレーをすすめて、通算1オーバーで首位タイにいたが、15番H(399Y、PAR4)でティショットを左に曲げ、リカバリーもうまくいかずにダブルボギーとしてしまった。「あれが今日の一番の失敗」と苦笑い。

 

 

 

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春日井修選手(ニューキャピタル) 148=73、75(36、39)
「ショットが悪すぎました」ミッドシニアルーキーに期待したのは周りもだが、もちろん本人も。「日本でがんばってきますわ」と笑顔で会場を後にした。
 
 

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ホールインワンを達成
佐藤征夫選手(笹戸) 8位タイ 150=75、75(36、39)
 
 7番H(158Y、PAR3)でホールインワン。実に8回目のエースとなった。「ピン手前2メートルからスライスラインに乗って入った」。ヨネックスの8番アイアン、ボールはスリクソン。