[2011]佐々部杯≪第1日/記事≫

2011.11.24

平成23年度
第33回 佐々部杯ゴルフ選手権競技(第1日)

開催日/平成23年11月24日(木)・25日(金)
会場/名古屋ゴルフ倶楽部
距離/6545Y PAR/70
参加人数/130名
天候/晴れ
 
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【1日目】
トップが73で河北選手、
各選手、日本女子オープンの“難しさ”を実感

TAITOL 今日の和合は、日本女子オープンの3日目よりさらに強い北風が朝から吹く秋冷のコースコンディションでした。それに加えてコースセッティングもラフが6㌢とやや刈り込みはあるものの、積極的に“攻める”ゴルフは封印せざるを得ません。謙虚に、堅実にパーセーブを心掛ける選手たちでした。
クラブチャンピオンとしての出場選手は、130名でうち9人が中・高・大のジュニアと大学生です。中学生が3名、高校生が4名、大学生が3名という中で、東海CCの高橋周平選手は中学1年生、出場選手の最年少者です。
さて競技の方は、トップが河北実選手(ニューキャピタル)、白山ヴィレッジの伊藤奨真選手、恵那峡の竹内大喜選手の中学3年生ふたりが2位タイの2打差でついています。トップが3オーバーパーでそのあとスコア70台の選手が19人という成績。深いラフ、早いグリーン、やっかいなフェアウエイのアンジュレーション、そこへ強い冬風が加わり日本女子オープンと同じ投影を見るようでした。
HY021
佐々部杯は、中部ゴルフ連盟加盟倶楽部の2011年クラブチャンピオンがエントリーされる競技です。CGAとしても今年の最後を締めくくる公式戦です。明日は決勝日、89ストローク・101人で闘われ中部のキング・オブ・クラブチャンピオンが決まります。

※佐々部杯の優勝者には、10年間のシード権が与えられます。今回トップの河北選手は、シード権を行使しての出場です。

<インタビュー>
2007年優勝から4年。ショットが冴えて、首位スタート。
河北実選手(ニューキャピタル) 73=36、37

kawakita
インからのスタートで、10番H(366Y、PAR4)を1.5メートルにつけ、バーディ。その後はパーキープし、16番H(376Y、PAR4)でラフからの第2打を奥のバンカーにいれてしまいダブルボギー、さらに18番H(435Y、PAR4)もボギーとして前半を2オーバーで折り返した。後半にはいって、1番(370Y,PAR4)のティーショットがスプリンクラーに当たり、なんと、前の組がパッティングしているグリーンを突き抜けて奥へ行くという珍事。「すぐ横をボールがすり抜けていった」と目撃した飯田耕正選手(ジャパンクラシック)もビックリ。しかし、そのおかげで(?)寄せてらくらくバーディを奪取。さらに2番H、7番Hでバーディ。3番H,4番H,8番H、9番Hをボギーとしたが、この日を3オーバーの75でホールアウトした。
「今日はティーショットがノーミスでした。」と河北選手。「パターもまずまずだったけど、8番Hはピンまで120Yを今日一番の完璧なショットでグリーンに乗せたんですが、奥の11番Hまで落ちちゃいましたよ。ボギーでした」。和合の罠にはまりつつも、なんとか、ミスを最小限に抑え、スコアメイクできた河北選手は、4年前の2007年に優勝、そのシード権で今回出場している。夫人である河北さやかさんが先週四日市CC(三重県)で開催された日本女子ミッドゴルフ選手権競技で優勝したばかり。夫婦での優勝に幸先のいいスタートを切った。32歳。

 

2位タイで並んだのは、中学3年生の二人。

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伊藤奨真選手(白山ヴィレッジ) 75=39、36(写真右)
前半のインを2バーディ3ボギーの1オーバーで折り返したが、後半は「風が読み切れず」に4ボギーとし、5オーバー75で初日を終えた。「後半はガッツボギーも2つあったから、まずまず」。三重県の中学3年生の奨真君は、今年は中部ジュニアで1打足りずに日本ジュニアを逃したものの、第1回石川遼ゴルフトーナメント・マッチプレー男子で優勝、さらに、全日本中学生ゴルフ選手権で個人の部優勝と力を発揮している。一緒に回った仁川稔朗選手も「上手い!」と絶賛していた。
竹内大喜選手(恵那峡) 75=41、34(写真左)
4バーディ(2番H,9番H、12番H、13番H)に2ダブルボギー(1番H、7番H)、5ボギーという出入りの激しいゴルフだったが、後半は2バーディ1ボギーの34と見事だった大喜君。「パターはよく入りました。ただアプローチがよらなかった。和合は練習ラウンドを含めて3回目だけど、クラウンズは観戦しているし、叔父さん(今野康晴プロ)が回ってるイメージでプレーしたんですけど、難しかったです」。ゴルフを始めて、まだ3年目の中学3年生は、大きな夢に向かって、明日に臨む。
あと4日で還暦。「グリーンがむつかしい」
矢田義孝選手(三重) 6位 77=37、40
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若手が上位を占める中で、60歳を目の前にした矢田選手が健闘している。3番H(449Y、PAR4)では180ヤードの第2打、アゲインストの風を4番アイアンでピン左2メートルにつけ、バーディを奪った。「あれは、よかったね。でも、ボギー列車だよ。6つもボギー、ダブルボギーも一つ」と内容的には納得していない様子であった。

 

 
最年長は70歳、最年少は13歳。
kamata.takahashi
鎌田佐利選手(東名根羽) 113位タイ 93=47、46 (写真左)
「よくたたきましたわ。ショットはまあまあだったんですが、アプローチとパターがよくなかった。1メートルくらいをはずしすぎた」と振り返った鎌田選手。ホームコースの東名根羽で27年ぶりにチャンピオンになり出場。残念ながら、予選通過はならなかったが、今大会の最年長70歳であった。
 
高橋周平選手(東海) 46位タイ 84=39、45
(写真右)
一方、最年少は中学1年生の高橋周平君だった。「佐々部杯という歴史ある試合に出られてうれしいです」と緊張気味に語った。「今回はチャレンジするつもりできました。先輩方のアプローチやパターがとても勉強になりました」。