佐々部杯 1R成績表、2R組合せ表、速報記事、会場フォトを掲載しました
2024.11.27
2024年度(第45回)佐々部杯ゴルフ選手権競技
開催日/2024年11月27日(水)・28日(木)
会場/桑名カントリー倶楽部
第45回佐々部杯ゴルフ選手権競技
2024年11月27日(水)
会場/桑名カントリー倶楽部 7280yd、Par72
参加人数/138名(うち欠場7名)
天候/1R 曇りのち晴れ
佐々部杯初日は73ストローク。
谷光治選手(ナガシマCC)と奥村礼惟選手(葵CC)。
84ストロークまでの83人が決勝ラウンドへ。
(撮影/内田競技委員)
CGA主催競技の最後を飾る佐々部杯ゴルフ選手権競技は、三重県の桑名カントリー倶楽部で第1日目が終了した。名匠・井上誠一氏が手がけた難コースに集結した74歳から13歳までの131人、いずれもCGA加盟倶楽部の今年度クラブチャンピオンであり、倶楽部の名誉も背負っての戦いである。
昨夜から激しい雨が降った会場は、朝になり、雨は上がったが曇り空で気温はさほど上がらず13度ほどだったが、陽射しが出始めると体感温度はアップ、半袖のプレーヤーもいたほどだ。風は午後になるほどに強くなっていった。
グリーンコンディションはスティンプ11.0、コンパクション23と発表された。
7時10分からティーオフされた競技は順調に進み、12時過ぎに第1組がホールアウトしてきた。選手たちの声は「グリーンのラインが読みづらく難しかった」「砲台だからか、しっかりと乗せないと落ちてきていて、手前からのアプローチが多くなった」「距離があるからシニアには長いよ」など、距離のあるコースや世代を超えた戦いならではの嘆きも聞かれた。そんな中、好スコアをマークしたのは、16年連続で佐々部杯に出場している谷光治選手(ナガシマCC)で73ストロークだった。その後、同じく73でホールアウトしたのが22歳の奥村礼惟選手(葵CC)。この2選手が初日のトップで並んだ。1打差の74ストロークに有門晋作選手(岐阜セントフィールドGC)、2打差の75ストロークには岡田良介選手(名古屋グリーンCC)をはじめ7人、3打差の76には3人が続いている。
明日の決勝には84ストロークまでの83人が進出する。第45回のチャンピオン オブ クラブチャンピオンは誰になるのか。混戦が予想される決勝ラウンドは朝7時30分からティーオフする。
<インタビュー>
1位
谷光治選手(ナガシマCC) 73=38、35
アウト13組でスタートした谷選手は、2番H(419ヤード、パー4)で10メートルのバーディパットを沈めたが、その後6番Hでダブルボギー、8番Hと10番でボギーを打つ。そして、3オーバーで迎えた15番H(205ヤード、パー3)で奥のバンカーに入れてしまうも、そこから58度で打ったバンカーショットがチップインしバーディを奪取。すると、最終18番H(435ヤード、パー4)でもグリーン右からのバンカー超えショットがまたもチップインバーディとなったのだ。「ラッキーでした。今日はティーショットも普通で、打って、乗せて、2パットで凌ぐホールが多かった。今年の日本ミッドアマでものすごく速いグリーンを体験したことで、今日の速さにも対応できたというか、うまくいきましたね。悔やしいのは6番のダボ、ティーショットを左にOBしてしまった、不用意だったなと思います」と嬉しさと同時に反省も忘れなかった。ナガシマCCのクラブチャンピオンは実に16年連続で獲得している谷選手、佐々部杯も16年連続で出場している。「16回も出ているのに2位が最高です。明日は崩れないように回りたいですね」と苦笑いしていた。2017年中部ミッドアマ優勝。12月で52歳。
1位
奥村礼惟選手(葵CC) 73=36、37
アウト16組からスタートし、出だしの1番で第1打をチーピンしてしまったが、なんとかパーセーブで発進した。バーディは7番H(535ヤード、パー5)、10番H(433ヤード、パー4)、16番H(410ヤード、パー4)の3つ。パー4はどちらも3メートルほどのパットを決めた。「全体としてはパッティングがダメでした。ボール一つ分外れるパットが多すぎました。それに、ロングホールで2つもボギーを打ったのも良くなかった。ただ、パーオン率は良かったので、パーセーブが楽にできたことでスコアになったかな」と振り返った。昨年、初めて佐々部杯に出場し、惜しくも1打差の2位で優勝を逃した奥村選手は22歳、まだ駒沢大学に在学中の大学生だ。ただ、今年の冬は休学して、ニュージーランドのクライストチャーチへゴルフ留学をしてきたと言う。「3ヶ月半でしたが、いい経験をしました。アプローチの引き出しが増えたことが今日のプレーにも役立っているかなと思います。明日はフェアウェイキープやパーオン率を今日より高めたいですね」。
3位
有門晋作選手(岐阜セントフィールドGC) 74=37、37
イン5組からスタートした。「今日はアプローチが良かったです。バーディは3つ。3番でチップイン、6番と11番で上りのワンピンが入りました。グリーンは上りも下りも速かったですね」と振り返った有門選手はクラブチャンピオンは去年に続き2回目という47歳。「ティーショットがブレずに打てたこと、いつものゴルフができたことが良かった」。
アウト7組で競り合った2人。
見﨑和也選手(品野台CC) 75=37、38
高柳大河選手(ザ・トラディションGC) 76=37、39
2018年中部ミッドアマチャンピオンの見﨑選手と、今大会最年少の中学1年、高柳選手はアウト7組で、お互いに刺激を受けながらラウンドした。ハーフを終えた時、ともに37。「中1だけど280ヤードと良く飛ぶ」と見﨑選手が言うと、「パッティングがすごく上手」と高柳選手。そして、後半も競り合った2人は1打差で見﨑選手が面目躍如した。
見﨑選手は品野台CCのクラブチャンピオン10連覇中の39歳。東京での百貨店勤務から名古屋に戻り、今は長久手のパッティングスタジオの店長を務める。「今日は2、3メートルのバーディパットが入らなかったですね。でも、和気あいあいの組で楽しくプレーできました」。一方の高柳選手はザ・トラディションGCで昨年に続くチャンピオンになった中学1年生。小6の時、全国小学生で優勝した。「アウトは8番以外はパー。後半は2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーでした。(ドロー系なのに)ドライバーが全部スライスする球になって大変でした」とショットが不安定だったと振り返ったが、実は先日まで学校で期末テストがあって練習不足だったそうだ。
<会場フォト>
最年長74歳の長尾福次郎選手(東建多度CC・名古屋)、右から2番目。