佐々部杯 2R成績表 記事インタビュー&写真 掲載
2017.11.22
平成29年度(第39回)佐々部杯ゴルフ選手権競技、第2日成績表を掲載しました。
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平成29年度(第39回)佐々部杯ゴルフ選手権競技
開催日/平成29年11月21日(火)・22日(水)
会場/桑名カントリー倶楽部
7280ヤード、Par72
参加者数/第1日144名(内欠場5名)、第2日101名(内棄権5名)
天候/第1日・晴れ、第2日曇り
高校2年生の冨田幸暉選手(飛騨高山)が通算1アンダー。
2位に7打差をつけ圧勝、3年ぶり2度目の栄冠。
今朝も冷え込みが厳しかった三重県・桑名カントリー倶楽部での、佐々部杯決勝ラウンドが終了した。
昨日に続き、超高速グリーンに仕上げられたコース、難しくなったピンポジションに多くの選手がスコアを落とす中、イーブンパーの首位でスタートした冨田幸暉選手(飛騨高山、福井工大福井高2年)が、今日を2バーディ1ボギーの1アンダー71、通算1アンダー(143)でホールアウトし、2位に実に7打差をつけて圧勝。3年前の第36回大会に続く2度目の優勝を果たした。佐々部杯の複数回優勝は、沢田溶兌、春日井修、平井伸泰、飯田耕正の各選手に次ぐ5人目であり、また、ジュニア時代に2勝ははじめてのこと。
2位は通算6オーバー(150)で吉田大雅選手(レイクグリーン、星城高3年)と金子駆大選手(白山ヴィレッジ、南光中3年)の2人、4位に53歳の後藤繁生選手(明智)、5位に江崎晃輔選手(岐阜本巣、立命館大3年)が入賞した。昨年優勝の上田敦士選手(中部学連、名古屋大2年)は通算10オーバー(154)の8位タイだった。
この佐々部杯の終了で、本年度のCGA(中部ゴルフ連盟)主催競技はすべて開催されたこととなった。表彰式では、川口文夫CGA会長が「佐々部杯のような歴史的な大会で若い人が競い合って技を伸ばしていい選手が育つことがとても大切なことだと思っています。どうか皆様も精進して、第二の松山を目指してください。そして、この佐々部杯をもって今年度の競技が滞りなく終わりました。来年は、ここ桑名カントリー倶楽部で中部オープンが開催されることになっています。一人でも多くの選手が参加され、地域におけるオープン競技がますます発展しますようにご協力ご支援をお願いいたします」とあいさつした。
優勝
ショット復活、危ういパーパットもなんのその。3年ぶり2度目V。
冨田幸暉選手(飛騨高山、福井工大福井高2年) 143=72、71(34、37)
イーブンパーの首位スタート。1番Hで2メートル、2番Hで3メートルの微妙なパーパットをきっちりと沈めた。そして、迎えた3番H(575Y、パー5)で、第3打をピン左8メートルにつけた。「僕の前に打ったのが後藤選手で、ナイスショットだったのに戻されたのを見て、番手を一つあげました。上空のアゲンストがすごく強かったんですよ」。そして、ここで大きなスライスラインを読み切りバーディ。金子選手、後藤選手がともにボギーとしたために、差が広がった。「少し開いたかなと思って、気が楽になりました」と冨田選手はポイントとなるホールだったと振り返った。その後、7番H(535Y、パー5)もグリーン左からの第3打を50センチにつけバーディ。前半を通算2アンダーで折り返した。この時点で、2位とは7打差だった。後半に入り、10番H(433Y、パー4)でバンカーからの第2打が左奥へ、そこからのアプローチがショートしてボギーとしたが、その後は危なげないゴルフが続いた。「今日は昨日よりもショットが安定していた。やってることは昨日と同じなんだけどね」。
この2日間で、これまで1年間近くのショット不調からの復活をようやく証明できた。というのも、3年前の中学2年で佐々部杯に優勝。翌年の佐々部杯では優勝争いを演じ2位と波に乗っていたのだ。ところが、高校に入ってショットの悩みが生まれた。それまでは、「何も考えないで振れてた」が、「あれこれスイングを考えたり変えたりしているうちに、わけがわからなくなっちゃって」と冨田選手。CGA強化育成選手として、トレーニングも積んでいたがなかなか結果が出なかった。きっかけは夏休みに小さい頃に習っていたコーチから昔のスイングとの違いをビデオで見せてもらい、気づいたのだとか。「今は、あまり考えないで、パッと構えて打つようにしている」。小学生の頃から、いつもニコニコして、穏やかな少年だった冨田クンは高校生になった今もニコニコと周りの人々を微笑ましい気持ちにさせてくれている。
2T
吉田大雅選手(レイクグリーン、星城高3年)150=77、73(36、37)
今日を73で回り、11位タイから一気に2位タイに浮上した吉田選手。「ノーバーディでした。ボギーは、12番H(220Y、パー3)で左手前からのアプローチでダフってしまいました。昨日はグリーンの速さに戸惑ってパットが上手くいかなかったけど、今日は1パットが5回。距離があるのでセカンドで5Wをよく使った。後半はパーオンもできたし、いいゴルフだった」と満足した笑顔。愛知県の星城高で着実に力をつけてきた吉田選手は、来春は大学生だが「中央大学の試験を受けます! 朝倉先輩がいるので行きたい。」大学ゴルフ部でさらなるパワーアップを図る。
2T
金子駆大選手(白山ヴィレッジ、南光中3年) 150=74、76(39、37)
「バーディが一つも取れなかった。ショットがよくなかった」と残念がった金子選手。最終組でスタート、順調にパーをキープしたが、3番H、5番H、6番Hでボギーを叩き、前半を39。首位とは差がついてしまったが、後半は1ボギーで抑えた。CGA強化指定選手としてトレーニングを積んできた金子選手は、これからの成長がとても楽しみな中学3年生だ。今年は中部ジュニア4位、日本ジュニア5位タイ。
4位
53歳の上手さが際立った2日間
後藤繁生選手(明智) 151=73、78(41、37)
前半に3ボギー1ダブルボギーと崩れてしまったが、後半は1バーディ2ボギーで堪えた。「前半はなんか疲れが残っていたのか、もともと苦手なアプローチが全くうまくいきませんでした。その分、パッティングに集中しました。全体としてはパーオンが少なく、しのいでしのいでって感じでしたね」。それでも、最終組を回り、53歳ながら、ティーショットは若い冨田選手や金子選手に差をつけられることなく、十分な飛距離を披露していた。第22回大会の春日井修選手以来の50歳代の優勝とはいかなかったが、培われた技を若者達に魅せた2日間であった。
5位
江崎晃輔選手(岐阜本巣、立命館大3年) 152=77、75(37、38)
「今日は4バーディ取れました。一つはチップイン。アイアンがダメだったんだけど、アプローチとパッティングがよかった」。江崎選手は5位入賞にちょっぴり驚いた様子で答えた。三重県の日生学園高から立命館大へ進学。三重県のトレセンのメンバーでもあったが、これまで目立った成績はなかったと言う。「これからは、中部アマなどでも上位に顔を出せるように頑張ります!」。
<会場風景、写真>