佐々部杯 2R成績表、速報記事&フォト掲載

2023.11.30

2023年度(第44回)佐々部杯ゴルフ選手権競技

 

開催日/2023年11月29日(水)・30日(木)

会場/南山カントリークラブ

 

第2日成績表(PDF)

 

 

第44回佐々部杯ゴルフ選手権競技
2023年11月29日(水)・30日(木)
会場/南山カントリークラブ 7034yd、Par72
参加人数/151名(うち欠場7名)
天候/1R 晴れ、2R 曇り

 

キング オブ クラブチャンピオンは松久征史選手(岐阜稲口GC)

通算148ストロークで逆転の初優勝。

 

82ストロークまでの80人が出場した佐々部杯の決勝ラウンド。会場の南山カントリークラブは朝こそ晴れ間も見えたが、徐々に雲に覆われ、真冬並みの寒さとなった。

 

初日1アンダーで首位に立った光山尚宏選手(岐阜本巣GC・48歳)、1打差イーブンパーの後藤繁生選手(明智GC・59歳)、さらに1打差の1オーバーに乾滉平選手(グレイスヒルズCC・中京大4年)松久征史選手(岐阜稲口GC・40歳)の4人が最終組で、8時51分にティーオフ。年代もさまざまな4人がどんなゴルフを展開していくのか、大いに注目された。

 

スコアは1番からいきなり動き出した。松久選手が1番、2番を連続ボギーでスコアを落とす。首位の光山選手は2番(552ヤード、パー5)で第1打を左の木に当てるミスショット。下り切らないフェアウェイに戻って落ちたところからの第2打で6番アイアンを選択したが、第3打がかなり残り、結局5オン2パットのダブルボギーをたたいてしまい、そこから光山選手のリズムが狂い出した。パーパットが決まらないボギーが続いて、前半をまさかの42とした。後藤選手は安定した展開でパーセーブを続けたが、8番、9番で連続ボギーとして前半38。学生らしい飛ばし屋の乾選手もパーセーブを続けたものの7番、8番を連続ボギーで前半38とする。そして、出だしで連続ボギーを先行させた松久選手だったが、6番で、この組最初のバーディを奪うと、8番でも上からの7メートルを「強気」にガツンと入れ、前半をイーブンの36とした。

 

前半が終わった時点で、首位は通算1オーバーの松久選手、2位は通算2オーバーの後藤選手、3位は通算3オーバーで、乾選手と2組前からスタートし前半を36で回った桑原竜也選手(各務原CC)、さらに通算5オーバーの5位に、光山選手と、1組前の奥村礼惟選手(葵CC)、2組前の増田和茂選手(四日市CC)が続いた。

 

後半は風も少し出てきて、気温は低いままだった。最終組は首位の松久選手が10番、11番、13番でボギーをたたいて通算4オーバーとし、14番を終えた時点では、松久選手乾選手が通算4オーバー、光山選手と後藤選手が通算5オーバーと、誰が勝つかわからない状況になっていた。ところが、続く15番で松久選手はグリーン手前からのアプローチをショートしたが長めのパーパットを沈めた一方で、乾選手がボギーとして、またも松久選手が首位に。すると続く16番ロングで池の前からピン手前10メートルほどにオンさせた松久選手が値千金のバーディを奪う。2位の光山選手に2打の差をつけた松久選手は、最終18番でボギーとするも、通算4オーバーで初優勝を手にした。

 

2位には、初日を73で3位タイからスタートした奥村選手が今日を76でまとめて入賞。3位は光山選手、4位は後藤選手、5位は桑原選手と乾選手だった。

 

表彰式では、中部ゴルフ連盟の表彰のほか、CBCテレビからの表彰もあり、5位までの選手に副賞が贈られた。

 

 

<インタビュー>

 

優勝
松久征史選手(岐阜稲口GC) 148=73、75(36、39)

「今日は持ち味の強気のパットが勝因だったかなあと思います」。8番で決めた上からの7、8メートルも、16番ロングでの10メートル以上の下りスライスラインも、強気で打った。どちらも入っていなければ、11フィートの速さに乗って、かなりオーバーしたはずだ。「他のホールでも、強気で打てたのは入ったけど、緩んだり弱くなったものは決まりませんでした。8番バーディの次の9番のティーショットで池の方に曲げてしまったけど、ギリギリ越えていてセーフだったのも運がありました。あとは、僕の好きな6番ユーテリティが本当に役立ってくれました。18番の右ラフからの2打目もピン手前にオンしてくれました。3パットしちゃいましたけどね(笑)」と しっかり自己分析した。
クラブチャンピオンは4度目、佐々部杯は3度目の出場。前回は2年前の春日井CC大会で11位だった。「ホームの岐阜稲口は難しいんです。研修会のみんなでよく回りますが、お互いの技術やクラブセッティングのことなどを意見交換することで全体のレベルが上がっている気がします。最近のインタークラブで割にいい成績が出ているのもそのおかげだと思っています」。松久選手自身は去年の中部インタークラブ本戦でスタート前にぎっくり腰を起こして棄権するという悲しいことがあった。「みんなに迷惑かけちゃって・・。でも、それがきっかけでトレーニングの大切さを痛感しました。おかげでショットは安定してきたし、今日の優勝に繋がったと思うと、まさに怪我の功名、ですね」。嬉しさが止まらない松久選手だった。


 

2位
奥村礼惟選手(葵CC) 149=73、76(40、36)

初日を73の3位タイとして、最終組一つ前からスタートした奥村選手が2位に入った。「前半にOB2つ、後半も16番で池に入れてしまったのが残念でした。バーディは、18番で2打目がピンに当たって1メートルに落ち、それが入りました。パーオン率はよかったです」。名古屋中学から千葉県の紅陵高へゴルフ留学し、現在は駒澤大学3年生の21歳。

3位
光山尚宏選手(岐阜本巣CC) 150=71、79(42、37) 

「今日は2番ロングの2打目で距離を間違えたのが一番悔やまれるかな」と振り返った光山選手。得意な距離に残すつもりで選んだクラブだったが、勘違いしたようで、第3打が手前のバンカーへ、そこからのダブルボギーが一気に流れを悪くしたホールとなった。だが、後半に入り、しぶとくパーセーブをし、意地を見せた。

4位
後藤繁生選手(明智GC) 151=72、79(38、41)

開口一番、「参加することに意義あり」と笑った後藤選手は、約1年半もゴルフができなかった大怪我から復活しての出場。身体を大きく使えない状態ながら、長年に培われた技を駆使してナイスプレーを見せた。「パットは初日よりよかった。頑張りましたよ」そう言って、また微笑んだ。


 

5位
桑原竜也選手(各務原CC) 152=75、77(36、41)

最終組から3組前でプレーした桑原選手。「前半はチャンスがあって、OKバーディが2つもありました。後半は10番で池に入れてダブルボギースタートで苦しかったですね。2日間ともアイアンがよかったけど、パッティングが今ひとつでした」。クラブチャンピオンは3回目。35歳。

 

 
 

5位
乾滉平選手(グレイスヒルズCC) 152=73、79(38、41)

「ロングで2つもボギーを打ってしまったのはダメでしたね」。大学最後の年に出場した佐々部杯だが、「競技はこれで一区切りです」と乾選手。卒業後は就職先も決まっている。


 

<会場フォト>