佐々部杯 2R成績表、速報記事 掲載しました

2022.11.25

2022年度(第43回)佐々部杯ゴルフ選手権競技

 

開催日/2022年11月24日(木)・25日(金)

会場/名古屋ゴルフ倶楽部和合コース

 

第2日成績表(PDF)

 

 

第43回佐々部杯ゴルフ選手権競技
2022年11月24日(木)・25日(金)
会場/名古屋ゴルフ倶楽部和合コース 6557yd、Par70
参加人数/158名(うち欠場4名)
天候/第1日 晴れのち曇り、第2日 晴れ

 

菱田健斗選手(東海CC)が通算1オーバーで逆転優勝。

 


今年度の中部ゴルフ連盟主催競技の最終戦、佐々部杯の決勝ラウンドが終了した。青空が広がり、1番ホールからは遠くに雪化粧した御嶽山がくっきりと見える好天、風はほぼない1日になった。ただ、グリーンコンディションは、スティンプ12.3、コンパクション24と昨日よりさらに速くなっていた。

 

昨日の首位、1アンダーの永田丞選手(中部学連・中部学院大1年)、3打差で追う湯原光選手(岐阜国際CC・東北福祉大1年)、菱田健斗選手(東海CC・中京大3年)、竹田直樹選手(福井国際CC)の3人が最終組でスタートしたのは、午前9時9分。最初にスコアが動いたのは、2番(パー5)、ここで菱田選手がバーディ、竹田選手がボギーとすると、続く3番で永田選手がボギーで菱田選手と1打差になった。そして、次の4番(パー3)で、菱田選手は手前のカラーにオン、一方、永田選手は右バンカーからの脱出に失敗し反対側のバンカーへ、そこから乗せるも2パットのダブルボギーで通算2オーバー。菱田選手はパーセーブで通算1オーバー、ついに菱田選手が首位に立った。

 

 

そして、このホールから、菱田選手は首位をキープし続けたのだ。前半を終えたところで、首位は菱田選手で通算1オーバー、2位は永田選手で通算3オーバー、3位は一つ前の組の金原誠治朗選手(緑ヶ丘CC)で通算4オーバー、4位に湯原選手が通算5オーバーで続く状況だった。竹田選手はトリプルボギーをたたくなどで通算11オーバーまで後退していた。

 

後半に入っても、菱田選手はバーディ、ボギーを繰り返しつつもリードは変わらず、15番(パー5)を終えて、菱田選手は通算1オーバー、追いかける永田選手と湯原選手が通算4オーバーと、その差は3打。左ドッグレッグの16番(パー4)では、3人ともにドライバーを握り、果敢に林越えのワンオンを狙ったが、グリーン手前のバンカーまで運んだのは菱田選手で、永田、湯原両選手はサブグリーンと山の間。3人ともにアプローチやパットでパーセーブした。残り2ホールで3打差となり、菱田選手の優勝が濃厚になってきた。17番(パー3)で湯原選手が痛恨のボギーで一歩後退。勝利がほぼ見えてきた最終18番(パー4)で、菱田選手はドライバーで誰より遠く、フェアウェイに飛ばし、ピッチングでピン奥につける盤石の試合運びをした。バーディパットはカップに蹴られてしまったが、通算1オーバーで佐々部杯の勝者となった。

 

今大会では上位は大学生や高校生が占めた結果となった。ミッド世代では、通算151の7位タイに、42歳の源野智紀選手(朱鷺の台CC)と56歳の金原誠治朗選手(緑ヶ丘CC)が入った。

 

表彰式では、上位5位までが表彰された。中部ゴルフ連盟からのトロフィーやクリスタルのほか、CBCテレビより副賞が贈られた。

 

◆成績


優勝 菱田健斗選手(東海CC) 141=72、69
2位 永田丞選手(中部学連) 144=69、75
3位 湯原光選手(岐阜国際CC) 145=72、73
4位 長屋琉斗選手(岐阜セントフィールドCC) 149=73、76
5位 村瀬颯太選手(東濃CC) 150=78、72
5位 中川海大選手(名倉CC) 150=77、73

 

 

<インタビュー>

優勝
菱田健斗選手(東海CC・中京大3年) 141=72、69

2番でバーディを奪った後の3番(パー4)、菱田選手の第1打は、大きく左に曲がり、カート道路の左の林へ飛んだ。木の下に止まった球は横しか出しようがないように見えたが、菱田選手は、グリーン方向への隙間に向けて4番アイアンをつかった。ショットは見事に成功して、花道まで行き、そこから寄せて、ナイスパーを拾ったのだ。「あれが今日の決め手になったホールかもしれません。あそこでボギーやダボだと、ズルズル行くと思って、あいているところを探して、思い切って、前を狙いました」と菱田選手。後半13番では15メートルのバーディパットが決まったが、バーディの後にボギーがすぐに出た。「バーディのあとでボギーを簡単に出してしまうのは課題です。メンタルもあると思う。でも、今日優勝できたことは本当に嬉しいです。後輩たちに勝てた、先輩の意地でしたね」。今年は、中部オープンベストアマに次ぐCGA主催競技2勝目となった。

 

2位
永田丞選手(中部学連・中部学院大1年) 144=69、75

「昨日はうまくいったショットが今日はブレてました。まだ、新しいシャフトに慣れていない証拠です。出るべくして出た感じ。メンタル的にも自滅、かな。自分で追い込んでしまった。また練習して、強くなります!!」。

 

3位
湯原光選手(岐阜国際CC・東北福祉大1年) 145=72、73

「ドライバー以外のウッドやアイアンが調子悪くて、アプローチとパットでしのいだ感じでした。パッティングはバーディがあまり取れませんでしたが、フィーリングは良くて、思ったところには打てていた。グリーンは難しかったですね」。筋力アップをはじめ体を鍛えることで、今まで使っているクラブとのバランスが変わってくる。まさにそんな真っ最中といった感じの湯原選手だった。

 

4位
長屋琉斗選手(岐阜セントフィールドCC・岐阜城北高1年) 149=73、76

 

5位
村瀬颯太選手(東濃CC・愛知学院大4年) 150=78、72

クラブチャンピオンになったのは2回目だが、佐々部杯は初めて出場の村瀬選手が5位に入賞した。「今日は、ショットが良かったです。グリーン周りが難しくて苦労しました」。

 

◆親子で佐々部杯出場
髙野浩選手(芦原GC) 159=80、79 30位タイ
髙野和也選手(越前武生CC) 160=81、79 32位タイ

浩選手は45歳、芦原GCで昨年に続きクラブチャンピオンを獲得し出場。息子の和也選手は福井工大福井高1年で、越前武生CCで初のチャンピオンになって出場した。「去年の冬、僕が佐々部杯に出たことがきっかけで、来年は2人で出たいね、という話になり、まさかの夢が実現できました」。そう語る父の浩選手は、現在、中部アマゴルフ研修会のメンバーでもある。本格的にゴルフを始めたのは35歳ごろというからまだ10年ほど。高校は敦賀気比高で野球部、ポジションはセカンドで甲子園には2度出場とか。一方、和也選手は小学3年から父の指導でゴルフを覚えた。今年は北陸新人戦で優勝も経験した。「来年も佐々部杯、そして中部アマでも一緒に本戦に出られるように頑張りたいです!!」。また、来年、お2人の笑顔が見れますように。

 

竹田直樹選手(福井国際CC) 155=72、83 11位タイ

3人の大学生に混じり、57歳の竹田選手は飛距離こそ違うが、バンカーからナイスアウトしたり、微妙な距離のパーパットを沈めたりと、マイペースでプレーしているように見えた。「今日は若い人たちと一緒に回れて、楽しかったです。いろんな話もできたし」と笑顔でアテスト会場を後にした。

 

<会場フォト>