日本女子アマチュア第1ラウンド(CGA強化指定選手 報告)

2021.06.16

2021年度(第62回)日本女子アマチュアゴルフ選手権第1ラウンドは、15時46分に雷雲接近のため競技中断となると、その後も天候の回復が見込まれず、16時25分にサスペンデッドが決定。88名が第1ラウンドのプレーを終了したが、48名が明日16日に第1ラウンドの残りをプレーすることとなった。

 

田中こころ(岐阜北CC)1バーディ・2ボギー 73
中部女子アマチュアゴルフ選手権3位入賞の資格で本選手権初出場の田中こころ(岐阜北CC)が1バーディ・2ボギーの73の安定したプレーを見せて1オーバーパーで第1ラウンドを終えた。10番ホールからスタートの田中は、13番(パー5)でバーディを奪取。「ショットは悪くなかったけれど、パッティングが…」と言う通り、16番(パー3)ではティーショットをピンに刺し1メートルにつけるも決めきれずに前半は1アンダーパー。田中は初出場とは思えない集中力で後半もしのいできたが、4番(パー3)、8番で3パットのボギーを喫してしまった。「後半の2つの3パットが悔しいです。4~5メートルを決めることができていれば…」と悔しさを滲ませるが、「最後までリラックスしてプレーが出来ました」と好スコアに表情を崩す。予選通過を目標にして臨んだ中部女子アマで3位の好成績を残し、「今の自分の力でどれぐらい通用するのかという気持ちで挑んだ試合で、3位という結果を残すことが出来、自分の実力を把握できたと思う」と、自信を深めている。本選手権でも、まずは第3ラウンド進出を目標に据えている田中。日本女子アマチュアゴルフ選手権でも、自らの目標をクリアすることを目指して、明日も冷静沈着なプレーを見せたいところだ。

 

藤井美羽(岐阜国際CC)2バーディ・3ボギー 73
本選手権初出場の藤井美羽(岐阜国際CC)も、緊張を感じさせない安定したプレーで1オーバーパーにスコアをまとめた。10番ホールからティーオフした藤井は、11番(パー3)でアプローチを寄せきれずボギーが先行したものの、14番(パー5)で4メトルの下りフックラインを読み切ってバーディ。16番(パー3)でボギーを叩いたが、前半を1オーバーパーで凌ぐ。後半、5番(パー4)で143ヤードの2打目を7番アイアンで1.5メートルにつけるファインショットを見せてバーディを奪取。7番でこの日3つ目のボギーを喫したが、2バーディ・3ボギーの73は、見事なプレーと言えるだろう。しかし、藤井は「ショットは良いのに、パッティングが決めきれず…3~4メートルのチャンスはあったんですが。昨日の雨でグリーンが少し重くなっていたので、打ちきれなかった。もう少しスコアを伸ばせたのに」と、残念がる一方、本選手権では、母親が帯同キャディを務め、「すごく新鮮です。プレー中も楽しかったですし、ボギーを打っても母が声をかけてくれたので、気持ちも楽になりました」と笑顔。まずは第3ラウンド進出を目標に置いている藤井、母との二人三脚で、その目標クリアに大きく前進する1日となった。

 

清本美波(誉高) 1バーディ・2ボギー 73
清本美波(誉高)は、初めて出場する日本女子アマチュアゴルフ選手権の第1ラウンドを1バーディ・2ボギーの1オーバーパー73でプレーを終えた。
「調子は悪くない。パットさえ入れば、こわいものはない。パット次第。ショットはいい。スウィングは今まで自分の中で一番いい。今日はバーディチャンスについてもカップにさわりもしなかった。もったいない」とパッティングの不調を、スコアを伸ばせなかった要因にあげた。パットが決まらなかったのはメンタル面での「びびり」という。入らないのでは…という気持ちがパットを決められなかった。明日はいかに強い気持ちをもって臨むことができるかが課題だ。目標は「トップ10に入ること。パットさえ入れば…ショットの調子はいいのでかみ合えばアンダーパーでいける」と第2ラウンドでの巻き返しを誓った。

 

小宮千鶴(明智GC) 3バーディ・1ボギー 70

小宮千鶴(明智GC)は3バーディ・1ボギーの2アンダーパーの70と好スタートを切った。「前半はバーディチャンスにつけてしっかり切れることができた」と2番ボギーのあと、5、6番と連続バーディを奪った。「後半はショットもパットもちょっと悪くなってきて」11番でバーディを獲ったあとは「短いパットを入れてパーで納めることができた」と1ストロークスコアを伸してプレーを終えた。
これまでヤーデージメモを見るだけだったが、自分がどこから何番で打ってどこに打ったかなど細かに書き込むようにして「しっかり戦略を立てて準備してきた」成果が出た。
「アンダーパーで回ることが目標だったけど、60台で回りたかったので、あと1打足りず悔しい」というがまずまずの滑り出し。来年大会の出場権を得ることができる「10位以内」という目標に向けて、好発進した。

 

記事・写真提供/(公財)日本ゴルフ協会