[2015]中部シニアOP(本戦)2R成績・記事
2015.10.16
第15回中部シニアオープンゴルフ選手権競技(本戦)の最終結果・記事を掲載します。
第15回中部シニアオープンゴルフ選手権競技
2015年10月15日(木)・16日(金)
会場:富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場(志野コース)
距離:6720ヤード、PAR72
参加人数:160名(うち欠場12名)
/プロ59名(うち欠場1名)・アマチュア101名(うち欠場11名)
天候:第1日/晴れ、第2日/快晴
最終ホールでまさかの大逆転。
尾崎智勇(HOMEX)が通算5アンダーでタナボタV
雲ひとつない日本晴れとなった中部シニアオープン第2日。プロ・アマあわせて147人が出場した決勝ラウンドは、誰もが想像しなかった劇的な幕切れで終わりました。
前半9ホールを終えた時点で、前日のリーダー、鎌仲悟(名四)が3アンダー、通算6アンダーで首位をキープ。それに続いたのは通算3アンダーとした、福田寿和(津C)と尾崎智勇(HOMEX)の2人、さらに通算2アンダーには井出努(わかさ)と山本昭一(養老)の2人、通算イーブンパーに菅原洋一(緑ヶ丘)、牧野秀一(桑名)、時田陽充(伊勢シーサイドGC)の3人でした。後半に入り、鎌仲は10番H(367Y、パー4)バーディ、11番H(200Y、パー3)ボギー、13番H(376Y、パー4)バーディで通算7アンダーに伸ばしました。一方、2位以下で伸ばしてきたのが尾崎で、11番H、12番Hと連続バーディで通算5アンダーとし、2打差に。また、井出も13番Hでバーディを決めて通算4アンダーに伸ばしました。1終始、危なげないゴルフを展開し、パーキープを続ける鎌仲が2打差のまま、勝利するであろうと思われた最終18番H(437Y、パー4)で、誰もが想像しなかったまさかの展開が待っていました。
左バンカーにティーショットを落とした鎌仲は、第2打をあごに当て出すだけ、第3打はグリーン手前へ、そして第4打をあろうことかシャンクし、グリーン右バンカー脇の小山へ、木の根が邪魔する第5打がバンカーに入り、ようやくグリーンオンしたのは第6打。そこから2パットを要し、まさかの8打フィニッシュ、通算3アンダーにしてしまったのです。一方、尾崎は、「優勝はないから、2位をキープしよう。パーで上がろう」と思いながらもティーショットを右ラフへ、そこからの第2打はグリーン奥にこぼれたのですが、そこから冷静にアプローチをし、50センチに寄せ、きっちりパー。通算5アンダーで初Vが転がり込んできた結果となりました。突然の乱調となった鎌仲は「これがプレッシャーというものなのかな」とグリーンサイドで見ていた名四CCのメンバーに申し訳なさそうにポツリ。タナボタVの尾崎は「彼には悪いけど、素直に優勝を喜びたい。ずっと2位ばかりだったから、嬉しい」と賞金100万円を手にしました。。
また、11番H(200Y、パー3)で、出口栄太郎(鈴峰)がホールインワンを達成、富士C可児Cより賞金10万円が贈られました。
●総合の部
優勝 尾崎智勇(HOMEX) 139=70、69(35、34)
2位 井出努(わかさ) 141=70、71(36、35)
鎌仲悟(名四) 141=69、72(33、39)
4位 山本昭一(養老) 142=72、70(34、36)
福田寿和(津C) 142=69、73(36、37)
●アマチュア60歳以上の部
優勝 小山正行(新南愛知) 152=75、77(38、39)
2位 山本和夫(富士可児) 154=80、74(34、40)
中村行宏(名古屋) 154=77、77(38、39)
●アマチュア50歳の部
優勝 土岐明彦(富士可児) 145=74、71(35、36)
2位 三浦英夫(笹戸) 147=77、70(36、34)
3位 市森満(富山) 150=71、79(38、41)
●プロ60歳以上の部
優勝 時田陽充(伊勢シーサイドGC) 147=73、74(35、39)
2位 林照康((株)ウイル・ビー) 148=74、74(38、36)
3位 藤木穣治(フリー) 151=77、74(36、38)
ベストスコア賞(各日10万円)
第1日 69 鎌仲悟(名四)
福田寿和(津C)
第2日 69 尾崎智勇(HOMEX)
<インタビュー>
総合優勝
後半の集中力に勝利の女神が微笑んだ
尾崎智勇(HOMEX) 139=70、69(35、34)
首位と1打差の2アンダーでスタートした尾崎は、前半を終え通算3アンダー。鎌仲と3打差があったが、後半の11番H、12番Hと連続バーディで通算5アンダーとし、1打差に詰め寄った。しかし、13番H(376Y、パー4)で、ピン奥6メートルほどからのバーディパットがピンにあたってはじかれパーとすると、鎌仲は4メートルのバーディパットを決め、また2打差に開いたのだ。さらに15番H(166Y、パー3)ではピン左1メートルの絶好のチャンスをはずし、堅実に危なげないゴルフを展開する鎌仲との差を縮めることができないまま、最終18番Hへ向かった。右ラフからの第2打がグリーン奥にこぼれた時、尾崎自身も「単独2位を狙う。パーをセーブする」とは思ったというが、まさか、栄冠を手にするとは想像しなかっただろう。
「連続バーディのあたりから、最近にない集中力でした。声をかける空気じゃなかった」と振り返ったのはすべての試合に同行している妻のよしえさん。当の尾崎は「パットは入らなくても仕方ない。18番Hでは、鎌仲さんがいくつ打ってるかわからなくて、むしろ井出さんの方が気になっていた。アプローチはエッジから2メートルから転がっていくイメージで、うまくいきましたね。鎌仲さんが譲ってくれたと、彼には悪いけど、素直に喜ばせてもらいます」。
1998年に中部オープンに優勝している尾崎だが、最近は2位ばかり。悔しい思いを何度もしてきているだけに、ようやく微笑んでくれた勝利の女神に心から感謝といった笑顔だった。「それから、今日のパターは、入らない僕を見て、デビッド石井さんがくれたものなので、早速報告しなきゃ。今月末の日本シニアオープンに向けて弾みがつきました。頑張ってきます!!」。
●アマチュア60歳以上の部
優勝 小山正行選手(新南愛知) 152=75、77(38、39)
「昨日も今日もバタバタでした。今日は特にグリーンが難しかった。パッティングの調子が悪いので、なんとかこらえてきたという感じです」。
●アマチュア50歳の部
優勝 土岐明彦選手(富士可児) 145=74、71(35、36)
「ショットが良かったですね。パットがもう少し入ってくれたら、もっと嬉しかったんですが、それでも、ホームコースの面目を保てたのが何よりです。個人戦はこれで最後,来週はインタークラブがあるので、そっちでも貢献できるようにしたいですね」。
●プロ60歳以上の部
優勝 時田陽充(伊勢シーサイドGC) 147=73、74(35、39)
今年60歳になり、この部門に入ったばかり。「もう60ですよ。今日はショットもパットも良かった。ただ、16番Hから18番Hまで、上がりで3連続ボギーした。それ以外はまずまず」。
<上位入賞者、会場風景など>