[2015]中部ジュニア(本戦)2R成績・記事
2015.07.28
第41回中部ジュニアゴルフ選手権競技(本戦)2日目
開催会場:東名古屋カントリークラブ(西コース)
参加人数および距離:
◎男子15~17歳の部・・・63名/6784ヤード PAR72
◎男子12~14歳の部・・・48名/6459ヤード PAR72
◎女子15~17歳の部・・・26名/6242ヤード PAR72
◎女子12~14歳の部・・・24名/6242ヤード PAR72
天候:第1日/快晴 第2日/快晴
各部の成績は次の通り。
男子15~17歳の部 成績はこちら・・・
男子12~14歳の部 成績はこちら・・・
女子15~17歳の部 成績はこちら・・・
女子12~14歳の部 成績はこちら・・・
4部門中3部門が、2日間リードを保ち、ぶっちぎりの完全優勝
昨日に続き、猛暑日となった東名古屋カントリークラブ・西コースで、中部ジュニアゴルフ選手権競技が終了しました。朝から気温は35度近くまで上がり、蒸し暑いものの、今日は風があり、その分、プレーヤーにはしのぎやすい一日のようでした。
競技は、男子15~17歳の部、男子12~14歳の部、女子12~14歳の部の3クラスで、初日トップに立った木村太一選手(福井工大福井高2年)、冨田幸暉選手(中山中3年)、中川成美選手(千代田中3年)が決勝ラウンドも快調なゴルフを続けて、木村選手は通算7アンダーで6打差、冨田選手は通算6アンダーで7打差、中川選手は通算2アンダーで実に9打差と、それぞれ2位以下を大きく引き離して優勝。女子15~17歳の部は、大接戦の末、首位と3打差7位タイでスタートした川合玲那選手(中部第第一高1年)が初の栄冠に輝きました。
各クラス優勝
<男子15~17歳の部>
木村太一選手(福井工大福井高2年) 137=67、70(35、35)
<男子12~14歳の部>
冨田幸暉選手(中山中3年) 138=68、70(34、36)
<女子15~17歳の部>
川合玲那選手(中部第第一高1年) 145=74、70(35、35)
<女子12~14歳の部>
中川成美選手(千代田中3年) 142=69、73(37、36)
また、今日の競技の結果、日本ジュニアへの出場権獲得選手が決定しました。
タイスコアの場合は、マッチングスコアカード方式で決定しています。
★男子15~17歳の部・・・149ストロークまでの15人
※岡崎錬選手(福井工大福井高2年)はシード選手
★男子12~14歳の部・・・148ストロークまでの10人
★女子15~17歳の部・・・148ストロークまでの6人
※小野祐夢選手(帝京大可児高3年)はシード選手
★女子12~14歳の部・・・153ストロークまでの5人
日本ジュニアは、8月19~21日 霞ヶ関カンツリー倶楽部(西・東コース)にて開催されます。
<各部門の競技経過&インタビュー>
◇◆男子15~17歳の部◇◆
前半を終えた時点で、木村太一選手(福井工大福井高2年)が通算6アンダー、続いて安達大空選手(津田学園高1年)が通算4アンダー、横井優星選手(福井工大福井高2年)が通算3アンダー、桂川有人選手(ルネサンス豊田高2年)と青山晃大選手(西陵高1年)の2人が通算イーブンパーという順位で、木村選手を他の選手たちがどう追いかけるかが注目された。しかし、後半に入り、木村選手の好調はとどまることなく、上がってみれば、木村選手が通算7アンダー、2位は横井、安達選手の2人で通算1アンダーと、6打差をつけての初勝利となった。
2日間アンダーで回り、「落ち着きが出てきた気がします」
優勝
木村太一選手(福井工大福井高2年) 137=67、70(35、35)
前半のインコースを2バーディ1ボギー、後半は3バーディ2ボギーで今日も2アンダーをマーク。通算7アンダーでぶっちぎった木村選手は、「調子が崩れず、2日間行けました。素直に嬉しい!!」。福井高の仲間から祝福されて、照れながらも笑顔を絶やさなかった。今年に入って、北陸の競技でも勝利するなど好調が続く木村選手。その理由は?と聞くと、「落ち着きが出てきたというか、ミスしてもあせらずできるようになってきたと思う。この冬の高ゴ連の試合あたりから、です。アプローチが良くなってきたら、ゴルフの流れも良くなってきました」。そのアプローチ用のウエッジは、高校の先輩である小木曽喬選手から譲り受けたもの。「打ち方も小木曽先輩に教えてもらいました」と木村選手は、自分の環境をとても喜んでいるようだ。実際、福井高にはかつては川村昌弘(現プロ)や、昨年の日本アマチャンプの小木曽喬、同級生の岡崎錬、横井優星をはじめ多くの選手がいる。ライバルの存在がいい刺激になっているのは確実。プレースタイルもゴルフへの考え方も先輩から後輩へ、しっかり受け継がれているようだ。
◇◆男子12~14歳の部◇◆
前半のアウトコースを終えて、首位は初日4アンダーでトップの冨田幸暉選手(中山中3年)が2つ伸ばして通算6アンダーで首位をキープ。2位スタートの黒田智之選手(美濃加茂注2年)は2つ落として通算1アンダーに後退したが順位は変わらず2位と、その差は5打差に開いていた。後半に冨田選手がどれだけ伸ばしていくかが注目されたが、1バーディ1ボギーのイーブンでホールアウト。通算6アンダーで、2位と7打差をつけ、初優勝した。
「最年長なので、引っ張っていかなきゃと思ってます」
優勝
冨田幸暉選手(高山市立中山中3年) 138=68、70(34、36)
初日に続き、今日もアンダーパーをマークして、2位とは7打差で快勝した冨田選手。「3アンダー1ボギーでした。昨日はチップインイーグルとかあっての4アンダーだったけど、今日は入れるところは入れて、しっかりしたゴルフができたと思います。狙っていた60台が出なかったのは残念だけど、満足しています」と、ハキハキ、好感度満点のニコニコ顔で答えてくれた。「上がいなくなって、中学3年になったので、試合で引っ張っていかなきゃと思っていました。ラストなんで、やり残すことがないようにとも思った。2年連続の日本ジュニアになるので、上位を狙っていきます」。
今回の優勝を心から喜ぶものの、実は、2週間前に行われた東海ブロック大会で、岐阜代表で戦ったが、最後にバンカーに入れてボギーとし、国体出場権を逸しており、「あれは本当にだめだった」とショックも経験した。1打の大切を味わって迎えた今大会だけに嬉しさもひとしおだろう。高山市で幼いころから力を着実に積み上げてきた冨田選手は、昨年(2014)のCGA佐々部杯の覇者となり、、今年度はCGA強化育成指定選手として、1月の宮崎合宿に参加。トレーニング方法などを学んで、実践している。
◇◆女子15~17歳の部◇◆
4部門のうちで一番早くホールアウトしたのが女子15~17歳の部でした。1アンダー71に4人、続いて1オーバー2人、2オーバー3人と接戦が予想された第2日。インからのスタートで前半が終了した時点では、藤岡芽以選手(津田学園高3年)と川合玲那選手(中部大第一高1年)が通算1オーバーで首位に、1打差の通算2オーバーに松田鈴英選手(福井工大福井高3年)、吉本七海選手(福井工大福井高2年)、青井麻瑚選手(栄徳高1年)の3人、さらに通算3オーバーに小野祐夢選手(帝京大可児高3年)、梅田奈那選手(栄徳高2年)、福岡靖菜選手(福井工大福井高2年)の3人が続き、勝負の行方は混戦状態だった。後半に入り、1番Hで藤岡選手がバーディを奪い、通算イーブンパーで単独首位になると、小野選手も1番H、2番Hを連続バーディで通算1オーバーとして2位タイグループに浮上。さすがナショナルチーム!の粘りを見せていた。一方、最終組ひとつ前を回っていた川合選手は3番Hでボギーをたたき通算2オーバーとするも、その後2バーディ1ボギーで、通算1オーバーで後続待ちとなった。勝負の相手は、小野選手。通算1オーバーで9番Hへ。プレーオフもかけた勝負どころで痛恨のボギー。川合選手の初優勝が決まった。
接戦を制し、初優勝
優勝
川合玲那選手(中部大第一高1年) 145=74、70(35、35)
ホールアウト後、「プレーオフかもしれない」と言われ、目を丸くして、「え~? 誰とですか?」と川合選手。相手が小野選手と聞いて、またびっくり。「夢のようです」。そんな緊張の時間は、小野選手のボギーとともに消え、初優勝が決まった。「プレーオフになったら、ドキドキが止まらなくて、どうなってたかわからない」と心底ほっとした様子だった。
インからの前半は14番Hのバーディひとつ。後半は2バーディ2ボギー。「悔しいのは8番H(333Y、パー4)です。グリーン手前のバンカーに入れてしまって・・・。逆によかったのは最終の9番H(366Y、パー4)で、2.5メートルのカップ2個切れるかなあっていうパーパットが入りました。ゴルフは愛知の予選から調子が上がってきて、アイアンがよかったんです。でも、今日はあまり良くなくて、パターで耐えた。3パットなしでした」。川合選手は、今年度のCGA強化育成指定選手として、宮崎合宿に参加している。春からの高校生活も自宅からの通学で1時間半、駅から学校まで毎日自転車を走らせていることもあってか、「体幹が強くなってきた気がします。下半身が安定してきたような感じ」今年は国体女子の愛知県代表にもなっており、ますます楽しみな存在になってきた。
◇◆女子12~14歳の部◇◆
初日にただ一人のアンダーパー69をマークし、2位と4打差でスタートした中川選手が、前半を終えて、1打落とし通算2アンダー、2位の庭田菜津季選手(兼六注3年)も1打落としたため、差は4打のまま後半に突入した。後半も各選手はスコアを思うように伸ばすことができず、安定したゴルフを展開する中川選手に追いつくことはできなかった。中川選手はイーブンパーで後半を終え、通算2アンダーで2位と実に9打差をつけて、昨年に続く連覇に輝いた。通算2アンダーは、同距離をプレーした女子15~17歳の部を含めても1位の成績。堂々の優勝であった。
「連覇できたことが一番うれしいです」
優勝
中川成美選手(稲沢市立千代田中3年) 142=69、73(37、36)
初日に3アンダーで2位に4打差をつけてスタートした第2日。一度も迫られることなく、2位以下がスコアを落とす形で、結局、通算2アンダーでホールアウト。「前半は5番HでOB打ってダブルボギー、6番Hでバーディ。後半がまちまちになって、身体がかたくなっちゃって、思うようにできませんでした。12番Hはバーディとれて、14番Hは右の林にいれて出すだけ、ボギーになりました。よかったのは、その後の15番H(145Y、パー3)です。バンカーからの2打目がグリーン奥にこぼれたんですが、チップインでパーでした」。ニコニコしながら振り返った中川選手には気負いとかがまったくない。「特になにが良かったってこともないけど、アプローチがよかったかなあ。でも、優勝したかった。連覇できたのが一番うれしい。次は日本ジュニアで成績を出したいです!!」。
身長164cmのすらりとした中学3年生は得意な8番アイアンが135Yで、これからは「アイアンとドライバーの精度をもっと高くしたい」のだとか。高校の部優勝の川合選手同様、CGA強化育成指定選手で宮崎合宿も一緒に出かけた。二人で優勝できたことを何より喜び、表彰式での優勝スピーチを二人で一生懸命練習していた。