[2015]中部学生(2R)成績/記事
2015.08.07
第45回中部学生ゴルフ選手権競技の最終成績を掲載します。
第45回中部学生ゴルフ選手権競技
競技日程:8月6・7日(木・金)
※男女とも全員2日間プレー
競技会場:京和カントリー倶楽部
距離:男子/6848ヤード、PAR70
女子/6091ヤード、PAR72
参加人数:男子/98名(うち欠場5名)
女子/26名
天候:第1日/晴れ、第2日/晴れ
男子は通算7アンダー、プレーオフを制し、小木曽喬選手(福井工大)。
女子は通算6アンダー、芦沢衣里選手(愛大)。
ともに1年生が完全勝利
相変わらずの猛暑、夏空が広がった京和CCで、中部学生第2日は定刻通りスタート。競技は女子の部が先行、午後1時過ぎに、最終組がホールアウト。第1日に4アンダー68でトップに立った芦沢衣里選手(愛大1年)が5バーディ3ボギーの2アンダーで回り、通算6アンダーで勝利しました。2位の林沙羅選手(名商大4年)とは5打差をつけた圧勝でした。
男子の部は、前半を終えた時点で、第1日を5アンダーとし首位タイの小木曽喬選手(福井工大1年)が通算7アンダーに伸ばし首位をキープ。同じく首位タイでスタートした小川舜太選手(中部学院大3年)は5番Hバーディを奪うも8番Hボギー、9番Hトリプルボギーで通算2アンダーに後退。替わって、井垣璃玖選手(名商大4年)が通算6アンダーに伸ばして2位に、安富慎選手(名商大3年)が通算4アンダーで3位に、さらに光田智輝選手(中部学院大2年)が通算3アンダー4位に浮上してきました。後半に入ると、最終組の小木曽、井垣、安富、小川の各選手は、パーキープが続き、スコアが動かなくなりました。その間に、ひとつ前の組の光田選手がバーディを重ねていたのです。そして、光田選手は後半に4バーディを奪い、今日を6アンダー、通算7アンダーでホールアウト。この時点で、小木曽選手が通算7アンダーで最終18番H。小木曽選手は、第2打をピン右7メートルにつけ、勝負のバーディパットでしたが、決めることができず、プレーオフにもつれこみました。
ところが、この時、北の空が真っ暗に、稲光も見える状況。雷雲接近を確認し、プレーオフは“待ち”状態に。そして待つこと45分。15時45分から、ようやくプレーオフが始まりました。10番Hで始まったプレーオフ。光田選手、小木曽選手ともに第1打はフェアウェイに。残り91ヤードの小木曽選手の第2打はグリーン右手前のカラーへ、残り70ヤードの光田選手はピン手前7メートルにオン。第3打。小木曽選手が9メートルのアプローチを打つと、球はラインに乗っかり、そのままカップイン。先にバーディを決めました。光田選手は入れるしかありませんでしたが、球はわずかに左にはずれて、決まらず。小木曽選手の優勝の瞬間でした。
この競技の結果、男子上位3人に8月19日(水)~21日(金)に愛知県の東名古屋カントリークラブ(西コース)で開催される中部オープンへの出場権が与えられました。また、男子の上位14人、女子の上位6人が8月25日(火)~28日(金)に茨城県の大利根カントリークラブ(東コース)で開催される日本学生への出場権が与えられました。(松田唯里選手はシード)
今大会の失格者は4人。
2日間の競技を終え、アテスト会場において、失格者が4人も出てしまいました。名前を書くのを忘れた。ホールバイホールが違っていて過少申告になった。いずれのケースも、不注意がもたらす失格です。日頃から、競技をしっかりと受け止め、ホールアウトしていく習慣があれば、防げることだけに、プレーヤーの心構えが問われます。
<インタビュー>
男子 PAR70=36 34
優勝
中部アマに続く、CGA主催競技を制覇
小木曽喬選手(福井工大1年) 133=65、68(34、34)
昨日の5アンダーから今日はどこまで伸ばせるか。実は、小木曽選手自身も期待していた。「今日はトータルで120台を狙ってましたが、パットがことごとく入らなくて、9番Hで1メートルのバーディパットが入らなかった時に、今日は(スコアは)ダメかなと思いました。最終のグリーンサイドで光田君のスコアを聞きました。プレーオフは避けたかったけど、フックラインが思ったほど曲がらなくて・・・。プレーオフの3打目は,チップインできそうな気がしたんです。パッティングじゃなくてよかったのかも。今日は入ってなかったから・・・」。2バーディのみだったが、ノーボギーだったことには満足した小木曽選手。「アプローチがよかったから、しのぎました。7番H(450Y、パー4)でグリーン手前のバンカーからの3打目をピン奥4メートルにオーバーしたんですが、よく入れられた。よかった」と振り返った。
昨年度日本アマチャンピオンの小木曽選手は今年の中部アマで優勝。そして、この中部学生の優勝により、昨年までに勝利した中部オープンローアマ、中部ジュニア、佐々部杯と、CGA主催競技の出場できる競技すべてを制覇したことになる。2週間後、東名古屋CCで開催される中部オープンについて「ローアマというより優勝を狙いたい。日本オープンに出たいから。それから、日本学生も、取りたいです!!」と目を輝かせた。来月にはQTに挑戦するとすでに決めている。
2位
「悔しい。日本学生で、リベンジです」
光田智輝選手(中部学院大2年) 133=69、64(34、30)
実に8バーディを奪取した。残念だったのは、7番Hの第1打を右にOBしてしまい、ダブルボギーをたたいたこと。「あのホールだけは余分だった。バーディは、短いのもあったけど、5メートルくらいのもよく入りました。プレーオフは、残念でした。でも、今日のスコアも含め、いい内容だったから、気持ちを切り替えて、日本学生でリベンジします」。その日本学生は、昨年も出場権を獲得していたが、当日風邪で欠場したため、今年が初出場となる。今年の日本アマではベスト64。今日のようなゴルフで、ぜひ日本学生でも暴れて欲しいものである。
3位
井垣璃玖選手(名商大4年) 134=67、67(33、34)
「1打足りなかった。後半の最後18番Hでバーディが取れたのは、よかったかな」と悔やんだ井垣選手。300ヤード級の飛距離を持つ井垣選手だが、今日はパッティングがなかなか決まらず、思ったほど伸ばせなかった。最後のバーディは、第2打があわや入るかという絶妙なショットだった。
女子 PAR72=36 36
優勝
「今年の目標が,この中部学生でした」
芦沢衣里選手(愛大1年) 138=68、70(34、36)
昨日の首位を譲ることなく、完全優勝した芦沢選手。5バーディ3ボギーだった。5番Hは50センチ。9番Hではピン手前からの8メートルのロングパットを決めた。ファーストパットが1メートルオーバーするような状況でも簡単に返しパットを決めていた。「今日は取れる所でバーディが取れました。今年の愛知県女子アマで最終組の時、回りを気にしすぎたのか,崩れてしまったんです。だから、今日は,自分に集中しようと心がけました。コーチからも平常心で行けと言われてきました」。
ニコニコと笑顔を絶やさず話す芦沢選手がゴルフを始めたのは、父親のすすめで、中学2年になる春休みだったという。それまではソフトボールに夢中。中学部活ではバスケット部にも所属していたが、ゴルフを始めて、虜になった。自宅近くの「青山ゴルフ」でジュニアレッスンに週3回。コーチは当時から変わらない青山先生。この練習場には、従兄弟の上田敦士君(東海高3年)や青山晃大君(西陵高1年)など多くのジュニアが練習をしている。頭角を現してきたのは去年から。愛知県ジュニアで優勝し、「自転車で通えるから」と愛大を選んだ。大学も練習場も自転車で走り回っている毎日だ。
「今年の目標が中部学生だったんです。それが、叶いました。しかも、憧れの(松田)唯里先輩と回れたことが嬉しい。今日の先輩は調子がよくなかったけど、去年の日本女子学生のチャンピオンで、ミスしても動揺しないというか,顔に出さず,プレーできる所がスゴいと思います」そう語った芦沢選手は、憧れの先輩とともに,月末の日本女子学生に挑む。
2位
林沙羅選手(名商大4年) 143=70、73(36、37)
「今日のバーディは1番Hと17番Hだけ。パターが入らない一日でした」と林選手。同組で回った芦沢選手のことを「返しのパットもらくらく入れてました。緊張してない感じだった」と褒めた。「最終学年で、日本女子学生も2回目。いい結果が出せるように頑張ってきます」。