中部シニアオープン 2R成績表 記事インタビュー&写真 掲載

2017.11.17

平成29年度(第17回)中部シニアオープンゴルフ選手権競技、第2日成績表を掲載しました。

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平成29年度(第17回)中部シニアオープンゴルフ選手権競技

開催日/平成29年11月16日(木)・17日(金)
会場/富士カントリー可児クラブ(志野コース)
参加人数103名(アマ52名・内棄権2名/プロ51名)
天候/晴れ

[第2日成績表]

総合

アマ50歳代の部

アマ60歳以上の部

プロの部

プロ60歳以上の部

独走の通算4アンダー、伊藤正己プロ(明智)が2年連続4度目の優勝。

50歳代の部は、倉田順一選手(新城)
60歳以上の部は、佐々木清士選手(グランディ浜名湖)

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50歳以上のシニアプロと予選を勝ち抜いたシニアのアマチュアゴルファーが競い合う中部シニアオープン決勝ラウンドが終了した。
今朝の冷え込みは一段と厳しく、7時半ティーオフ時の気温は6℃と凍えるほどだったが、日中は温かな陽ざしに恵まれ、選手たちは着込んできた上着を1枚ずつ脱ぎながら、絶好のコンディションのもと、戦った。

DSCN2017勝負は、昨日首位に立った伊藤正己プロ(明智)の連覇なるか、下からの追い上げがあるのかに注目が集まったが、最終組の伊藤プロは、1番H(365Y、パー4)で右手前からの4メートルを沈め、幸先の良いバーディスタート。続く2番H(537Y、パー5)でも第3打をピンに絡めバーディ、4番H(159Y、パー)もあわやホールインワンのナイスショットで80センチを沈め、通算6アンダーまで伸ばし、後続を引き離しにかかった。

実はスタート前に、伊藤プロは「練習で調子がいいし、今日はいい感じで行けそう」と話していたが、まさに不安のないショットを繰り出し、どこまで伸ばすかと思われた。ところが、6番H(376Y、パー4)でアプローチがややショートし、ボギー、さらに8番H(499Y、パー5)でも返しの短いパットを外してしまいボギー。結局、折り返し時点では、一つ伸ばした通算4アンダーにとどまったものの、2位の佐々木清士選手(グランディ浜名湖)とは3打差で、首位をキープ。後半へと突入した。

後半に入っても、伊藤プロは崩れる気配を見せることなく、12番H(536Y、パー5)で1メートルのバーディパットを決めて通算5アンダーとし、独走態勢に入った。18番H(415Y、パー4)を次々にホールアウトする選手たちに、通算5アンダーを上回る選手はおらず、いよいよ最終組が18番Hへ。伊藤プロは、第2打をグリーン奥にこぼしてしまい、そこからのアプローチはピンをオーバー、ボギーフィニッシュとしたのは、ご愛敬か!?! 伊藤プロはちょっと照れくさそうに、優勝のパットを沈めた。
この2年間、大ドラマを巻き起こしてきた難関ホールは今年は静かに優勝者を迎えたのだった。

昨年に続く連覇、そして、通算4度目の勝利。伊藤プロは、優勝賞金100万円の他、プロ60歳以上の部、ベストスコア賞も獲得し、合計145万円を手にした。

アマチュア60歳以上の部の優勝は、通算イーブンパーの佐々木清士選手(グランディ浜名湖)で、昨年に続く連覇。総合の部でも堂々の2位と健闘した。
また、アマチュア50歳代の部は、倉田順一選手(新城)が優勝、通算6オーバーだった。

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<入賞>
総合優勝 伊藤正己(明智) 140=69、71(35、36)

プロの部
優勝 伊藤正己(明智)  140=69、71(35、36)
2位 宮下 稔(フリー) 146=72、74(37、37)
3位 菅原洋一(緑ヶ丘) 147=73、74(38、36)

アマ50歳代の部
優勝 倉田順一(新城)  150=73、77(39、38)
2位 的場信一(名四)  154=79、75(36、39)
3位 今西弘幸(西日本セブンスリー)  154=76、78(41、37)

アマ60歳以上の部
優勝 佐々木清士(グランディ浜名湖) 144=72、72(35、37)
2位 武山良一(桑名)  156=80、76(37、39)
3位 神尾政好(平尾)  156=79、77(39、38)

プロ60歳以上の部
優勝 伊藤正己(明智)  140=69、71(35、36)
2位 菊一利彦(フリー) 148=77、71(36、35)
3位 中村彰男(フリー) 152=79、73(36、37)

ベストスコア賞
第1日 69 伊藤正己(明智)
第2日 71 伊藤正己(明智)
菊一利彦(フリー)

廣瀬1<インタビュー>

総合優勝、プロ60歳以上の部優勝
9回出場中、4度の優勝、2度の2位「シニアオープン男」
伊藤正己プロ(明智) 140=69(36、33)、71(35、36)

th_DSC_87502位と2打差の首位でスタートし、最後まで危なげないゴルフを展開した伊藤プロの、さすがの貫禄Vだった。「朝の練習で、この半年間の不調の原因がわかったんですよ。アドレスを取った時にボールを上から水平に見てなかったってことなんだけど、それで、今日はいけるかなと思った。で、出だしからバーディが3つ来て、イケイケだったんですが、8番Hで短いパットをひっかけてボギーにしてしまい、そこから安全運転に切り替えました。ただ、18番Hはボギーにしたのが残念、パーで終わりたかったですね」。
伊藤プロは、応援してくれている倶楽部の人たちを「元気にしたい」一心で今日をプレーしたとしみじみ語った。「だから、いつも感じているプレッシャーとかドキドキは全くなく、いいプレーを続けていこう、の気持ちだけだった。勝てて、ほんとによかった」と。9回の出場のうち、4度の優勝と2度の2位、まさに「シニアオープン男」の伊藤プロは、この3年間遠ざかっているシニアツアーのシードを獲得すべく、12月の予選会へ向かう。61歳。

アマ50歳代の部 優勝、総合10T
意外にもCGA主催競技で初勝利
倉田順一選手(新城) 150=73(38、35)、77(39、38)

th_DSC_7517「今日は、3パットを3回もしてしまった。パットが良くなかったですね。ショットはパーオンしていってたし、まずまずでした」と前日よりスコアを落としてしまったことを反省した倉田選手。今回の出場は中部アマゴルフ研修会の昨年度ポイントによる推薦で、これまでも競技で上位に顔を出し、JGA競技や国体などに出場しているのだが、意外にもCGA主催競技での優勝は初めてなのだとか。ゴルフに出会ったのは名大時代にアルバイトした地元のゴルフ練習場だが、本格的に競技に出始めたのは30歳を過ぎてから。「熱心になったのはここ数年かな。来年また頑張ります!!」中部シニアオープンは2回目の出場、51歳。

アマ60歳以上の部 優勝、総合2位
今年もアマチュアながら総合2位
佐々木清士選手(グランディ浜名湖) 144=72(36、36)、72(35、37)

th_DSC_819260歳以上の部の連覇はもちろんのこと、総合の部でも昨年と同じく2位でフィニッシュした。難関18番Hではグリーン奥からの10メートル強のバーディパットを鮮やかに決めた佐々木選手。「あれはよく入りましたね。下りで最後がスライス。トロトロ行ったんで、一生懸命空気を押しましたよ(笑)。全体としては、今日は2バーディ2ボギーで、ショットが良くなかった。まだアウトはパーオンしてまあまあ、インに入ってからが今一つでした」。今年の佐々木選手は、中部シニア優勝、日本シニア10位、日本スポーツマスターズ個人2位と好調だった。「今年の成績は最高かな、それより、飛ばなくなったんで寂しいですね。来年に向けて、ちょっと鍛えないとだめですねえ」。現在シニアツアーで活躍している室田プロとは日体大ゴルフ部で同期の佐々木選手、最強のシニアアマチュアを目指してこれからの体力強化は必須だろう。持ち前の元気な笑顔で、今年の競技を終えた。

プロの部 2位、総合3位
宮下稔プロ(フリー) 146=72(37、35)、74(37、37)
th_DSC_8285首位と3打差の3位タイからスタートした宮下プロは、バーディを奪ったかと思うと、すぐにボギーをたたいてしまい、スコアを思うように伸ばすことができなかった。「ティーショットが相変わらず不安定でした。後半の10番Hでバーディでしたが、次の11番Hで2.5メートルの上りパットが決まらず、その次の12番Hも1メートルを外してしまった。正己プロはそこで50センチのバーディを決めました。悔やまれるのはあの2ホールですね」。宮下プロは首位を追い詰めることができなかったホールを残念がった。54歳。

プロ60歳以上の部 2位、総合5T
菊一利彦プロ(フリー) 148=77(37、40)、71(36、35)
th_DSC_87846バーディ5ボギーの71をマークし、第2日のベストスコア賞を獲得、プロ60歳以上の部で2位に、総合では初日の23位タイから5位タイへジャンプアップした。
「昨日はひどかったけど、一日経ったら、ものすごくよくなって、今日は言うことなしのゴルフができたよ。全体にはパットの調子が良かった」と菊一プロ。第4回大会の覇者である菊一プロも68歳。「今日のゴルフで気づいたことがあるんだ。ゴルフはね、ボールの行き先を気にしているといけない、自分のベストなスイング、ショットに専念することが大事なんだね。(プロ)45年かかって、こんなこと言ってちゃいけないけどね、でも、それくらい今日はよかった」。満面の笑みの菊一プロだった。

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