[2012]中部アマチュア(第4日)
2012.06.01
第45回
中部アマチュアゴルフ選手権競技(第4日)
開催日/平成24年5月29日(火)~6月1日(金)
会場/四日市カンツリー倶楽部
距離/7305ヤード PAR72
参加人数/162名(決勝進出84名)
天候/第4日 快晴
【第4日】
小野田選手が完全優勝!
各選手は、それぞれの出場権獲得に闘志あふれるプレー
最終日、優勝に一番近い小野田享也選手(グランディ浜名湖・日大)は、1番ロングをいきなりイーグル。同組2位の高校生・小木曽喬選手(富士可児)は出鼻をくじかれました。一人旅モードとなって、その後も安定感のあるゴルフを展開。トータル284、2位に5打差をつけて完全優勝です。
試合の興味は、小野田選手からそれぞれの競技のシード権獲得競争に移りました。今回の中部アマでは、日本アマ出場権(15人)、中部オープン出場権(35人)、2013年中部アマ出場権(5位タイ)と3競技の出場権がかかっております。何としても中部オープンには行きたいと、上位35人に選ばれるべく各選手は闘志あふれるプレーで、成績の結果を待ちました。
その結果、日本アマへは中学生・高校生が7人、大学生が3人、社会人が5人という構成になりました。中でも日本アマ出場権を獲得した、3日目で日本アマ出場権のライン上にいたベテランの木田正彦選手(名張・48歳)、福岡逸人選手(東名古屋・37歳)、そして斉藤祐選手(関ヶ原・23歳)の頑張りが際立ちました。
中学生で出場を決めた岡崎錬選手(中部日本パブ・美濃可児西中2年)は、大人顔負けの冷静な試合運びで、この大会注目された1人です。同じ中学生の田中伸乃輔選手(平尾・桜丘中1年)は残念ながら35位タイで終わりましたが、試合マナーが良く、関係者に好印象を与えました。
日本アマチュアゴルフ選手権競技は、7月3~7日(火~土)、奈良国際GCで行われます。そして中部オープンゴルフ選手権競技は、8月29~31日(水~金)、南山CCで開催されます。
中部の代表選手の健闘をお祈りいたします。
入賞選手(左から)伊藤有志選手、飯田耕正選手、小野田享也選手、
今野大喜選手、光田智輝選手
<インタビュー>
1番Hでイーグルスタート。4日間首位を譲らず、完全優勝
小野田享也選手(グランディ浜名湖:日大3年) 284=71、68、71、74(36、38)
2位とは7打差でスタートした最終日。1番H(555Y、パー5)で第3打50ヤードを軽くスピンをかけて直接カップイン、イーグルスタートとなった。「あれで気楽になりました」。2番Hをボギーとした後の3番H(235Y、パー3)も見事だった。4番アイアンで低い弾道で伸びたボールはピンに一直線。2メートルほど手前に止まったが、らくらくバーディとした。前半を終えて、通算6アンダーは変わらず、2位飯田選手との差は8打となった。「ぶっちぎって優勝したい」と思っていたが、後半はバーディ、ボギー、ダブルボギーと続き38、通算4アンダー。下からも追い上げてきて、5打差での初優勝となった。
4日間首位を譲ることない、完全優勝を果たした小野田選手。「うれしいですよ。ボギーも攻めた結果なので、納得してます」。浜松在住で、高校も大学も関東圏のため、中部の競技は中部アマと中部オープンだけの出場だった。2009年の中部オープン(愛知CCで開催)でベストアマに輝き、その年に日本アマへ出場、39位。翌2010年も権利を獲得したが、腰痛のため、出場しただけの状態だった。だから、今度の日本アマには思いもひときわである。
「調子の悪い時はみんなのスイングを参考にしますけど」と小野田選手。同学年の松山英樹選手(東北福祉大3年)とは競技でもよく一緒になる。先日も大学対抗戦で”力“を見せ付けられたが、「この4日間は松山選手のリズムとかをイメージしてやってみました」という。人のいいところは取り入れようという柔軟な姿勢を持ちつつ、自分なりの考えは崩さない。「もちろん、優勝を狙います」穏やかな好青年の日本アマに期待したい。
——-最終日にアンダーパーをマークし、順位アップ——-
ベテランらしく最終日3アンダーとし、2位フィニッシュ
飯田耕正選手(ジャパンクラシック) 289=75、71、74、69(34、35)
通算4オーバー4位からのスタートだった。前半を3バーディ1ボギーとし通算2オーバーに。後半は14番H(565Y、パー5)、15番H(370Y、パー4)で連続バーディを奪い、通算イーブンパーに伸ばしたが、17番H(600Y、パー5)で第3打をミスしてボギー、通算1オーバーで4日間を終えた。「今日はグリーンが早めでタッチがあいました。4日目をいいゴルフで締めくくれたことがよかった」とにこやかに振り返った飯田選手。3日目の昨日、中学2年生の岡崎錬選手と回り、年に似合わない大人なゴルフを披露した岡崎選手に「感心したよ。勉強になった」とも話してくれた。
ノーボギー68で、3位
今野大喜選手(恵那峡:柳川高1年) 290=74、74、74、68(34、34)
「最終日にこのスコアが出て、すっきりしました。ようやくパターが入ってくれた。ノーボギーもうれしい」と今日のスコアに納得した今野選手だが、何よりうれしかったのは、5位までに入賞できたこと。というのも、今野選手は現在、九州の柳川高校に進学しており、「予選会と本戦と2回帰ってくるのは、お金もかかるし、大変なんで、何とか、5位入賞を狙っていく」とスタート前に宣言していた。昨年の佐々部杯優勝の底力を発揮した形となった。
5位入賞で、来年シードも日本アマも。
光田智輝選手(明智:美濃加茂高2年) 294=72、73、79、70(36、34)
2日目に3位とするも、3日目にたたいてしまい11位タイに後退した光田選手。最終日は後半に調子を上げて、2アンダーでホールアウトし、5位入賞に輝いた。今日は、伊藤奨真選手(白山ヴィレッジ:福井工大福井高1年)と北村聡馬選手(白山ヴィレッジ:伊勢高2年)の同世代でのラウンドとなった。3人そろって、日本アマへの切符を手にした。また、この3人はともに国体の少年男子の部の県代表として、伊藤選手は福井県代表、北村選手は三重県代表に決定しており、光田選手は岐阜県の代表候補に選ばれている。
(写真左から、光田智輝選手、伊藤奨真選手、北村聡馬選手)
パター絶好調で69。インからのスタートで、見事に中部オープン出場権
斎藤元一選手(伊勢) 305=81、75、80、69(36、33)
3日目までの成績は57位タイ。通称、裏街道からごぼう抜きで23位タイに入り、中部オープンの出場権を手に入れた。「入るかな、入らないかなというパットが全部入ってくれました。5バーディ2ボギー、よかったです」とニコニコ。
日本アマチュアゴルフ選手権競技出場資格者
~~~~~~ フォトギャラリー ~~~~~~~
決勝進出を果たした59歳の稲垣智久選手(岡崎):写真左と、61歳の松本英司選手(加茂)。ともに通算318の68位タイに、「やっぱりシニアにはきついね。けど、がんばってきたよ」。
早めのホールアウトでともに13オーバーだった二人は、後続のスコアに一喜一憂しながら待ち続けた。そして、当確!! おめでとう!! 写真左:齋藤祐選手(関ヶ原)、右:福岡逸人選手(東名古屋)
福井工大福井高からの日本アマ出場決定は、コーチの福岡康文選手(写真左)、小木曽喬選手(写真中央)、伊藤奨真選手(写真右)の3人だった。